2017年02月24日

会話は「聞く」からはじめなさい

本日は上阪徹 氏の
会話は「聞く」からはじめなさい
です。
会話は「聞く」からはじめなさい

本書は著者のセミナーに参加することになり、
勉強のために購入しました。


本書はブックライターの著者が、
「聞き方」を説いた一冊です。

ブックライターは文章力だけが大事と思われがちですが、
それ以上に、著者からどのような素材を引き出すか、
つまり、「聞く力」がとても求められる職業なのです。

「聞くことは簡単ではない」
「聞いてくれる人は、評価されている」
といった、聞くための意識や効用の話から、
どの位置に座るべきか、目線をどうするべきか、
また、悪口などネガティブな方向に話が向かったときに
どうするかなど、実践的なテクニックも満載です。

著者はブックライターとしてのインタビューと
極端な状況での経験となりますが、
「聞く力」は波及効果の大きい能力です。
どんな人にとっても、生活や仕事の質を変えてくれる、
ポテンシャルのある一冊でしょう。

個人的には、
愚痴や悪口への対処方法の部分が印象的でした。


どんな形であれ、人と面談することが多い人、
(例えば教師)などにはおすすめの一冊です。
相手と信頼関係を築きながら、
欲しい情報を引き出すことができるようになるでしょう。




相手のニーズをしっかり聞き出さなければ、
相手が満足する適切な提案など、できるはずがないのです。


こんなに話をしっかりと聞いてもらえたことはない。
自分のここ数年の問題意識や思考回路を言語化することができた。
ものすごく有意義な時間だった


質問がピント外れだったり、チグハグだったり。
そういうインタビューは疲れるものです。


人に言われて気づくのと、自ら気づくのとでは、
どちらが深い理解になるか。
もちろん後者でしょう。
結果的に、部下は自発的に伸びていく。


人は真正面に相手がいるとき、
じつは最も距離感を意識します。
だから、真正面からわずかでもいいのでズレる。
相手から、わずかでも斜めの位置に自分の身を置くのです。


人に聞くことは、じつは簡単なことではない、
と常に認識しておく。
そうすると、心構えができるのです。


"ツッコミ"を入れられるのが好きか、それとも嫌いか、
人は必ずどちらかに分かれる、というのです。


上目遣いの人は、
まるで目の前にいる人をにらみつけているように見え、
下目遣いの人は、まるで見下しているように見えるのです。


「嫌だなぁ」「苦手だなぁ」と思うのではなく、
興味の対象にしてしまう。


皮肉屋さんには
「自分は他の人とは考え方が違うのだ」
という主義主張を持っている人が多い。


お客さまと向き合うのではなく、
お客さまの隣で同じ方向を向いて、
「お客さまのお客さま」に向けてのコミュニケーションを進める


愚痴、苦しいこと、会社の悪口、人の悪口、うわさ話…。
これもまた話の腰を折るのは、
なかなかに難しいことだったりします。
(中略)
最後まで聞かずに中途半端に口をはさんだりすると、
逆に火に油を注ぐようなことになりかねません。
(中略)
下手に感想や同情、共感などを示してしまうと、
また話がぶり返す危険性がある


最もダメなインタビューの典型例は、
先にも書いたように、
話があっちこっちに飛んでしまうことです。


きっかけにはしやすいけれど、
じつは意外に扱いにくいのが、天気ネタや時事ネタ。


人は意外にいろいろなことを知らない


相手を意識し、理解しようとした上で、
話す内容や展開を決める。
そうすることで「釈迦に説法」は防ぐことができる


攻撃的になったり、悪口が出てくることは、
自信のなさの裏返しと受け取られる。


盛り上がっていなくても、いいコミュニケーション、
自分も相手も満足のいくコミュニケーションに
なっていることは少なくないのです。


たしかに会話の中で名前を呼んでもらえると
意外に気持ちがいいものなのです。


自分で聞きにくいことも、誰かの名前を借りて聞く、
という形を取ると自然に聞けてしまう。


あらゆる世界で成功されている方々というのは、
基本的にものすごくちゃんとされているのです


本心では思っていないのに、表面的に取り繕おうとしても、
表にしっかり出てしまうのが謙虚さ


やさしくやさしく解説してもらいたいと思ったときは、
これは知っている、と言わないほうがいいときもある。


慣れないインタビューアーは、
ついつい質問に集中してしまうようです。
聞かなければいけない、と頭がいっぱいになって、
聞くことにばかり集中してしまう。


特に最初の質問への返答にこちらがどういう反応をするかは、
そのコミュニケーションの空気をきめてしまう


答えを反復されると、
「もうちょっと詳しく話した方がよさそうだな」
と思えてしまうようなのです。


相手の話を聞きながら、
短いシンプルな言葉で合いの手を入れていく、
これは、「ちゃんと話を聞いていますよ」
という相手へのメッセージにもなります。


異世代とのコミュニケーションを意識的に取ることで、
慣れも生まれる。
何を求めている可能性が高いか、
といった相場観も理解できる。


自分をうまく見せようとした。
そうすると、やっぱりうまくいかないのです。






engineer_takafumi at 23:41│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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