2017年11月13日

残酷すぎる成功法則

本日はエリック・バーカー氏の
残酷すぎる成功法則
です。
残酷すぎる成功法則

いわゆる成功本というものには
いくつかの定番の格言があります。

人には先に与えることだ、
何事も肯定的に考えるべきだ、
成功するまであきらめなければ失敗はない、
仕事だけでなく家庭に目をむけるべきだ、
などがこれにあたるでしょう。

成功者がこれほどまで口を揃えることなので、
真理なのは確かなのでしょう。

しかし、最近の自己啓発本には、
これ以外の流行があったり、
定番をあえて否定するものがあったりします。

例えば、ハードワーカーを勧めるものもあり、
逆にワークライフバランスを勧めるもののあり、
結局のところ、どちらなのでしょう。

それらの本を読んでみると、
両方筋は通っているので、余計やっかいです。


本当のところ、どうすれば成功できるのでしょうか?
本書は世の中にある成功法則を、
科学的なエビデンスから検証します。

相反する主張は、多くの場合、条件の問題で、
こんな時はこちら、あんなときはあちら、
というのが真実であることが多いです。

しかし、自己啓発書は一般的に
ひとつのポジションで書かれることが多いので、
その条件に関して、詳しく書いていないことも多いのです。

もしかしたら、自分がやっていることが間違いと気づき、
唖然とすることもあるかもしれません。
でも、いま気づけば、まだ挽回可能です。


「ありがとうと伝える」が科学的に必要な理由、
燃え尽き症候群の知られざる原因、
結局のところ、いつ諦めていつ続ければいい、
など、面白そうなトピックスが満載です。

個人的には、
WOOP(Wish, Outcome, Obstacle,Plan)という
枠組みが一番印象的でした。
この方法を使えば、ある課題に対して自分が取り組むべきか、
諦めてしまった方が良いのかが分かるのです。


自己啓発書をある程度読んでいる人には
必読の一冊だと思います。
成功法則を科学的に検証することにより、
結局、何をすれば良いのか見えてくることでしょう。




私たちは、とにかくものごとに「良い」「悪い」のレッテルを貼る。
実際には、それらはたんに「異なる」だけなのに。


イスラエル国防軍は、衛星写真の情報を分析する
専門部隊を編成することになった。
超人的な視認技術を有し、
一日中同じ場所を見続けていても飽きず、
微細な変化も見逃さない兵士が求められた。難しい任務だ。
ところが同軍は意外なところから打ってつけの人材を確保した。
それは自閉症と判断された人びとだった。


ほどほどクリエイティブな人間は平均的な人より精神面で健康だが、
並外れて創造的な人間は、
精神障害を発症する確率が高いと明らかにした。


貧乏人なら頭がおかしいと言われ、金持ちなら物好きだと言われる


ベンチャーキャピタルの仕事は100%「外れ値」、
それも極端な外れ値への投資です。
「弱点がない企業ではなく、強みがある企業に投資しろ」


本当に素晴らしい強みがある会社には、
たいてい深刻な欠点もある
(中略)
ヤバい欠陥があるからと投資先から外していたら、
大勝利者になる企業に投資しないということになるということ。


仕事を順調に維持している者、
仕事を失った者の双方を調査した結果、次の教訓が得られた。
上司を機嫌よくさせておければ、
実際の仕事ぶりはあまり重要ではない。
また逆に上司の機嫌を損ねてたら、
どんなに仕事で業績をあげても事態は好転しない。


人は「温かさ」と「有能さ」は
逆の相関関係にあると認識している。
つまり、誰かが親切すぎると、
その人物はきっと能力が低いのだと推測する傾向があるのだ。


ギャングと聞けば、無法者や、衝動的なサイコパスを思い浮かべる。
たしかにそうした輩も多い。しかし、私たちが思う以上に、
彼らは信頼と協力の重要性を知っている。


じつはマフィア型ギャングが蔓延っている腐敗した国々は、
犯罪集団が分散している国々より経済的にうまくいき、
経済成長率も高めだ。
それらの国では、犯罪者は組織化され、組織犯罪に動員される。


ギャングが犯罪者集団であり、悪事を働いていることは変わらない。
だが、外で悪事を働いていようと、組織であるかぎり、
成功するには一定の信頼と協力関係が必要だ。


実社会での関係のほとんどはゼロ・サムではない。
誰かが勝つからといって、あなたが負けるとは限らない。
彼らはオレンジの実を求め、
あなたは皮を求めているかもしれない。


もし誰かに裏切られたら、犠牲者になったままでいないこと。
コンピュータの試合では、
自分から喧嘩を売る行為は結果的に得点を減らしたが、
報復は得点を上げることになった。


そちらが協力するなら、こちらも協力する。
そちらが裏切れば、こちらも裏切る。


良い営業マンになる秘訣は、人と接することが得意なこととか、
外向的なことだと思うかもしれないが、調査によると、
決め手は楽観主義であること、その一点に絞られるという。


悲観的な傾向は遺伝によるものではなく、
あなたが周りの世界に関して自分自身に
説明する言葉が原因なのだという。
つまり悲観的な思考法は変えることが可能だ。


愛情をもって自分を待ちわびてくるれる人間や、
やり残した仕事に対する責任を自覚する者は、
決して人生を投げだすことができない。
彼は"なぜ"自分が生存すべきかを知っているので、
ほぼ"どんな"状態での生存にも耐え抜くことができるのだ。


退屈というものに抵抗力ができれば、
成し遂げられないものは文字通り何もない


面白いゲームに含まれる共通要素は、勝てること(Winnable)、
斬新であること(Novel)、目標(Goals)、フィードバック(Feedback)
の四つだからだ。


