2017年05月31日

その話し方では軽すぎです!

本日は矢野 香 氏の
その話し方では軽すぎです!
です。
その話し方では軽すぎです!: 大事な人に会う15分前の「話し方レッスン」 (知的生きかた文庫)

本書はNHKでのキャスターを17年勤めた、
「正統派スピーチ」を指導する著者の一冊です。


話し方の本はたくさんありますが、
この本の特徴は「正統派」という言葉にあります。
目的は「軽く」見られないということです。

例えば、「若い」と言われれば、
大人であれば、多くの人は喜ぶことでしょう。

しかし、ビジネスの場はそうではありません。
「若い」ということは「軽い」、
すなわちキャリアがあるように見えない
ということを意味することがあるのです。

口ぐせや落ち着かないしぐさ、間違えた敬語などは
人の信頼を落とし、「軽く」してしまうのです。


このような「軽く」見えない話し方は、
○○してはいけない、××してはいけない、と
徹底的な減点法です。

本書もそのような内容になっていますが、
ビジネスを成功に導くために、
ぜひ、身につけたい事柄です。


個人的には、
自分が話している時にだと感じたら、
それは軽く見られている証拠だ
という箇所が印象に残りました。


客先でプレゼンをすることが
多い人にお薦めの一冊です。
ビジネスマンとしての信頼感があがり
成績の向上が見込まれるでしょう。




ここぞという重要なシーンでの話し方は、
「原点方式」です。


話し手個人の印象よりも、
話の内容や自分の思いを相手に印象づけ、
信頼を得たいときにお勧めなのが、
重みを感じさせる話し方なのです。


内容を重くするためには、
全ての発言をより具体的に、
より正確にすることが必要です。


内容を正確にするポイントは三つです。
まず「数字・固有名詞を示す」、
次に「情報源を明らかにする」、
そして最後に「推測は話さない」ことです。


伝聞を事実として語る人は信用されません。


もともと日本は、国名としては「にほん」なのでしょうか、
「にっぽん」なのでしょうか。
実は法律上で明確に定められた答えはありません。


頷く、頭が動くという動作がいけないのではなくて、
「何度も」動くというのがいけません。
回数が問題なのです。


自己紹介の冒頭、自分の名前を名乗る30秒。
名刺交換をして自分の名前を名乗る30秒。
相手の話を一生懸命に聞いていることを伝えたい30秒。
そのときだけ、瞬きを我慢するのです。


アイコンタクトを取ろうとしたとき、
相手とちゃんと目が合っていますか。


自信がない人は「語尾」を言わない。


日本人に一番多い間違いは、礼儀のつもりで
お辞儀をしながら挨拶をしてしまうことです。
そうすると相手に見えているのは何でしょう。
あなたの頭のつむじです。目は合っていないのです。


敬語は、使用しなさすぎると横柄な感じを与えますが、
過剰敬語で謙遜しすぎても慇懃無礼な感じを与えます。


大事な人に会うときは、敬語を中立的に使うことで、
相手への敬意を表明しつつ、
自分も常識ある敬意を払われるべき
立場であることをアピールしてみてください。


「たくさんの人がいる」は許せても、
「たくさんの人が亡くなった」という表現は
ふさわしくないと感じるのです。
そのため「大勢が亡くなった」と言うべきなのです。


メモを取らないのは論外ですが、
絶えずメモを取っているのも好ましくありません。


表情のなかで私たちの感情が一番表れるのは、
目でも、口でもなく、実は眉間なのです。


見ればわかる程度のことに対して
「実は」ともったいつけて使うのは、とても軽い言動です。
本来の意味の重さを考えずに使っている
浅はかな人、という印象を与えます。


アナウンサーにとっても「思います」は
タブー言葉の一つです。


何らかの指示、指導をしたあとに、
必ず「自分の信念、思想」を加えるのです。


これから会う人に「どんな人物に見られたいか」考える


人前で話すときに、
聞き手が一番注目するのはどこでしょうか?
それは動いているものです。
ですから、大事なところは手でジェスチャーをしたりして、
聞き手の注意を引くわけです。
しかし、手が絶えず動いていたらジェスチャーは、
強調になりません。ただのノイズです。


NHKでは新年度にホームページや
パンフレットに載せる写真を撮影したら、
この写真を使っている間は髪型を変えないよう
指導されました。


矢野香だとわかってもらえるように、いつも同じ髪型で、
いつも同じ服で人前に出るようにしているのです。
いろいろな髪型をしたり、
いろいろな服を着たりするのは自分のため。
自己演出は他人のために行うのです。


人前に立ち緊張しているとき、居心地の悪さから逃れるために、
無意識で何か他の動作をしようとします。
心理学では「転移活動」と呼んでいます。


気づいたのが、笑顔を消し忘れている自分の口でした。
これは男女問わずやってしまっている無意識のクセで、
接客や営業の方に多く見られる傾向です。
しかも、若手ではなくて、
ある程度のキャリアをつんだ人たちが、
笑顔でいることがクセになって、
取れなくなってしまっているのです。


何度も会う相手であれば、会う度にいつも
同じような完璧な笑顔を浮かべていたのでは、
相手はその笑顔を疑い始めます。


本当に慌てているとき、つまり緊急のニュースなら、
この「慌てた声」でもかまいません。
しかし、通常のニュースで、
アナウンサーが慌てた声で余裕がないのは、
伝え手の緊張感と経験不足だけを
聞き手の印象に残してしまいます。


人に「見られている」と思うから、緊張するのです。
反対に自分が人を「見ている」を意識を変えてみましょう。
受動態ではなく、能動態でいくのです。


人に隙を見せないということは、
自分が楽な体勢であるはずがないのです。
人前に出ていて、自分が楽だなと感じたら、
相手に軽い印象を与えていると自覚してください。


相手に与える印象において問題になるのは、
目を上でも下でもなく、横にそらす行為でした。


皮膚の艶やうるおい、髪の毛などが理由であれば、
肉体的な若さとして素直に喜んでよいでしょう。
しかし、「なんとなく」「雰囲気が」などと、
理由が曖昧だとしたら要注意です。
非言語要因(表情・声・姿勢など)の何かが若い、
つまり軽いのです。





engineer_takafumi at 20:58│Comments(0)★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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