2018年09月30日

やらないこと戦略

本日はドナルド・ロース 氏の
やらないこと戦略
です。


本書はオランダの王立芸術アカデミーの講師で、
書体デザインを専門に、タイプデザインや
タイポグラフィを教えているアーティストです。

本書はそんな著者が語る時間術です。

しかし、それはタイトルの通り、
「やらないこと」に集中しています。

つまり自分の中ですることを絞り、
絶対に必要でないものは省くことです。

ただ、理屈でそれはわかっていても、
実際に仕事を捨てることは難しいでしょう。

本書では、そんな時に何を基準にするか、
考え方や具体的なテクニックを紹介してくれます。

やめるコツというものを
つかめるのではないでしょうか。


個人的には、
「メールをたくさん送れば、
それだけ受け取るメールも増える」
という部分が特に印象に残りました。

確かに、メールを減らすためには
メールをなるべく出さなくすることが
一番効果的ですね。


個人でビジネスをしていて、
忙しくて目が回らないという人にお勧めです
やらないことを決めて、時間に余裕を持ち、
仕事と生活の質を高めるヒントが見つかるでしょう。



長時間働くほど効率的とは
かぎらないということだ。


発明とは偶然の発見なのだから、
人が何を作るかはわからない。


クリエイティブな人にとっての時間管理とは、
時間単位の計画の立て方ではなく、
仮に目標がまだそれほど明確でなくても、
ルートを選ぶ際の決断を助ける方法のことだ。


彼女が行ったのは「やること」を
「やらないこと」へと変えることだった。
自分のすべきことすべてを<やらないことリスト>に載せ、
やり遂げることをそこから3つだけ選び、
それ以外の項目はやらない。
これで彼女には優先度の高い3つで
結果を出す時間が増えたわけだ。


これから自分がしようとしていることの
見当はつけておかなければならないが、
それはおおよその見当であるべきだ


人はしなかった物事にとりわけ後悔を覚える


お金はあくまでも手段であって、
それ自体が目的ではない。
本当に好きなことをしたいのであれば、
お金は言い訳にはなりえない。
また、何かをするにふさわしい理由に
なるともかぎらない。


自分たちのことを
「クリエイティブではない」という
クリエイティブ職の人やスタジオ、
組織が存在するかどうか考えてみよう。
可能性はかなり低い。
つまり「#クリエイティブ」というハッシュタグが
一般的すぎるということだ。
(中略)
この方法を試すことで、リストのなかから
一般的すぎる表現を取りのぞいていく。


私はルーティンが好きだ。
ルーティンがあるおかげで臨機応変にやれる


クリエイティブな職業は
すばらしいものだと言えるが、
その代償も払っている。
とてもつない退屈という代償を。


あなたは電話に出なければならないのではなく、
出ると自分で選択しているのだ。


アクションはすなわちリアクション、である。
ネットの向こうにボールを打てば、
誰かがそのボールを打ち返してくる。
メールをたくさん送れば、
それだけ受け取るメールも増える。


ミーティングやプレゼンテーションを
創作の全体的なプロセスの一部にしてはどうだろうか。
すると他の人やクライアントを
積極的に巻き込むチャンスにもなる。


アーティストはひとりで仕事をするのが一番うまくいく。
仕事はひとりでしよう


物事を学ぶ唯一の方法は失敗をすることだ。
誰でも自分の限界を追及すれば、失敗をするものだ。
何がぎりぎり可能なのか、やりすぎなのか。
もし失敗しても、なぜ失敗したかを分析し、
改善の方法を学べばいい。


何かを作るとき、これを足すなら、こっちも足す
という具合に私たちはすぐにさまざまなものを
加えてしまいがちだ。
ところが「それにあれも!」と何かを加えたとたん、
見当すべき疑問がいろいろと出てくる。
そしてそれは遅かれ早かれ<やることリスト>
にも載ることになる。
加えるものは少ないほど、余分な仕事も少なくなる。


省くものが増えれば、それだけプロジェクトは
立ち上げやすくなるということだ。


この本を書きはじめたときに決めたルールのひとつは、
スティーブ・ジョブズの言葉を引用しないことだった。
もちろん、この手の本にはアップル創業者の
言葉の引用は欠かせない。
けれどもそれをあえて避けることで、
面白いアイデアを持った別の人を
発見することができるのだ。






engineer_takafumi at 22:40│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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