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2018年04月14日

キャラクター小説の作り方

本日は大塚英志 氏の
キャラクター小説の作り方
です。
キャラクター小説の作り方 (星海社新書)

本書は漫画原作者(編集者)、民俗学者、小説家など
多彩な分野で活躍されている著者による
小説のキャラクターの作り方についての本です。

「なぜ、スニーカー小説にアニメ絵が使われるのか?」
という問いかけから始まり、
キャラクター作りのポイントを説きます。

少し文学的、哲学的な話になって
ついていけない部分もありましたが、
キャラクター作りが小説作りそのものであること、
キャラクターを軸とした物語の展開方法などが
わかりやすく書かれています。

特に世界観の作り方とキャラクターとの関係、
「面白さ」の作り方の部分は、とても興味深い内容でした。


個人的には、「世界観」の細部に、
「テーマ」という神を宿らせなくてはなりません、
という部分が印象的でした。

細部に神が宿るなどといわれますが、
その意味の一片が見えた気がしました。


小説に限らず、マンガ、動画などの制作に携わっている、
ストーリーを作る全ての人にお勧めの一冊です。
キャラクターを中心に物語をどのように作るか、
という問題の答えが見えてくるかもしれません。



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engineer_takafumi at 16:25|PermalinkComments(0)

2018年04月08日

エンタテインメントの作り方

本日は貴志祐介 氏の
エンタテインメントの作り方
です。
エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く (角川新書)

本書は「黒い家」や「悪の教典」など
ホラーやミステリー小説で数々のヒットを飛ばす、
貴志さんによる小説の書き方です。

アイデアの出し方、プロットの書き方、
キャラクターの作り方、文章の書き方、
推敲の方法、描写技法など、
小説の要点がカバーされています。

また、それを論理的に言語で説明されているのが、
素晴らしいところです。

例えば「読者が感情移入できない」ということでも、
実例を挙げて、何がまずいのかということを
具体的に教えてくれます。

私は小説を書くことはできませんが、
小説の裏にある作者の思想を学べて
とても興味深かったです。


個人的には、
読者がページをめくる推進力の作り方
の部分が大変参考になりました。


小説を書いてみたいと思う人は
まず読むべき一冊だと思います。
少なくとも、明らかな失敗を犯す可能性を
大幅に下げることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:29|PermalinkComments(1)

2018年02月06日

VISUAL LANGUAGE―視覚言語へのデザインアプローチ

本日はピーター ボニッチ氏の
VISUAL LANGUAGE―視覚言語へのデザインアプローチ
です。
VISUAL LANGUAGE―視覚言語へのデザインアプローチ

デザインは私が興味を持っている分野で、
よく本を読みます。

しかし、結局、理系頭の私には、
ほとんど理解できないのですね。

たとえば、トンマナ(トーン&マナー)
という概念があって、
それが非常に大切なことはわかるのですが、
トンマナが何なのかは未だに理解できません。

恐らく、デザインが得意な人にとっては
あまりにも当然すぎて、言語化できないのでしょう。

そんな風に、興味があるけど理解できない、
とモヤモヤしていたところに知ったのが本書でした。

本書では、具体的なデザインがたくさん紹介され、
それを見る「視点」を提供してくれます。

言語化までには至りませんが、
デザイナーと呼ばれる人達は、こんな世界を見ていると、
おぼろげながらにつかむことができました。


個人的には本書の至るところで、
「正解はない」と繰り返されていたことが印象的でした。

論理のように、デザインには何らかの意図が存在し、
それが一意に定まるという考えがそもそも誤りだったようです。


私のようにデザインに興味があるけれども、
理解のきっかけがつかめない、という人にお勧めです。
豊富な具体例と、見る視点を提供してくれるので、
デザイナーの世界が少しは見えてくるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:15|PermalinkComments(0)

