2018年03月22日

短くても伝わる文章のコツ

本日はひきた よしあき 氏の
短くても伝わる文章のコツ
です。
博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

本書は博報堂で政治、行政、大企業などの
スピーチライターを務めており、
大学でコミュニケーションの講義も担当されている
クリエイティブプロデューサーによる一冊です。

タイトルが「短くても伝わる文章のコツ」と
言うとおりに、この本も一文が短く、
とても読みやすい本に仕上がっています。

文章のリズムもよく、本を読みなれていない人でも、
さっと、通読できるのではないでしょうか。

また、提案が抽象的なものにとどまらず、
具体的な手順にまで落とし込まれているので、
文章を書くときにすぐ使うことができるでしょう。


個人的には、
書き出しは『桃太郎』で、という部分が
特に印象的でした。
人は「いつ」を重要視するものなのですね。


文章がうまくなりたい人は一読をお勧めします。
中身はもちろんですが、この本の構成や文章自体から
学ぶことも多いでしょう。





伝わらない人ほど長い文章を書く。


言いたいことから逃げ、要点をぼかすと、
文章は長くなるのです。


ビジネス文書で大切なのは、
相手にストレスを与えずに「どう動くべきか」
という要点を伝えること。
自分が不遜に見えるか、見えないかは二の次です。


そのページに核心がないと判断した場合は、
ラインをひかなくてもかまいません。
逆に「いくつもあるな」と思った場合でも、
それらを比較しひとつに絞ります。


3つの中からベストワンを選ぶことで、
残りの2つがベストワンの理由を肉づけする
材料になってくれるのです。


本や資料から要点を探すとき、
読み落とすことができないのは、
「本音」と「建て前」です。
これは一見微差に見えますが、
見誤ると大失敗につながりかねません。


要約文は原稿用紙で2行。つまり40字以内にまとめます。
「そんなに短くするの?」と、あなたは驚くかもしれません。
じつはこの分量が、人間がひと目で理解できる、
読んでも「わかりやすい」と感じる限界なのです。


今の政治を見ても、書き言葉で構成された長い演説は影を潜め、
ポンポンと短い言葉を連ねていく、
「吹き出し」演説に注目が集まっています。


的確な名前やタイトルがつけば、誰のものかがすぐわかり、
情報伝達がはやくなる。要点化がいっきに進みます。


いっきに書いて、大幅に削る。
これが中身の詰まった文章を書く極意です。


あくまで経験則ですが、指定された文字数の
倍の長さを書いてから削った文章は面白い。


むかしむかし(When)、あるところに(Where)、
おじいさんとおばあさんが(Who)、いました(What)。


人間の心理は、どこで起きたのかよりも、
いつ起きたのかを先に知りたいものなのです。


『とにかく大変だった』とまずこう書きたまえ。
その後へ、君の目に入った、
あるいは君が心に強く感じたものを書きたまえ。


書き出しからすぐに、読者を事件に巻き込む。
ハラハラドキドキ、時にはじんわりさせながら、
最後まで読んでもらう。


まず、読み手が得する情報を先に伝える。
これがアジテーションのコツです。


「で、私にどんなメリットがあるんですか?」
という相手の問いに、はっきりと、すっきりと答える。
それが手に入ったときの姿を、
相手の頭上に絵を描くかのようにリアルに想像させる。


命令形にしたときに「ろ」で終わる言葉は、
「見られる」となります。
つまり「ら抜き言葉」にしてはいけません。


同じ意味の言葉でも、自分自身で定義づけし、
違う言葉で表現することで語彙力は増していくのです。


上手い政治家のスピーチは、
まるで自分に向かって話してくれているように聞こえます。
逆に下手なスピーチは、
「国民」「人々」「みなさん」に向かって呼びかけているので、
どれも「人ごと」のように感じます。


たとえ嫌いな人でも、「好きだ!」と思って書く。


共感の一文「ラポート・トーク」をはさむだけで、
相手との距離は縮まり、
肝心な「レポート・トーク」の部分も
記憶に残るようになります。


パソコン機能で「箇条書き」を設定し、
一文に番号が振れるようにします。
振られた番号の中で書ける要点はひとつだけ。
そして、前後の文章を読み「意味がつながっているか」を
確認しながら進みます。


用いるのが、パソコンの「センター合わせ」機能です。
スピーチを読んでもらうとき、
1.短い一文がセンターにあるところは、ゆっくり読む。
2.短い文章が並列されているところでは、リズムをつけて読む。
3.文章と文章の空間は、5秒近く「間」をとる。


目を細めて見ろ。全体が黒いだろ。
こういう文章は難しい印象が先に立って、
お客さんに読んでもらえないんだ


見方を変えれば、「黒い文章」「青い文章」を書く背景には、
「本当は多くの人に知られたくない」という気持ちが
潜んでいるのかもしれません。


冒頭と最後の文を関連づけて全体を包む。
私はこの手法を「サンドイッチ文」と呼んでいます。
サンドイッチ文は、最初から最後まで全てを
管理しているように見えるため、クレバーな印象を与えます。
そして、読後感をよりよいものにし、
相手にその文章の内容をより印象づけることができます。


選挙のスピーチ原稿を書くときのコツを教えましょう。
それはカギカッコ文、つまり会話を多用することです。


企画書でも論文でも、
これを書くにあたりどれだけ多くの人を取材したか。
そこで何を感じ、学んだかを書くと、
文章はぐっと親近感の湧くものに変わります。


これからは、ますますカギカッコ文の時代になる


名文と呼ばれるものは、必ずリズムを持っています。
文章に音楽が流れているのです。
それを声に出して読み、身体になじませ、暗記する。


テレビの世界では「苦しいときのクイズ頼み」
という言葉があります。
クイズ番組は視聴率に強いのです。
(中略)
なぜ、クイズ形式が強いのか?
それは、視聴者に「ちょっと考える」ことを強いるからです。


「Q&A」で文章を書いていく。
これを身につけるには、日ごろから何にでも
自問自答する習慣を身につけることが大切です。


毎日ニュースを書きとり、記憶する訓練をする。
暇さえあれば、人の話をメモする。


忘れてならないのは、メモはあくまで記憶の補助だということ。


勉強ができない子の大半は、
問われている内容がわかってないんや。
問題を出した人が、何を尋ねているのか。
それを知るのは、出題者になったつもりで
書き写すのがいちばん早いんや


今、私が問われていることは何か?


あなたの中の潜在意識が、
そのひと言をキャッチするのです。


情報をかき集め、自己分析に精を出すほど
平凡なエントリーシートになる傾向があります。


入りたい企業と「同じ方向」を向いてください。
未来に向けて、自分ならどんな貢献ができるかを
考えてください。


手紙を書くコツは、四部構成で書くことです。
1,時候のあいさつ
2,現状
3,本音
4,思いやり


お詫び文の書き方です。
1,謝罪
2,狼狽
3,状況分析
4,希望


「無事に届いた報告」「感謝の気持ち」
を伝えると同時に、
その品や言葉をどのように活用したかを書く。
それによって自分や家族がどう変わったのかを
前向きに書いていく。


「読む」というよりは「見る」感覚で文章を眺め、
自分が共感できるものを直観で選ぶ。


一度自分の肉体を通して出てきた「肉体語」で
書かれた文章は共感を呼びます。


まずは大勢の人がいる中で、
特定の個人に向けてていねいに書いていく。
この姿勢が大切です。







engineer_takafumi at 12:18│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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