2019年02月03日

なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか?

本日は滝内恭敬 氏の
なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか?
です。


本書は目標達成習慣化コンサルタント、
ビジネス仕組み化コンサルタントとして活躍する
著者によるユダヤ人の成功のエッセンスを
語った本です。

ただ、ユダヤ人といっても、
テーマは宗教(ユダヤ教)の教えになります。

宗教と聞いて、腰が引ける方もいるかもしれませんが、
これがなかなか興味深いです。

書いてあることは自己啓発本としてはベーシックですが、
「神」という視点で見ると、
その行為に別の意味づけが加わります。

『パンセ』で有名な哲学者パスカルは
「人の心には、神にしか満たすことのできない空洞がある」
といいました。

特定の宗教だけに成り立つ話ではありませんが、
人は何か大いなる力を想定しないと安定できない、
ということを感じさせられた一冊でした。


自己啓発本をある程度読みなれた人にお勧めの一冊です。
今まで、聞きなれた成功習慣が「神」という視点で
書かれており、より理解を深められることでしょう。



宗教は、神と人々をつなぐための一手段であり、
目的ではありません。


人の心には、神にしか満たすことのできない空洞がある。


金融システムそのもののルーツが、ユダヤ教にある
ということはあまり知られていないようです。
ユダヤ人成功の秘密は、ユダヤ教聖典の一つである、
旧約聖書にあります。
実際、聖書には、投資に大きく役立つ言葉が
たくさん散りばめられています。


一般的に、聖書はお金の話とは
無縁であると思われがちですが、それは大きな間違いであり、
お金に関する話が頻繁に登場します。
ただ、お金はゴールではなく、ツールにすぎない
ということであり、人生の可能性を広げるには
ツールは多い方がいいよね、ということで、
お金儲けを否定しているわけではありません。


プロテスタントでは、自分のエゴによる仕事ではなく、
神が与えた天職に励み、勤勉に働くことで、
その対価としてお金が手に入ると考えます。
つまり、報酬は、貢献度の質と量に対する
通知票なのです。


自分という存在は、神にとって世の中を永続的に
よりよい方向へ変革するための経堂創造をする
パートナーであるという認識のもと、
すべてを神の目的と計画に沿って
人生計画を立てていきます。


人は、神に似せて創造された存在であり、
人にも少なからず神の御業を成し遂げる
力が与えられているということです。


創造主たる神が何を望むのか? を知り、
神の願いと我々人間の願いを一致させることができれば、
大きな願望実現が可能となるのです。


知恵がある人というのは、
神とつながっている人ということであり、つまり、
真理に基づき人生を歩んでいる人
ということになります。


創造主は、才能やお金を含め、
あらゆる資源を私たち人間に提供してくれているのです。
私たちは、それらの資源を埋没させるのではなく、
目的を実現するために、存分に資源を活用することを
創造主は望んでいるのです。


創造主は、自然よりも人をはるか特別な
最高傑作として創造しました。


創造主の願いは、世の中や人々をよりよくし、
地上に楽園を創造することです。


決して創造主が我々を愛してくれていないとか、
豊かさをくれないのではなく、我々人間が、
創造主からの愛や豊かさを受け取る器を
用意していないだけなのです。


私たちが手にしているお金は、
元々は万物の根源である創造主から与えられたものです。
なので、献金とは、稼ぐ力を豊かさを
与えてくださっている創造主に対する感謝の気持ちとして、
また、ビジネスパートナーとして働いて
くれていることに対する感謝のコミッションとして、
収入の10分の1の金額をお返しするということになります。


本当の自分の才能は、データによってではなく、
実践によって知るものです。


神のなさることは、一時点のある現象を見ても分からない


すべてが必要、必然、ベストなタイミングで起きており、
一時的な感情や解釈では将来のことを察するのは難しい


私たちの使命が創造主の使命と合致した時、
社会問題は解決に向かいます。


悪魔は、神などに頼らなくても人間の力のみで
幸せになると考えます。
つまり、神中心ではなく、自己中心の方が幸せになれるのでは?
という思考が悪魔の戦略です。


悪魔は、「自分を拝め」ということを強く要望し、
「俺の言うことを聞け」と言い続けてきます。
つまり、悪魔は、創造主たる神の力が
人間に働くことを妨害したいわけです。





engineer_takafumi at 17:40│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

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