2017年12月06日

この一冊で全部わかるクラウドの基本

本日は林 雅之氏の
この一冊で全部わかるクラウドの基本
です。
イラスト図解式 この一冊で全部わかるクラウドの基本


本書は図解式でクラウドの基本が学べる一冊です。

コンピュータはクラウドの時代と言われています。
でも、データセンターの遠隔コンピュータを
みんなで共有するんだろうな〜、
程度の知識しかない人が多いのではないでしょうか。

また、Webなどでよく見るけれど、意味がわからない
というコンピュータ用語がないでしょうか。

例えば、オンプレミス、仮想化技術、コンテナなどの用語、
また、PaaS、SDN、VPNなど英略字になると
さらに本当の意味を知らない人も多いことでしょう。

本書は見開きページで解説と図解がセットになっており、
読みやすく構成されています。

また、本格的に運用や選定をする人向けではないので、
あまり細く、難しい部分はなく、さっと読み進められて、
クラウドの一般常識を身につけられます。


個人的には、SDN(Software Defined Networking)の
中身がわかったことが大きな収穫でした。


ある程度コンピュータには詳しいけれども、
専門家ではない、という人にお勧めの一冊です。
短時間で一気にクラウドの基礎を勉強できるでしょう。



IT資産を「保有」するのではなく、
サービスとして「利用」するモデルです。


クラウドコンピューティングが実現可能になり、
普及してきた背景には、いくつかの要因があります。
まず、さまざまな技術の進展が挙げられます。
CPUの処理の高速化が進んだこと、
仮想化や分散処理などの技術の進展、
モバイルも含むネットワークの高速化と低価格化、
データセンターの大規模化による規模の経済(スケールメリット)
などにより、クラウドが実現する環境が整いました。


クラウドコンピューティングは、
共用の構成可能なコンピューティングリソース
(ネットワーク、サーバー、ストレージ、アプリケーションサービス)
の集積に、どこからでも簡便に、必要に応じて、
ネットワーク経由でアクセスすることを可能とするモデルであり、
最小限の利用手続きまたはサービスプロバイダとのやり取りで
速やかに割り当てられ提供されるものである。


サーバーの仮想化では、1台の物理サーバーのリソースを
複数のサーバー環境に割り当てて、
それぞれでOSやアプリケーションを稼動させられるようになります。
物理サーバーの場合、そのリソースをすべて使い切ることはまれで、
どうしてもリソースが余ることが多くなります。


同じ物理サーバー上にある仮想サーバーの1台が
ウイルスなどによる脅威にさらされた場合でも、
それ以外の仮想サーバーが影響を受けることはありません。


コンテナ技術とは、1つのOS環境で
アプリケーションを実行するための領域(ユーザー空間)を
複数に分割して利用するものです。


SDNのコンセプトは、従来はネットワーク機器ごとに持っていた
通信の転送機能(データプレーン)と制御機能(コントロールプレーン)
を切り離し、制御機能をコントローラーに論理的に集中させて、
データの流れをソフトウェアで定義しようというものです。


SDNの普及が進むと、ネットワーク機器は
コントローラーが集中制御するようになり、
ユーザー企業はネットワークの稼働状況や運用に合わせて、
ソフトウェアによって柔軟にデータの転送経路の変更が
行えるようになると期待されています。
また、仮想サーバーで稼動している
OSやソフトウェアを停止させずに、
そのまま別のデータセンターにある物理コンピューターに移動させる
ライブマイグレーションに追随してネットワーク構成を
柔軟に変更できるようになるなど、
データセンター間のリソースの有効活用も可能となります。


データセンターの電力効率を示す指標として、
PUE(Power Usage Effectiveness)があります。
PUEは、「データセンター全体の消費電力÷IT機器による消費電力」
により算出され、
1.0に近いほど電力効率の良いデータセンターとなります。
日本における標準的データセンターのPUEは、
1.8から2.0程度となっています。


BCP対策で複数拠点を設けることは、データを分散することになり、
情報漏えいによるセキュリティリスクの増加にもつながります。
拠点間を専用線やVPN網でつなぐなど、
セキュリティ対策にも十分配慮する必要があるでしょう。






engineer_takafumi at 23:09│Comments(0)★理系本の書評 | ⇒ コンピュータ・情報科学

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