2017年02月21日

職業、ブックライター。

本日は上阪 徹氏の
職業、ブックライター。
です。
職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法

本書は著者のセミナーに参加することになり、
勉強のために購入しました。


ブックライターという職業は、
著者に代わって本を書く仕事です。

この仕事で重要な能力は何でしょうか?

普通は文章力と答えるところでしょう。
しかし、そうではありません。

本当に大事なのは、素材を集める力、
すなわち著者から、聞き出す力なのです。

さらに、生はんかな文章力がある人は、
素材集めを軽視する分、本の質が悪くなる傾向がある
とさえ言います。


また、ライターと聞いて、
どのような印象をもたれるでしょうか?

安い給料で、徹夜を繰り返しながら、
長時間はたらく、というイメージがないでしょうか?

しかし、著者は違います。
土日を基本的に休みとしながら、
ドイツ車を2台も保有し、裕福な暮らしをしているのです。

業界では、しっかり取材をして本が作れるライターが
不足している状況にあるそうです。

その現状を見て、成功者である本書の著者は、
ブックライターの裾野を広げないといけないという
使命感もあって、この本を書かれたそうです。

一流の人に会えて、インタビューができて、
十分な収入が得られる。
本当に魅力的な仕事だと思います。

私も著者のようになりたいですね。
この本を読んで強く思いました。


インタビューやライティングの手順についても、
細かく書かれており、
現在、書く仕事に携わっている人であれば、
すぐに役立つ内容でしょう。


書く仕事を目指す人には必読の一冊です。
一流の書き手の仕事がここで学べます。




通常なら、まず会えない人たちに会うことができる。
これだけでも、一般的にはなかなか機会がないことですが、
お会いして、ご挨拶をし、
面と向かってじっくりインタービューができるのです。


実際のところ、ブックライターには必ずしも
文章力が問われるわけではない、と私は感じています。


驚かれる話があります。
それは、これまで1度も営業というものをしたことがない、
ということです。


フリーライターという言葉には、
正直あまりいいイメージは持っていませんでした。
(中略)
しかし、実際にはまったく違っていました。
収入も意外なほどでした。


もし二時間の講演を頼もうものなら、数十万円、
中には100万円を超える報酬が必要な人だっているのです。
そんな人に、目の前でたっぷり、こちらが聞きたいことを
質問しながらしゃべってもらえるのです。


土曜日と日曜日は基本的に仕事を入れません。


要するに編集者というのは「自分で見つけたい」
人たちだということです。
(中略)
もし企画があったとしたら、提案するのではなく、
見つけてもらえるような工夫をする。
こちらから近づいていくのではなく、
向こうから、近づいてくるように仕向ける。


少ない報酬で仕事を引き受けたことが、
後に大きな報酬を得られる仕事につなかったことも
少なくないのです。


年々「重版」率が高まってきて、今ではだいたい
七、八割くらいは重版されているのではないか、
という感触です。


この五行を書くために、本一冊があった。
とてもインパクトがあって、印象的な五行。
でも、それでいいと思うのです。
何が言いたいのか、きわめてはっきりしているということです。


編集者も、頭の中では考えていながらも、
まだ言語化できていないことがある。
だから、ブックライターが言語化のお手伝いを
しなければなりません。


独自性とは何かといえば、一言でいえば、
その著者である必然性だと私は思っています。
そのテーマはその著者でなければならない、
という理由があるかどうか。
あるいは、そうした必然性がにじみ出る本にできるかどうか。


面白いとは、すなわち独自性があり、
その著者である必然性があるということだと私は思っています。
加えていえば、今世の中に求められているもの。


独自性、必然性とは、経験や事実で語れるかどうか、
ということだと思っています。
だから、経験や事実をベースにした
本にしなければいけない。
つまり、経験や事実をどれだけ盛り込めるか、
ということが重要になるということです。


売れるかどうかは、運や縁やタイミングも大きいのです。
私にできることは「いい本」を作るということだけです。


他の著者の本をブックライターとしてお手伝いするときに、
書くことよりもはるかにパワーをかけるのが、取材です。
ブックライターなのだから、
書くことに一番力を入れるのではないか、
と想像されると思いますが、実はそうではありません。


ブックライターは著者に代わって"作文"を
するわけではないのです。
あくまで著者の持っているコンテンツを
編集して文章化するのが、仕事です。


文章に自身がある人ほど、素材集めである取材を
おろそかにしてしまう傾向があるのではないかと感じています。


ブックライターは、実は必ずしも文章力が問われる仕事ではない、
と私は感じています。
むしろ素材を集め、それを"相場"に照らし合わせ、
"読者"をイメージしながら編集していく能力のほうが、
はるかに重要だと思っています。


