⇒ 勉強・教育・心理

2023年02月16日

誰とでも対等な関係を築く交渉術

本日は犬塚 壮志 氏の
頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術
です。


本書の著者は、駿台予備校の講師を経て独立、
現在は東京大学の大学院にて、
認知科学や心理学を専門に学びながら、
教育コンテンツプロデューサとして
活躍されている著者による一冊です。


現代社会では職場や家庭などで、
人間関係にストレスを受けやすくなっています。

しかも、ちょっと間違えてしまうと、
だまされて経済的な負担を抱えたり、
不利な条件で働かされてしまったりと、
誰もが人間関係に無関心ではいられません。

本書では心理学を専門とする著者が、
「交渉」で好ましい人間関係を作る方法を
説いた一冊です。

内容自体は専門的に高度なものも
含まれているようですが、
マンガが入っていたり、
著者がかみ砕いて説明してくれるので、
すんなりと頭に入ってきます。


個人的には
一貫して同じ主張を繰り返して、
多数派の意見を切り崩す
モスコビッチの方略、
専門家集団が集団合議を優先して、
間違えた結論をだしてしまう集団思考、
が特に印象的でした。


人間関係で損をしているな、
と感じている人にはお勧めの一冊です。
自分を利用する人に対抗する術を
教えてくれる一冊になるでしょう。




続きを読む

engineer_takafumi at 09:41|PermalinkComments(0)

2021年10月03日

「自宅だけ」でここまでできる「子ども英語」超自習法

本日は鹿田昌美 氏の
「自宅だけ」でここまでできる「子ども英語」超自習法
です。


本書の著者は
70冊以上の訳書がある翻訳家です。

特に、子育て・教育関連の本が多く、
読者としても「育児本」を好むマニアです。

その知見を活かして、
自身の息子に幼少時代から、
英語に親しませていたところ、
10歳で英検2級の合格に成功します。


そんな著者が本書で語るのは、
自宅でできる幼少期の英語教育です。

著者の「おうち英語」を取り入れると、
1,子どもが英語を好きになり
2,入試で役立つ英語力の土台ができ
3,将来ビジネスでも使える能力も身に着く
のです。

そんな著者が「おうち英語」の
英語の教育方法を説きます。

例えば、
何歳くらいから始めるのがベストなの?
英語を教えすぎると、日本語がおかしくなる?
どんな教材を使えばいいの?
英語ができすぎると学校の授業が退屈になる?
といった疑問に丁寧に答えます。

子どもと英語にどう接すれば良いか
理解できるでしょう。


個人的には、
「話している人の口を見ること」
の部分が特に印象的でした。

英語を聞いたり、話たりするために、
耳だけでなく、視覚でも学べるのですね。


子どもが生まれた直後の方に、
特におすすめの一冊です。
子どもにどのような英語教育をするべきか
その方針がわかることでしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 13:27|PermalinkComments(0)

2020年06月06日

僕らはそれに抵抗できない

本日はアダム・オルター 氏の
僕らはそれに抵抗できない
です。


薬物、ギャンブル、ネットゲーム
お菓子、薬物、アルコール、
世の中に「依存症」はたくさんあります。

本書はニューヨーク大学の
マーケティング学科の准教授である著者が、
依存のメカニズムを科学的に解明した一冊です。


依存は環境に依存するであるとか、
完了した話より、未完了の話に心をひかれるなど、
なんとなく感覚的につかんでいる話もあれば、
薬物の依存者が実際には依存対象に嫌悪感も
持っているという、意外な事実もあります。

そんな事柄を含めて、
依存症のメカニズムというものを徹底的に
解明して、言語化しています。

この知識は生活者として、
依存から逃れるために使うか、
商売者として依存させるために使うか、
という二通りがあると思います。

これは対立のようにも見えますが、
テトリスに対する依存のように、
両者悪くない依存も少数ながら存在します。

これからの自体は、このような、
お互いに良い「依存」を
設計しなくてはいけないのかな、と感じました。

そんなことを考えるためにも、
依存のメカニズムを知ることは重要です。


個人的には、
ビギナーズラックが人を依存させる
メカニズムの部分が印象的でした。

ビギナーズラックにより、
人が非現実的な野心を抱くことが
本質的なのですね。

実は、私はビギナーズラックというものを
経験したことがないので、
その意味が初めて理解できました。


本書は一般的な教養として、
全ての人に読む価値がある一冊だと思います。
世の中にあふれている危険な「依存」に、
おかされない方法がわかるでしょう。

続きを読む

engineer_takafumi at 00:41|PermalinkComments(0)

