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2016年11月25日

株式会社の終焉

本日は水野 和夫氏の
株式会社の終焉
です。
株式会社の終焉

本書は株式会社の終焉というタイトルに
興味を持って購入しました。


イギリスの国民投票によるEU離脱、
大半の予想を覆してのトランプ氏の大統領選挙当選など、
今のシステムが限界に近くなっていると思われる
出来事が世界で起こっています。

一番の問題は、あまりに広がった経済格差です。
そして、格差の問題の根本には、
常に成長を求める資本主義、株式会社があるのでしょう。

こんな問題意識を持っていたので、
このタイトルが響いたのです。


本書は内容的に高度で読み解くには、
歴史や経済の高い知識が必要でしょう。
私にはわからない部分も多かったのですが、
結論である「よりゆっくり」、「より近く」、「より寛容に」は
とても腑に落ちました。

どのくらい時間がかかるか、
過渡期にはどのようなことが起こるのか、
はわかりませんが、世の中の流れは
確実にこちらに進んでいると考えて良さそうです。

これからの時代を生きる我々としては、
そのトレンドは外さない生き方をしなくてはいけません。

ただ、それは怖いもの、恐れるものではなくて、
人間にとっては進歩で、より幸せに生きることができる
世の中が作られるトレンドなのだな、と思います。


これから起業を考えている人にお勧めの一冊です。
逆らってはいけない、時代の流れを学べるでしょう。


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engineer_takafumi at 23:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年10月12日

経済は「予想外のつながり」で動く

本日はポール・オームロッド氏の
経済は「予想外のつながり」で動く
です。
経済は「予想外のつながり」で動く――「ネットワーク理論」で読みとく予測不可能な世界のしくみ

本書は書評で興味を持って購入しました。


本書は経済は古典的な経済理論ではなく
「ネットワーク理論」で動いている、と主張する本です。

古典的な経済理論には落とし穴があります。
それは「皆が経済的に合理的な判断をする」
という仮定の元に組み立てられているということです。

実際は皆が合理的な判断などできません。
そもそも、実際には何が本当に合理的なのかなんて
事後でさえも判断することはできないのです。

だから、人は模倣という選択をします。
それが故に、一旦みんなが一つの方向に向かい始めると
すごい勢いとなるのです。

そして、何が選ばれるかというのは、
本質的にはランダムなものなのです。

最近は「バズる」という言葉が使われますが、
バズる確率を増やすことはできても、
最終的には確率的なものであるということがわかります。


企業でマーケティングを担当される方にお勧めです。
マーケットの本質を知ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年02月28日

