2017年02月19日

ゼロ秒思考

本日は赤羽雄二氏の
ゼロ秒思考
です。
ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

本書は著者のセミナーの課題図書として読みました。

本書はマッキンゼーにてLGの世界的躍進を支えた
経営コンサルタントである著者の、
A4一枚の「メモ書き」を使ったメソッドを
紹介する一冊です。

メソッド自体は本当にシンプルです。
A4横書きの紙に、1分間程度の時間で、
思うことを書きなぐる、だけです。

しかし、そのシンプルな方法に
頭脳を目覚めさせる本質があるのです。

まず、思いのまま書くということは、
自分の考えを客観視できる効果があります。
それにより、感情をコントロールしたり、
本質的な問題点を発見したりできるようになるのです。

また、1分という時間もポイントです。
時間をかけてしまうと、悩んでいるばかりで、
思考を先にすすめることができません。
1分という短い制限時間を設定することにより、
思ったことをそのまま、書き出すことが
できるようになるのです。

このメソッドを実行に移して、
継続することができれば、
かなりの成果を出せるだろうと思います。

早速、私も始めてみました。


頭の中のモヤモヤが整理できない、
という人にお勧めの一冊です。
本書の「メモ書き」メソッドにより、
頭の中をすっきりさせることができるでしょう。



あれこれよからぬことが浮かんでも、かまわず書く。
「かまわず」というのは、人の名前も、
欲望も憎しみも悔しさも、全部そのまま書くという意味だ。


書き留める際に言葉を選ぼうとしすぎると、
思考が止まってしまう。
それよりは、浮かんだ言葉をあまり深く考えず、
次々に書き留めていくほうがずっといい。


先延ばしにすることで方針決定の精度が上がるならいいが、
ほとんどの場合、上がらない。


メモに書くことで、もやもやした思い、
懸案事項、考えも整理される。頭がすっきりする。
もやっとした思いを言葉に直し、手書きし、
目で確認することで、メモが外部メモリになる。
そうすると、驚くほど頭の働きがよくなる。
そう、人間の頭はそれほどキャパがあるわけではないので、
何かに気を取られるとうまく動かないのだ。


メモを書くと腹が立たなくなるのは、
人目を気にせず遠慮なくはき出せ、
はき出したものをしっかりと
見ることができるからだと考えている。


メモを書く際は、A4用紙を横置きにし、
左上にタイトルを書いて下線を引く。
これ以上ないほどシンプルだ。


横置きにする理由は、現状の課題と解決策、
これまでの問題点と対応等、
時間の流れを表現することが多くなっていくからだ。


メモ書きはタイトル、日付、本文までの全部を
1ページ1分以内に書くというスピード重視なので、
「年」や「月」など書いている余裕はない。


似たようなタイトルで何度でも書く


後で振り返ってみると、最初のうちに書いたものよりも、
よりよい内容のメモを書けるようになっていた。
頭に浮かんだことを言語化し、手で文字を書き、
目で確認し、書きながら推敲する、という
毎回のプロセスが非常によい整理になっていたと思う。


各行は、短すぎると具体性が不足し、
頭のもやもやを言語化する練習にならないので、
20〜30字で書くことをお勧めしている。


余計なことを考えないように、
1分という時間制限を設けている、
という意味も実はある。


格好つけなくていいんだよ、
頭に浮かんだままはき出せばいいんだよ


本書でご説明している「メモ書き」は、
私自身が他のやり方を多数試し、
今のやり方に落ち着いてから何万ページ以上も書き、
工夫をしてかなり完成度の高い書き方になっている。
一見何のことはなさそうだが、
実践上のアイデアがいっぱい詰まっている。
そういう背景への理解なしに
あれこれちょっとした工夫をすると、
せっかく作り上げたノウハウがうまく働かないことにもなる。


まずは、フォーマットに関しての工夫よりも、
内容に注力してもらいたい。


メモを書く際は、A4用紙の裏紙がベストだ。


メモは、毎日10ページ書くことをお勧めしている。
1ページ1分で書くので、毎日10分程度しかかからない。


メモに書かないと、同じことばかりああでもない、
こうでもないと考え続けるので、
悩みが減らないし、頭を無駄に使っている、
時間を大変に浪費しているという証明でもある。


最初は時計を見ながら、
1ページ1分以内に4〜6行を書き終える。
もう少し書き足したい場合でも、
例外的に15秒ほど延長するだけにしておく。


急ぐからと言って、粗っぽく不正確な日本語を書いてもよい、
という意味ではまったくない。


あくまで、思いついた瞬間、
すぐその場で書き留めるほうがずっとよい。


1件1ページで完結しているので、
前後関係も気にする必要がなく、
形式にとらわれることがない。目次も順番もない。
浮かんだまま書き留めていく。
部屋にごみが落ちていたらそれを順番に気にせず、
ただはき出していく感じだ。


整理や体系化にまったくエネルギーを使わない。
これが非常に大きい。


企画書を書くのに結構な時間とエネルギーを取られるのは、
整理して書かないといけないと思い、体系化しようとし、
それらがストレスとなって頭の働きが鈍るからだ。


何か頭に浮かんだら、すぐメモを書くとよい。


メモを1ページ書き、本文の4〜6行をタイトルとして
芋づる式にメモを書いていくと、考えが一気に深まっていく。


人はみな自分の観点で善悪、好き嫌いを判断している。
それが偏っているかどうかは、
当然ながら本人にはあまりわからない。


メモは深堀りにせよ、多面的な書き方にせよ、
調子が出た時は、1日10ページに制限することなく、
どんどん書き続けるのがよい。


熟成期間をおくことで、企画書の質が驚くほどレベルアップする。


マッキンゼーでのやり方はもっとアグレッシブで、
クライアントへのプレゼンテーション1週間くらい前まで
徹底的に考え抜き、プロジェクトの報告書・提案書を感性させる。
そこで一度壊して再構成する、というようなこともやっている。


問題解決のステップと、クライアントに対する
最も効果的なコミュニケーションは必ずしも一致しない






engineer_takafumi at 23:36│Comments(0)TrackBack(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字