2017年03月11日

書いて生きていく プロ文章論

本日は上阪徹 氏の
書いて生きていく プロ文章論
です。
書いて生きていく プロ文章論

本書は著者のセミナーに参加することになり、
勉強のために購入しました。


本書はブックライターとして活躍する著者による、
書き方の本です。

「文章術の本はたくさんありますが、ビジネス分野で、
たくさんのベストセラーに関わられた文章の本は
読んだことがありません。」
という一言で生まれた一冊です。

実際、著者の上阪さんは、累計40万部を突破した
『プロ論。』をはじめとして、
10万部を超えた本も手がけられています。

そんな著者による一冊なので、
順接の「が」は使ってはいけないとか、
比喩や対句などの技法などではなく、
むしろ、取材による素材の集め方や
読者の興味をつかむことなどに、
多くのページが割かれています。

また、心構えだけではなく、
構成の作り方などは、実践的な方法が紹介されており、
すぐ役に立ちそうな内容になっています。

300ページ強と結構厚い本ですが、
字が大きめで読みやすいように工夫されているので、
一気に読み進めることができました。

読むストレスを感じさせないところが、
プロのブックライターの凄さなのだろう
と思いました。


インタビューをして、文章を書く人には
おすすめの一冊です。
取材と執筆をどのように進めればよいか
その型を学ぶことができるでしょう。




メールというのは、文章の怖さを知る上で、
最もわかりやすいツールだと思う


人は簡単に文章を読んではくれない


文章はあまりに身近にあるものです。
子どもの頃から慣れ親しんだものでもあります。
だからこそ、放っておくと勝手に暴走する
危険があるものだと私は思っています。


「文章がうまいね」と言われたいと思いながら
書いている文章というのは、
実は読み手にその思いそのものが感づかれてしまう。


「賢さ」を問われるべきは、どう語るか、ではなく、
何を語るか、だと私は思っています。
いくら平易な言葉、ひらがなを多用しても、
賢い人の話は賢いものです。


形容詞は使わない。数字や事実を意識する。
それだけで文章は変わっていきます。


文章では、「どう書くか」ではなく、
「何を書くか」のほうがはるかに重要


対象読者層を聞き、もしイメージしにくい場合は、
編集担当者に細かい読者像をヒアリングします。
時には、読者からのモニター調査や
アンケートハガキなどを見せてもらうこともありました。


最も注意しなければいけないと考えているのは、
実は導入です。
導入に、最も印象深い内容、気になる内容を盛り込み、
出だしに気をつけるのです。


おそらく読者はこういうイメージを持っている。
そういう人が、意外な言葉やメッセージを発する。
だからこそ、そのギャップは面白くなります。
印象に深く残るのです。


私が慣用句的な言葉を使うべきではないと思うのは、
それが、「わかっているようで、実はよくわからない」
言葉である可能性が高いから、です。


批判的な文章を書いていると、文章が書けたかのような、
うまくなったかのような気になってくる。
それは、文章書きとしての大きな落とし穴である、と。


「何がうまいのか」を意識することが大切だと思うのです。
人に言われたからではなく、自分で認識する。


テーマ性が真ん中で、オピニオン性があまりない書き手が
ライターだと私は思っています。


私自身は、目的に合致した話以外は基本的に関心を持たない、
と決めています。脱線した話はメモも取りません。


大切なのは、その人が世の中からどう見られているのか、
もっといえば、対象となるターゲットから
どう見られているのか、です。


自分がライターとしてどう聞こうか、と考えるよりも、
読者なら何を聞きたいだろうか、と考えていったほうが、
はるかにイメージが膨らんできます。


私は質問はむしろおおざっぱなもののほうがいいと思っています。
「どうして、この会社に入ったのですか」
「なぜ、転職したのですか」「そのとき、どう思われたのですか」
といった具合です。


