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2018年09月15日

ゼロイチ起業

本日は深作浩一郎 氏の
ゼロイチ起業
です。
ゼロイチ起業

本書は出版社よりご献本いただきました。
サンライズ出版様、ありがとうございました。

本書は経営者・起業家育成、
特に副業からの脱サラを目指すビジネス指導に
定評のある著者による起業の指南本です。

紹介されているのは、
ゼロからイチを作って起業するスタイルで
特に小さなコミュニティーを作って
収益化する仕組みが紹介されています。

個人でスモールビジネスを行う場合、
どんな商品であってもコミュニティ化は
欠かせない条件のような気がします。

その作り方と心構えを説いてくれることが、
本書の一番の読みどころでした。


個人的には、
売上よりもコミュニティの規律を優先させる
というところが特に印象に残りました。

スモールコミュニティを維持するためには、
ふさわしくない人には出て行ってもらうことが
特に重要なのですね。


副業や起業を目指すサラリーマンにお勧めの一冊です。
起業のポイントをコンパクトに学べるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:57|PermalinkComments(0)

2018年08月21日

起業1年目のお金の教科書

本日は今井孝 氏の
起業1年目のお金の教科書
です。
ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書


本書は著者の前著、起業1年目の教科書のコンセプトで
最大の悩みであるお金にターゲットを絞ったものです。

「お金がないから○○できない」
非常によく聞くセリフです。

しかし、このセリフの多くは、
本当はお金の問題でないことが多いのです。

それはお金を受け取る恐れであったり、
単に価値を感じていないだけだったり、
あるいは「罪悪感」という感情だったりします。

まずは本当の理由を解決することです。


そして、お金というものは、本来ニュートラルです。
だから、ただの数字だと思えることが、
お金と付き合う上で重要になってくるのです。

むしろ、お金は相手の感謝の形であり、
自分がお金を払うときは「感謝」を込めて払う、
そんな姿勢がお金を呼び込みます。


また、起業家の悩みで特に大きいであろう
「価格」の問題にもページが多く割かれています。

中小ビジネスの場合は「値上げ」がセオリーですが、
それを受け入れられない(値上げできない)
人が多いです。

そんな人に、どのように考えて行動すれば、
「値上げ」できるかが説かれています。

感情の話から、具体的にとるべき行動まで、
バランスの良い一冊だと感じました。


個人的には、お客は
高い価格を払ったときのほうが満足感を得やすい、
という部分が心に残りました。

単に価格を上げることだけでも、
お客の満足を高めることができるのです。


起業してうまくいっていないと感じる人、
起業しようとしているサラリーマンにお勧めです。
お金との付き合い方を見直すきっかけになるでしょう。

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engineer_takafumi at 00:44|PermalinkComments(0)

2018年08月16日

起業1年目の教科書

本日は
起業1年目の教科書
です。
起業1年目の教科書

本書はスモールビジネスの起業家を専門に
コンサルティングをされている著者による
起業の教科書です。


起業で成功している人が持つマインド、
それは「階段思考」だと言います。

つまり、大きな目標を小さく分割し
最初の一歩を踏み出しやすくすることです。

起業を考えたときに想定される
さまざまな障害について語っていて、
それらを一つずつ潰していきます。

そのうち自分にも何かできるような
気がすることが不思議です。


本書はテクニカルな問題というよりも、
起業家本人のメンタルについて
多く書かれています。

恐らく、著者の長い経験の中で
メンタルでブロックがかかっている人が
ほとんどだったのでしょう。

優しい語り口から、自分もやれるのだ、と
安心感をもらうことができました。


個人的には、
「相手の感情を自分の心で感じられたら、
自分の不安は消えてしまいます」
という部分が特に印象的でした。


現在サラリーマンで、起業を考えているが、
最初の一歩を踏み出せない、
という人にお勧めの一冊です。
本書が最初の小さなステップを
示してくれることでしょう。

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2018年05月28日

ピーター・ティール

本日はトーマス・ラッポルト氏の
ピーター・ティール
です。
ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