2018年01月18日

大量生産品のデザイン論

本日は
大量生産品のデザイン論
です。
大量生産品のデザイン論 経済と文化を分けない思考 (PHP新書)

本書は「明治おいしい牛乳」や
「ロッテ キシリトールガム」など
ロングセラーとなった商品のデザインを多数手がけた
グラフィックデザイナーによる一冊です。


デザイナーの世界では、日用品のような大量生産品の
「デザイン」をタブー視する傾向があるそうです。

つまり、特別なもののデザインが本当のデザインで、
日用品のようなデザインは格の低い仕事と見られるわけです。

しかし、大量生産品のデザインを多数手がけてきた著者は、
決してそんなことはない、と言います。

日用品には、日用品のデザインがあるのです。
本書にはその意図が説明されています。
陳列の方法なども考慮されたデザインの意図を知ると、
本当にこれだけのものに命が吹き込まれているのだ、と感じます。

さらに、デザインを特別なものと見ることは危険とも言います。
というのも、デザインが特別なものであれば、
逆に「デザインは無くても大丈夫」ということになるからです。

デザインは目的ではなく、目的を果たすためのプロセスです。
世界のあらゆるところに存在し、必要とされているのです。


個人的にには、
著者が「おいしい牛乳」のデザインを手がけたというと、
「えっ? あの牛乳の? あれのどこがデザインなんですか?」、
と返され、それがとても嬉しかった、
という話が印象に残りました。

本当に自然なデザインというものは、
それを意識させないものなのかもしれません。


食品など、日用品のメーカーに勤める方にお勧めの一冊です。
製品と社会のコミュニケーションを考え直す、
きっかけになってくれることでしょう。



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engineer_takafumi at 21:37|PermalinkComments(0)

2017年12月14日

コミュニケーションをデザインするための本

本日は岸 勇希氏の
コミュニケーションをデザインするための本
です。
コミュニケーションをデザインするための本

本書は電通でコミュニケーションデザイナーとして
活躍されていた著者による、
コミュニケーションデザイン論です。

電通というと一般的なイメージは広告会社ですから、
どのような広告を作るのか、どんなメディアを選ぶのか、
といった話だと思われるでしょう。

確かに、それも一部分ではあるのですが、
本書ではある刺激を通じて、ターゲットがどう感じるか、
そしてどう行動するかを計算して、
コミュニケーションを設計する方法を説きます。

あえてターゲットを狭く設定してみたり、
あえて理不尽なほど難易度を高くしてみたり、
あえて商品名を一切出さなかったりと、
少し常識とは異なる事例が、紹介されています。

しかし、それも明確な意図の元に設計されているのです。

何気ない場所にも意図が隠されていることに感心しました。
また、それ以上に、広告慣れした現代の消費者の
興味をひき、商品を購入してもらうことは、
ここまで難しいのだとも、思い知りました。


個人的には、
当初全く商品名を出さなかった
「漢検DS」の事例が印象的でした。

広報はもちろん、営業の方にもお勧めの一冊です。
顧客の気を引くためにはどのレベルの行動が必要か、
理解することができることでしょう。

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engineer_takafumi at 23:51|PermalinkComments(0)

2017年12月12日

電車をデザインする仕事

本日は水戸岡 鋭治氏の
電車をデザインする仕事
です。
電車をデザインする仕事: ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた! (新潮文庫)

本書はななつ星や九州新幹線をデザインした
水戸岡さんによる一冊です。

水戸岡さんは電車をはじめとする、
公共デザインの仕事をされています。

公共のものですから、一部の人をターゲットとしたもの、
ましてやデザイナー個人の趣味ではいけません。

大勢の人間の望んでいることを翻訳し、
受け入れられるものを作らなければならないのです。

著者のデザインした電車は、
たしかに今までのものと大きく異なります。

でも、それは奇をてらったものではなく、
利用者が真に望んでいることを、
くみ出した結果なのです。

著者の公共デザインに対する哲学が学べ、
世界を広げてくれる一冊でした。

公共デザインという観点から見ると、
日本はヨーロッパに大きく遅れていますが、
水戸岡さんに続く方がたくさん出てきて、
状況を変えてくれると良いな、と思いました。


建築や都市計画など、公共デザインに関わる
仕事に就いている方にお勧めの一冊です。
自分の仕事の意義が再認識できるでしょう。



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engineer_takafumi at 22:49|PermalinkComments(0)