2020年01月12日

MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実

本日はクラウディア・ハモンド 氏の
MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実
です。


本書はメンタリストDaigoさんが
絶賛しているお金の心理学の本です。

著者は心理学者で、ラジオの番組の司会など
キャスターや著者としても活躍されています。


「お金」は、ビジネス書として、
もっともメジャーなテーマの一つですが、
どれも著者の主観で書いている
という感が否めません。

その点、本書は実験により確かめられた
研究成果に基づいているので、
客観性がとても高いと言えるでしょう。

宝くじなど、あぶく銭が入った人は
かえって不幸になってしまう、といった
感覚的に納得いくものから、
貧乏人は思ったより不幸せではないという
直感に反する結果まで、
色々な調査データが紹介されています。

科学的といっても、心理実験ですから、
あくまで確率が高いというだけで、
必ず正しいという結果ではありません。

しかし、人間が一般的にお金に対して
このような態度を取るということは
客観的な事実として知っておいた方が良いでしょう。


個人的には、
人が貧困者を見るとき、嫌悪の感情をもち、
その人を人間として認識しない傾向がある
という箇所が特に印象的でした。

残酷ですが、貧困者は人間として
認識されていないのです。

貧困問題を語る時には、
こんな事実も受け入れなければいけないのです。


お金について深く知りたい、
という全ての人にお勧めの一冊です。
人間がお金に対してどのように振る舞うか、
その本質を学ぶことができるでしょう。

続きを読む

engineer_takafumi at 22:29|PermalinkComments(0)

2019年11月23日

英語は「インド式」で学べ!

本日は安田 正 氏の
英語は「インド式」で学べ!
です。


本書はビジネスコミュニケーションの分野で、
会社を経営されており、またご自身も
コンサルタントとして活躍されている
教育ビジネスの専門家による一冊です。


日本人は英語が苦手といわれています。

根本的な原因は、日本語があまりに
英語と違っていることです。

そして、「発音が上手でないとダメ」とか
「単語をたくさん覚えないとダメ」など、
間違えた思い込みが多いからなのです。


一方、インド人は
英語を話せる人が多いですが、
必ずしも発音がきれいだったり
多くの単語を知っているわけではありません。

本書は間違えた思い込みを捨てて、
「英語で意思疎通できる」ための
最短経路を示してくれる一冊です。


一番のハイライトは、
「sounds、find、give」の3つの動詞で
全ての英文を組み立ててみる、
という部分です。

この訓練は素晴らしいと思います。

日本人が英語が苦手な理由は、
英語と日本語の順序が違う
という点が大きいですが、
この練習をすると、英語の順序に
スムーズに慣れることができます。


個人的には、
途中で区切るときには
主語+動詞まで言い切ってからにする
という箇所が特に印象的でした。

英語は動詞が大事だ、とはよく言いますが、
具体的に動詞までは話すようにする
というトレーニングをすると
動詞を重要視する英語の考え方に
なじむことができるでしょう。


テストの点はどうでもいいから、
とにかく英語を話したい、
話す必要がある、という人にお勧めの一冊です。
英語で意思疎通を行うための
最短経路を示してくれることでしょう。

続きを読む

engineer_takafumi at 22:15|PermalinkComments(0)

2019年10月05日

ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?

本日はダニエル・カーネマン氏の
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?
です。


本書はノーベル経済賞を受賞した行動経済学の創始者が、
人間の行動の本質をまとめた本です。

上下巻合わせてかなりのボリュームになります。

この本を読むと、人間の判断というものが、
いかに環境に左右されているか、
いかに非合理なバイアスがかかっているか
ということがわかります。

例えば、裁判官の判断が疲れて空腹になると、
被告人に厳しくなったりとか、
人間の目の絵によって、寄付額が上がったり、
道徳的な行動をとるようになるそうです。

率直に言えば人間というものは、
いかに「バカ」なものなのかわかります。

それも、一般的に教養的に見られている人でさえ
そうなのです。

ただ、我々は人間である以上、
これらの結果を自覚して、
少しでも合理的な判断をしなくてはいけないと思います。

まず、そのバイアスを「知る」という意味で
本書は大きな意味がある本と言えるでしょう。

後世に残すべき名著だと感じました。


個人的には、
人間はランダムなものにさえ、
因果関係を創出しやすい、
という箇所が特に印象的でした。

合理的に判断するためには、
もっとランダム性を重視して、
統計情報を活用するように
しなくてはいけないようです。


教育者、法曹者、政治家など、
人や社会に関わる人にお勧めの一冊です。
大書なので読むのは労力が必要ですが、
その価値は十分得られるれるでしょう。
人の行動の本質を学べます。

続きを読む

engineer_takafumi at 02:16|PermalinkComments(0)

