2017年01月16日

輝ける場所を探して 裸でも生きる3

本日は山口絵理子氏の
輝ける場所を探して 裸でも生きる3
です。
輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ

本書は注目している山口さんの新書なので
迷わず購入しました。


著者の山口さんは
「途上国から世界に通用するブランドを作る」
という理念の元に、マザーハウスという会社を
経営されています。


今回はジョグジャ(インドネシア)やコロンボ(スリランカ)で、
アクセサリ、ジュエリーの商品開発をするお話です。

マザーハウスは順調に発展して
最初の本に比べると、安心して読んでいられます。
(最初の本は本当にハラハラします)

でも、そうなっても、山口さんの仕事、
商品開発は本当に体当たりなんですね。


インターネットで気になるものを見つけたら、
とりあえず発注してみて、良さそうだったら「突撃」です。

相手はビジネスパーソンではないので、
資本主義的な考え方は通用しません。

裏切られることもあれば、事件が起きることもあります。
しかし、山口さんは職人さんを尊重しながら、
同時に自分のお店で待っているお客さんのために、
新しい商品を作っていくのです。

本書にはその過程が詳しく書かれていて、
臨場感を持って、仮想体験することができます。


Webのサイトで読んだのですが、新しい国に行くときに、
山口さんは飛行機の中で現地の言葉を勉強し、
現地に着いた時には、もう話せるようになっているといいます。

やはり、山口さんの情熱がそれを可能にするのでしょう。
そして、その情熱に職人さん達の心が打たれるのだと思います。


海外で仕事をしたいと思っている学生にお勧めの一冊です。
飛び出す勇気をもらえることでしょう。
ただ、前作を読んでいない人がいれば、1から読んでください。
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記
裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける



アリババは、面白い検索モードを持っている。
普通にオンライン検索にはない
「製造国×アイテム」で商品を検索でき、
「製造工場」の連絡先もゲットできるという、
私にはたまらない検索エンジンなのだ。


「ところで、ジョグジャの人たちは、何を幸せだと思うの?」
はじめての土地では、だいたいこの質問をする。
「幸福」の価値観。そこには、国の生い立ちと文化が、
めいっぱい込められていると思うから。


バングラデシュの人たちの幸福は、「成長」だ。


ネパールの人たちの「幸福」は、「今を楽しむ」こと。


ジョグジャの人は、『貧乏でも、家族一緒で元気』。
それが幸福だとおもっています


国を越えて再開を果たすと、それだけで信頼感は増す。
すごくシンプルだけど大事なこと。
これはバングラデシュで学んだことだ。


「職人とデザイナーの距離」というのは、
絶対的に完成品のレベルを左右する。
それは、「売れた」「売れなかった」その理由を、
デザイナーだけでなく、職人も共有することで、
まずは学習できること。


どこでどんな道につながるか、全くわからないのが途上国。
そして、まず作ってみないと「できる」という言葉は
100パーセント信じないほうがいい。
むしろ「できない」と言う人ほど、
信じたほうがいいのが途上国だ。


どれだけいい「モノ」があっても、
渦巻きの中心のような「人」がいなければ、
その良さを表現し、誰かに届けるプロセスは作れない。


この村では物々交換が主流だという。
貨幣というのは、結婚式やお祭りごとの儀式、
街に移り住むときに必要なものであって、
普段の生活ではとりわけ大事ではない。


「やったことないだけだったじゃん!?」ということは、
世の中たくさんあるのだ。
それなのに、どこからか、誰からか
「やってみていないこと=不可能なこと」と翻訳されて、
伝わることが世の中多いと、この仕事をしながら感じている。


ジョグジャカルタ、いや途上国では、
ジュエリーの価値は金属の重さなのだった。


これまで、様々な伝統工芸、手仕事を目にしてきて、
どれだけの人が「手仕事」だからという理由で、
品質をごまかしてきただろうか。


金の純度100パーセントは、すべて24Kと書かれている。
しかし、24金がジュエリーの世界に多くないのは、
純金だとやわらかすぎるため、指輪やネックレスにすると、
衝撃で変形してしまうリスクがある。
そのため、18金という金75パーセントの純度のもの
(残り25パーセントは銀や銅)が、金の輝きを損なわず、
ふだんづかいできる気軽さのある数値として
割り出されたのだ。


この事件が起きたのは、この村の人たちには、
デザインというものが企業の無形資産であるという認識が、
皆皆無だったからというだけだ。


バングラデシュのアパレル産業は、異常な勢いで増殖中である。
日系企業も来ているが、すでに韓国や中国に、
いい生産工場は取られている。


バングラデシュはバブルである。
10年前に起業したときから、だいたい6倍に家賃が上がっているのだ。


今まで27店舗をオープンしてきた感想としては、
店舗というのは、本当に巡り合わせで、急いで妥協を決めたものが、
結果よかったというためしはない。


夢を叶えたって、何かを達成したって、
それが一体なんだっていうんだ?


夢を見つけること、見ることは確かに大事だと思うけれど、
もっと大事なことは足元にある。
今日、誰と、何のために、どんな気持ちになって
一日を過ごして、最後ベッドに向かい、目を閉じるか。







engineer_takafumi at 17:45│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ その他の本

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