税理士ツチヤの相続事件簿

本日は土屋裕昭 氏の
税理士ツチヤの相続事件簿
です。
税理士ツチヤの相続事件簿

本書は出版社の方よりご献本頂きました。
サンライズパブリッシング様ありがとうございました。


本書は、平成27年度の相続税の基礎控除見直しで
ホットな話題になっている「相続」について
小説という形で学べる一冊です。


「相続」というと、普通の人には縁遠い印象がありますが、
今回の改正で、23区内に一軒家を持つ方は
相続税の対象になる確率が高いとのことです。


相続という問題は被相続人(財産を残す人)が
亡くなることを前提とするので
存命の時はなかなか話しづらい雰囲気があります。

しかし、ちゃんと対策しておかないと、相続税が払えずに、
家や土地を手放さざるを得なかったという、
残された家族の生活を脅かす問題になってしまいます。

それでも堅苦しい本は読みにくいものですが、
本書は小説で楽しみながら、ざっと相続の基礎を
学べるようになっています。


個人的には、相続税対策のアパート経営の話が
参考になりました。
やはり、借金をして節税するのは、おかしいのですね。


まだ、重大な問題にはなっていないけれど、
相続について知っておきたいと思う人にお勧めの一冊です。
軽く、相続の最低限の知識を学ぶことができるでしょう。

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2015年09月28日

お金持ち入門

本日は土井 英司氏の
お金持ち入門
です。
お金持ち入門 資産1億円を築く教科書

本書はBBM(ビジネスブックマラソン)の土井氏の新刊ということで
迷わず購入しました。


お金の本は色々とありますが、
この本の特徴はその網羅性です。

責任編集者であるビジネス書のプロの土井氏をはじめ、
投資信託、不動産、税金、保険、貯蓄などの
様々な専門領域を持つ12人による著書です。


お金というテーマの本は数多くありますが、
ある専門性を持った一人の著者による本だと
その分野にこだわりすぎる傾向があります。

特にお金の場合は、バランスをとることが重要ですから、
様々な専門家による本には大きな意義があります。


また、厚い本ではあるのですが、読みやすく工夫されているので
思ったよりずっと短い時間で読めてしまうでしょう。
普段、本を読みなれていない人にもお勧めできます。


個人的には節税が得意な税理士と、
お金を増やすことが得意な税理士の話が
印象に残りました。


20代の若い方が、お金に関してまず読む本として
お勧めの一冊です。
お金に対する接し方や各方面の知識を得られて
将来とても役に立つことでしょう。

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2015年08月10日

なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?

本日は上阪 徹氏の
なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?
です。
なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか?

本書は出版社よりご献本いただきました。
あさ出版さま、ありがとうございました。


本書はLAWSONの商品開発や取り組みについて、
様々な分野の社員にインタビューしたものです。

大ヒットになった『プレミアムロールケーキ』や
「やめないで」という顧客からの電話が相次いだという
低糖質の『ブランパン』など、ヒット商品の開発の裏側で
何を考え、何が行われていたのかが書かれています。

持ち上げる記事に偏っているのが気になりましたが、
他のチェーンと比較して、LAWSONの特色が確認できる
良書だと感じました。


個人的にはヘルスケアローソンの事業に
興味を持ちました。


流通業に関わる方にはお勧めの一冊です。
激戦の真っ只中にいるLAWSONの取り組みから
学べることは多いと思います。


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2015年04月03日

トマ・ピケティの新・資本論

本日はトマ・ピケティ氏の
トマ・ピケティの新・資本論
です。
トマ・ピケティの新・資本論

ピケティの『21世紀の資本』を買おうとしましたが、
書店でおじけづいて、代わりに本書を購入しました。


本書は数年に渡って、フランスの日刊紙リベラシオンに
連載した時評をまとめたものです。


少し古くなっているものがあったり、
フランスの国内事情で日本人にはわかりにくい部分もありますが、
ピケティの思想を色濃く反映している本です。

連載のまとめですので、重要な思想は何度も繰り返されていて、
斜め読みでも十分頭に入ってきます。

ピケティは富の一極集中を危惧していますが、
その背景や事実が数字で示されていて説得力があります。

結局、資本主義の社会では、ある意味、
富の集中は避けられないものなのでしょう。
そのために、国は税をつかって、是正しないといけないのです。

フランスの国内事情が垣間見えるのも、面白かったです。


ピケティの思想をざっと知りたい人にはお薦めの一冊です。
『21世紀の資本』よりは、楽にピケティを学べるでしょう。

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2014年10月01日

税務署員だけのヒミツの節税術

本日は大村 大次郎 氏の
税務署員だけのヒミツの節税術
です。
税務署員だけのヒミツの節税術 - あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】 (中公新書ラクレ)

本書は確定申告のことを勉強したいと思っているときに、
目に止まって購入しました。


税務署というのは、慣れない人にとっては
とにかく敷居の高いところです。

マルサのような脱税事件の印象が強く、
とても怖い人の集まりと感じる人も多いでしょう。

ただ、元税務署員の著者によると、
そんな部署はほんの一部で、普通の人が接する職員は
紳士的で親切だそうです。
それほど恐れることはありません。

ただ、少し気をつけないといけないことがあって、
税務署は税金を少しでも多くのが仕事なので、
過少申告にはうるさいものの、過大な税金を納めたときに
税務署から指摘してくれることはないそうです。

また、「社会通念上」などといった税務独特の考え方もあります。


本書は様々なケースにおいて、税務署がどのような判断を下すか、
そんなことを分かりやすく説明してくれます。

まさに税務署のOBだからのコンテンツですね。



自営業者やフリーランサーはもちろんですが、
住宅ローン控除などをうけるために確定申告をする
サラリーマンにお勧めの一冊です。
税金の最低限の基礎が興味ある話題で学べるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年09月15日

リスク ―神々への反逆

本日はピーター バーンスタイン氏の
リスク ― 神々への反逆
です。
リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)リスク〈下〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