以来、インタビューでは必ず録音するようになりました。
これもまた、取材をさせていただくマナーの
ひとつだと思うようになったからです。


芸能界にかぎらず、
あらゆる世界で成功されている方々というのは、
基本的にものすごくちゃんとされているのです。


長い間、人にインタビューする仕事をしてきて感じるのは、
人間の本当の気持ちは顔や立ち振る舞いに出てしまうものだ、
ということです。


このとき、私が真っ先に反省したのは、
何よりもややこしい質問を最初に持ってきてしまったことです。
初対面での質問というのは、実は意外に難しいもの。
だからこそ、シンプルな質問のほうが、発しやすいのです。


インタビュー対象者にとっても、最初の質問への答えは、
そのインタビュー全体の空気を決めるようなものになります。


"ツッコミ"を入れられるのが好きか、それとも嫌いか、
人は必ずどちらかに分かれる


自分が一番得意な形で、
雰囲気の飲まれないようにしてインタビューをする、
というのもひとつの方法かもしれませんが、
私は思いきってそれを捨て、
自ら雰囲気に飲まれてしまうことにしています。


私は手を上げることにしています。
手を上げたあとに、「社長、ちょっといいですか」
という具合で、話をもとのインタビューに引き戻すのです。


お薦めいただいたジェットストリームは
本当にすばらしいペンでもう数年にわたって、
愛用させてもらっています。


むしろ質問者は、自分からちょっと離れたところから
場づくりをしていったほうがいいような気がします。
あまりに感情がダイレクトに伝わると、
意外にインタビュー対象者は話しづらくなるとも
思えるからです。


取材には流れがありますから、直後に聞くよりも、
後で聞いたほうがいい場合も少なくないのです。


どうして面白い原稿になっているのかといえば、
何が面白いのかを書き手がわかっているからです。
そして、その面白さを見極めるヒントは、
やっぱり読み手にあるのです。


50代の読者に向けたインタビューと、
20代の読者に向けたインタビューとでは、
身を乗り出す内容がまったく違っていた自分がいました。


「何を書くのか」のコアになるものが、
インタビューという仕事に詰まっている


まずは専門分野を持つ。
一方で、読者の視点に立てる分野なら、
得意としない分野でもクオリティの高い原稿に挑む。


構成がぼんやりした状態では、
どうしても書きながら文章が止まってしまうのです。
その結果、時間を要してしまう。


とにかくランダムでもいいので、
10文字から30文字程度のキーワードを
書いていくのがいいと思います。
素材となる内容を並べていくだけでも、
構成のイメージがわいてくるものです。


目の前に誰かがいるとして、
記事のテーマに沿ってその誰かに
そのインタビューの内容を伝えようとすれば、
どういう展開にするのか


話し言葉で説明するとすれば、どんな構成にするのか。
そんなことを考えるだけでも、
ぐっと構成はやりやすくなります。


多くの職種で、デキる人は「商品」の向こう側を見ています。
誰のための仕事なのか、がはっきりしている。
それが成果を生むのだと思います。


要するに、自分にとって相性のいい人と、
仕事をしたほうがいい


自分の進みたい方向をあらかじめ明確にするのも
ひとつの方法かもしれません。
でも私は、運命に委ねてみる、といのも面白いと思います。


私が取材に集中したいように、
カメラマンさんは「どこで撮るか」が極めて重要です。
なので、まずは最低限、そこは気配りをせねばならない、
と思っています。


「この人は誰だ?」と思われるような状況は、
誰にとっても心地のいいものではないと思うのです。


著名人や専門家ばかりに取材していると、
"耳年増"になりかねないと私はいつも思っています。
そこで、いろんな世代の"普通の人"に取材できる仕事も、
できるかぎりお引き受けするようにしています。


職業文章家として重要なことは、文章の巧拙の前に、
まずはこのキモを外さない、ということです。






engineer_takafumi at 20:43│Comments(0)TrackBack(0)★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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