2018年09月25日

「週4時間」だけ働く。

本日はティモシー・フェリス氏の
「週4時間」だけ働く。
です。


本書はNR(ニューリッチ)と呼ばれる、
少ない労働時間で最大の成果を出し
旅行など自由を楽しむ生き方になる
方法について説いたものです。


内容は大きく二つに分かれており、
前半が週4時間労働を実現するための考え方について。
後半は実際的なテクニックとなっています。

後半部は事例が多いですが、アメリカの例なので、
日本人にとっては直接役立てることは難しいでしょう。

例えば、上司と交渉して自宅勤務にしてもらうなど
日本の職場環境では不可能に近いかもしれません。

それでも、本来あるべき姿と現実との距離や
そこから抜け出す考え方などは応用がききます。

特に「捨てる」という部分は、
生産性を上げるヒントが詰まっていると感じました。


個人的には、
「アウトプットを増やすためには
インプットを減らすことが必要である」
という部分が一番印象に残りました。

情報過多は想像以上に人の生産性に
悪影響を与えるようです。


生産性を上げたい、という人にお勧めの一冊です。
成果に結びつかない仕事を捨てる
考え方が身につくでしょう。





クオリティの高いものを求め、価値のないものは捨てる。
資産を築いたとしても、物欲のほとんどは、
不必要なことに時間を費やすことの
言い訳にしかならないのをよく分かっている。
モノを買うだけでなく、モノを買う
準備をすることすら無駄だと悟っている。


第一の原則は、自分自身をバカにしてはいけないということ。
人は実にそうしやすいんだけどね。


一度、次善の策でいいと言ったならば、
それがあなたの人生になる。


大衆受けするものは、たいてい間違っている。


定年退職は生命保険のようなもので、
「最悪のケースシナリオ」を回避するため
でしかないと考えるべきだ。


意味のない仕事は少なくしよう。
それは決して怠けることではない。
そうすればもっと自分自身の
重要なことに集中できるからだ。
これはほとんどの人に受け入れられない考え方だろう
なぜなら、我々の仕事文化では、
個々の生産力に対してではなく、
個人の献身的な犠牲に対して報酬を支払うからだ。


たいして重要でもないEメールや雑用を処理する
いつもの仕事にかかる時間が減るわけでもない。
忙しくなろうとするのではなく、
生産性を高めることにフォーカスしよう。


お手本となる人物を見て
自分の限界を打ち破るよう励まされる、
ぜい肉を取るためにハードトレーニングを課す、
行動範囲を広げるために冒険する、
これらは「いいストレス」の例だ。


俺は爺さんだ。
困ったことなんていくらでも知っている。
だが、そのほとんどは実際には
起こりゃしないのさ。


世界中の99%の人々は、自分はでっかいことが
できないと思い込まされている。
だから、可も無く不可もないところを目指そうとする。
「現実的」な目標の競争レベルは高くなり、
皮肉なことに、時間もエネルギーも消耗してしまう。


本当は、10万ドルを稼ぐよりも
100万ドルを得る方がやさしい。


愛の反対は無関心、そして、
幸せの反対は、これしかない、「退屈」だ。


わくわくすることは、幸せの実質的な同意語であり、
まさにあなたが追い求めるべきものだ。
興奮こそ万能薬である。
人はよく自らの「情熱」や「喜び」に従えというが、
私なら、同じような意味でも
「刺激」に注目するようすすめる。


物事は思っているよりもずっとずっと
少ないお金しか、かからないものだ。


あなたが週10時間勤務で、週40時間勤務の人の
2倍の成果を上げたとしても、企業側は
「40時間働いて8倍の成果を出してくれ」
と要求してくるだろう。


どうでもいいことをうまくやっても、
それが重要になるわけではない


多くの時間を必要としても、
その仕事が重要になるわけではない


何の20%が、自分の不幸と問題の80%を
引き起こしているのだろうか?


何の20%が、自分が望んでいる
結果や幸せをもたらすのだろうか?


何かで手一杯という状態は
何もしていないのと同じように非生産的であり、
それ以上に不愉快なことである。
仕事を少なくして選択すれば、生産的な道が開ける。
少数の大切なものに集中し、残りは無視するべきだ。


時間の不足は本当は優先順位づけの不足である。


本当に重要なことをするのを避けるために
どうでもいい仕事をつくりだしていないか?


情報が何を消費してしまうかは、とても明白だ。
受け手の関心を消費するのだ。
それゆえ、豊富な情報は関心の欠落を生む。


アウトプットを増やすためには
インプットを減らすことが必要である。
ほとんどの情報は時間を食ったり、
ネガティブだったり、目標とは無関係だったり、
あなたの影響力の及ばないことだったりする。


10回のうち9回くらいは、会議は不必要であるし、
問題が明確になりさえすれば、
メールで質問に答えることも可能となる。


人に責任を与えて、あなたたちを信じると告げるやいなや、
彼らのIQが2倍になったように見えるというのは、
驚くべきことだ。


使う金は最小なのに注文する際には山ほど質問する人物は、
買った後も同じことをするだろう。


誠実に1日8時間働くことによって、
あなたはやがて上司になり、
1日12時間働くようになるだろう。


欲しいものが手に入るかどうかは、
どうやって要求するかよりも、
いつ要求するかによるところが大きい


20年から30年の通常の隠居生活を、
すべての人生にもう一度振り分けてみたらどうだろうか?
すべてをあとに取っておくというのをやめてみたら?


自分が損したときと同じ手段で損失を取り戻してはならない。


自信喪失やうつ症状に陥る普遍的原因/
自分が嫌いな人に良く思われようと努力すること。


逆境が性格をつくるのではない。
性格を明らかにするのだ。





engineer_takafumi at 01:40│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

コメントする

名前
 
  絵文字