2018年04月29日

頭のいい説明は型で決まる

本日は犬塚 壮志 氏の
頭のいい説明は型で決まる
です。
東大院生が開発!  頭のいい説明は型で決まる

本書は長年駿台予備校で
化学のカリスマ講師として活躍した後、
経営者やビジネスパーソン向けの教育事業に
携わられている著者による一冊です。


理系の人間というものは、
どうしても伝えることを軽視しがち
ではないかと思っています。

難しいほど価値がある、という文化が
根にあるような気がします。

しかし、それではこれからの時代、
人の支持(お金)を集めることはできません。
伝わることを価値にしなくてはいけません。

本書では、予備校講師という、
難しいことを伝えることのプロフェッショナルが
どのように教えてきたか、
そのフレームワークを語ってくれます。

IKPOLET法というテンプレートがあって、
特に筋道や論理を重視する理系の人間にとって
とてもわかりやすくできてます。

エンジニアの私としては、
例えば、フレミングの法則や電池の実験など、
事例に理系ネタが多いことも興味深かったです。

この手のビジネス書では、普通
理系ネタが使われることはほとんどありませんから。


個人的には、著者が受験生を教えていた時に、
科目で学習する内容を俯瞰させるために、
目次を読んでから勉強を始めるように教えていた、
ということが印象的でした。


伝え方を勉強したい理系の人にお勧めです。
理系の例が多いため、腑に落ちやすく、
すぐに応用することができるでしょう。



情報化社会でもっとも価値が出てくる説明というのは、
相手にとっての難しい内容をわかりやすく伝えることなのです。


自分自身の知識レベルや理解度が
ある水準に達しているからといって、
それだけで相手にしっかりわかってもらえる説明が
できるというわけではない


説明をわかってもらえない原因
原因1 相手が説明を聞くための態勢をとれていない
原因2 そもそも自分自身が内容をよく理解していない
原因3 相手のもっている知識を自分が把握していない


相手に1mの深さまでわかってもらう説明をするなら、
自分はあらかじめ10mまで掘っておく必要がある


わかる(理解する)という行為は、
「すでにもっているものと新しいものをつなげる」
という作業なのです。


学者やエンジニアのような博学の方は、
この"理解の穴"を掘ったプロセスを本人が
わかっていないことが多く、
自力でその"理解の穴"から上手く
抜け出せなくなってしまうのです。


よく知られてる○○ってあるけど、
あれって実際は××だって知ってた?


IKIPOLET法
Step1 興味をひく(Interest)
Step2 聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge)
Step3 目的を示す(Purpose)
Step4 大枠を見せる(Outline)
Step5 つなげる(Link)
Step6 具体化、事例、証拠を示す(Enbodiment, Example, Evidence)
Step7 転移(Transfer)


聴き手が今もっている欲にかぶせて、
それ以上の大きな欲にしてあげることのほうが
効果は大きいのです。
ですので、まず説明する前に、
相手の"欲"ってなんだろう――と
徹底的に考えてみるクセをつけてください。


たとえ相手に疎まれようが、
実際に相手に起こりうるリスクは、
説明の冒頭で相手にしっかりと
伝えるようにすべきなのです。


人は、矛盾が出てきたときになんだか気になってしまう、
そのモヤモヤした不快感をどうにか解決したい――
そう思ってしまう生き物なのです。


「ちょっと変だぞ」と意図的に違和感を感じさせるのです。


矛盾を提示して相手にモヤモヤ感を起こさせた場合、
必ずそれを解消する説明をあとに続けることです。


人は変化するものに対して面白いと感じる生き物


これまでずっと言わないようにしていたんだけど……


本当に頭のいい説明とは、どんなレベルの内容も
理解させることができてしまうものなのです。


講演テーマを深堀りするよりも前に、
"どんな人た聴きに来るのか"のほうが
お二人にとっては優先順位が高かったのです。


講義をただただ受けている子たちよりも、
友達同士で教えあっている子たちのほうが
確かに記憶の定着率は高いと感じます。


そもそも人というのは「何のために?」
ということを意識しないと、
脳の情報の吸収率が上がらないらしいのです。


まず、本来の「目的」をちゃんと示し、
目の前でやっている「手段」の
本質的な価値をしっかり伝えるのです。


上手くなる素振りというのは、
ピッチャーが投げたボールを打つイメージをもちながら
常にバットを振るといいのだそうです。


受験指導においても私自身、
生徒にその科目を俯瞰させるクセをつけさせるために、
まずテキストの目次をみてから
その日の勉強を始めるように指示しています。


「原因を知りたい!」というのは、
人が元来もっている強い感情であり、
ここにアプローチすると、
相手の理解度はメキメキとアップするのです。


周辺知識をリンクさせて説明する場合は、
あくまで本来わかってもらいたことの理解を
深めることが目的だということを忘れないでください。


なんてことはない。
英文読解の学習で身につけた読解スキルが、
無意識のうちに現代文にも転移できていただけなのです。
これは現代文と英語の講師の方に
裏付けをとったことです。


人は、「絶対」よりも「相対」のほうが
わかりやすい生き物なのです。


LGBTの比率は、日本の総人口の約7.6%らしいのですが、
この数値はAB型の人の比率とほとんど同じです。






engineer_takafumi at 23:58│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

コメントする

名前
 
  絵文字