2019年05月06日

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

本日はメンタリストDaiGo 氏の
最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法
です。


本書はメンタリストDaiGo氏が心理学に基づいた
勉強法を教えてくれる一冊です。

勉強法の本というものは、世の中にたくさんありますが、
ほとんどが、自分や自分の教え子がこれで成功した、
というだけで、普遍性が怪しいものが多いです。

しかし、本書の方法は科学的な実験で検証されており、
ある程度の普遍性は担保されています。

内容はなんとなく感じていることではありますが、
はっきり言語化してまとめられると力があります。
真理ですので、結果としてオーソドックスに
なってしまうのですね。

勉強中に音楽を聴くのはどうなのか?
睡眠学習は本当に効くのか?
といった、賛否両論ある疑問について、
明確な、納得感高い答えが示されているのも良かったです。


個人的には、
勉強に音楽(BGM)を活かす方法
の部分が特に印象的でした。

なぜ音楽を聴くと集中できるように感じるのか、
その理由を知ることができました。


学生、社会人、どちらにもお勧めできる一冊です。
一つ二つでも実践すれば、
勉強の効率を確実に高めてくれるでしょう。





学校の先生は教えるプロですが、
決して学び方のプロではありません。
そのため、最新の勉強法を習得し、
実践しているケースがとても少ないのです。


問題なのは、ハイライトを引いただけで
脳が満足している点です。


「忘れないうちに復習する」という
アドバイスは完全に間違いで、
本当は「忘れたころに復習する」が正解だったのです。


取り組むべき内容を短時間でころころと切り替えたせいで、
ひたすら同じジャンルの勉強を続けるよりも
興味が長続きし、飽きずに学習が続けられた


自分の勉強法を見直すときは、
「思い出す作業をどこかに組み込めないか?」
と考えてみてください。


本当に学習の成果をあげたいなら、
テストは毎日のように行うべきなのです。


もっとも大事なのは「想起のステップ」を
学習のどこかに組み込むことです。


私たちの脳は、いったん頭に入れた情報を忘れないと、
使える知識が身につきません。
物事を学ぶこととは、すなわち忘れることでもあるのです。


チャンクとは「意味のあるかたまり」のこと。
バラバラの情報を何らかの法則にもとづいてグループにまとめ、
頭に残りやすくした状態を指します。


私たちの脳には、回答を見てすぐに理解できた問題を
完全に頭に入ったものととらえ、それ以上は学ばなくても
大丈夫だというバイアスがかかりがちなのです。


勉強が苦手な人はよく「何がわからないのかがわからない!」
といった感覚におちいりますが、
これこそメタ認知ができていない典型的な例。
この状態にハマったら、いくら勉強をしても
効果は出にくくなります。


考え方を変えただけでここまでの差が出たのは、
他人に「教えるつもり」になったおかげで
学習の姿勢が能動的になったからです。


世界恐慌でイギリスが行ったブロック経済について、
賛成派と反対派のディベート(討論)を空想してみる


最大のポイントは「自分を超えた大きな価値」
について考えることです。


何か興味があるものに触れると、
私たちは好奇心をかき立てられて、
脳の中の報酬系と呼ばれるエリアが活性化します。


「BGMで勉強が進んだ」という体験を
したことがある人は少なくないはずです。
実験では真逆の結果が出ているのに、
なぜみんなBGMを使うのでしょうか?
答えは単純で、音楽はあなたの気分を改善させるからです。


1.勉強の10分前までに好きな曲を聴く
2.音楽を止めて勉強を始める
3.勉強の休憩中にまた好きな曲を聴く


風の音や鳥の鳴き声といった「自然音」なら、
逆に人間の注意力は上がるのです。


昼寝に報酬を組み合わせれば、
その場の物覚えが良くなるだけでなく、
情報が長期の記憶として浸透しやすくなる訳です。


完全に眠りに落ちなくても、目を閉じただけで
十分に効果は出るのです。


目を閉じて休むと、私たちは
周囲の世界に意識を向けなくなります。
すると、脳は新しい情報を取り込む必要が
消えたせいで余裕が生まれます。


1日の勉強はキリが悪いところで終える!


「次の日にやるべき勉強」を寝る前に
5分だけ書き出した学生は、
いつもより学習内容を思い出しやすくなり、
眠りにつくまでの時間が平均で9分ほど早くなっていました。


近年の睡眠科学は、夜中にうまく眠れない人が多いことについて、
「翌日の不安感」がその大きな原因の1つであると考えています。


まず朝に目を覚ますと、私たちの体には
コルチゾールというホルモンが分泌されます。
この物質には血流を上げて脳を刺激する働きがあり、
おかげで私たちの体は少しずつ覚醒していきます。


起きてすぐコーヒーをを飲むと、
カフェインの効果がコルチゾールの効果とぶつかります。
どちらも覚醒作用を持った物質なので
いたずらに脳が興奮し、覚醒を超えて
緊張や焦りに近い状態になってしまうのです。


ひとりごと勉強法が効くのは、
思考をリアルタイムで声に出すことで
「自己参照効果」が働くからです。





engineer_takafumi at 13:46│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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