スティーブ・ジョブズやイーロン・マスク
マーク・ザッカーバーグは起業家として
日本でも有名です。

しかし、本書で取り上げられる
ピーター・ティールはその業績の割には
日本で知られていません。

ティールはペイパルの創業者で、
フェイスブックを最初期から支え、
イーロンマスクと肩を並べていたという
シリコンバレーでは知らない人がいない人間です。

また、当選前からトランプ氏を支援し、
現政権では「影の大統領」と呼ばれるほど
強い影響力を持っています。


本書ではティールの生い立ち、信条から
起業・経営・投資戦略など彼の全てを語ります。

特に、起業やベンチャー投資をしたい人にとっては
彼の思考は大変参考になることでしょう。

また、起業家の頭の中にある、世の中の未来像を
示してくれる一冊でもあります。


個人的には、日本では名前を聞くことも少ない、
パランティアという会社についての
部分が一番参考になりました。

この会社の存在を知っただけで、
本を読んだ価値がありました。


起業を志す人、テクノロジーによって
未来がどのように創られていくかに
興味がある人にお勧めの一冊です。
天才の視点から、未来を垣間見ることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:05|PermalinkComments(0)

2018年02月20日

ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル

本日は大竹 啓裕 氏の
ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル
です。
ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル

本書は著者の前著ストックビジネスの教科書に続き、
今回はどのようにストックビジネスを作るか、
ということを詳しく書いたものです。

枠組み自体は既に前著に書かれていますが、
本書ではさらに詳しいケーススタディ、
また、「収益ユニット」や「チューニング」という
ストックビジネスの核のなる概念の紹介、
フロービジネスをストックビジネスに転換するツール、
「リノベーションシート」について書かれています。

ストックビジネスにすることが重要だ、
ということを理解できた人にとっては、
ビジネスを転換するきっかけとなってくれるかもしれません。


個人的には、
著者がエンジョイ先生(投資家)と交わした話
がとても印象的でした。


中小企業の経営者に一読して欲しい一冊です。
ビジネスを安定させるアイデアをもらえるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:25|PermalinkComments(0)

2018年02月17日

ストックビジネスの教科書

本日は大竹 啓裕 氏の
ストックビジネスの教科書
です。
ストックビジネスの教科書


起業という夢に向かって進み始める。
しかし、その中で袋小路にはまることがあります。

食べていくために、休みなく働かざるをえなくなり、
まるでブラック起業で働いているかのように
自分で自分を酷使する「自家ブラック化」
という状態になってしまうのです。

こんな環境から抜け出すために必要なこと、
それは「ストック化」にあると言います。

時給で働くバイトのように、
働いたぶんだけ給料をもらうフロービジネスから、
継続的に利益をもたらしてくれる
ストックビジネスに切り替えていくのです。

本書では、フランチャイズやレンタル会議室など、
独自理論でさまざまなストックビジネスを展開している
著者がストックビジネスの作り方について語ります。

理論と実例のバランスがよく、
要点が頭に入りやすいと感じた一冊でした。


個人的にはストックビジネスの要点に
「売ることができる」があるのが
印象的でした。


起業を志す人にお勧めの一冊です。
ストックビジネスを意識することにより、
ビジネスを安定化させる道が開けるでしょう。

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engineer_takafumi at 01:15|PermalinkComments(0)

2018年02月16日

ストーリーとしての競争戦略

本日は楠木 建 氏の
ストーリーとしての競争戦略
です。
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

ストーリーとしての競争戦略、
わかったようなわからないようなタイトルですが、
戦略にストーリーがあるかどうかは
簡単に見抜くことができます。

それは、その話が面白いか、ということです。
話している本人がワクワクしていないような話は
そもそも戦略としても三流だというわけです。


そして著者はこの本自体がストーリーだ、といいます。
500ページある大書ですが、ストーリーを語るためには
どうしても、この程度の分量は必要だそうです。

しかし、さすが「ストーリー」一度読み始めると、
これほどのボリュームでも最後まで読みきってしまいます。

小説のような面白さ。
それもストーリーとしての競争戦略の要件なのです。


個人的には、
「一見して非合理」の考え方が印象的でした。
この言葉だけで本一冊の価値があると感じました。


経営戦略に関わる人には必読の一冊でしょう。
先の見えない時代の戦略の立て方の基礎が
ここに書かれています。

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engineer_takafumi at 00:11|PermalinkComments(0)

