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2018年02月03日

よみがえれ、バサラの精神

本日は会田 雄次 氏の
よみがえれ、バサラの精神
です。
よみがえれ、バサラの精神―今、何が、日本人には必要なのか? (PHP文庫)

たとえば、インドの有名な観光地であり、
当時のインド文化の高さを表すタージ・マハル。
これがなぜ創られたのか知っているでしょうか?

これはムガール帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが
自分の后が亡くなったのを悲しんで建てた霊廟、
つまりお墓のようなものです。

建立には20年以上もの月日を要し、
かかった金銭も莫大で、
ムガール帝国が傾くほどだったといいます。

つまり、この皇帝は自分の悲しみのために、
国民から搾り取った税金を湯水のように使い、
国を傾かせたということになります。

現在なら考えられないような悪政ですが、
長い目で見た時、本当に悪政と呼べるのでしょうか。

何せ、有名な観光地として外貨を稼ぎ続け、
インドの象徴として、世界中の人に知られているのです。
それは将来もずっと続くでしょう。


現在、東京オリンピックの開催にあたり、
金銭的負担が問題となっていますが、
このような視点で見ると、景色が違ってきます。

また、本書では同様に「社会の階層化」も
ある意味で必要なものだと説きます。


初版が1987年とかなり昔の本ではあるのですが、
そこに書かれた思想には新しさを感じるものさえ多く、
現在の日本にこそ、必要とされているのではないか、
とさえ感じました。


政治家や官僚を志す人に、一読をお勧めする一冊です。
今の社会で常識となっていることをひっくり返し、
本当に国のために必要なことを見直せるでしょう。

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2018年01月03日

スタンフォード式 最高の睡眠

本日は西野精治 氏の
スタンフォード式 最高の睡眠
です。
スタンフォード式 最高の睡眠

本書はスタンフォード大学の医学部教授である
日本人医師による睡眠の本です。

睡眠というテーマは皆が関心のあるテーマで
たくさんの本がありますが、
この本の特徴は医学的なエビデンスがある、
ということです。

眠りは主観的な本も多いのですが、
本書は医学の研究者が書いた本ということで、
データに裏づけされたことしか書かれていません。

一方で、不眠には「プラセボ(偽薬)効果」が高い、
という話もあるので、本人が信じるのであれば、
それはそれなりに効果のあることかもしれません。

ただし、医学的エビデンスにこだわる人にとっては、
睡眠の質を上げるために最高の一冊となってくれるでしょう。


個人的には、睡眠と体温の関係のところが
大変参考になりました。
眠くなると手が暖かくなると感じていましたが、
それには確かな理由が存在していたのですね。


忙しいビジネスマンにお勧めの一冊です。
ロジカルな人に受け入れられ易い本ですので、
ビジネスマンの睡眠の質を高めてくれると思います。


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engineer_takafumi at 18:44|PermalinkComments(0)

2018年01月01日

神話の力

本日はジョーゼフ キャンベル氏、ビル モイヤーズ氏の
神話の力
です。
神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)


神話は物語の中でも根元的な位置にあります。

というのも、民族や人種を超えて、
あらゆる人間が持っているものだからです。

もちろん、文化が違うので、
それぞれの神話は一見異なります。

しかし、その中にも共通する部分が
かなり見えてくるのです。

神話を研究し、その共通部分を分析し、
説明してくれるのが本書になります。

男とは、女とは?
宗教的な儀式が人に与える意味は?
生とは、死とは?
など、人種や民族を超えて、
我々のDNAに何が刻まれているのか理解できます。


難解な話も多いですが、会話形式を取っていて
読みやすくなるように配慮されています。

また、神話の物語の公式はあちこちで使われていますので、
「あれはそういうことだったのか」という
気づきをたくさん得られることでしょう。


個人的には、
犠牲(いけにえ)の意味について書いた部分が
非常に印象に残りました。


物語を作る人には必読の一冊だと思います。
人が本質的に惹かれるストーリーとは何なのか、
そのヒントが得られるでしょう。


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2017年12月29日

マクニール世界史講義

本日はウィリアム・H. マクニール氏の
マクニール世界史講義
です。
マクニール世界史講義 (ちくま学芸文庫)

