2018年04月22日

週40時間の自由をつくる 超時間術

本日はメンタリストDaiGo 氏の
週40時間の自由をつくる 超時間術
です。
週40時間の自由をつくる 超時間術

本書はメンタリストDaiGoさんが、
時間術について書いたものです。
そして、そのアプローチは普通ではありません。

普通「時間術」の本の多くは、
スケジュールの改善、To Doリストの利用、
それにまつわるツールの紹介などがメインです。

しかし、この本はこんな言葉から始まります。
あなたの時間不足は「錯覚」です


つまり、時間が無いということは、
自分が思い込んでいるだけで実際は違うのです。

本当に時間が無い人もいるかもしれませんが、
それはほんの一部分の人だけで、
本署を読めば、多くの人の「時間が無い」は
錯覚であることが理解できるでしょう。

そして、「時間が無い」が錯覚であるとすれば、
心理学的にどのような手当てをしてやれば良いか、
という話になるわけです。
著者のド真ん中のトピックです。

呼吸法や背筋を伸ばすなど簡単な方法から、
心理学的に用いられている本格的な方法まで
本書では色々な方法が紹介されています。

その多くに科学的なエビデンスがつけられているのも
本書のすごいところです。

働き方改革が叫ばれている中、
「時間が無い」は錯覚である、
と視点を変えてみることは意味深いことだと思います。


個人的には、
「忙しい」という言葉がこれほどまでも
私たちに悪影響を及ぼしている
ということが驚きでした。

今後、この本に書いているテクニックを使って
「忙しい」を封印したいと思いました。


「時間がない」と思っている全ての人にとって
読む価値のある一冊だと思います。
自分の「忙しい」は実体がなく、
ただの思い込みであることに気づくでしょう。



現代人は昔の人より働いていないのにも関わらず、
趣味、娯楽、レジャーなどに使う時間は減っているのです。


「細かい締め切りを設定する」
というテクニックがあります。
(中略)
もちろん、これはこれで効果的なテクニックなのですが、
二つの問題があります。
1つ目は、設定したデッドラインが、
あくまで「架空の緊急事態」でしかない点。
(中略)
2つ目の問題点は、
「細かい締め切り」というテクニックが、
不安や焦りといった、人間のネガティブな感情を
利用している点です。
(中略)
これは、一時的に集中力を高めてくれるものの、
長く使うと少しずつダメージが蓄積されていき、
やがて体を壊す原因になってしまいます。


「忙しい」と言うのを完全に止めてしまうこと


「忙しい」と口に出すたびに、
あなたの意識は未来や過去に向かい、
そのせいで目の前の本当にやるべきことに
集中できなくなるとのことです。
こうなると予定した作業はどんどん遅れてしまい、
本当は余っていたはずの時間が
無意味に浪費されるわけです。


いつも未来や過去への心配ばかりしていて、
よく考えてみたら、1日のうちで「現在」に
集中できな時間が30分もなかった、
という人も多いのではないでしょうか?


「忙しい」の代わりに「活動的だ」や「活発的だ」
などの言葉を使うように提案しています。


現代人の大半は、本当はやりたいことを
やれるだけの時間を持っています。


どんな人でも作業量が多いと生産性は下がる


どんなに普通の人でも、
「やることが少ない」ほど生産性が高いことが、
たくさんの研究でわかっています。


なにか大きな成果を出すためには、
目的に向かって行動を絞り込む必要があります
「やるべきことが多すぎる」と弱音を吐いている時点で、
本当に必要なことを選択できていない証拠なのです。


1日にジャンルが違う作業をいくつも行うと、
それぞれのタスクを達成する確立は
25%も下がったそうです。


忙しい人ほど有能なのはウソで、
やることが多い人ほど生産性が低く、
そして何よりも、実はみんな自分が思うよりも
自由な時間を持っています。それが真実なのです。


権力は「自分は時間をコントロールしている」
という感覚を生み出す


よく「時間はすべての人間に平等」などと言いますが、
時間感覚についてはまったくのウソ。


いったん「時間が足りない!」といった感覚に襲われると、
焦りとパニックによって生産性が大きく低下。
結果として、何もかもうまくいかない
負のスパイラルにはまり込み、
やがて本当に使える時間も減っていきます。


専門的には「ゴールコンフリクト」と呼びます。
その名ととおり、目標(ゴール)が
衝突(コンフリクト)しあった状態のことです。
自分のなかで欲望のぶつかりあいが起きるたびに、
あなたはどんどん時間に追われているかのような
感覚を持ってしまうのです。


どの手法も、あらかじめ
「やるしかない環境」に自分を追い込んでおくのが基本。
行動経済学の世界では「アーキテクチャを作る」
と呼ばれる考え方です。


1,減らしたい行動は、実行に必要な手間を増やす
例:お菓子を戸棚の奥にしまっておく
2,増やしたい行動は、実行に必要な手間を減らす
例:ベッドの横にシューズを置いて、ランニングしやすくする
3,もっとも増やしたい行動は、完全に自動化する
例:野菜の定期宅配を頼んで、野菜を食べる量を増やす


「セルフ・ディスタンシング」という手法。
簡単に言えば、自分の悩みを他人事のように見る
テクニックです。


大事なのが、「知的謙遜」という考え方。
これは、簡単に言えば「自分の知識はどこまでが限界なのか?」
をしっかり把握できている状態のことです。
(中略)
「知的謙遜」のレベルが高い人ほど長い目で見て
ものごとを学ぶスピードが速く、
意見が違う相手からもどんどん知識を
吸収していく傾向がありました。


