2020年03月24日

レバレッジ起業

本日は持田 卓臣 氏の
レバレッジ起業
です。


本書の著者は、大手外資系企業で、
ITコンサルタントとして働いたのち、
株式会社ベンチャーネットを起業しています。

そんな著者による本書のテーマは、
「バーチャル社員」です。


スモールビジネスを起業した時、
何でも自分でやらざるを得ません。

少し落ち着いて、仕事を他の人に
任せようと思っても、
社員を雇うのはリスクがあります。


そこで役立つのが、バーチャル社員の考え方です。

つまりは、ITを使って仕事を外に振る、
ということですが、単なる外注とはなりません。

外から見ると、単なる外注に見えても、
思いを同じにする人と仕事をすれば、
普通の社員と同じようなパフォーマンスが
期待できるのです。


本書では、そんなバーチャル社員を
使いこなすための心得、ツール、実例を
たくさん盛り込んだ一冊です。

リモートワークがどんどん進む時代で、
この働き方を活かすノウハウは、
とても役に立つと思います。

今の時代にマッチした一冊でした。


個人的には、
チームの様子がおかしいかなと思ったら、
まず自分の最近の行動を振り返ってみる。
そして、「心理的安全性」「対等な関係」
というキーワードを思い出してみる。
という部分が特に印象的でした。

バーチャル社員はバーチャルであるが上に、
安心安全や対等、ということが、
リアル以上に重要になるのですね。


起業や副業を考えているサラリーマンに
特にお勧めの一冊です。
起業の心がけを学んだ上に、
ツールの使い方など実践的な知識も
得ることができるでしょう。



「レバレッジ起業」において、
最小のコストで最大の利益を得るために、
一番の肝となるのは「バーチャル社員」です。


一人でできることなんてタカが知れている


「バーチャル社員」を単なる外注の認識したままでは、
彼ら彼女らの能力を100%活かすことはできません。


今の流行をつくるのは、自分よりも若い人たちですから、
彼らに合わせる度量を持つことも必要です。


サラリーマンとしての与信を持った
副業起業家は大きなメリットを持つ一方で、
「素晴らしいカモ」でもある。
これには注意が必要です。


引きこもりに対して、
「外に出よう」「働こう」と言うのはナンセンスです。
社会復帰とは言うけれど、社会に出ることをやめた人間に
9時から17時まで働くという設定自体がおかしいんです。


「一緒に仕事をしていて心地よい」からこそ、
その人の希望を素直に受け入れようと思えるのです。
そこさえクリアできれば、バーチャル社員の可能性は
まさに無限大と言えるのです。


プロジェクトごとにルームをつくって、メンバーを入れて、
やり取りはすべてそこに集約するのです。
そうすれば、過去のやり取りはすべてそこに
記録として残っていますから、
何かトラブルが発生した時や、
あとから新しく参加するメンバーがいる際にも、
スムーズに対処できるようになります。


「レバレッジ起業」をして社長になる場合、
必要なのはむしろ「仕事を依頼するスキル」です。


世界的大企業のグーグルですから、
優秀な人がたくさんいます。
しかし、MBA(経営学修士)や博士号を持っている人、
ハイスキルなエンジニアなど、
そうした人たちを集めれば生産性の高いチームが
できるかとうと、必ずしもそうではない、


チームの様子がおかしいかなと思ったら、
まず自分の最近の行動を振り返ってみる。
そして、「心理的安全性」「対等な関係」
というキーワードを思い出してみる。


政策金融公庫と話をしていると、
事業継承で資金調達をするお手伝いは
積極的にやりたいと考えているそうです。
新しく起業するのではなく事業を引き継いて、
そこで必要な資金を融資するということを、
国も公庫も含めて積極的にやっていきたい
という流れがあります。


世の中にはいろいろな補助金が助成金があるのですが、
国などはあまり積極的に宣伝しません。
けれど、知られていないだけで
すごく有用なものがたくさんある


「相手の困りごと」×「自分が苦にならずにできること」


バーチャル社長であるあなた自身の魅力も、
プロジェクトを選択する大きな要因となります。
人を集めたいなら、人に協力したいと思わせる人物になること。
これが上手にバーチャル社員を集める
一番の秘訣かもしれません。






engineer_takafumi at 15:12│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 経営

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