2018年02月20日

ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル

本日は大竹 啓裕 氏の
ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル
です。
ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル

本書は著者の前著ストックビジネスの教科書に続き、
今回はどのようにストックビジネスを作るか、
ということを詳しく書いたものです。

枠組み自体は既に前著に書かれていますが、
本書ではさらに詳しいケーススタディ、
また、「収益ユニット」や「チューニング」という
ストックビジネスの核のなる概念の紹介、
フロービジネスをストックビジネスに転換するツール、
「リノベーションシート」について書かれています。

ストックビジネスにすることが重要だ、
ということを理解できた人にとっては、
ビジネスを転換するきっかけとなってくれるかもしれません。


個人的には、
著者がエンジョイ先生(投資家)と交わした話
がとても印象的でした。


中小企業の経営者に一読して欲しい一冊です。
ビジネスを安定させるアイデアをもらえるでしょう。




ずばり、究極のストックビジネスは不動産です。
もっと言ってしまえば、無借金の不動産を「所有」することです。


「成功するまでやり続ければ失敗はない」という言葉がありますが、
ことストックビジネスの構築において、これは当てはまりません。


「売ることができる」
これがストックビジネスを作ろうという社長に課せられる
一番のマインドセットですが、
事業を売りましょうという意味ではなく
売れるような価値のある事業を作っておこうということです。


ストック性の高低を左右するのは、この3つの要素になります。
1.収益性(高ければ高いほどストック性が高くなる)
2.継続性(高ければ高いほどストック性が高くなる)
3.属人性(低ければ低いほどストック性が高くなる)


私には、ずいぶん前から習慣にしていることがあります。
それは、電車に乗ったときに、必ず社内広告に目を通すことです。


《ストックビジネスを見分けるポイント》
・初回無料
・機器の価格が安い
・営業マンが提示する特典が大きい


ストックビジネスのグループを利用者の受ける価値で分類すると、
以下のように分けられます。
1 貸す
2 認める
3 改善する(学習・成長・治癒・改善)
4 消費・劣化


新しいものは、古いものの組み合わせでできてしまうということです。
そして、その新しい業態を作るときに
計画的にストック性を持たせるのです。


「自動販売機」の経営には
ストックビジネスの要素が詰まっています。


下層の「生理的欲求」と「安全の欲求」は、
生活するために必要不可欠なものなので
ストックビジネスになりやすい分野ということです。


コミュニティーへの所属など
「所属と愛の欲求」や他社から認められる「承認の欲求」は、
長期的価値として顕在化してきています


ストックビジネスは、スタートで一気に爆発しないかもしれませんが、
一度軌道に乗せれば延々と収益を得ることができることが
最大の魅力です。
だから、たとえ1度失敗しても問題を排除できる環境が整ったり、
ストックビジネスの可能性がまた出てきたならば
再チャレンジしてよいと思います。


「増加数」は増やすということよりも、
「保つ」ことが重要です。


「ストックビジネスは経年劣化する」ことと
「人間の飽き」というものの恐ろしさを痛感しました。


チューニングとは、そのストックビジネスの「収益ユニット」が
高い収益を上げ続けるために必要となる、
きめ細かい「調整」のことです。


どんなにビジネスモデルが素晴らしかったとしても、
コンテンツの「質」が不足していれば、
まず、顧客に受け入れられることはありません。


ストックビジネスは常に継続するサービスですので、
瞬間の満足度ではなくて、
時間が経過していく中でお客様からの将来に対する
期待値が低くならないことが重要になります。


商品サービスを購入し、利用するとき、
人はその商品やサービスから得られる価値に対して
「期待」を抱きます。
そのときにもっとも強く背中を押す感情が「恐怖」です。


競合のサービスの需要が伸びていない場合は
かなり慎重にしたほうがいいでしょう。
もしかして、そこに十分な需要がないかもしれません。


「大竹さん、投資家はね、投資した会社がいくらで売れるのかを考えているの」
「今の価値じゃなくていくら価値が上がるか」
「価値が上がる仕組みがあるかどうかなの」


フローのままでは事業を拡大してもリスクも
拡大するので売値はつきませんが、
ストックビジネスとして確立できれば、
年間利益の3倍から5倍の値段で
事業が売れることもわかってきました。






engineer_takafumi at 23:25│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

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