2019年03月13日

「オンラインサロン」超活用術

本日は中里 桃子 氏の
「オンラインサロン」超活用術
です。


本書は日本で唯一のオンラインサロンの運営を
専門としている株式会社女子マネの
代表取締役である著者による一冊です。


最近「オンラインサロン」という言葉が
ネットの世界でよく聞かれるようになってきました。

ただ、普通のSNSと何が違うのかと言われると、
明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
実際、多くのオンラインサロンは既存のSNSを
プラットフォームとして運営されています。
あまりアクティブではないユーザーだと、
実際、SNSのグループと変わりはなく見えるでしょう。

オンラインサロンは単なるSNSとは違い、
新たなスキルや人脈、お金も得られる可能性もあります。
会社のような組織がネット上にあるもの、
と考えてもよいかもしれません。

しかし、最大限活用するためには、使う側にも
一定の知識や素養が求められるのです。

そこで、本書の登場です。
本書ではオンラインサロンとは何かという話から、
サロンの中でどのようにふるまうべきか、
そして、お金を生み出す方法まで語ってくれます。

軽く読めてしまうように工夫されているので、
普段あまり本を読まない人でも大丈夫だと思います。


個人的には、自己紹介をするときに、
「現在やっていること」は話してくれても、
なぜそれをやってきて、これからどうしたいのか、
つまり、過去と未来は話してくれない、
という部分が印象に残りました。



オンラインサロンに興味があるが、
どんなものか分からずに不安だ、という方にお勧めです。
オンラインサロンの正体をつかむことができるでしょう。




人脈の多い人は
「自分が相手に貢献できること(つながりのタネ)で、自分の貢献を喜んで受け取ってくれる相手」
を増やしています。


不都合な状況に対して、
「自分でなんとかできる」と思っている人と
「主催者か、誰がなんとかしてくれないかな?」と
思っている人では、見えてくるものが違うのです。


ひとりで紙やパソコン画面と向き合うよりも、
他者を鏡にしたほうがいいですよ! ということです。
自分がどういう人間か、自分で言葉にするのは
とっても難しいものです。


インタビューとは、サロンオーナーに
「このサロンに入って、活躍している人にビフォーアフターの取材をさせてください」
と志願するのです。


ほとんどのオンラインサロンでは、
お金で済ませるやり方がそぐわない文化になっています。
「お蔭様」とでも言うのでしょうか。
お金で精算してしまうのではなく、
「あの人には恩がある、借りがある。
という状態をずっと両者がお互いに持ち合う、
という関係性を広げていくことが、
単純に自分の時給を稼ぐよりも尊い活動になっている、
と感じます。


あなたの目的や強みや弱点は、
極力伝えてあげると親切です。


皆さん「現在やっていること」は話してくれますが、
なぜそれをやってきて(過去)、
これからどうしたいのか(未来)は
なかなか話してくれないということです。


私はこれまで何度も、
カリスマコミュニティオーナーに近づいた取り巻きが、
無償奉仕に疲弊して6ヶ月ごとに
事務局が変わる場面を見てきました。


受信=受け取る、ということです。
人の発信をきちんと受け取ることができてこそ、
人に届く発信ができると思っています。


相手を喜ばせる一番の方法は、
教えてもらった方法で結果を出すことです。


社外活動は、仕事ではないので、
どうしても「自分事」になっていないと、
運営の負担のかかる主要メンバーは
時間とともに参加意義を見出せなくなり、
フェードアウトしていきます。


信頼を換金して自分の懐にため込んでしまうと、
他者との信頼の交換の流れが止まってしまいます。
お金でもあなたのスキルでも、
他者との交換を止めずに流れの中に置き続けることが、
つながりとスキルの向上と、次のチャンスを運んでくれます。





engineer_takafumi at 21:05│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

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