2020年01月12日

MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実

本日はクラウディア・ハモンド 氏の
MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実
です。


本書はメンタリストDaigoさんが
絶賛しているお金の心理学の本です。

著者は心理学者で、ラジオの番組の司会など
キャスターや著者としても活躍されています。


「お金」は、ビジネス書として、
もっともメジャーなテーマの一つですが、
どれも著者の主観で書いている
という感が否めません。

その点、本書は実験により確かめられた
研究成果に基づいているので、
客観性がとても高いと言えるでしょう。

宝くじなど、あぶく銭が入った人は
かえって不幸になってしまう、といった
感覚的に納得いくものから、
貧乏人は思ったより不幸せではないという
直感に反する結果まで、
色々な調査データが紹介されています。

科学的といっても、心理実験ですから、
あくまで確率が高いというだけで、
必ず正しいという結果ではありません。

しかし、人間が一般的にお金に対して
このような態度を取るということは
客観的な事実として知っておいた方が良いでしょう。


個人的には、
人が貧困者を見るとき、嫌悪の感情をもち、
その人を人間として認識しない傾向がある
という箇所が特に印象的でした。

残酷ですが、貧困者は人間として
認識されていないのです。

貧困問題を語る時には、
こんな事実も受け入れなければいけないのです。


お金について深く知りたい、
という全ての人にお勧めの一冊です。
人間がお金に対してどのように振る舞うか、
その本質を学ぶことができるでしょう。




人がお金を欲しがるのは、お金そのものが欲しいかららしい。
一種の麻薬だ。


お金が道具として有用であることは脳を調べなくてもわかる。
だがフリスらの研究から、本書で繰り返し紹介する通り、
お金を見る時、触る時、それどころか
札束を思い浮かべるだけでも、
強烈な反応が引き起こされることがはっきりした。


親はお金についてもっと子供と話をするのが正解で、
子供に算数博士になりなさいと励ますのが正解らしい。


人は死を思うとき、お金を使うことより
持っていることで慰められる。


金など金属カスにすぎないと満場一致で決まれば、
そうなるだろう。


大抵の人は札束が好きだ。
だが札がくたびれて汚れてくると、
そっちを早く使おうとする。


人はクレジットカードやデビットカードで支払う時、
ケーキやチョコレートといった
健康的でない食品を衝動買いしやすくなる。


カードを使うと、買う決心をしやすくなるだけでなく、
思考が変わる。
いくら払ったか覚えていないことが多くなり、
チップを弾みやすくなる。


驚くほどの差ができた。
現金グループの提示額は平均28ドル、
カード・グループでは倍以上の
60ドルまで出すという解答が得られた。


タクシー代を心の中の日常交通費の勘定から
引き出すのに抵抗がある。
ガソリン代や駐車場代は贅沢だと思わないが、
タクシー代はいまだにそう思う。
だから滅多に乗らない。


人間は誰しも得をしたいと思うが、
それ以上に損をしないことに一生懸命になる。
少しでも損をすると思うとそっちに気を取られて、
もっと得をする可能性を後回しにする。


お金に対するわたしたちの愛着は格別で、
経済の潤滑油どころかブレーキになりかねない時がある。
人間は今持っている以上を提示されても、
手の中のものを手放そうとしない。


頭痛が本当に辛いなら、痛み止めは割高なブランド薬を買う。
安いジェネリックと成分は同じと分かっていても、
そっちの方が実際に効き目が早いことがある。


インセンティブで子供の成績を上げたいのなら、
具体的な課題を達成することにお金を払い、
課題のやり方を明確にする。


他でもない金銭的インセンティブがあると、
モチベーションが下がり、
報酬がない場合と比べてプラスの効果は何もなく、
褒め言葉の方が効果的だった。


自尊心の低い子供が
「子供が描いたとは思えないほど上手に描いた」
と言われると、
単に「上手に描いた」と言われる時に比べて、
その後、難しい課題を選ぼうとしなくなる。