2017年12月02日

日本の歴史的広告クリエイティブ100選

本日は岡田芳郎氏の
日本の歴史的広告クリエイティブ100選
です。
日本の歴史的広告クリエイティブ100選

本書は日本の歴史的なクリエイティブ広告を
テーマに沿ってまとめたものです。

メインは戦前から戦後にかけての広告ですが、
紹介されている中で一番古い広告は
なんと1795年(寛政7)年までさかのぼります。

それにしても驚くのがその面白さ。
モノによっては100年以上前の広告にも関わらず
この時代に読んでも意外性や面白さを感じます。

情報が限られた時代に、
これらの広告がどれほど人の気を引いたか
想像できないほどです。

いつの時代も広告というものは、
当時の最高の人材が大衆の興味をひこうと
頭をひねって作り出したものです。
その時代の文化の結晶とも
考えられるのかもしれません。

当時の文化が現れているのが
大変興味深かったです。


昔の広告が見てみたい方はもちろん
大正から昭和初期の文化に興味がある方にお勧めです。
広告というのは当時の大衆文化を
雄弁に語ってくれると思います。

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engineer_takafumi at 23:34|PermalinkComments(0)

2017年11月08日

デザイン入門教室

本日は坂本 伸二氏の
デザイン入門教室
です。
デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~ (Design&IDEA)

昔はデザインというと、一部の専門家の仕事でした。

しかし、Webが身近になり、
パソコンで簡単にデザインができる世の中になると、
仕事の中で何となく「デザインっぽい」仕事を
担当している人も多いと思います。

そんな場合、誰も教えてくれる人がいないので、
何となく自分のセンスでデザインしていくしか
ないのですね。

そんな時に本書が役立ちます。

例えば、レイアウトの原則、写真の扱いかた、
配色の基本、フォントの使い方など、
デザインの基本、原理原則を教えてくれます。

原理原則を知ることにより、デザインの上達が早くなり、
製作物がより多くの人に受け入れられるでしょう。


個人的には、
安易に利用しやすい中央揃えが
意外にレイアウト的には扱いが難しい、
という箇所が印象的でした。


会社の中で、片手間でチラシの製作などを
担当している人にお勧めの一冊です。
簡単な基本を押さえるだけでも、
製作物の仕上がりが飛躍的に良くなると思います。


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engineer_takafumi at 23:12|PermalinkComments(0)

2017年11月07日

逆境を「アイデア」に変える企画術

本日は河西智彦 氏の
逆境を「アイデア」に変える企画術
です。
逆境を「アイデア」に変える企画術 ~崖っぷちからV字回復するための40の公式~

本書はひらかたパークの「ひらパー兄さんシリーズ」
スペースワールドの閉園広告「なくなるよ全員集合」などの
仕事を手がけた博報堂のクリエイティブディレクターによる
逆境をアイデアに変える発想法です。

それだけに、本書では相当追い詰められた
事例が紹介されています。

予算もなく、ジリ貧にある中、どう巻き返していくか?

