2018年07月10日

変化できる人

本日は赤羽雄二 氏の
変化できる人
です。
変化できる人 人は誰でも、何歳でも変わることができる

本書はゼロ秒思考など多数の著者があり、
マッキンゼーのコンサルタントとして
LGグループの世界的躍進を支えた経験をもつ、
赤羽氏による一冊です。


変わりたいけど、変われない人は
世の中にたくさんいると思います。

本書はそんな人のそばに寄り添い、
変わることへの障壁を取り除いてくれます。

例えば、人は変わることを強いられたとき
いろいろな言い訳をしがちです。

そんな人に対して、
「振り子を一回大きく振ってみよう」
「百歩譲ってやってみよう」
「すぐやめればいいと思ってやってみよう」
「相手に負けるわけではないと思ってやってみよう」と
色々な角度から行動を促してくれます。

変わっていくとどのような風景が見えるのか?
変化しやすい環境を整えるためにはどうするか?
など、変化するモチベーションを高めてくれたり
変化するためのヒントをくれたりします。

コンサルタントや教育者として
多数の企業を見てきた方ですので、
紹介されている行動パターンが広く、
ビジネスマンは特に共感できるでしょう。


個人的には
「工夫のしかたを工夫する」
という考え方が特に印象に残りました。


「変わらなきゃ」と思っていても、
日常に流されている人にお勧めの一冊です。
変化するきっかけを与えてくれることでしょう。





自分のやり方に過度のこだわりのない人は、
変化に対して抵抗がありません。


爆発させるのは、
相手が悪いと思っておられるかも知れません。
そうなるのは自分だけではないと
思っているかもしれません。
でもそういう考え方は逃げであり、
ずるいことでもあります。
赤ちゃんならいざ知らず、小学生以上で
何かあるたびに感情を爆発させたとすると、
多かれ少なかれ、相手は言うことを
聞くしかない立場になります。


信頼できる人が強く勧めてくれるときは、
納得できなくても場合によっては
そのままやってみるほうが良い結果を生みます。


「変化できない人」の典型は、
変われないと思いこんでいる人です。


内向的か外交的かの比較的間違えない見分け方は、
平日の夜や週末に家で一人あれこれするのが好きか、
それとも友だちと出歩くのが好きかですね。


大切なのは、わからなくても別にいい、
それでも困ることはないし、
それでいいんだと理解することです。
おおよそだけわかれば、
正確にわからなくても困りません。
「正確にわかる」なんていうことがそもそも無理です。
ただ、わからないけれども、
そこで考えを止めないことが大切です。


人より先に変化することの最大のメリットは、
準備がしっかりできて好循環を生み出しやすくなり、
先手必勝ができることです。
心の余裕も生まれるので、ストレスが少なく、
自分の能力を余すことなく発揮しやすくなります。


こちらの弱さをカバーし、
前向きに刺激してくれる仲間がほしいわけですので、
あえて後ろ向きにさせる人は全力で避けましょう。
仲間はずれにしていると申し訳なく
思う必要は全くありません。
いい子ぶらないのがポイントです。


本気で勉強したいという気持ちがあるならば、
別にやめてもいいのでやってみる、
まずは一回おこなってみる、という
適当な姿勢で臨むのが良いと考えています。


仕事をしていく上で一番大切な点は、
実は仕事のスピードです。
仕事の質を高めるのは簡単にはできませんし
時間がかかりますが、
スピードは工夫をすればするほど
急激に上がっていくからです。
しかも、質を高めるよりはるかに容易です。


仕事が遅い理由の多くは「すぐに始めない」
という単純なことです。


工夫のしかたには限りがありません。
新たな工夫を見つけること自体、
スピードアップにつながりますし、
好循環につながります。
その意味で、私は「工夫のしかたを工夫する」、
すなわち、自分がどうすればもっと工夫できるのか、
どういう状況になればもっと新たな工夫ができるのか
まで考えると、
さらに前に進みやすくなるのではと考えています。


普段からA4メモ書きなどをして頭を整理し、
もやもやをなくすようにしていれば、
頭の回転が速くなり、自然に即断即決、即実行
できるようになっていきます。


やろうと思って3日あるいは1週間程度たっても
できないことは後ろを振り返らずに捨ててしまう、
ということだと思います。
捨ててしまわないと、ほとんど溜まる一方だからです。
今日できなかったから明日やろうと思うようなものは、
今日やらなくても済んだわけで、
優先順位が低いと割りきるしかありません。





engineer_takafumi at 17:34│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

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