高校時代、世界史を勉強している時に、
固有名詞ばかり並べずに、
もっと抽象化して、時代の流れを教えて欲しい、
と思ったものです。

本書は、そんな願いにピッタリの一冊で、
名著 世界史 の著者が、歴史の構造、
時間軸を学ぶために書いた本です。

個別の事象よりも、
そこにどんな力学が働いていたか、
ということに焦点が当てられています。

テーマとしては、
旧世界(西ヨーロッパ)とフロンティア(新大陸)、
歴史のミクロとマクロ(人個人の生活から歴史を演繹)、
国やシステムの統制と破綻のメカニズム、
について語られています。

読む前は、高校の時にこんな本があれば、
と思ったのですが、読んでわかったことは、
個別の知識が十分ないと抽象化されても
十分には理解できないということでした。

やはり、高校時代にはあの勉強方法しか
なかったのかな、と感じました。


個人的には、世界史において、
戦争や経済よりも病原菌が決定的に重要、
という部分が印象的でした。

改めて歴史における病原菌の影響の大きさに
気づかされました。


高校でしっかり世界史を勉強して、
大学でも世界史を学ぼう、という人に
お勧めの一冊です。
知識の織物に、今までなかった糸を
通してくれることでしょう。

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engineer_takafumi at 17:18|PermalinkComments(0)

2017年12月20日

サバイブ(SURVIVE)

本日は麻生 羽呂氏、篠原 かをり氏の
サバイブ(SURVIVE)
です。
サバイブ(SURVIVE)――強くなければ、生き残れない

本書は異色のビジネス書です。
自然界の生物がどうやって優位性を作って、
生き残っているかを学び、
競争優位性の本質に迫ります。

例えば、シャチのように賢くて、強い、
というのはとてもわかりやすい優位性です。

しかし、そうでない優位性もあるのです。
例えば、そもそも争わない(仲良くする)、
他の生物が生息できない環境に適合する、
捕食されないために、自分をとにかく不味くする、
といった切り口があります。

生物の目的は遺伝子を残すこと、
すなわち生き残ることです。

これは人間を含め、生物には共通しますが、
その手段があまりに多彩なことに驚きます。

特に、一見弱いものには、
学ぶことが多いのではないでしょうか。


個人的には
得体の知れないものには、不思議な魅力がある、
という箇所が心に残りました。


経営戦略を考える方にお勧めです。
「異なる業界から学べ」はよく言われることですが、
まさにそのヒントが詰まっている一冊でしょう。


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engineer_takafumi at 23:32|PermalinkComments(0)

2017年10月01日

おしえて北斎

本日はいわきりなおと氏の
おしえて北斎
です。
夢をかなえる爆笑!  日本美術マンガ おしえて北斎!

本書はマンガなので普通は対象外となるのですが、
内容がとても良いのでここでも紹介することにしました。


著者のいわきりさんは、
日本美術の入門書でありながら、創作の秘密を解き明かす本。
絵画だけでなく、モノ作りをしているすべての人を応援する本。
という意図でこのお話を描いていたそうです。

でも、最終回に近づくにつれ原稿を描いているうちに、
涙がボロボロ出てきたそうです。

読者を応援するために描いていたつもりが、
自分で自分を応援してしまっていたのですね。


本書は、ある高校生の女の子が、最初はダメダメだったけど、
努力して、絵師への道を進んでいくお話です。

たくさんの絵や画家、その制作意図が紹介されているので、
日本画家の入門書としても読めますし、
主人公が成長していく様子には励まされ、
自己啓発本としても読みごたえがある一冊です。

このエッセンスは、絵を描くことだけではなく、
何かを生み出す、すべての人に役立つことでしょう。


「ちょっと」絵を勉強してみたい、
と思った人におすすめの一冊です。
絵を学びながら、勇気をもらえることでしょう。


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engineer_takafumi at 14:49|PermalinkComments(0)