素人目では、打ち手がないように見えるのですが、
その窮地自体をアイデアの糧にする方法があるのです。

また、低予算の場合、Webでの口コミなどを
期待する必要があります。
その設計の思想が紹介されていて、
SNSやWebでの仕掛けとは、このようなものなのか、
ということが理解できて、とても興味深かったです。

ネットでのPR方法という視点でこの本を見ても、
とても読みごたえがある一冊です。


個人的には、
常識的にNGだというアイデアでも、
最初から蓋をしてしまわない、
という部分が特に印象的でした。

例えば、地方の商店などで、
アイデアを必要としている人にお勧めの一冊です。
現状を打開できる視点が得られるかもしれません。


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engineer_takafumi at 23:45|PermalinkComments(0)

2017年11月06日

伝わる人は「1行」でツカむ

本日は川上 徹也 氏の
伝わる人は「1行」でツカむ
です。
伝わる人は「1行」でツカむ (PHP文庫)

本書は大手広告代理店を経て、
独立されたコピーライターの著者による、
キャッチコピー力を磨くための一冊です。

コピーライターのノウハウを
一般ビジネスパーソンに展開する
というコンセプトの本になります。

人をつかめるキャッチを書くコツが
39個にまとめられており、
例もたくさん紹介されているので、
辞典的にも使えます。

いきなり39個を使いこなすのは難しいので、
目次を眺めながら、使えそうな切り口を探す
という使い方が良いのではないでしょうか。

個人的には、
良い問いかけの条件の部分が
特に参考になりました。


Webの編集などをされていて、
普段からタイトルをつけている人にお勧めです。
そばに置いて常に確認するようにすると、
読者の反応が変わってくると思います。


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engineer_takafumi at 01:07|PermalinkComments(0)

2017年09月03日

その企画、もっと面白くできますよ。

本日は中尾孝年 氏の
その企画、もっと面白くできますよ。
です。
その企画、もっと面白くできますよ。

本書は広告史に残る話題作となった
アイスの実「AKB江口愛美登場」を筆頭に
数々の大ヒットキャンペーンを手がけた
クリエイティブディレクターの中尾氏の一冊です。

テーマはどうやって「面白い」を作りだすか、
ということです。

「面白い」と一言でいっても、
ゲラゲラ笑う面白さから、興味深い面白さなど
色々な「面白い」が存在しています。

そんな「面白い」をどう考え、仕掛けていくか
そのノウハウが詰まった一冊です。

AKBの江口愛美のキャンペーンを筆頭に
数々のキャンペーンがどのような意図の元に
仕掛けられたのか、論理的に解説されています。

本文中にも、「面白い」は感覚で説明せずに、
論理的に説明されるべきものだ、とあります。

その論理性が「面白さ」を仕掛ける時に、
役にたつことでしょう。

個人的には、
「発見される情報を仕込んでおく」
という考え方が、印象的でした。


クリエイターでなくても、お店や会社のイベントなど
企画をする人にはお勧めしたい一冊です。
何が人をひきつけるのか、その本質に近づけるでしょう。


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engineer_takafumi at 20:23|PermalinkComments(0)

2017年07月29日

アートディレクションの「型」。

本日は
アートディレクションの「型」。
です。
アートディレクションの「型」。: デザインを伝わるものにする30のルール

本書はアートディレクターによって語られた、
デザインによって伝える方法です。

コピーライターの本はたくさんありますが、
アートディレクターの本は多くありません。

それは、基本的に言葉でかたるコピーライターに対し、
デザインやアートで語るアートディレクターの思考は
言語化しにくいということがあるでしょう。

しかし、本書はそれを乗り越え、
(恐らく、ほんのさわりだけだとは思いますが)
普通の人にもわかるように言語化されています。

例えば「視点を設計する」「ノイズを入れる」という
考え方はとても納得できるものでした。

もちろん、素人が簡単に
デザインやアートの本質を理解する、
というわけにはいきませんが、
その道筋のようなものが見えた一冊でした。

個人的には、
ほんの少しだけ見る人に考えさせ(「?」が浮かぶ)
そのあとで小さな発見が訪れる(「!」が浮かぶ)
という部分が特に印象に残りました。


Webなどでデザインやアートに
軽く携わる人にお勧めの一冊です。
アートディレクションの方向性が
おぼろげながら見えてくることでしょう。


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engineer_takafumi at 23:18|PermalinkComments(0)

2017年07月13日

デザインってなんだろ?