本書は明日使える世界のビジネス書をあらすじで読むで紹介されており、
興味を持って購入しました。

現代社会では、科学や工学だけではなく
金融や保険の分野で高度な数学理論が使われています。

そして、科学で使われる数学と金融で使われる数学の違い、
それは確定的なものを扱うか、不確定なものを扱うか
というところにあるのです。

物理の実験は同じ条件では同じ結果が得られるはずですが、
金融や保険が相手にする証券や人はそうではありません。

本書は、そんな不確かなもの「リスク」に
人間がどのように向き合ってきたか、
その歴史を記したものです。

訳書ならではの読みにくさや難解さはありますが、
膨大な歴史がまとまっています。

紙と鉛筆片手にじっくりと精読する、
また概要をつかむために流し読みをする
どちらの学び方も可能な一冊です



数学や統計学の歴史に興味を持っている人にお勧めです。
不確実さと戦ってきた人間の営みを学べるでしょう。


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2014年06月11日

経済は世界史から学べ

本日は茂木 誠氏の
経済は世界史から学べ!
です。
経済は世界史から学べ!

最近、世界史にハマっているので、本書を購入しました。


本書は駿台予備校の実力派世界史講師が、
経済という観点で世界史を語ったものです。

TPPや財政の問題など、現代の経済を理解するため、
歴史的な背景を身に付けておきましょう、ということです。

ただ、私は経済を学ぶために歴史を学ぶというよりも、
歴史を学ぶために経済の視点を取り入れた本
という印象が強かったです。

そもそも、歴史というものはその多くの出来事が
経済的な理由で発生していますが、
その背景は学校では詳しく教えられていないように思えます。

例えば、なぜ江戸幕府が鎖国をしたか?
第二次世界大戦はなぜ起こったのか?
このような疑問は経済という観点で歴史を眺めると
クリアな答えを導きだすことができるのです。


また、歴史は繰り返すということを改めて認識しました。
現在は、特に経済的に未来が見え難い時代と思っていましたが、
歴史を学べばその答えは大半出てしまうのです。

歴史を学ぶことの重要性を再認識させられた一冊した。



経済を勉強している学生にお勧めの一冊です。
高校で習った歴史と経済をつなげることができるでしょう。

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2014年04月11日

決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!

本日は大畑伊知郎氏の
決算書でわかる! いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!
です。
決算書でわかる!  いい会社、やばい会社は「ここ」で見抜く!

本書は決算書の読み方を知りたくて購入しました。


本書の著者は、銀行にで貸付業務を担当した後、
公認会計士になったという経歴の持ち主です。

銀行時代は決算書を見て、企業の値踏みをしていた、
つまり、決算書を使うプロだったというわけです。


そんな著者が、豊富な実例を交えながら、
決算書の読み方を教えてくれます。

グリー vs DeNA など、いま旬の企業を扱っており
興味深く読みすすめることができます。

また、2色刷りが効果的に使われていて
とても読みやすい一冊です。


個人的には「継続企業の前提に関する注記」が
ついた企業でも、ほとんどは事業を継続できている
という話が一番あたまに残りました。



営業や技術部門など、決算書に直接触れない人が
決算書を学ぶのにお勧めの一冊です。

分かりやすく書かれている上、実際の企業の例を出し、
興味を持てるようになっているので、
今まで挫折した人でも、無理なく決算書を学べるでしょう。


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2013年09月24日

貯金に成功した1000人みんなやっていた 貯金習慣

本日はマルコ社の
貯金に成功した1000人みんなやっていた 貯金習慣
です。
貯金に成功した1000人みんなやっていた 貯金習慣

本書は出版社よりご献本いただきました。
マルコ社さん、ありがとうございました。


本書は貯金に成功した1000人にアンケート調査を行い
その中から貯金ができる習慣というものを
抽出したものです。

結局はお金を丁寧に取り扱う、衝動買いをしない
天引き貯金をするなどのベーシックな内容なのですが、
アンケート結果から得られたコメントが信頼性と
自分でもできそう、といった感覚を与えてくれます。



社会人1年生にはお勧めの一冊です。
これを読んでおけば、10年後に「困った」ということに
ならない習慣が身につくことと思います。



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engineer_takafumi at 01:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年07月21日