2018年02月12日

逆境のリーダー

本日は大塚 明生氏の
逆境のリーダー
です。
逆境のリーダー ビジネスで勝つ36の実践と心得

本書は関係者の方よりご献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。

著者の大塚氏は三井住友信託銀行にて、
日本の企業年金マーケットのトレンドを牽引、
過去15年の月間シェア争いで180戦160勝の
実績を挙げてきました。

また、投資・金融に関する5冊の書籍を著したり、
グリニッチ・アソシエイツ(米国)の
アニュアルカンファレンスでスピーチするなど、
業界の先頭に立って活躍されています。


本書はそんな著者が小さな組織がどうやって、
大きな組織に立ち向かうか、というリーダ論です。

私も知りませんでしたが、三井住友信託銀行は
三井住友ファイナンスグループに属しておらず、
信託銀行業界では小さな組織だそうです。

その中で、大手を相手にどのように戦ってきたか
ということがまとめられています。

リーダー論としては標準的な内容ですが、
著者が企業年金をどうやって伸ばしてきたか、
その実例がとても興味深い一冊でした。


個人的には、
「不言実行」でなく「有言実行」
という部分が特に印象的でした。


本書の前書きには、
「ひたすら昇進したい。
そういう方には本書はお役に立ちません。」
とありますが、昇進したいと考える人にお勧めの一冊です。
リーダーのあるべき姿を学べ、
結果、昇進を早めることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 00:36|PermalinkComments(0)

2018年01月28日

社員幸福度 Employee Happiness

本日は桑野隆司 氏の
社員幸福度 Employee Happiness
です。
社員幸福度 Employee Happiness 社員を幸せにしたら10年連続黒字になりました

本書は関係者の方より、ご献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。


競争が熾烈な通信業界において、
社員満足度・幸福度(ES/EH)の向上に注力することで、
10年連続黒字を実現、
そして、その組織作りと柔軟性、
イノベーションを評価され、
ベンチャー企業初となる日本経営品質賞を受賞した
という企業の著者による一冊です。

著者の起業の物語に始まり、
社員幸福度(EH)の重要性、EHの向上への取り組み、
EHマネジメントによる経営モデルまでを説きます。

本書を読むと、きれいごとに感じる方もいるでしょう。
おそらく、著者の会社でも利益とEHを両立させるために、
泥臭い取り組みもされているのだと思います。

しかし、ゴールを思い浮かべないと、
そこに向かって進むこともできません。
そんな理想像を意識に植えつけるために、
とても有効な本だと感じました。


個人的には、
「時代は属人化を求めています」
という部分が印象的でした。

AIが発達し、機械的な作業が
コンピュータに置き換えられると、
人間に残るのは情緒的、属人的な仕事になるのでしょう。
急に変化はしないかもしれませんが、
時代は確実にそちらの方向に向かっています。


起業を目指す人にお勧めの一冊です。
起業後すぐにEH重視の経営ができなくても、
理想があるのとないのでは、長い目で見ると、
会社が違ってくるのではないかと思います。

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engineer_takafumi at 11:17|PermalinkComments(0)

