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2014年02月16日

デザインの骨格

本日は山中俊治氏の
デザインの骨格
です。
デザインの骨格

本書は工業製品のデザイナーが考えていることを知りたくて
購入しました。


著者は日産自動車のデザイナーを経て、
フリーの工業デザイナーとなり、
現在は、大学で教鞭もとっておられる山中氏です。


特に有名なところではSuica改札の読み取り部の
デザインを担当されています。

いまでこそ当たり前のICカードですが、
導入初期は人が慣れておらず、当てる場所を間違えるなどして
読み取りエラーなどが相当多かったようです。

それを無理なく、利用者に意図が伝わるような
デザインを考えたのが著者というわけです。

例えば、Suicaの読み取り角度は13.5度傾いているのですが、
その角度も実験をして選ばれたとのことです。

工業製品の場合、美しさももちろんですが、
そこに機能性も持たせなくてはいけないので、
絵や彫刻などの、単なる芸術とは違う視点が必要になるのです。

本書にはそんな著者ならではの視点が散りばめられており、
ただのエンジニアの私にはとても刺激的でした。


エンジニアにはお勧めの一冊です。
デザインと機能性を両立するとはどのようなことが
知ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年02月10日

何度も読みたい広告コピー

本日はパイインターナショナルの
何度も読みたい広告コピー
です。
何度も読みたい広告コピー

本書は質の高い広告コピーを読んでみたくて購入しました。


本書は広告コピー、
その中でもボディコピーに焦点を当てた一冊です。

素人から見ると、キャッチコピーの方が重要で、
ボディはキャッチではまった読者に
商品やサービスの詳細を伝えるもの、
という印象があります。

しかし、広告には広告ならではの
ボディの書き方というものが存在するのですね。


本書はその道のプロが選ぶ優れたボディコピーを
コピーライター本人や第三者が
解説するという形になっており、
素人でもその意図を理解できるようになっています。

もちろん、純粋に広告コピーを楽しむ
という読み方もできます。


人を動かす文章術を見につけたい人にはお勧めの一冊です。
最高峰の文章に触れることにより、
感覚が研ぎ澄まされることでしょう。

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2013年12月28日

電信柱の陰から見てるタイプの企画術

本日は福里真一氏の
電信柱の陰から見てるタイプの企画術
です。
電信柱の陰から見てるタイプの企画術

本書はタイトルにひかれて購入しました。

著者はジョージアの「明日があるさ」、フジカラーのお店など、
ヒットCMを企画したCMプランナーです。

ただし、他のクリエイターの本とちょっと違うのが、
「電信柱の陰から見てるタイプ」のというところです。

電通のクリエイターなんて、みんなの輪の中心で笑っているような
著者の言葉を借りれば「人としてエリート」の人ばかり
なのではないかと思っていました。

しかし著者は、クラスの輪の中から外れて、
さらに、少し皮肉な目でクラスを眺めているような、
私からみるととても親近感がわくタイプなのです。

やはり、広告代理店といっても、スター的なタイプだけではなく
著者のような人間が活躍できる場はあるのだな、と納得し、
自分もこれでいいんだな、と妙に安心しました。


「電信柱の陰から見てるタイプの」という言葉に
ピンとくる人には読んでもらいたい一冊です。
自分もこのままで良いのだという自信が生まれるでしょう。


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engineer_takafumi at 16:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年03月31日

広告論講義

本日は天野祐吉氏の
広告論講義
です。
広告論講義

本書は20世紀の広告論の名著として興味を持ち購入しました。

本書は1900年のパリ万博に始まります。
それからT型フォード、ヒトラー、アポロの月面着陸、
最後はカップヌードルの"hungry!"のCMで終わります。

この100年で扱う商品や広告メディアは
全く違うものとなりました。

しかし、広告の本質というものは
意外なほどに変わっていないのですね。

アフィリエイトやキーワード広告、
先進の広告を扱っていても、広告の歴史を学ぶことは
意義深いことだと思います。


個人的にはヒトラーの章が興味深かったです。
彼は20世紀の歴史の代表的な暗部ではありますが、
広告という観点ではゲッペルスとあわせて
非常に学ぶことが多いのです。