2017年07月19日

我れの名はシイラカンス 三億年を生きるものなり

本日は小泉淳作 氏の
我れの名はシイラカンス 三億年を生きるものなり
です。
我れの名はシイラカンス 三億年を生きるものなり (私の履歴書)

本書は鎌倉・建長寺の『雲龍図』、
京都・建仁寺の『双龍図』などの
製作でしられる小泉淳作氏の自伝です。

日経新聞の「私の履歴書」で紹介され、
特に人気があったものとのことです。


小泉氏の自伝が人を勇気づける理由、
それは晩年から大きな仕事を成し遂げた
というところにあると思います。

実際、60前くらいまでは、
著者は日本画家としては鳴かず飛ばずで、
やっと世間に認められ始めたのは
60を過ぎた頃になります。

さらに、代表作『雲龍図』や『双龍図』を
はじめとする大作は70代から80代にかけての
ものなのです。

実際のところ、なかなか芽がでない中年の頃は
非常にピリピリしていて、
本人もご家族にもかなり負担がかかっていたようです。

そんな中でも、自分の道を丁寧に追い続け、
最終的に大成され、世の中に認められたという
ところが読者の心を打つのでしょう。


30、40代でやりたいことが思うようにやれない、
と悩んでいる人におすすめの一冊です。
こつこつと続けていけば、何歳からでも勝負できると
勇気をもらうことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:54|PermalinkComments(0)

2017年06月28日

エグゼクティブ・ダイエット

本日は土井英司氏の
エグゼクティブ・ダイエット
です。
どんなに忙しい人も必ずやせるビジネスマンの最強ダイエット エグゼクティブ・ダイエット


本書の著者はアマゾンでカリスマバイヤーと呼ばれ、
現在は出版コンサルタントとして、
数々のベストセラーを手がけられている
土井英司氏です。

つまり、バリバリのビジネスマンなのですが、
なぜ、土井氏がダイエットの本を書くのか?
ということです。

理由は、今までのダイエット本は
ビジネスマンにとって続けにくいものだからです。


一線で活躍するビジネスマンであれば、
毎日が会食ということも珍しくないでしょうし、
出張で海外を飛び回り、
生活が不規則ということもあるでしょう。

そんなビジネスマンにとって
最適化されたダイエット法を、
本書が提案してくれます。


本書では徹底的に続けやすさを追求しています。
ダイエットをした後にリバウンドすることがありますが、
これはその方法に無理がある証拠です。

例えば、ビールは乾杯だけで、
2杯目以降はハイボールに変える。
ラーメンを食べても良いが、食べる順番を考える、
など無理をせずに続けられる仕組みが満載です。

負けてもいいが、連敗は防ぐ。
この思考で確かな成果が出せるでしょう。


働きすぎで、ストレスがたまって、太った、
という方にお勧めの一冊です。
ビジネスのパフォーマンスを落とさずに、
体重を落とすことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 22:24|PermalinkComments(0)

2017年06月13日

窓ぎわのトットちゃん

本日は黒柳 徹子さんの
窓ぎわのトットちゃん
です。
窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫)


戦後日本の最大部数を誇る本書ですが、
恥ずかしながら読んだことが無かったので、
読んでみることにしました。


入学した学校になじめず退学になったトットちゃん、
そして、次に入学したトモエ学園での日々を
描いた一冊です。

教室は電車(使わなくなったものを運んだ)、
時間割がなく好きな順序で学べる、
席は決まっていない、プールは基本的に裸で、
と非常に自由な学校で、
これがノンフィクションであることが驚きです。

しかも、それは小林先生という素晴らしい先生が
子供のことを思って、
考えに考えた学校だったのです。

そこで、ちょっと枠から外れていた
トットちゃんは、楽しい学校生活を送ります。
戦争が本格化するまでは…。
(本は学園生活がほとんどですので戦争物が苦手
 な人でも安心して読めます)

トモエ学園がなければ、
今の黒柳徹子もなかったかもしれません。


個人的には、
トモエ学園の生徒は特に教えられなくても、
電車で騒いだり、弱いものいじめをしなかった
というところが心に残りました。


しかし、黒柳さんも、日記があるわけでもないのに、
これだけ昔の詳細な記憶があることに驚きです。

やはり、トットちゃんはスゴいのですね。


教員の方に、特にお勧めの一冊です。
理想の教育というものがどのようなものか、
インスピレーションを広げてくれるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:01|PermalinkComments(0)