2017年12月10日

小さくても勝てます

本日はさかはらあつし氏の
小さくても勝てます
です。
小さくても勝てます

本書は出版関係者の方より献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。

本書は西新宿の小さな理容室「ザンギリ」が
行列ができる店に変わっていった、
実話を元にしたストーリーです。

このお話の特徴は、理論的な話と精神的な話が
うまい具合に混在していることだと思います。

例えば、ピーナッツを夢が叶うまで1粒ずつ食べる、
といった話があると思えば、
需要曲線やサルベージバリューなど、
経済学的な話も登場します。

少し難しい話も、あまり専門的にならず、
小さなお店の経営に無理なく応用できるところまで
落とし込まれていることが特徴です。

ストーリはベタではありますが、定番で楽しめます。
投げ出すことなく、すらすら読み進められるでしょう。


個人的には、
新しいことをはじめると
笑われる→無視される→嫌がらせをされる
そして最後には、自分を騙そうとする人が現れる
という部分が心に残りました。

小さなお店を経営されている方に
お勧めの一冊です。
臨場感があり、面白いお話の中に、
自分のビジネスへのヒントが見つかるでしょう。

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engineer_takafumi at 16:31|PermalinkComments(0)

2017年11月12日

ジョブ理論

本日はクレイトン M クリステンセン 氏の
ジョブ理論
です。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

本書は出版関係者の方よりご献本頂きました。
フロンティア・エンタープライズ様ありがとうございました。

本書は『イノベーションのジレンマ』で有名な
クレイトン M クリステンセン氏らによる一冊です。


ドリルを売るなら「穴」を売れ。
顧客が欲しいのは「穴」なのだ。
これは良く聞く話かもしれません。

本書は顧客が本当に欲しいものは何なのか、
それをジョブと呼び、ジョブを中心としていく経営を
どう実行していくかが書かれたものです。

一見簡単そうに見えますが全くそうではありません。
そもそも顧客が本当に欲しいものは、
アンケートで直接顧客に聞いてもわかりません。
(それどころかミスリードされることが多いです)

さらに、首尾よくジョブを見つけたとしても、
企業が成長していく中で、
ジョブから遠ざかってしまうワナもあります。

その中で、どう舵取りをしていくべきか
その方向性を示してくれます。

具体的事例が豊富ですので、
イメージを膨らませやすい一冊だと思いました。

個人的には、
明確に定まった「片づけるべきジョブ」は、
動詞と名詞で表現できる。
副詞や形容詞で表現するジョブは有効でない。
という部分が印象的でした。

とくに中規模以上の企業の経営に携っている、
携わる予定の人には、必読の一冊だと思います。
組織として、顧客のジョブに集中する方法が
わかることでしょう。

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engineer_takafumi at 02:57|PermalinkComments(0)

2017年10月08日

カテゴリーキング

本日はアル・ラマダン氏らによる
カテゴリーキング
です。
カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか

本書は関係者の方からご献本いただきました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。


Facebook、Airbnb、Google、Uber、Pixer
これらの会社の共通点は何でしょうか!

一方、ズーンやウインドウズ・モバイル、ビング、
マイクロソフト・ストアで多額の資金を失った
マイクロソフトが何度も繰り返したミスとは?


これらの問題に答えるのに必要な要素が
本書のテーマであるカテゴリーです。

製品やサービスの新しいカテゴリーを創造し、
発展させ、支配する方法を考察したのが本書です。

カテゴリーの作り方はもちろん、
その発展の仕方、そしてキングであり続けるために
必要な方法まで考察してくれます。

最後は個人、人生のカテゴリーデザインまで
言及しています。
優れた経営書は、人生の教訓にも通じると思うので、
私はこのアプローチがとても好きです。


良いのか悪いのか、現代のビジネスは
カテゴリーの創造、支配に成功した会社が
そのカテゴリーの利益を吸い尽くす構造です。

そんな世界で生き抜いていくために必要な知識を
与えてくれる本といえるでしょう。


個人的には、
「先行者利益」は古くさい考え方である、
という部分が印象に残りました。


起業を志すかたには一読をお勧めする一冊です。
これからのビジネスで勝ち残るヒントを
得られるでしょう。


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engineer_takafumi at 14:05|PermalinkComments(0)

2017年08月20日

模倣の経営学 実践プログラム版

本日は井上達彦氏の
模倣の経営学 実践プログラム版
です。
模倣の経営学 実践プログラム版 NEW COMBINATIONS 模倣を創造に変えるイノベーションの王道