かつてはもっと詳細に取材コンテを作っていました。
何より聞き漏らしを避けるためでした。


ブックライターとして、なかなか著者の信頼が得られなくて、
著者がずっと編集者に向かってしゃべっている、なんてこともある。
しかし、それでもいいのです。いい取材ができるのであれば。
私はそう思っています。


取材相手が持つ才能に対する好奇心やリスペクトを
きちんと表現できれば、著者や編集者からの
評価をしっかり獲得することができると私は考えています。


読者の代わりに聞く、という姿勢を持つことです。


不思議なのは、答えにくいような質問も、
「読者なら〜」と聞いてしまうと聞けてしまうこと。
そして、著者も話せてしまう。


困ったときの最終手段として、
思い切って「何のための取材か」を伝えてしまう
方法はあると思います。


スーツをきていなかったという、たったそれだけのことで、
取材がうまくいかなくなる要素が少しでも生まれるのであれば、
私はスーツを着ていきます。


自分たちが本にするのではなく、
外からの目線で読者に理解を求めてほしい、
ということが目的でした。


いいことをしていても、自分たちでいいことをしています、
とは言いづらい。
外から言ってあげるからこそ、
すんなり受け入れられるところもあるのです。


ブックライターに「取材で聞かれた内容」
をかいてもらえる、という効能


文章は書かなくていいので、
インタビューだけしてもらえないか、と。
ベストセラーをたくさん出されている著者の方でした。


250枚の一冊の本は、小見出しのついた
50の塊からなっている、ということです。


読み込みをすればするほど、目次の精度はたかまっていきます。
大事なことは横着をしないこと。
ここで面倒臭い、と手抜きをしてしまうと、
結果的に後で困ることになるのです。


寝かせることによって、
ちょっとしたアイデアが浮かんで章立てを変えたり、
中身を入れ替えたりすることも少なくありません。


ただでさえ大きな不安を持っている人たちに、
あえてこれ以上の不安を押しつけても仕方がない。


私自身も、こういうことを気にしながら、目次を作っています。
・おおきなテーマ設定を強く認識しておく
・著者を意識してみる
・読者を意識してみる
・共通項を見つける
・目次作りのキーワードを見つける
・カテゴリー分けする
・著者が伝えたいことを読者が最も受け入れやすいような流れを作る
・文章や文字ではなく、口頭で伝えるなら、と考えてみる
・自分の感情をヒントにしてみる


実際に書く作業というのは、本作りの三割程度のパワー、
というのが、私の印象です。
その前の準備こそ、重要になる。


見つけたのが、朝日新聞出版が発行している週刊誌「AERA」でした。
こんな文章を書いてみたいなぁ、と読み続けて、
もう20年以上になります。


ひとつの章の内容は一気に書き上げてしまったほうが、
まとまりも出ますし、勢いも出ます。
情報の重なりなども意識しながら書き進めることができます。


出版社や編集者によっては、
できたところから順番に一章ずつでもいいのでください、
という要望をいただくことがあります。
私はこのスタイルは基本的にお断りしています。
一章ずつ完成原稿を仕上げていく、
という仕事スタイルを取っていないからです。


プリントアウトしたテープ起こしも五冊なり、
六冊なりになっているほうが、
一冊が薄いので書くときに開きやすい。
置き場所も含めて、いろいろ便利であることがわかりました。


粗々で書けばいい、と先に書きましたが、実は思ったほど、
最初の原稿はひどいものになっていないことが多いのです。
これは推敲の段階で驚くことが少なくありません。


取材がしっかりできるブックライターが少なくて困っている、
ということでした。
文章がそれなりに書ける、あるいは文章に自身を持っている人は
少なくないけれども、取材がきちんとできない人が多い、
というのです。


時間管理と自己管理をして締め切りを守るだけでも、
ブックライターは仕事上いかに有利になるか、
とある編集者は語っていました。


編集者が何か心配していそうな雰囲気を感じ取ったら、
どんどん声をかけてみるべきだと思うのです。


お金の話は聞きづらいもの。
しかし、イコールパートナーだからこそ、
あやふやにするべきではない。
率直に話をすれば、編集者も聞き入れてくれるはず。


ブックライターとして生きる、ということは、
そうした著名人と接することで、
日常的に自分に負荷をかけられる、ということでもあります。






engineer_takafumi at 21:25│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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