2017年11月07日

逆境を「アイデア」に変える企画術

本日は河西智彦 氏の
逆境を「アイデア」に変える企画術
です。
逆境を「アイデア」に変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~

本書はひらかたパークの「ひらパー兄さんシリーズ」
スペースワールドの閉園広告「なくなるよ全員集合」などの
仕事を手がけた博報堂のクリエイティブディレクターによる
逆境をアイデアに変える発想法です。

それだけに、本書では相当追い詰められた
事例が紹介されています。

予算もなく、ジリ貧にある中、どう巻き返していくか?

素人目では、打ち手がないように見えるのですが、
その窮地自体をアイデアの糧にする方法があるのです。

また、低予算の場合、Webでの口コミなどを
期待する必要があります。
その設計の思想が紹介されていて、
SNSやWebでの仕掛けとは、このようなものなのか、
ということが理解できて、とても興味深かったです。

ネットでのPR方法という視点でこの本を見ても、
とても読みごたえがある一冊です。


個人的には、
常識的にNGだというアイデアでも、
最初から蓋をしてしまわない、
という部分が特に印象的でした。

例えば、地方の商店などで、
アイデアを必要としている人にお勧めの一冊です。
現状を打開できる視点が得られるかもしれません。




予算がなかったり、いろいろな制約があったり、
崖っぷちに追い込まれたときこそ、
起死回生のアイデアが生まれやすいからです。


広告が面白いと評価されたり、
話題になっても来園者数は増えない。


人は、心に3つのフォルダを持っている
1、「行かない/買わない/利用しないフォルダ」
2、「行ってもいい/買ってもいい/利用してもいいフォルダ」
3、「行きたい/買いたい/利用したいフォルダ」


「認知率が高い」とは、
「ほとんどの人が、その商品やブランドを心の中の
3つのフォルダに振り分け終わっている状態」を意味します。
そして売り上げが落ちている商品やブランドは、
多くの人に「行かない/買わない/利用しないフォルダ」に
振り分けられてしまっている状態なのです。


第三者のポジティブな情報に接すると、
心の中の「行かないフォルダ」から「行ってもいいフォルダ」へ
移動しやすくなるのです。


人々を行動させるためにより重要なのは、
表現のアイデアよりも「どう行動させるかのアイデア」


驚いたり、笑ったり、怒りを覚えたり、
感情が動くとPRになりやすいのです。


行く理由を2つつくると、人は動く


SNS検索法のポイントは2つです。
まず、1件1件の書き込みの詳細ではなく、
全体を俯瞰で眺めてどんな感情が動いているのか、
どんな行動に出ているのかをチェックしてみてください。
(中略)
2つ目は、チェックした感情や行動と、
自分が事前に設計していた感情や行動が
合っているかを検証します。


人が歩かない道で普通の発想をすれば、
「人と違う発想」になる


崖っぷちを逆転するアイデア=「結果」を出すアイデアであり、
そのためには「結果」から逆算したほうが良い


売り上げを増やすことから逆算してアイデアをつくっているので、
そのアイデアは必ず売り上げを増やすということです。
だから、崖っぷち状態からの起死回生ができるのです。


NGだと思う領域だとしても、
そこをあえて考えることで発想の幅が出ます。
幅が出ると脳がノってきて、NGだと思っていた領域の中に、
NGでない素晴らしい切り口が見つかったりするのです。


WebやSNSでは、自分と同じ趣味、同じような考え、
同じような生活スタイルの人とつながることが多いため、
自分の感覚は世の中の感覚と同じだと思いこんでしまう


企画やアイデアを発想するにあたっては
必ず最初に商品やサービスの実力を
冷静に判断してみてください。


自分が普通に生活する中でその商品に対して抱いていた
率直なイメージや印象を嘘偽りなくメモすること。


1は生活者として情報に接している状態。
2は商品情報を知ってしまっている状態。
一度商品情報を知ってしまうと、
どんなに望んでも、1の状態には戻れません。
だからこそ1から2になっていく一度きりの過程で心の動きを、
きちんと覚えておく必要があるのです。


「まずいのにロングセラー」も、一般常識とは逆なので
人々の関心を集め、その理由を確かめるための行動を生みます。


本来、自分の興味ある情報だけを見る
「パーソナルメディア」のWebと、
自社や商品についての情報を伝える広告との相性は良くありません。


「MAD」「エクストリーム」「パロディ」など
Web話法に沿って企画をする


Webでは、泣けそう、面白そう、笑えそう、怖そう、
気持ち悪そう、モヤモヤする、など
見た人何かしらの感情を早めに動かすことを
意識するのがポイントです。


何かしらの感情を動かすと最初に決め、
その感情を徹底的に刺激すること


「かわいそう」×「頑張る」
何度負けても立ち上がる姿を、人は応援する


なぜ猫の映像が拡散されるかと言えば、
猫好きは「他の猫もかわいい」からです。
犬好きは「自分の犬がかわいい」ので
あまり拡散されないのです。


お金を払ってPR記事を出稿するときは、
わざと広告らしくない過激な単語を使うことをオススメします。


予算に制約があるときは、アイデアをあえて過激にして
「ネタサイト」での露出を狙う。
そこから「PRエスカレーター」に乗せる。


くれぐれも、事前の期待値を、
実際の実力より大きくしないようにしてください。
SNSや口コミでの拡散を狙うキャンペーンでは、
特に気をつけたほうがいいでしょう。


ビジネスサイクルの1〜2点に絞って改善すると、
負の回転が止まり、やがて正の方向に回りだす


カテゴリー名はその中での上位の存在が損をして、
下位の存在が得をする






engineer_takafumi at 23:45│Comments(0)★一般書の書評 | ⇒ クリエイティブ

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