目標は、プレッシャーや脅威にもなりうる。
私たちは失敗したくないがために、
目標を定めなかったりする。
けれども勝算が見込める形でゲームを定めれば、
目標は脅威ではなくなる。


ワイズマンは、運のいい人の性質を発見した。
彼らは、新しい経験を積極的に受けいれ、
外向的で、あまり神経質でないことが示されたのだ。
つまり、彼らは直感に従い、何より前向きにものごとを試し、
それがさらに直感を研ぎ澄ます。


ペンジャミン・フランクリン、チャールズ・ダーウィンなどの
天才たちがいずれも多くの趣味を持っていたことに気づいた。
日ごろと異なる分野で異なる課題に向き合うことは、
ものごとを別の視点から見て、
思い込みにとらわれずに解決策を見いだすことに役立つ。


予見できるどんな障害に対しても、
「もしXが起きたら、Yをすることで対処しよう」
と考えておくだけで、結果は大違いだ。


WOOPとは、願い(Wish)、成果(Outcome)、障害(Obstacle)、
計画(Plan)の頭文字を取ったもので、
仕事や人間関係、運動、減量など、
ありとあらゆる目標に適用できる法則である。


「心理対比」は、頑張れば目標を達成できるときに
やる気を後押ししてくれるが、
目標の実現可能性が低い場合には
効果がないことが明らかになった。
すなわち、WOOPは、目標が実現する可能性を測る
個人的なリトマス試験紙にもなるのだ。


WOOPは、グリットを必要とするときを教えてくれて、
頑張り続ける意欲を奮い起こさせてくれる。
加えて、断念すべきものも教えてくれ、
その実行にあまり痛みをともなわないようにしてくれる。


外向的な人は素晴らしいネットワークから
貴重な資源を活用することができる反面、
本当に重要だと思うことに十分な時間を
使えなくなってしまう。


何かを得るだけが目的で人と会おうとするとき、
私たちは後ろめたく思うのだという。


多くの場合、彼らの人生を形づくったものは
ある重大な変化ではなく、自分があんな風になりたいと思った
人びとから成るグループに参加したことだった。


あなたに何かの技術があるなら、
「誰が助けてくれるか」だけでなく、
「誰を助けてあげられるか」についても考えるようにしよう。


感謝こそは、幸福をもたらす最強の兵器であり、
また、長続きする人間関係の礎である。


株主に向けた年次報告書で、CEOが何回「私」という
言葉を使っているか数えてみればいい。
(中略)
「私」の連発は、企業の死を招くという。


リーダーの権力意識が高まると、言葉のトーンが支配的になり、
従業員は、リーダーの寛容さと、
チームのコミュニケーションの自由闊達度が低下したと感じる。
その結果、リーダーの権力がチームの仕事ぶりに
悪影響を及ぼすことになる


自分への思いやりのレベルが高い人は、
現状認識も正確であることが明らかになった。
彼らは自分自身や世界を正確に把握していたが、
だからといって失敗したときに、自己を責めることもない。
一方、自尊心に重きを置く人びとは、ときどき自分を欺いたり、
否定的だが有益なフィードバックを退けたりする。


完璧主義の傾向が強い人びとは、
配偶者と満足な関係を持てる可能性が
33%低いとの研究結果もある。


本当の燃え尽き症候群は、
自分に適していない職業に就いたときに起こる


従業員が自分の職務を単なる仕事ではなく天職ととらえる、
男子修道会やモンテッソーリ学校、宗教関係の施設などでは、
事実上燃え尽き症候群が見られない


週に70時間働くものは、
余分な15時間で何も生産しないことになる


短時間睡眠者は、おそらく潜在性軽躁病、
つまり軽度の躁うつではないかと考えられている。


「つままされる人」は
選択可能なオプションの中からつまみ取るので、
目の前の選択肢によって誤った二分法に導かれる場合がある。
しかしそんなとき「選ぶ人」は、
どの選択肢も満足がいくものでないと判断し、
もし本当に正しい選択肢を望むなら、
自らそれを生みだすほかはない、
と結論をくだす思慮深さを持つ。


彼らは「満足人間」に比べて仕事への満足度が低い。
「最大化人間」はもっと良いものがあるのでは、
と果てしなく探し続けるので、
もっと良い選択があったのにと後悔することが多い。


ものごとが起きてから反応する「受け身」でいることは、
真に望んでいるものを手に入れるチャンスを逸するばかりでなく、
あなたが真の幸福を得る機会まで減らす結果を招く。


自由時間を管理することこそ、
人生の質を向上させることが明らかになった。
興味深いのは、たんに自由な時間を増やしても
人びとの幸福度に何の影響もなかったが、
その時間の過ごしかたについて事前に計画を立てると
効果が大違いだったことだ。


私たちは自分で決定を下していると思っていますが、
じつは環境がかなりの部分を決定しているのです。
したがって、自分の環境を
どうやって変えるかを考える必要があります。


調査によれば、生産性が際だって高い
コンピュータプログラマーには共通点がある。
それは経験でも給与でも、
プロジェクトに投資されている時間数でもなく、
雇用者から集中できる静かな環境を与えられていることだ。


あなたがすべきことを20秒だけ早く始めやすくし、
すべきでないことを20秒だけ実行しにくくするというものだ。
些細なことのようだが、これが格段の差を生む。


明日やるべきことを書きとめると、
脳が落ち着き、リラックスできるという。
(中略)
あなたが何かを気にかけていると、
それを忘れてしまうことを灰白質が恐れ、
「リハーサルグループ」と呼ばれる
脳の一群の領域を活動させる。


「知のパラダイム転換」によって、
いまや経済学、社会学、心理学といった社会科学は
自然科学に侵食され、融合しつつあるのだ






engineer_takafumi at 01:16│Comments(0)★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

コメントする

名前
URL
 
  絵文字