マルチタスクをすると、あなたの脳にストレスがかかり、
扁桃体という感情をコントロールするエリアが活性化。
その結果、あなたの脳はまるで時間が
細切れになったかのように思い込み、
つねに時間に追われているかのように
感じてしまうわけです。
多くの研究者は、この状態を「時間汚染」と呼んでいます。


この現象は、気まぐれに作業を切り替えるよりも、
「次の時間が決まっている」
おかげで脳が安心するせいで起きます。
その結果、作業を切り替えても
時間が細切れになった感覚が起きず、
安心して作業に打ち込めるのです。


大事なのは、どんなに調子がよいときでも、
タイマーが鳴ったら必ず作業を切り替えるところです。


どんなに短い時間でも時間を割り当てておく


私たちの脳は、
一度に同じ能力を使ったときにパニックを起こします。


ここまで「呼吸」の効果が高いのは、人間の体が、
ゆっくり呼吸しながら緊張できないように
できているからです。


1,時間がなくて焦りを感じたら、「自分はワクワクしているだけだ」と声にだしてみる
2,同じセリフを3回くり返して、自分が言ったことを信じこむように努力する


不安になったら『興奮してきた!』と叫んでみてください


「自分が不安を感じている」
という事実そのものは否定しないで下さい。
あくまでも自分の不安を認めながら、
それでも不安がないかのように行動するのが、
とても大事なポイントです。


他人のために時間を使った人は
「この先やりたいことがなんでもできそう」や
「残された時間がたくさんある」と答える確率が激増。
最大で2倍も時間の感覚が伸びたのです。


不安やストレスを感じそうな状況になったら、
「一時停止マーク」をみてゆっくりと深呼吸をしましょう。


私たちの心は、不安やストレスが多くなるほど
体のサインをうまく受け取れなくなることが
わかっています。
ストレスのせいで未来や過去のことにばかり
意識が向かってしまい、
いまの自分を気にしなくなってしまうからです。


眠りに落ちなくても、ただ外からの情報を
シャットアウトして過ごすだけでも、
私たちの脳は休息を取れるようです。


「自動思考」が難しいのは、たいていの人は、
自分がネガティブなことを考えたことにすら
気づけないことです。


誰かのために物理的な行動を起こすことだけが
本当の親切とは限りません。
自分が好きな家族や友人はもちろん、
嫌いな人の幸福を祈るだけでも、
ちゃんと他人のために時間を使ったことになります。


カナダのIT企業を対象に行われた研究では、
被験者の通勤手段をチェックして、
メンタルへの負担が少ないものを調査しました。
その結果は自転車通勤がトップで、
2番手の「電車やバス」よりも
約30%ストレスが少なかったとのこと。
もっともメンタルへの負担が多いのは
「車通勤」だったそうです。


通勤に強い人:電車の中で仕事の準備をするなど、その日の目標に向かった作業を行っている
通勤に弱い人:電車の中で音楽を聞いたりゲームをしたりなど、苦痛から逃げるために時間を使っている


通勤に強い人と弱い人の差は「目的意識」です。


通勤中に何をするかではなく、
何のためにそれをするかのほうが大事だからです。


一番のポイントは
「何のためにこの時間を使っているのか?」
を自分の言葉で説明ができるかどうかです。


急な仕事やトラブルが起きたら、
深呼吸をしてから自分に5つの質問を投げかけてみます。
・これから私は何をしようとしているのか?
・その行動の理由、目標、目的はなんだろうか?
・その行動は、どのように行えばいいのだろうか?
・その行動には誰が関わるのだろうか?
・目的を達成するのに必要な情報や人はなんだろうか?


ジェフ・ベゾスも、会議は
「2枚のピザで全員がお腹いっぱいになるくらいの人数に絞り込め」
と提唱しており、同社内では
「2枚のピザ理論」として定着しています。


ブレインストーミングより「ブレインライティング」


「オープン・モニタリング瞑想」では
自分の「思考」や「心の動き」に意識を向けていきます。
その最大のポイントは、今の思考や体の感覚を
頭の中で簡単な言葉で実況していくことです。


会議の内容や自分の反応をひたすら実況していくと、
あなたの中には客観的な視線が生まれ、
もしムダな会話やダラダラした時間に怒りがわいたとしても、
ストレスに巻き込まれにくくなります。


ヤバい組織に共通する要素ランキング
第5位 業績が不安定
第4位 組織内の不公平
第3位 仕事の責任が重過ぎる
第2位 仕事がない
第1位 仕事とプライベートの混同


実際には自宅で何の作業をしていなくても、
仕事について考えた直後からストレスが激増してしまう


良い組織を選ぶコツは大きく2つあります。
1.多様性
2.ソーシャルサポート


少しでも時間のプレッシャーを感じたら、
意識しなくても反射的に呼吸のスピードが遅くなるレベルまで、
自分を習慣づけるのが理想です。


「時間の不安を感じた→呼吸→感覚のラベリング→リフレーミング」
まで、一連の流れがほぼ全自動で行えるところまで
トレーニングすれば、もはや怖いものはありません。


ぜひ試していただきたいのが
「定期的に時間を捨てる」という習慣です。
時計も身につけず、スマホの電源も切った上で、
誰からもジャマが入らない場所へ行き、
何もしないことを享受する時間を持って欲しいのです。






engineer_takafumi at 23:16│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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