2018年08月21日

起業1年目のお金の教科書

本日は今井孝 氏の
起業1年目のお金の教科書
です。
ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書


本書は著者の前著、起業1年目の教科書のコンセプトで
最大の悩みであるお金にターゲットを絞ったものです。

「お金がないから○○できない」
非常によく聞くセリフです。

しかし、このセリフの多くは、
本当はお金の問題でないことが多いのです。

それはお金を受け取る恐れであったり、
単に価値を感じていないだけだったり、
あるいは「罪悪感」という感情だったりします。

まずは本当の理由を解決することです。


そして、お金というものは、本来ニュートラルです。
だから、ただの数字だと思えることが、
お金と付き合う上で重要になってくるのです。

むしろ、お金は相手の感謝の形であり、
自分がお金を払うときは「感謝」を込めて払う、
そんな姿勢がお金を呼び込みます。


また、起業家の悩みで特に大きいであろう
「価格」の問題にもページが多く割かれています。

中小ビジネスの場合は「値上げ」がセオリーですが、
それを受け入れられない(値上げできない)
人が多いです。

そんな人に、どのように考えて行動すれば、
「値上げ」できるかが説かれています。

感情の話から、具体的にとるべき行動まで、
バランスの良い一冊だと感じました。


個人的には、お客は
高い価格を払ったときのほうが満足感を得やすい、
という部分が心に残りました。

単に価格を上げることだけでも、
お客の満足を高めることができるのです。


起業してうまくいっていないと感じる人、
起業しようとしているサラリーマンにお勧めです。
お金との付き合い方を見直すきっかけになるでしょう。




「お金を生み出す」とは「欲求を生み出す」こと


あなたという人から価値は生み出されます。
価値を感じてくれる人は必ずいます。
それがお金になります。


自分でビジネスをすることの良さの1つは、
自分が持つ価値に少しずつ気づけるからです。


「お金がいくらあるか」ということより
「お金にどれぐらいの恐怖心を持っているか」
ということのほうが影響が大きいように思います。


お金に対する恐怖の正体は、シンプルには「死の恐怖」です。


冷静な判断ができる人は、
お金を「単なる数字」だと認識しています。


「他人が投資してくれる事業とは?」という基準で考えると、
ビジネスの魅力が格段に高まります。
自分が儲かれば良いというだけの発想ではなくなります。


自分がサービスを受けるときには、
いろんなことを代行してもらっていることに
感謝してみるのがお勧めです。


「お金がありません」
という断りのセリフは本当はそういう意味ではありません。
実際には、その人が価値を感じていないというだけです。


売れないことを相手の懐具合の問題にしたり、
「この人には手が届かないだろう」と決めつけて、
そもそもセールスをしないということはお勧めしません。


素直に「ありがとう」という気持ちで
受け取ればいいだけの話です。


感謝で受け取るというのは感覚としては、
お客様からいただいた気持ちを、
栄養のように体に吸収させるイメージです。
そして「ありがたいなぁ」という気持ちを味わいます。
反発せずに一旦呼吸して、
そして湧き上がってくるものをエネルギーにします。


「単価を上げられない」というのは、
理屈ではなく感情の問題であることがほとんどです。


自分の感覚では「ありえない」と思っているのに
流行っている商品は、ぜひ買ってみてください。
きっと新しい発見があります。


自分がされて嬉しかったサービスは、
自信を持ってお客様にもしてあげることができます。


売っている商品の価値がその数倍はあると思っていたら、
売ることはとても簡単になるはずです。


成長するにつれて、あなたが貢献する対象が
変わっていくことは当然のはずです。


どうしても、高い価格を払ったときのほうが
満足感を得やすいのです。


私の経験でも、良かれと思って
「お金がないから」という人のために、
特別に安い価格でセミナーを提供したことがあります。
喜んでもらえるかと思ったのですが、予想に反して、
その人からの評価はいまいちでした。
定価で参加されている他の方からのほうが
評価が高かったのです。


クレームが嫌なのであれば、
逆に価格を上げたほうが良い


どんな価格であっても、その価格で買いたい人がいます。


価格を上げるということは、
客層を変えることだと考えても良いと思います。


価格そのものにも価値がある。
すべてにおいて高品質を提供しよう。


利益とは、次のお客様に貢献するために使うお金です。


私が考える「ぼったくり」の定義は、
情報を与えずに高額化することです。


「経営者を相手にするスキルがないから学生を相手にしよう」
などという考えは、簡単なほうを選んだように見えて
実際は難しいわけです。


マーケティングや営業をしないということは、
困っている人を放っておいているということです。


「そうそう!それが言いたかった」
と言われるのが優れた起業家です。


セールスとは「幸せのおすそ分け」と考えると、
だいたいうまくいきます。


いち早くその1人に到達するために、
残りの99人には、早く「買わない」と
言ってもらう必要があります。


営業マンの責任は、
「いち早く買う人を探すこと」です。


あなたに恩返しした人がいる。
その人たちの気持ちを受け取るしくみを持とう。


不満を感じるのは、「自分が楽をしたい」
という理由でチームを組んだときです。


最初にお金の話をしないから、
後でお金のことでもめるわけです。


お金や集客など、重要なことを他人に依存することほど、
心を乱され、不満が溜まることはありません。


好きな音楽を聴いている時間、好きな本を読んでいる時間、
お気に入りのカフェで過ごしている時間、
その時間はみんな成功者です。


「欲しい」という言葉を使うことは、
「自分にはお金がない」という暗示になってしまいます。
もし1億円を持っていれば「欲しい」とは思わないはずです。


お金がある人は、お金に強欲なのではありません。
逆に、お金に対してニュートラルなのです。


誰かに褒められたときに「いえいえ私なんて」と
拒絶してしまうことが多い人は、
お金も拒絶してしまいがちです。





engineer_takafumi at 00:44│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

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