お金が提示されていなかった時、
住民はスイス市民として核施設を受け入れるつもりでいた。
安定した電力供給が誰にとっても重要だと
理解していたからだ。
だがお金を出すと言われると、住民は利己的に傾いて、
広く共同体の利益を考えて判断するのではなく、
自分だけの狭い自己利益しか考えなくなった。
個人が集団を踏み倒したわけだ。


が、罰金通知を見て、
自分が社会の決まりを守らなかった罰だとは思わず、
サービスの料金と見るのは、
心外ではあるけれど驚くには当たらない。


朝ごはんを食べるとか、テレビを観るといった
日常の楽しみを感じにくくなっていて、
これはおそらく、宝くじ当せんという刺激に比べると
日々の楽しみが色褪せて見えるからだろう。
また金持ちであることに慣れてしまって、
金があるから幸せだとは感じなくなっていた。


生活が悪化に傾いたときは、
好転した時に比べて適応がゆっくりになる。
だが一文なしになったとしても、
多くの場合時間が経てば人は慣れていく


一夜にして得た富を、お金で買える限り
最高のあれやこれやに注ぎ込むのではなく、
今までより少しだけ良いものを買うようにすれば、
現金から得られる喜びを
もっと長く引き延ばして楽しめる


富裕層は平均値で見て幸福度がやや高いと
正確に推測できたが、
富裕層と貧困層の格差については
大きく見積もりすぎていた。


お金が欲しい理由が自分の地位を高めたいから、
または他人に対して権力を握りたいからだった場合、
その物質主義は幸福度を押し下げる。
一方、お金が欲しいのは安全のため、
または家族を支えるためだった場合、
物質主義は生活健全度に影響しなかった


幸せを見つけたいのなら、
新しく友人をつくるのは効果があるだろう。
だが買い物にその効果はない。


テストやスキャンを使った調査によると、
わたしたちは貧しい人に嫌悪感を抱いている。
そう、理解でも同情でもなく、嫌悪。


参加者の脳は、頭髪が汚れでもつれ、
ずだ袋みたいな上着を着て、
分解しかけた靴を履いた足元の怪しい男を、
人類の一人とは認識していなかった。
代わりに脳の嫌悪に関わる領域が活性化していた。
片隅に生きる人は脳に非人間化されていたことになる。


貧しくても、よく言われる通りにもう少し本気を出しさえすれば、
そこからきっぱり抜け出せると考える人がかなりいて、
その数は増える傾向にある。


貧しい人はお金がないから判断を誤るのであって、
逆ではないと考えられる。


慈善活動の資金集めが学ぶべき教訓はこうだろう。
金持ちからお金を引き出したいなら、
ストレートに寄付を頼むのが得策だ。
何らかの見返りがあるだの、一種の投資だのとものめかせば、
符号の篤志家は仏の顔でなくただの石頭になる恐れがある。


お金を自分のものにする時にこの領域が活性化する人と、
他人に与える時に活性化する人と、
二通りいることが分かった。


認知心理学の実験結果によると、人は膨大な情報を扱う時、
しかもデータが曖昧な時、判断を間違いやすくなる。
しかも自分にとって都合のよい判断を下す傾向がある。


未来を強調する言語を話す民族は、
未来をずっと遠くに感じる傾向がある。


貯蓄口座を開くなら最果ての地で開く。
オンラインでいつでもアクセスできるとしても、
お金は遠くになるような気がするだろう。
そうなると、貯金を崩す可能性が低くなる。


モノより経験を買うことをお勧めする。


いくらお金があっても、すべてを手に入れることはできない。
しかし、一番楽しいことに集中すれば、
人生を楽しみやすくなる。


時給で働く人は、
自分の時間が金額にしていくらに当たるか正確に知っていて、
楽しい活動への参加や、ボランティア活動にさえ
あまり積極的ではない。


お金を使うことで幸福度を最大に押し上げたいなら、
もう一つのアドバイスは、前払いすることだ。
そうすれば支払い済みの痛みを
所有や活動の喜びから切り離せる。





engineer_takafumi at 22:29│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 勉強・教育・心理

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