特に、ヒトラーはラジオの人であり、
もしテレビがあったら小柄な男が熱っぽく
語っているだけに見えただろう、
という部分が印象に残りました。


ベーシックですが、広告に携わる人には
必見の一冊だと思います。
特に、広告業界を目指す学生などに
良いのではないでしょうか。


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engineer_takafumi at 18:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年03月20日

イメージ

本日はジョン バージャー氏の
イメージ
です。
イメージ: 視覚とメディア (ちくま学芸文庫)

本書は視覚文化論の古典と聞き、興味を持って購入しました。


「見る」ということは誰にでもできるようで
実はそれほど簡単なことではありません。

確かに網膜に映るものはみな同じかもしれませんが、
人がモノを見る時は必ず脳のフィルターを
通しているのです。

本書は芸術作品や広告を通して、
この「見る」という行為を深く掘り下げます。

学術的な本で難解ではあるのですが、
視覚の本ということで絵や写真が多く、
理解を助けてくれます。


古典らしくさらっと読めるような本ではありません。
ただ、本気で芸術や広告などを創ろうとする人には
多くの気づきをもたらす一冊となるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年02月17日

アイデアの選び方

本日は佐藤達郎氏の
アイデアの選び方
です。
アイデアの選び方 アイデアは、つくるより選ぶのが難しい。

本書はタイトルに惹かれて購入しました。


世の中に、アイデアの出し方、とうたった本は多いですが、
「選び方」に焦点を当てた本はほとんどありません。

しかし、実務の経験がある人から見れば、
「選ぶ」ことこそが難しいことは良く知っているでしょう。

例えば、5人が50案ずつ持ち寄れば250案にもなります。
これだけあれば、この中には成功するアイデアが
必ず隠れていると考えても良さそうです。

ただ、それを選ぶプロセスに問題があると
簡単に破綻してしまいます。

なんとなく多数決で決める、偉い人の判断で決める、など
チームメンバーにわだかまりが残る形で決めてしまえば、
その後の実務がうまくいくはずがありません。

この本には、そんなアイデアを「決める」プロセスが
紹介されています。


ただ、僕の感想としてはタイトルで期待しすぎたのか、
他のアイデア本と比べて、
思ったより違いがないような気がしました。

やはり、アイデアを出すことと選ぶことは
切っても切れない関係にあるのです。


様々な組織でアイデアを出すことが求められている
人にはお勧めの一冊です。
実例も入っているので、実行に移しやすいでしょう。


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engineer_takafumi at 23:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月22日

アイデア・バイブル

本日はマイケル・マハルコ氏の
アイデア・バイブル
です。
アイデア・バイブル

本書はアイデアを出す方法論が知りたくて
購入しました。


世の中にはカードや付箋を使うもの、
チャートやマトリックスを使うもの、
またブレインストーミングの方法論など
様々なアイデアの発想法が存在しています。

本書は38のアイデアの発想法を集めた
まさにアイデアのバイブルといえる本です。

恐らく、これ一冊あれば世の中に存在する発想法は
(少なくともエッセンスは)網羅されているでしょう。

左脳型、右脳型、グループで行う発想法に分かれていますが、
個人的には右脳型の発想法が心に残りました。

夢や幻覚を利用した発想法など、
最初は??と感じるものも多かったのですが、
それこそが潜在意識を活性化できる
発想法のように思えてきました。


なお、ナビゲーターの加藤昌治氏も強調していますが、
本書は読むというより使う本です。

読み流すだけではほとんど意味がありません。
確かに内容はあまりに実践的で、
ここまで書いてあるのに実行しないのは
いかにももったいないと感じます。

私も右脳系を中心にチャレンジしています。
早く結果が出せるようになれば良いのですが。


特許のアイデアに悩んでいる
エンジニアにもお勧めの一冊です。


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2012年07月07日

アップルのデザイン

本日は日経デザイン編による
アップルのデザイン
です。
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのか

