2017年09月16日

サービスのためのIOTプロダクトのつくり方

本日は野々上仁 氏の
サービスのためのIOTプロダクトのつくり方
です。
サービスのためのIoTプロダクトのつくり方

本書はIoTビジネスの分野のベンチャー経営者、
2014年に「アップルウォッチ」に先駆けて、
日本発のスマートウォッチを発売したという、
著者によるIOTビジネスの立ち上げ方に関する一冊です。

IoTと一言でいっても、ハードウェアからソフトウェア、
制御、通信、電源、そしてデザインなど、
関連する分野は非常に広くなります。

これらの技術すべてに詳しい人など、まずいなくて、
部品や技術を買ってきたり、人に任せたりする必要があります。

それでも、依頼側としては最低限
押さえておかなくてはいけないことがあり、
本書はそのポイントをコンパクトにまとめています。

著者が開発したスマートウォッチの経験を元に、
実際的な知識を解いた一冊といえるでしょう。

個人的には、
時計の職人はマイナスドライバーしか使わないが、
電子回路を扱う技術者はプラスドライバーしか使わない、
という部分が心に残りました。


IoTの製品を仕掛けてみたい、
もしくはIoT関連のビジネスを起こしたい、
と考えている人にお勧めの一冊です。
IoT製品を開発する勘どころがわかるでしょう。




全く経験がないからといって成功しないということはない。
むしろ、外様で新参者のチャレンジャーだからこそ
イノベーションを起こせるケースがある。


試作はできてもその後、量産化する際に
思いもかけなかった規模の初期投資がかかることが分かり
立ち止まるプロジェクトは非常に多い。


アーキテクチャば森ならば、デバイスは木なのだ。


太った端末は電気を大食いし、痩せた端末はあまり食べない。
だが、ファットクライアントはLinuxやAndroid Wearなどの
汎用的なOSを使えるため、電子回路の制御はOSに任せて、
その上のソフトウェアの開発に集中できるメリットがある。
一方、シンクライアントは消費電力の管理や
電子回路の制御まで開発しなくてはならない面倒臭さがある。


時計の精密機器を扱う職人は、
一般的に道具としてマイナスドライバーしか使わない。
一方、電子回路の基板を扱うエレクトロニクス技術者は、
一般的にプラスドライバーしか使わない。


プロトタイピングでは、ユーザーが実際に使ってみて
そのフィードバックに基づき、使い勝手を改善したり
デザインをブラッシュアップしたりしていく。


「どうかな?失敗だろうな」と思うものであっても、
問題解決の糸口となりそうな場合は、
形にして確認した方が良い。
違う解につながる可能性があるからだ。
プロトタイピングで「計画的な失敗」を
先にしておくことで、大きな失敗を避けることができる。


昔から中国には模倣品を悪いと思わない文化が存在しているが、
そのスピードで本物以前に偽物が市場に出回ってしまうという、
今までになかったことが起こっている。


「デザイン」に共通するのは「形」という意味ではなく
「意図」という意味のデザインである。もっと言うと
「目的をもって具体的に立案・設計する」という意味だ。


多くの人は自分の知らない分野に対して苦手意識を持ち、
分からないことを聞くこと自体を
恥ずかしいと思っているようだ。
ここに、教育レベルの高い日本の多くの人材、
特にレベルの高い技術者に、IoTに踏み込めない
心の壁があるように思う。


何もない状態では疑心暗鬼だったり
議論に消極的だったりした人の態度が代わるのは、
形になった瞬間。
例えば3Dプリンターで形ができるだけでも、
開発者はユーザー目線で話始める。







engineer_takafumi at 16:40│Comments(0)★理系本の書評 | ⇒ その他の工学

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