2017年01月18日

一言力

本日は川上 徹也氏の
一言力
です。
一言力 (幻冬舎新書)

本書は「一言力」というタイトルに惹かれて購入しました。

著者はコピーライターとして独立して活動をされていて、
既に著作も何冊かある川上さんです。


ネット全盛の世の中になり、言葉の役割が減るどころか
さらに増大しているように感じます。

世の中に影響を与える言葉の条件があって、
それはずばり「短い」ことです。
短くないと言葉が流通しにくくなるのですね。

例えば「婚活」や「イクメン」という言葉は、
それぞれの活動に対するイメージを改め、
前向きなものにしてくれたことは疑いないでしょう。


本書はそんなキーとなる一言をどうやって作り出すか?
ということにフォーカスした一冊です。

一言にまとめるための要素を
「要約力」、「断言力」、「発問力」、「短答力」
「命名力」、「比喩力」、「旗印力」
の7つに分類し、それぞれについて説いてくれます。

魅力的な一言を作り出すとなると、
センスのある人しかできない感覚的なこと、
と思われるかもしれませんが、
それにはきちんとしたロジックがあるのです。


職場などで、スローガンやキャッチコピーを
作りたいと思った方にお薦めの一冊です。
本書を一読することにより、言葉の質が大きく高まるでしょう。





人知れず行う、地道な努力や準備も、
「一言力」を向上させるためには欠かせません。


経営者は社内外に向けて、自らの「方針」「理念」を
示し続けなければいけません。
それが「本質をえぐった刺さる言葉」であるか、
「手垢にまみれた常套句であるかは、評価に大きな影響を与えます。


目を動かさずに一度に知覚できる範囲は9〜13字とのことです。
これは縦書きでも横書きでもさほど差はありません。


テレビで使われるテロップなども、
おおよそ15文字以内と決められています。
この文字数を超えると、意味をつかみ取る努力が
必要になってくるからです。


・全体の要約の次には、内容に関して3項目の簡単な説明を加えよう
・その場合、livedoorニュースの「ざっくり言うと」が参考になる
・普段から「ざっくり言うと」方式で要約する訓練をし、ビジネスに取り入れよう


リスクを負って断言するからこそアドバイスする意味がある。


読者は、これら常識の逆が言い切られたセリフに
認知不調和を覚え、それを解消する答えを知りたくて、
漫画の続きを読んでしまうのです。


断言は読者へのサービスだと心得ましょう。
より読みやすく心に残してもらうためのサービスなのです。


官僚が書く文章が何度読んでも意味が頭に入ってこないのは、
保身ばかりを考え、断言しないことに原因があります。


ムヒカがやったように、スピーチやプレゼンの冒頭で
何かを問いかけることは、
聞き手をツカむのにとても有効な手段です。


なぜ「問いかけ」は、人の心を刺すのでしょう。
それは、人は問いかけられると「答え」を探す
習性があるからです。


企画やプレゼンなどでも、相手が思わず「はい」と
答えたくなる語りかけから入ってみましょう。


プレゼン等で何か的外れな質問を受けた時など、
それに真正面から答えずに、
本筋に戻す答えをするのです。


コメントのおもしろさには、「視点がおもしろい」ものと、
「表現がおもしろい」ものの2種類がある


「視点がおもしろいコメント」を言うための5つのヒント
1、「イタコ」法
2、「なんでも比較」法
3、「ネガポジ変化」法
4、「自分の庭に」法
5、「流行ベンチマーク」法


「表現がおもしろいコメント」を言うための7つのヒント
1、「段違い平行」法
2、「V字回復」法
3、「最上級」法
4、「同語反復」法
5、「比喩・たとえ話」法
6、「数字」法
7、「キーワードのっかり」法


それでも困った時の対処法
1、「質問返し」法
2、「ムチャ振り」法
3、「よくわかりませんが」法


日本人が発見した細胞や遺伝子であっても、
無味乾燥な命名をしたことで普及せず、
あとから欧米の研究者がセンスのあるネーミングをしたことで、
そちらの名前が一般化することがよくあったのです。


うまく命名することができれば、
メンバーはそのプロジェクトに愛着を感じます。
その結果、士気も高まり、
よい結果を生み出す確率が高くなるでしょう。


ネーミングの基本は「3つのS」。
ショート・シンプル・ストレート。


会話の中で比喩を思いつくようになるには、
どのような訓練をすればいいでしょう。
まずは、比喩で表したい対象と、
別のものの共通点を探すことから始めてみましょう。


掲げた当初は、人から笑われるような荒唐無稽の
スローガンでしたが、20年ほどで、
先進国ではごくごく当たり前の風景になりました。


短期間の目標を、きちんと短く刺さるフレーズに
スローガン化して伝えると、業績アップにつながります。
重要なのは、社員が実際に口にしたくなるような
フレーズであるかです。
多くの会社で見られる年度目標やスローガンは、
ただ目標数字が書かれているものだったり、
抽象的な言葉だったりするので浸透していかず、
効果も生まれないのです。


夢を実現するためには、ビジョンを1行で示すことから始めるといい。


刺さるスローガンは「短く、やさしく、覚えやすい言葉で、
何かしらの発見や哲学があり、羅針盤になる1行」
であること。







engineer_takafumi at 16:24│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字