2019年12月14日

人生を変える 記録の力

本日はメンタリストDaiGo 氏の
人生を変える 記録の力
です。


本書はメンタリストDaiGoが
「記録」の力について書いたものです。

メモや日記を書けば人生がうまくいく、
という話はよく言われています。

確かに、「書く」ことには、
人生を変える力があると思います。

それをテーマにした書籍もたくさんありますが、
あくまで個人の体験談でしかない、
ものがほとんどでした。


本書ではメンタリストDaiGo氏が
科学的に「記録」の力について説明します。

実験で、良い影響が確認された
記録方法を紹介して、
その理由について説明してくれます。


私もメモや日記を書いていて、
その効果は強く感じていました。

そのメカニズムが説明されていて、
より「記録」に対するモチベーションが
高まった一冊でした。


個人的には、
「非機能性思考」の部分が
特に印象に残りました。

悩んでも仕方がないこと、
というものは意識していましたが、
それに「非機能性思考」という名づけを
したとたん、考察がはるかに深化します。

やはり、名づけをして、論理的に考察する、
ということには力があるのですね。

それを導いてくれる「記録」には
人生を変える力があるのです。


悩みを解決したい、ストレスを減らしたいと、
強く願う人にはお勧めの一冊です。
本書の方法を実践すれば、
人生を確実に良い方向に進められるでしょう。



喜びが多いだけの活動を増やしても
どこか虚しさがつきまといますし、
達成感しかない人生では楽しさが得られません。
大事なのは、「達成感」と「喜び」の
バランスをとることです。


近年の心理療法では、「価値観」こそが
人生を豊かに送るための
最大のポイントだと考えられている


「筆記開示」は、1980年代に
心理療法の世界で生まれた記録術です。
とてもシンプルな手法ながら
すでに数百を超す実証研究があり、
不安の改善やモチベーションアップの効果が
広く認められています。


ネガティブな思考と感情を紙に書き出すと、
あたかも自分の不安やイライラが頭の中から
外に移動したかのような感覚が生まれます。


うれしい体験を紙に書くと、あなたの脳は
「自分の人生には思ったより良いことが起きているのだな……」
と認識し、世の中をもっと前向きな視点で見直すように変化。
結果として、やはりモチベーションは上がっていきます。


すべての行動にはメリットとデメリットの
両面があります。
それにもかかわらず、私たちの心は
無意識のうちにネガティブなほうに強くひかれるため、
メリットをうまく意識できなくなってしまうのです。


プレッシャーに悩む人の多くは、自分の責任について
ボンヤリとしか分析できていません。


責任パイチャートでプレッシャーの
内容を切り分けておくと、
自分の気持ちに区切りがつきます。


・その行動を実行したら何が起きると思っているだろうか?
・その行動のどころ問題に感じているのだろうか?
・自分がその行動を嫌がる理由は何なんだろうか?


「自分が恐れていたこと」をいざ実践しても、
恐怖の感情が高止まりを続けるケースはほとんどありません。
(中略)
この作業を続ければ、脳は少しずつ
「意外と現実は怖くないのだ」と認識。


気分が落ち込むと、私たちはどうしても
大事なことを後回しにしがちです。


通常、大事なことから逃げがちな人は、
考え方が短絡的になる傾向があります。


楽観レベルが高い人は、ネガティブな人にくらべて
29%も早死にしづらい傾向があったのです。


毎日のストレスを分析しておくと、
心がダメージを受けやすい状況がよくわかります。
ストレスへの理解が深まれば心の構えが備わり、
未来にどれだけ嫌なイベントが待ち受けていようが
的確な対処が可能になるでしょう。


近年の心理学では「感情の粒度」が細かい人ほど
ストレスに強く、人生の満足度も高い
ことがわかってきました。


「感情の粒度」を細かくするために大事なのが、
「ボキャブラリーの増強」です。


寝る前に未消化のタスクを書き出すと、
あたかも肩から重荷が降りたかのうような気分になり、
結果として睡眠の質が上がっていくわけです。


「自分は他人との会話が苦手だ……」という悩みに、
「このままだと誰からも嫌われる……」や
「コミュニケーションの才能がないのだ……」といった
思考が続いたらどうでしょう?
(中略)
ただの思い込みで暴走している点はどちらも同じため、
そのまま悩み続けてもストレスが増えるだけです。
このような「役に立たない悩み」のことを、
心理学では「非機能性思考」と呼びます。


「他人の邪魔なんて記録しても無駄では?」
と思われるかもしれませんが、
日ごろ自分がどのようなタイミングで
邪魔を受けているのかを知らなければ、
対策の立てようがないでしょう。


職場のイライラにお悩みの方は、
まずログを取ることから始めて下さい。


あなたの抱く怒りの感情が、
仕事やプライベートで問題を起こしている
事実を認めて下さい。


人生における8つの役割
1,子供……親と過ごしているときの自分
2,学生……誰からか何かを学んでいるときの自分
3,余暇人……仕事を離れて、単に趣味や余暇に時間を使う自分
4,市民……地域のコミュニティやボランティアなど、世の中の役に立つ活動に従事する自分
5,職業人……働いてお金を稼いでいるときの自分
6,親……子育てにエネルギーと時間を注ぐ自分
7,配偶者……親密なパートナーと時間を楽しむ自分
8,ホームメーカー……家事、買い物、掃除など、プライベートを維持するために時間を割く自分


人間の脳が最も苦手とするのは、
複数のオプションからベストな選択をしなければならない場面。


対比分析法を使えば、あいまいな印象で
ものごとを決めるよりも確実に精度が上がります。
疲れた頭で大事な判断をしなければならないときや、
心が落ち込んだ状態で何かを選ばなければならないときは、
この手法を思い出してください。






engineer_takafumi at 21:08│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

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