2019年02月10日

あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30

本日は菅井 敏之 氏の
あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30
です。


本書は40万部越えのベストセラー
『お金が貯まるのは、どっち!?』の著者による、
子どもへのお金の教育について書かれた本です。

元メガバンクの支店長ということで、
基本的に堅いお金の戦略を説いています。

ある程度大きくなれば、お金を使うことも大事ですが、
こと子どもの時は倹約の習慣を身につけた方が良いですね。

また、サラリーマンになるにしても独立するにしても、
お金は人に喜んでもらうことの対価である、
ということはきっちり教えることが大事でしょう。

本書では、そんなお金の本質を家庭で教えるアイデアが
たくさん詰まっています。

これからの子どもに必要な力が『受援力』、
つまり人の助けを受ける力であるというところにも
大変共感しました。


個人的には、
「定額おこづかい制」は大モンダイ!
という部分が特に印象的でした。

私の家でも、定額でないお金の渡し方を
考えようと思いました。


小学〜中学くらいの子どもを持つ親に
おすすめの一冊です。
子どもにお金の教育をするための
アイデアが得られるでしょう。





お給料をもらう側ではなく、
支払う側の発想を身につけさせるということ。


「定額おこづかい制」は大モンダイ!


働いてお金を得るということは
「人が困っていることを解決した」ことへの
「感謝と感動の対価だ」と。


困っている人が多く、しかも、
その問題を解決できる人や商品が少ないほど対価は増える。
困りごとの解決が困難であるほど、対価は増える。


自分の「能力」で人の役に立つものは何か気づくこと。
「人に親切であること」と「人に優しくあること」が、
どれだけ自分を豊かにするか、ということです。


親をキャッシュディスペンサーかのように見てしまう、
その原因は親にあります。
子どもには、親の財布からお金がいくらでも
出てくるものだと思わせてはいけないのです。


注意したい点として、今後、
「預金口座手数料」が徴収されることが
現実味を帯びてきました。


自分で支払うことで、今の自分の生活に
「経費」がどれくらいかかっているのか、
生きていくうえでかならず「経費」がかかることを
教えることができます。


限りある資産をどう使うかをとことん考えること、
それは、自分の人生をどう生きたいかを
考えることにつながります。


アドバイスと口出しは紙一重。
過保護がすぎると、子どもの「機会」を
奪ってしまうことを肝に銘じましょう。


「あなただから特別に」というのは
人をだますときのキラーワードです。


お勧めしたいのが、家庭内での借金。
「家庭内バンク」でローンを組ませ、
子どもに「借金」を体験させながら、
金融のキソを学ばせるのです。


銀行員の仕事は「ウソを見ぬくこと」。
実力がないのに自分を大きく見せようとしたり、
取りつくろう人のことはすぐわかります。


インターネットが世界を狭くした、
とはよく言われることですが、暗号通貨によって、国家の壁、
通貨の国境がだんだんとなくなっていくことでしょう。
そのときに、必要な力はなにか。
私は「受援力」だと思っています。
つまり、人の助けを得る力、です。


「稼ぐ力」さえあれば、「増やせる人」になれますし、
「使える人」になれます。
「自分のためだけでなく、人のために使える人」になれば
「もらえる人」になれるのです。








engineer_takafumi at 23:32│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経済・会計・お金

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