本書は競争戦略とビジネスモデルを専門とする
早稲田大学の教授である井上氏が
「模倣」をキーワードとして、
経営学についてまとめたものです。

ビジネスで「模倣」というと、
あまりポジティブなイメージは持たない人が多いでしょう。

しかし、この世の中、純粋な新しいものなど
ほとんど(いや、全く)ありません。

例えば、当時画期的といわれた
AppleのマッキントッシュやiPod、iPhone、
ソニーのウォークマンなどにも
お手本というものが存在しているのです。

ただ、それはいわゆるコピー製品の
ようなものではありません。
同業他社に限らない、複数のアイデアを抽象化させて、
「模倣」しているのです。

本書では、そのような高度な「模倣」のメカニズムと
実践方法について述べます。

本書では多くのページが事例紹介に裂かれており、
身近な製品も多く、納得しながら読み進められます。

また、経営学の教授ということで、
フレームがしっかりしており、
頭に入りやすい内容だと思います。


個人的には、
あの業界大手であるウォルマートやVISAが、
迅速な二番手としてスタートした
という部分が印象的でした。



経営者や企業の戦略室など、
経営に携わる方にお勧めの一冊です。
どのようにして模倣を創造につなげていくか
学ぶことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 20:41|PermalinkComments(0)

2017年06月07日

東芝解体 電機メーカーが消える日

本日は大西 康之 氏の
東芝解体 電機メーカーが消える日
です。
東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)

私は日本の半導体業界に勤めているので、
よくわかっていることなのですが、
日本の電気業界は酷い状況になっています。

日本の半導体の最後の砦であった、
東芝のフラッシュが原子力のあおりを受けて
売却されそうな状況に陥っており、
事実上、半導体の先端技術は
日本から消え去ることになりそうです。

また、シャープや東芝の危機に比べると、
日立、ソニー、パナソニックなどは
まともに見えますが、テレビなどの失敗から
抜け切れておらず、病み上がりの状態です。

さらにNEC、富士通といった旧電電ファミリーも
グローバルではZTEやファーウェイなどに
全く歯が立たない状況です。


惨状を嘆いていてもはじまらないので、
何が悪かったのか、何が失敗したか
総括しなくては次につながりません。

本書は日本の敗戦を記した名著「失敗の本質」の
総合電機版と言われています。

著者の主張では根本の間違いは、
国に保護されすぎていて依存体質になっていた、
総合電機なので一つ一つの事業に対する
本気度が低かった、ということです。

業界にいる私からみると、
細部に事実誤認なども見られますが、
失敗の構図自体は変わらないと思います。

失敗から謙虚に学んでこそ、
次の未来が開けてくるのです。


日本企業の経営者には一読して頂きたい一冊です。
同じ失敗は繰り返してはいけません。



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engineer_takafumi at 22:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年05月18日

再起動 リブート

本日は斉藤 徹氏の
再起動 リブート
です。
再起動 リブート―――波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語

この本は4回再起動を果たしたという
起業家の物語です。

若くして起業して、最初はうまくいくものの
様々な困難が著者を襲います。

社員による資材の横流し、有能だが金のかかるコンサル、
自宅の競売、取引先との裁判、銀行の冷たい対応、
そして、資金繰りの苦しさ。

日記のようなスタイルで、
起業家の困難を赤裸々に語ってくれます。

もちろん、すべて実話ですので、
臨場感が高く、どんどん話に引き込まれていきました。


実は著者の斉藤さんのセミナーに参加したことがあり、
そこで、この本を読んでそれでも起業したいのであれば、
起業しなさい、と仰っていました。
まさに、本書はそういう読み方ができるでしょう。


個人的には、金融機関の言動が印象的でした。
銀行は晴れの時に傘を差し出し、雨が降ると取り上げる
とよく言われますが、その意味が良くわかりました。


起業家を志す人は必読の一冊だと思います。
起業には覚悟が必要です。
その覚悟を試してくれる一冊になるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:21|PermalinkComments(0)