2017年12月16日

問題解決大全

本日は読書猿 氏の
問題解決大全
です。
問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

本書は出版社の方よりご献本頂きました。
フォレスト出版様ありがとうございました。

例えば、ロジカルツリーやフェルミ推定、KJ法など
問題解決のためのツールはたくさんあります。

そんな問題解決ツールを「これでもか」と37個
マシンガンのように紹介するのが本書になります。

ただ、この本の意義は、それらを身につける
ということではないような気がしています。

これだけの方法が提唱されているのも、
万能な方法が存在しないことの証左であるのです。

ということは、問題を解決する方法を学ぶ理由
それは「問題解決方法を作り出す方法」
にあるといえるでしょう。

これだけ多数の方法に一度に触れることにより、
問題解決の定石のようなものを感じられれば、
本書の本当の効果が得られた、ということになります。


個人的には、
テスト前に掃除をしてしまうような行動、
これを逆手にとって物事を進める、
という考え方が印象に残りました。


問題解決のツールを使っている方に
お勧めの一冊です。
多数の方法を学ぶことにより、
自分の方法を俯瞰的に見ることができるでしょう。




問題解決の技術が、習得可能な有限の手法の集まりに
すぎないのにもかかわらず、
この先登場するであろう多種多様で
無数の問題に応じる汎用ツールたり得るのは、
再帰的に構成されているから、
もう少しわかりやすい言葉で言い直せば、
<方法を生み出す方法>であるからである。


それでもなお、進もうとする意思が問題解決を要請する。
問題解決を学ぶことは意思の力を学ぶことである。


「これは100年後にも重大なことか?」
「これは100年後にも誰かに記憶されていることか?」


「これは5分後も重大な問題か?」
5分後という短い確定した時間内では、
不安をもたらす何事も現実には
生じないことが確認できる。


もし奇跡が起きて、
目が覚めたときにはすべてが解決していたとしたら、
何が違っているでしょう。


この定理は<自由主義のパラドックス>として知られており、
「他人に関与しな限り(たとえば誰かに迷惑をかけない限り)、
個人が何をしようと、どんな行動を選ぼうと自由」という原則と、
複数人の意向を反映させることを(たった2人の場合でさえも)、
両立させることができない場合があることを示している。


一般に我々は機会費用について考えるのが苦手である。


<重要な作業を先延ばしにして重要度の低い別の作業をしてしまう>
という習性を逆手に取ることで、仕事の生産性を高めるだけでなく、
それまで着手されなかった仕事を片づけてしまうのである。
つまり最重要な仕事の先延ばしによって、
それ以外の仕事の先延ばしをちゃっかり克服している。


感情は、合理的な損得勘定を越えて働くがゆえに、効果がある。
これがフランクが考える、理性に感情が勝つように
ヒトが進化してきた理由である。


稼ぎの多い人間として犯罪組織のボスを想定しよう。
このボスは当然ながら警察には
届けないと知られている(評判を持つ)人間である。
このままでは彼と彼の組織自体が、
他の犯罪者の標的になってしまうために、
警察力に頼らずに済む暴力手段と、
彼と彼の組織に向けた不利益行為には
損得を度外視しても徹底的に制裁する
という評判をつくることが必要になる。


まじめなプログラマには次のようにいいたい:
仕事時間の一部をさいて自分の方法を検証し、
洗練することに使いなさい。
プログラマというのは、未来や過去の締切に追われて
あえいでいるのが常であるが、
方法論の抽象化に努めることは、賢明な長期投資である。


我々は広場を占拠した暴徒を鎮圧するよう命じられた部隊です。
しかし市民の皆さんに銃弾が当たる危険があるため
発砲することができません。
我々は市民の皆さんが速やかに広場から
退去することを要求します。


うまくいったからといって、
それでプランが現実と合致していると
油断してはならない。





engineer_takafumi at 23:32│Comments(0)★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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