バブルの物語

本日はジョン・K・ガルブレイス氏の
バブルの物語
です。
バブルの物語―暴落の前に天才がいる

本書はビジネス名著100冊のエッセンスで紹介されており、
興味を持って購入しました。


「大恐慌1929」など、恐慌に関しての著書に定評がある
ガルブレイス氏のバブル論です。

最古のバブルと呼ばれるオランダのチューリップ投機から、
日本のバブル崩壊まで、バブルの歴史が綴られています。


この本から得られる教訓は、
バブルを利用して儲けようなどとは考えるな
ということでしょう。

みんな、自分だけはうまくやろうと投機に手を出し
結局、大損をしてしまうのです。


そして、それは近年始まったことではなく、
17世紀のオランダのチューリップバブルに始まり
延々と同じことが繰り返されてきたのです。

まあ、これだけ「わかって」いても、
また同じことを繰り返してしまうのだろう、と著者は言います。
人間はそういう生きもののようです。


株を始めようと思う人に、お勧めの一冊です。
投機に潜む魔力とその歴史を知ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 19:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年07月04日

経済ってそういうことだったのか会議

本日は佐藤 雅彦氏の
経済ってそういうことだったのか会議
です。
経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)

本書はビジネス名著100冊のエッセンスで紹介されており、
興味を持って購入しました。


本書はクリエイターの佐藤氏と竹中平蔵氏が
対談の形で経済の仕組みを解き明かしていく本です。

竹中さんの知識や話の分かりやすさはもちろんとして
佐藤さんの読者目線であり、その上非常に本質的な質問は
わかりにくいとされている経済の本当の姿を浮かび上がらせます。

本書は2002年初版と今となっては一昔の本なのですが、
通貨の話、税金の話などは普遍性があり
今でも非常に参考になる話です。

また、状況が変わってしまった外交の話なども、
2000年前後はどんな時代だったか
ということが浮かび上がり、逆に面白かったです。


個人的には日本は世界で一番関税の安い国
という話が印象に残りました。



学校の先生などにお勧めの一冊です。
生徒に経済の話をわかりやすく、
本質的に話すネタがあふれています。


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engineer_takafumi at 06:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年02月24日

ずる 嘘とごまかしの行動経済学

本日はダン・アリエリー氏の
ずる 嘘とごまかしの行動経済学
です。
ずる―嘘とごまかしの行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション)

本書は人がごまかしをする心理メカニズムを
知りたくて購入しました。


会社の備品を持ち出す、交通費をごまかすといった
"小さな"不正はほとんどの人が経験しているでしょう。

本書はそんなごまかしのメカニズムを
行動経済学を用いた科学的な手法で明らかにするものです。

たとえば、
お金よりモノの方が不正をしやすい
(お金を直接取ることは心理的ハードルが高い)
最初に倫理規定に署名させる行為は不正抑止効果が高い
小さなごまかしがどんどんエスカレートする
といった結果は納得させられるものです。

結局、嘘やごまかしを止めるのは人間の良心である。
ただ、この良心はある環境で弱まったり強まったりする。
その条件を著者は調べているのです。


個人的には創造的な職種についている人が
ごまかしをしやすい、という話が印象に残りました。


行動経済学の本が面白いと思った人にはお勧めです。
お金と人の心理について、より知ることができるでしょう。



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engineer_takafumi at 23:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年10月01日

財務3表実践活用法

本日は國貞克則氏の
財務3表実践活用法
です。
財務3表実践活用法 会計でビジネスの全体像をつかむ (朝日新書)

前作の財務3表一体理解法が素晴らしかったので
その続編が刊行されたと聞き購入しました。

このシリーズも3作目になりますが、
読み終えて正直な感想は、
内容自体は前作と変わりないな、
ということでした。

ただ、財務3表一体理解法は非常によくできた本です。
個人的には会計の専門家でない人が
会計を学ぶには、一番良い本だと思います。

前作がこれほど良い本ですので、
その復習という意味だけでも
本書も十分読む価値があると思います。

私も記憶が曖昧になっているところを
復習することができました。


また、今までにないところとしては、
ドラッガー経営学についてのコラムや
オリンパスの粉飾決算の解説などが
面白いと感じました。


財務3表一体理解法を読んで感銘を受けた人は
ぜひ読んで欲しい一冊です。
ただし、このシリーズを始めて読む人は
まず、財務3表一体理解法から読むことを強くおすすめします。

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engineer_takafumi at 00:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)