本書はタイトルを見て、即購入しました。


この本はアップルのデザインについて
徹底的に解明した本です。

その構造、製造、設計者、広告、特許など
さまざまな方面に渡ります。

そして、どれを見てもアップルの思想の高さに
驚いてしまうのです。


また、一人のエンジニアとして強く感じたのは、
アップルは決して、デザインとマーケティングの会社
ではないということです。

実は、多額の設備投資をしていますし、
多方面の高いレベル技術を保有しています。

アップルはファブをもっていませんが、
間違いなく世界最高レベルの製造技術を保有しています。

特に、製造業に携わる人間はこれを誤解してはいけません。


デザインという観点でアップルの戦略を浮き彫りにしています。
電気メーカーに勤めるエンジニアは読んでおきたい一冊です。


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2012年03月11日

会社と仕事を変えるデザインのしかけ

本日は中野由仁氏の
会社と仕事を変えるデザインのしかけ
です。
会社と仕事を変えるデザインのしかけ

本書はデザインについて勉強したくて購入しました。


デザインの本は抽象的で感覚的なものから、
実践的なものまで幅広いですが、
この本は実践的な部類に入る本です。

会社を良くするために、デザインとどう付き合うか
そんなヒントがちりばめられています。

特に、デザイナーとの付き合い方、
著作財産権と著作人格権の違いやデザイン料の相場まで
デザインを始めるにあたって、不安なポイントが
並べられており、実際の業務で必ず役に立つでしょう。

また、名刺、会社案内、WEB、社章、ユニフォームなど
社風や対外的なイメージを左右するモノには
一通り言及されています。


特に中小企業の経営者や起業を考えている方にお勧めです。
本書を読めば、デザインが会社に与える影響やリスク、
必要なお金や人についてイメージができるようになるでしょう。

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2012年02月05日

アート・スピリット

本書はロバート・ヘンライの
アート・スピリット
です。
アート・スピリット

本書は、長年読み継がれている画家のための本の邦訳として
興味をもって購入しました。


僕には絵心は全くありませんが、
アーティストの精神を知りたいと思っていました。

ただし、実際に本を読んでみると、精神論だけでなく、
画法や芸術史などに関わる部分が多かったです。

少なくとも、実際に画を描いている人間でなければ
この本の多くは理解できないでしょう。

まあ、アーティストがアーティストに向けて
書いた本ですから、当たり前ではあるのですが。


それでも、私のような素人が読んでも、
こころ動かされる表現もたくさんありました。

なんといっても、詳細は理解できなくても
情熱に溢れた言葉は伝わるものです。


芸術を志す人はもちろん、
人に伝えたい何かを持っている人にとっては
参考になることが多い本でしょう。

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2012年01月07日

クリエイティブマインド

本日は杉山 恒太郎氏の
クリエイティブマインド
です。
クリエイティブマインド つくるチカラを引き出す40の言葉たち

本書はクリエイティブマインドという名前に興味をもって購入しました。


この本の著者は長年電通でクリエイティブの仕事をされて、
現在は電通の顧問となっています。

「ピッカピカの一年生」や「セブンイレブンいい気分」などを
担当された方といえばその凄さもわかるでしょう。

これはそんな著者の名言を集めて解説した一冊です。

ソニーやパナソニックなどの
日本を代表する製造業のものづくりの心を説く本はありますが、
これはそのクリエイティブ版といったところでしょうか。

著者の実績に裏打ちされた言葉には、
クリエイティブのもの作りの心が込められています。

まさに、つくるチカラを引き出す言葉といえるでしょう。


あと感心させられたのがその文体でした。
著者は60を超えているので、
普通であれば文体や言葉で年齢を感じさせるものです。

しかし、この本は一切そんなところがありませんでした。
さすが普段から言葉に敏感な職業の方です。
常にアンテナを張りめぐらしているので、
言葉も時代に合わせて変わってきたのでしょう。


クリエイティブの仕事をしている人、目指す人はもちろん、
製造業でモノ作りをしている人にも読んで欲しい一冊です。
きっと、得るものが多いことでしょう。


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engineer_takafumi at 21:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年03月21日