2017年05月25日

清朝の王女に生れて

本日は愛新覚羅 顕 の
清朝の王女に生れて
です。
清朝の王女に生れて―日中のはざまで (中公文庫BIBLIO)


本書は清朝八大親王の末娘として
生まれた著者による一冊です。

日本で学ぶが、太平洋戦争を経て、中国に帰国。
食堂の経営や翻訳者として生計を立てるものの、
反右派運動が激しくなる中、逮捕・投獄される。
15年の獄中生活、7年の強制労働を経て、
ようやく自由の身になるという、
時代の波にもまれ続けた人生を生きています。

元々王女として高貴な身分として生まれ、
何不自由ない教育を受けてきたわけですから、
その後の極貧生活、20年以上にもわたる
獄中・強制労働生活は大変だったでしょう。

しかし、生来の性格か、くじけることなく、
一生懸命生きる(2014年に亡くなられたそうです)、
姿に感動を感じました。


例えば学校で歴史を勉強して、
戦時中に興味を持った方にお薦めの一冊です。
一人の人生を通して、歴史を見ることにより、
より理解が深まるでしょう。


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engineer_takafumi at 01:09|PermalinkComments(0)

2017年05月22日

最強ボーンブロス食事術

本日はケリアン・ペトルッチ氏の
最強ボーンブロス食事術
です。
3週間で身体と心が劇的に変わる 最強ボーンブロス食事術

本書は出版関係者の方よりご献本頂きました。
上田さま、ありがとうございました。


本書はアメリカで大ブームになっている、
ボーンブロスと呼ばれるスープのような食品を
中心としたダイエット方法です。

アメリカ人は食生活も体型も日本人とは違うので、
直接参考にはならないかもしれませんが、
それだけに、アメリカの食生活を知る意味で
興味を持って読めました。


ボーンブロスという食べ物のイメージは、
私は鶏や魚の水炊きが好きで、
昔は良く食べていたのですが、
その残り汁のような感じでしょうか。

確かに良い出汁がでていて
おいしかったですね。
また、濃厚で腹持ちも悪くない気がします。

このボーンブロスはコラーゲンなど
滋養成分が溶け出しており、
シワが消えて若々しくなる上に、
腸にも良いそうです。

ダイエット方法を実践するかどうかは別としても、
一回、ボーンブロスを食べてみたくなりました。

本の三分の一くらいは料理のレシピなので、
実際に試してみると良いでしょう。


料理が得意な人にお勧めの一冊です。
レシピを見て、料理を作ってみて、
それを気に入れば、このダイエット方法を
検討してみてはどうでしょうか。

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2017年03月23日

おもかげ復元師

本日は笹原留似子 氏の
おもかげ復元師
です。
おもかげ復元師

本書は知人より、本当にいい本ですと、
勧められて購入しました。


著者は納棺師という職業をされています。
これは亡くなった人を棺に納めるために
必要な作業を行う人です。

遺族が故人とお別れするかけがえのない
時間を作り出す職業といえるでしょう。

それゆえ著者はたくさんの死と
向き合ってきています。

大往生だけではありません。
不幸な事故により命を失ってしまった人。
また、子どもの死は想像しただけでも
つらいものだと思います。

大切な人の死を受け容れられない家族が、
著者がなきがらに笑顔を戻すことにより、
別れと向き合えるようになるのです。
本当にかけがえのない仕事です。

特に、東北の震災の際には、
300人以上のなきがらをボランティアで
復元されたということです。

皆が極限状態にある中で、
復元された少女のなきがらを
かわいい、かわいいと言いながら
何回も見ていた方の話が印象的でした。

著者は希望を与えていたのです。


大切な人を亡くした人に読んで欲しい一冊です。
著者の言葉から、その出来事の意味を
つかめるかもしれません。

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2017年03月05日

私って、ADHD脳!?

