2019年11月30日

秘密を上手に使いこなす方法

本日はトルステン・ハーフェナー 氏の
秘密を上手に使いこなす方法
です。


本書は欧州最強のメンタリストと言われる
ドイツ人の著者が「秘密」について
語った一冊です。

「秘密」というものは、後ろめたい一方、
実に魅力的な言葉でもあります。

秘密がありそうな人に魅力を感じたり、
子どもの成長の過程で秘密を持ち出したり、
することは感覚的には納得できるでしょう。


本書では基本的に「秘密」を
ポジティブに考えています。

その観点で、秘密を持つことの効用、
秘密を人間関係に活かす方法、
秘密で人を楽しませる方法、
そして秘密を守り、暴くコツについて説きます。


おそらく、秘密の良い影響については、
みんな感じていることがあるかと思います。

それをメンタリストという人間心理のプロが
具体的な事例を交え、
論理的に言語化してくれているので、
秘密の本質が理解できる本といえるでしょう。


個人的には、
人は誰しも、他人にはけっして見せたくない
「内々の」秘めごとがある。
だが、もしそれを誰かに打ち明けるとすれば、
考えられる相手は「100パーセント信頼できる人物」か
――あるいは「赤の他人」なのだ。
という箇所が一番印象的でした。

占い師やコンサルタントになら秘密を話せる心理は
こんなところからきているのでしょうね。


家族など、身近な人間関係で悩む人に
お勧めの一冊です。
「秘密」の使い方やメリットが書かれており、
うまく人間関係を築くヒントを得られるでしょう。





引力の源となっているのは、秘密そのものではない。
あと少しで明かされそうな、
ちらちらと見え隠れする秘密。
それを取り巻く「秘密めいた雰囲気」こそが、
人を惹きつけるのだ。


自分の全てを明かしてしまったら、
あなたの魅力は半減してしまう!


秘密はマーケティング戦略に欠かせない
重要な武器となっている。


心から正直にものが言えるのは、
相手がどうでもいい人のときだけだ


社交的な人ほど、嘘は多くなる。
なぜなら、その時々の社会的シチュエーションで
自分に求められることを敏感に察知できるからだ。


親に対して秘密をもてば、
若者はそれだけ精神的に自立していく。


何かを隠して理想の自分を装ったクライアントは、
結果としてカウンセラーからの心証が良くなる。
すると、本当にそういう人間になりやすくなるのではないか。


人は誰かと会話している時間の実に「三分の一以上」を、
その場にいない人の話題に費やしているという。


何を語るかではなく、何を内にとどめたかが、
人をその人たらしめる。


「いつでも何でもアップする」のをやめれば、
それでいい。
(中略)
そうでないと、あなたは他人から
「この人おもしろそう」とか「意外な一面があるな」と
思ってもらう機会を自ら捨てることになってしまう。


僕たちの脳は
「予測可能なことよりも、謎めいた意外なことに強く反応する」
のだ。


恋愛関係が持続するのは、恋人どうしが
「互いの行動を完全には予測できずにいる間のみ」だ。


幸せな関係を築いているカップルほど、
相手のすべてを知ろうとは望んでいなかった


人は予測できることには驚かない


ショービジネスにおける秘密は、
演者が何をするかではなく、演者が何をしていると
観客に思わせるかによって成り立っている


人は誰しも、他人にはけっして見せたくない
「内々の」秘めごとがある。
だが、もしそれを誰かに打ち明けるとすれば、
考えられる相手は「100パーセント信頼できる人物」か
――あるいは「赤の他人」なのだ。


「自分が知らないことを他人は知っている」、
こういう思いは僕たちの心を惑わせる。


知っているというのは、すばらしいことだ。
だが知らないことも、またすばらしい。


人前でプレゼンをするとき、
「予定外のアクシデント」が起きても
謝らないほうがいい。
聴衆のほとんどは、本来のプレゼン内容を
知らないのだから。


大事なのは「何を言うか」ではなく、
「どんなふうに言うか」、そしてその際に
「どんな行動をするか」だ。


ショービジネスの世界には、
「語るな、見せろ(Show-don't tell)」という原則がある。


もし僕が、
「何時から宿題をするんだい?」
と言ったら?


もちろん、障害となるものが存在することは
意識すべきだし、それが何かも知っておくべきだ。
けれど、障害そのものに集中してはならない。
誤った方向に集中してしまったら、
状況に応じた対処ができなくなるからだ。


「嘘のサイン」ではなく、
「ストレスのサイン」に注目する


嘘を見抜くには、例えば、「まばたきの頻度」から
相手のストレス状態を推測するといい。


人の表情と感情の間に直接的なつながりがある


驚いた表情を装うとき、人はたいて
不自然に同じ表情を続けてしまう。
だが本当に驚いたときには、その表情は一瞬しか表れない。
驚きの種類に応じて、すぐに喜びや恐怖といった
別の表情に変わってしまうのだ。


秘密がばれるかばれないかは、
あなた自身ではどうにもできない場合もある


「その話は今はちょっとやめておくよ」
これは秘密を話したくないときに役立つ魔法の言葉だ。


すべてを話してしまった後で、それが秘密だと告げたことだ。
これは実にまずいやり方だった。






engineer_takafumi at 18:58│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ ビジネスその他

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