逆行

本日は尾原史和氏の
逆行
です。
逆行

私がクリエイティブ系の人の本が好きなので
その面で期待して本書を購入しました。


著者は雑誌や本を中心として活動されている
グラフィックデザイナーの方で、有名なところでは、
R25の表紙のデザインを担当されているそうです。

僕がクリエイティブ系の人の本が好きなのは、
自分に欠けているものがそこにあるからなのですが、
この本はまさにそうでした。

この本を読んでみると、仕事の理論というよりも
著者の人生や思想について語った本だと思いました。

正直、それは理路整然としたものではなく、
感覚的に混沌の中から何かを作り出すという
エンジニアの僕から見るとまさに対極の世界です。

僕のような仕事をしていると、
どうしても考え方がワンパターンになりがちなので、
こんな本を読んで、頭を柔らかくすることが
必要だなと感じます。


ということで、普段は堅い仕事をされている方に
おすすめの一冊です。


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engineer_takafumi at 02:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月01日

デュシャンは語る

本日はマルセル デュシャン氏の
デュシャンは語る
です。
デュシャンは語る (ちくま学芸文庫)

本書は芸術の価値について知りたいと思い購入しました。

デュシャンというのは、フランス生まれでアメリカで活躍した
20世紀を代表する美術家です。

彼は既成の物に若干手を加えただけの、
レディ・メイドというものを数多く発表しました。

その中でも、普通の便器に自分のサインだけをして、
美術作品とした「泉」が有名です。

一体なぜ、こんなものに価値が生まれるのでしょうか?
確かにインパクトはあるかもしれませんが、
芸術とは本当に奥深い世界です。


この本を読んでも、その理由はわかりませんでした。
ただ、デュシャンは「その人生こそが芸術」と呼ばれる人物です、
今までの自分の芸術観が間違えていそうなことはわかりました。

著者へのインタビュー形式になっているのですが、
時代背景や美術史を知らないと内容は理解できないでしょう。

でも、インスピレーションは与えてくれると思いますので、
あまり気負いせず、さらさら読むのが良いのではないでしょうか。


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engineer_takafumi at 06:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年09月15日

芸術起業論

本日は村上隆氏の
芸術起業論
です。
芸術起業論

本書は芸術の価値や評価について知りたくて購入しました。


例えば、ある科学的な方法で、
ある名画を物質的に全く同じものにコピーしたとします。

それは物質的には全く同じものではあるのですが、
市場価値はオリジナルと比較すると
何百分の(いや何千分の)1となるでしょう。

当然のことではあるのですが、
アートの価値とは物質的なものとは全く別のところにあるのです。


ここまでは、誰でもわかると思うのですが、
それではその物質的なものを超えた価値とは何か?
それを説明できる人はほとんどいないのではないでしょうか。


本書では、それを的確に説明してくれます。

一言でいうと、ある作品が芸術の歴史の中で、
どのような位置づけにあり、芸術の歴史をどう変えたのか
それが価値となるのです。

逆に言えば、歴史を無視した自分勝手な作品は
アートの世界では無価値だということです。


アートに関する話は、どうしても感性などという言葉で
ごまかされてしまいがちなのですが、
この本に関してはそういうところは全くありません。

これまでアートに縁のなかったビジネスマンが
アートを理解したいと思ったとき、
真っ先に手に取るべき一冊でしょう。

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2010年03月26日

伝える本

本日は山本高史氏の
伝える本
です。

伝える本。―受け手を動かす言葉の技術。

本書は土井英司氏のビジネスブックマラソンで紹介されており
興味をもって購入しました。


この本は冒頭、本の中身を4文に要約して始まります。

言葉は伝える技術である。
言葉の送り手が言葉の受け手を、
自分の望む方向へ動かすための技術である。
それを叶える方法は、
送り手が受け手の言って欲しいことを言ってあげることだ。
すべてを決めるのは受け手だから。

特に、最後の「全てを決めるのは受け手」
ということに激しくこだわった本です。

送り手の意思などどうでもよい、
受け手の受け取り方が全てであると。

少し、極端な印象も受けるのですが、
著者は広告の仕事をされている方で、
それは受け手に無視されがちなメッセージです。
ですから、それほど受け手にこだわるわけなのです。

普通の人は、普段何気なくことばを使っていますが、
ことばの送り手はもっと慎重になるべきですね。


言葉を通じてメッセージを伝えようとしている人には
ぜひ一読すべき内容だと思います。


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engineer_takafumi at 02:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)