本日は司馬理英子氏の
私って、ADHD脳!?
です。
仕事&生活の「困った! 」がなくなる  マンガでわかる 私って、ADHD脳!?

本書は出版関係者の方よりご献本いただきました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。


ADHDという言葉をご存知でしょうか。
ADHDとはAttention-Deficit/Hyperactivity Disorder
日本語で「注意欠如・多動性障害」という意味になります。

これはアスペルガー症候群や学習障害のような
発達障害の一つでになります。

忘れ物が多かったり、じっとしていられなかったり、
人の邪魔をしてしまったり、
周りにこんな人がいる、もしくは自分がその傾向がある
という場合はもしかしたらADHDかもしれません。

本書は日本でのADHDの草分けである精神科医の著者が
ADHDとどうつきあっていくか、を解いた本です。

半分くらいはマンガで構成されて、
字数も少ないので、本に慣れていない方でも
さっと読めてしまうでしょう。


ADHDと名前をつけられると、
何か病気のように思えるかもしれません。

しかし、ここに書いてあるようなことは、
程度の大小はあれど、
多くの人が感じているのではないでしょうか?

そんな困った性格との付き合い方を書いた本です。


私も、忘れ物が多かったり、
脳のワーキングメモリが小さい(本書の表現)
と思われるので、その対策は大変参考になりました。


自分にそのような傾向があると感じる方はもちろん、
学校の先生、マネジメント職の方など、
人を束ねる人は一読しておきたい一冊です。
人間の困った性質とどのようにつきあっていくかを
学ぶことができるでしょう。


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2017年02月15日

ベスト・パートナーになるために

本日はジョン グレイ氏の
ベスト・パートナーになるために
です。
ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)

本書は男女の差を理解するのに良い本と聞き、
興味を持って購入しました。


男女はどうもすれ違ってしまうものです。

女性は聞いてほしいもの、男は分析してしまうもの、
このようなことが一般的に言われていますが、
これは間違いではありませんが、正確でもありません。

本書では人間関係論の分野で活躍している
心理学者が男女の思考方法の違いを説きます。

「男は火星から、女は金星からやってきた」
というように、男女は元々あたまの作りが違う、
ということを前提に付き合っていったほうがいいのです。

会話やシチュエーションの例が10,20とたくさん出ており、
具体的に何が違うのか理解することができます。


訳書のため、日本では少し状況が違うのではないか、
と思うところもありますが、それだからこそ、
腑に落ちることは男女差の本質なのでしょう。


「昔は仲良かったのに、最近パートナーとうまくいかない」
という人にお薦めの一冊です。
相手の考えていることを正確に理解し、
どのように反応すべきか、理解できるでしょう。


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2017年02月10日

路上シンガー宮崎奈穂子 武道館公演への軌跡

本日は宮崎奈穂子さんの
路上シンガー宮崎奈穂子 武道館公演への軌跡
です。
路上シンガー宮崎奈穂子 武道館公演への軌跡 ~Birthday Eve~

本書はあるセミナーで強く推薦されていて
興味を持って購入しました。


著者の宮崎奈穂子さんは、
路上ライブでCDを手売りしながら、
「武道館サポーターズファミリー1万5000人挑戦」
という、プロジェクトを立ち上げて、
最終的に応援者を1万5000人集め、
武道館で単独ライブを行うことに成功したのです。

本当に偉業を成し遂げた宮崎さんですが、
この本の中にある写真を見るかぎり
どこにでもいるような普通の女の子です。

そして、日記のように過去を振り返っていても
やっぱり普通の女の子、、、、、、
とは、ちょっと違うんですね。

やっぱり、夢をかなえる人、
特有の考え方がそこにあると思います。

「悩んでいるヒマがあったら、少しでも出来ることをしよう」

「今日から先行で始めちゃうのはどうだろう?」

「結果はそんなに問題じゃなくて、
やってみなくて後悔することがとにかくイヤだった」


感動するだけではもったいない本ですね。
人生が好転しないと悩む人に、
自分に足りないものを示してくれる一冊となるでしょう。


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engineer_takafumi at 20:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)