2018年01月28日

社員幸福度 Employee Happiness

本日は桑野隆司 氏の
社員幸福度 Employee Happiness
です。
社員幸福度 Employee Happiness 社員を幸せにしたら10年連続黒字になりました

本書は関係者の方より、ご献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。


競争が熾烈な通信業界において、
社員満足度・幸福度(ES/EH)の向上に注力することで、
10年連続黒字を実現、
そして、その組織作りと柔軟性、
イノベーションを評価され、
ベンチャー企業初となる日本経営品質賞を受賞した
という企業の著者による一冊です。

著者の起業の物語に始まり、
社員幸福度(EH)の重要性、EHの向上への取り組み、
EHマネジメントによる経営モデルまでを説きます。

本書を読むと、きれいごとに感じる方もいるでしょう。
おそらく、著者の会社でも利益とEHを両立させるために、
泥臭い取り組みもされているのだと思います。

しかし、ゴールを思い浮かべないと、
そこに向かって進むこともできません。
そんな理想像を意識に植えつけるために、
とても有効な本だと感じました。


個人的には、
「時代は属人化を求めています」
という部分が印象的でした。

AIが発達し、機械的な作業が
コンピュータに置き換えられると、
人間に残るのは情緒的、属人的な仕事になるのでしょう。
急に変化はしないかもしれませんが、
時代は確実にそちらの方向に向かっています。


起業を目指す人にお勧めの一冊です。
起業後すぐにEH重視の経営ができなくても、
理想があるのとないのでは、長い目で見ると、
会社が違ってくるのではないかと思います。



最近は学生からはよく
「どうして起業したんですか?」
と聞かれますが、
実は「就職できる会社がなかったから」
というのもあるんです。


弱い組織はピンチが起こるとダメになりますが、
強い組織はより強くなります。


時代は属人化を求めています。
同じモノを売っているコンビニだったら、
店員の接客態度がいい店を消費者は選びます。
機械的・機能的に動く人ではなくて、
情緒的に動ける人が求められているのです。


与えられる喜びよりも与えたことに対する喜びのほうが大きく、
長く続くんですよね。
そしてこのことは、子どもたちは誰から教えられたものでもなく、
もともと持っている感覚のようなものなのです。


社員を喜ばせたければ、社員の大事な人を喜ばせてあげる


ES/EHマネジメントのプロセス
1.組織のポリシーを明確にし、伝える
2.労務環境の整備(給与や労働時間、職場環境の衛生面、安全面の担保など)
3.公平公正な評価制度づくり
4.ES/EH調査と分析
5.EH向上に向けた取り組み


人は自分が頑張ったことに対して
評価されると嬉しいものですが、
頑張っていないのに評価されても嬉しくない、
と感じます。


ゲームのように楽しみながら仕事ができるよう
経営サイドは演出しなければならないので、
評価の結果はできるだけ情報を
オープンにすることが大事です。


評価の面でもっとも重要なのが表彰制度。
(中略)
頑張った人はもちろん喜びますが、
その人を見てまた別の人が自分も同じように認められたい、
と思う波及効果もありますから、
EHとしては二度おいしい制度です。


ES/EH調査と分析です。
これは2、3ヶ月に一度、継続的に行う必要があります。
なぜならEH向上の促進活動をしていても、
人は同じことを続けていると、
どうしてもマンネリ化してしまいます。
「モチベーション調査」や「ES/EHアンケート」などを実施し、
常に変化するであろう欲求をつぶさに把握し、
また同じように調査内容や設問項目も
定期的に変えていかなければ効果は持続しないのです。


私の経験上では、店舗など現場での人の問題を抱えている組織は、
そもそも人事担当者がいない、もしくは専任者でない、
というところが多いです。


人に感謝して「ありがとう」といえる。
困っている人がいたら助ける、
そういう当たり前の価値観を持っているか、
を重視しています。
中には、そもそも
「仕事は誰かを喜ばせるためにする」
という考えがない人もいて、
そういう人とは残念ながら仕事はできません。


人事・評価で大事なのは、決して業績だけで評価しないこと。
それよりも人柄や行動、プロセスを重視する。
成果だけ見るのではなくて、
成果が出る行動や源泉となる人柄を見ることで
納得性のある評価ができると考えています。






engineer_takafumi at 11:17│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

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