2018年02月26日

殺し屋のマーケティング

本日は三浦崇典 氏の
殺し屋のマーケティング
です。
殺し屋のマーケティング


「受注数世界一の、殺しの会社を創りたいんです」
女子大生の桐生七海は本気でした。

それを実現するために、
120万と半年の歳月をかけて探した「西城潤」、
ここから物語が始まります。

数奇な運命を背負った女子大生と
殺しの会社であるクラウド・シンジケート、
スナイパーや天才外科医、総理大臣などが
複雑に絡み合って物語が展開されます。

読者をつかんで話さない物語進行なので、
400ページほどを1日で通読することができました。


ビジネス小説というジャンルがありますが、
この本は小説よりのビジネスと言えます。

マーケティングのページもありますが、
普通の人は、純粋に話を楽しむために
読まれると良いと思います。
物語展開の意外性が大きく、とても楽しめます。


ネタバレになるとまずいので詳しくは書きませんが、
登場人物が殺された理由が意外性があって面白かったです。


ミステリーが好きな人にお勧めの一冊です。
物語を楽しみながら、多少のマーケティングの考え方を
頭にいれることができるでしょう。




小ざさは、名高い『幻の羊羹』で儲けているのではなく、
実は最中で儲けているし、
新聞販売店は、新聞の売上ではなく、
折込チラシの広告費で儲けている。


殺しは『行列』にします。
受注数を制限して、待っている人が増えれば、
それが『広告』の役割を果たすと思うんです。
そうなれば、『営業』も『PR』もいらなくなる


レイニー・アンブレラをクラッシュさせ、
犠牲にすることによって、最強の矛の『ブランド価値』は、
二次曲線を描くようにさらに急上昇することになります。


人に語れるようなストーリーがなければ、
その旅立ちはそもそも失敗する。
企業を大きくして売り抜け、
お金儲けとしたいからなんて、ストーリーにならないだろう。


『コンテンツ』なきマーケティングは、まさに砂上の楼閣で、
だから、一発の銃弾だけで、七海のビジネスは脆くも崩れ去った。
殺しの会社なら、本来、絶対的なエース・スナイパーが不可欠。
これを外注に頼っていたので、
『コンテンツ』が実は空白になっていたんだね。


一次情報のままで使える情報って、実際には少ないんだよ。
仕入れた情報を選別して、使える情報に『編集』する。
それが、僕の仕事だ


顧客に対しては『買わない理由がないくらいのメリット』を与え、
取引先に対しては『取引しない理由がないくらいのインセンティブ』
を与えればいい


世界最強の殺し屋は、見つかるリスクが少しでもあるのなら、
それを神経質なまでに回避しようとすることを、
もう何度も一緒に仕事をして、
七海はようやく理解できるようになった。
一%にも満たないリスクがどれだけ危険であるかも。


どのビジネスでも、オフェンスを重視されるけど、
案外、勝因はディフェンスだったりする。


もし、最強のイレーザーがいたとしたら、
その事件のことを決して表に出さない。
数値の闇に紛れ込ませて、
事件自体を起こらなかったことにするから


世界一って、『受注数』がね。
誰も『遂行数』とは言ってない


人はほとんど同時に異なる三つ以上のメディアで
同じ論点を目にすると、それを『運命』だと錯誤する


飲料水を売るために自動販売機があるのであって、
自動販売機を活用するために、
飲料水を創るわけではありません。






engineer_takafumi at 02:19│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ マーケティング・営業

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