本日は松田行正 氏の
デザインってなんだろ?
です。
デザインってなんだろ?

本書はブックデザイナーとして活躍する著者が、
デザインや美的感覚が歴史的にどのように
生まれてきたのかを語る一冊です。

例えば、キリスト教で黄を嫌うのはなぜなのか、
中世イスラム世界でカリグラフィーが発達
していったのはなぜなのか?
ということには、歴史的な理由があるのです。


本書を読んで、日本人がデザインに与えた影響は
思った以上に大きいと思いました。

例えば、余白の概念や文字のレイアウトなどは
日本が発祥ともいえるものです。

拒絶しないで、色々なものを取り入れてみる
という国民性が活きたと考えられます。


デザインを勉強する人にお勧めの一冊です。
構図や色の使い方など実践的な技法に
歴史的な背景が加わることにより、
知識の深みが増すことでしょう。


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engineer_takafumi at 12:59|PermalinkComments(0)

2017年05月04日

レイアウト、基本の「き」

本日は佐藤直樹氏の
レイアウト、基本の「き」
です。
レイアウト、基本の「き」

本書はレイアウトを勉強したくて、
購入しました。

著者は、翔泳社にてアートディレクター、
クリエイティブディレクターを勤め、
現在は独立してデザイン・ディレクターを
されています。


少し昔は、デザインはプロフェッショナルな領域で、
素人は手を出すことさえ出来ませんでした。

しかし、近年、ソフトウェアなどの環境が充実し、
専門的な教育を受けていない人でも、
デザインやレイアウトらしき仕事をしている、
という人が増えています。

本章はそんな方々をターゲットに、
デザイン・レイアウトの基礎を説く一冊です。


例えば、Webデザインの本はたくさんありますが、
ツールの使い方や小手先のテクニックばかりで、
意外に、教科書的な知識を教えてくれる
本というものは無かったのではないでしょうか。

僕は、この分野では全くの素人ですが、
問題なく読み進められ、
デザイナーはこんなことを考えていたのかと、
雑誌の表紙やポスターなどを見る目を
変えてくれる一冊でした。

また、レイアウトの本なので、
本自体がレイアウトや色に配慮されており、
読んでいて心地良かったです。


Webなど、少しデザインを勉強してみたい、
と思う人にお勧めの一冊です。
それほど労力を使うことなく、
基礎を勉強することができるでしょう。

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engineer_takafumi at 15:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年04月07日

最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法

本日は中村禎 氏の
最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法
です。
最も伝わる言葉を選び抜く コピーライターの思考法

本書はコピーライターの本が読みたいと思って購入しました。


コピーライターの本が好きで、何冊か読んできました。
その中に共通して書かれていることは、
質も大事だが、量が非常に大事、ということです。

どれだけ高い能力をもったコピーライターでも、
10本書いて、そこから選ぶ、ということは決してなく、
100本、200本と書いて、そこからNo1を選んでいくのです。

そんな話を聞いて思いました。
これだとコピーというものは、「書く」能力よりも、
「選ぶ」能力の方が本質的ではないのだろうか?

この本はまさに、そんな始まり方をします。
「いいコピーを書いているコピーライター」は
実は「いいコピーが選べるコピーライター」なのです。


実際、新人コピーライターのいいコピーはゴミ箱にある、
なんてことも言われているようです。

ということで、本書ではコピーをどうやって選ぶか、
ということに焦点が当てられています。

個人的には、
ワインの味を見極められるようになる方法、
『SKAT.』を審査員になったつもりで見てみる、
という部分が特に心に残りました。


人の心に響く言葉を書きたい、
と思っている人におすすめの一冊です。
本書を読めば、言葉を選ぶ基準が作れるでしょう。

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engineer_takafumi at 19:56|PermalinkComments(2)TrackBack(0)