2019年09月15日

億を稼ぐ勉強法

本日は小林 正弥 氏の
億を稼ぐ勉強法
です。


本書の著者は25才で独立するも、
最初は全く稼げず、時給900円のバイトを経験。
しかし、家族の病気をきっかけに奮起し、
一ヶ月後に毎月210万円の報酬を
得るようになったという経験をされています。

本書のテーマは勉強法です。

世の中に「お金持ちになるための」といった本は
たくさんありますし、セミナーもあります。

それにもかかわらず、成功者がそれほど
現れないのはなぜでしょう。

本書は勉強をお金に変えられない理由を説いた一冊です。

実行できるかどうかはまた別ですが、
勉強を成果に結びつけるポイントを
知ることができるでしょう。


個人的には、
知識を与えるセミナーはもはや時代遅れ
という箇所が特に印象に残りました。

確かに、知識は動画で十分です。
対面のセミナーをやるからには、
それ以上の価値提供が必要なのですね。


勉強しているのに、全然状況が改善しない
という人にお勧めの一冊です。
自分が何を間違えているのかわかることでしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 00:37|PermalinkComments(0)

2019年07月09日

勉強法のキホン

本日は尾崎智史 氏の
勉強法のキホン
です。


本書は大学在学中に公認会計士試験に合格、
大学4年生の時から大手資格予備校の講師として、
のべ5000人を超える受験生を指導し、
多数の合格者を輩出しているという
資格受験のプロフェッショナルによる一冊です。


勉強に向かう姿勢から、時間の作り方、
具体的な勉強法、試験当日をどう迎えるか、と
かなり実践的な一冊となっています。
そして最後の章に、受験に効く「いいコトバ」として
気分を盛り上げてくれる言葉を紹介してくれます。

資格試験は多くの受験生が、
仕事をしながら受験するので、
勉強を続けること自体が難しいこともあります。

そんな受験生を、精神面と方法面の両面で
支えてくれる良い本だと感じました。


個人的には、
「勉強のできる人は、
勉強したことを記録し続けている人です」
というところが特に印象に残りました。

記録することによって、
「自分はこれだけやってきたのだ」
という自信もつきますし、
改善もしやすくなるものなのですね。


資格受験をする人には必読の一冊と思います。
勉強のペースを作るために
役立ってくれる一冊になるでしょう。

続きを読む

engineer_takafumi at 20:45|PermalinkComments(0)

2018年11月22日

人間性の心理学

本日はA.H. マズロー の
人間性の心理学
です。


本書は「欲求の段階説」の提唱で有名な
心理学者マズローによる「現代の聖書」
とも言われる一冊です。

原著(米国)の初版が1954年となっており、
古典に近い名著になります。

訳書で古い本、そして500ページ以上のボリュームと
読みやすいとは言えませんが、それなりの価値があります。

心理学の本としてはもちろん、
「自己実現的な人間」について語っているため、
自己啓発本としても読める本です。

その中でも、「自己実現的における愛」という章が
大変興味深かったです。

自己実現的な人間が性をどのようにとらえているか、
これは普通の自己啓発本にはない、心理学者ならではの
視点で「愛」のあるべき姿が理解できました。

また、有名な「欲求の段階説」についても、
原著に触れることにより理解を深められました。


個人的には、
自己実現者は性的行為や身体的な求愛行動において、
能動的にも受動的にもなれる
という部分が一番印象的でした。

自己実現者は男性だから、女性だからという
固定観念を持っていないようなのです。

これが理想的な姿なのですね。


自己啓発のセミナーを行う人にお勧めの一冊です。
通読するのは大変ではありますが、
それだけの話題を与えてくれることでしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 20:42|PermalinkComments(0)

2018年10月11日

難関資格に確実に合格する勉強法

本日は尾崎智史 氏の
難関資格に確実に合格する勉強法
です。


社会人になってから、資格や能力向上のために、
勉強をする人は多いでしょう。

しかし、学生のときの勉強と比べて、
いろいろ勝手が違ってくるものです。

まず、仕事をしながらですから、
時間をどう作るかが非常に重要になります。
さらに、モチベーションを維持することが
学生以上に難しくなります。

そんな中でどのように勉強を進めていくか、
大手資格予備校の講師として、
1000人を超える受験者を指導してきた著者が、
資格向けの勉強方法を説いてくれます。

勉強に対する心構えから、
試験直前のすごし方などのテクニックまで、
社会人の勉強方法を学ぶことができました。


個人的には、
毎日できたことを記録に取り続ける
ということが特に印象的でした。

モチベーションを高めるためには、
自分が進歩していることを
実感する仕組みを作ることが大事なのですね。


会社勤めで試験を受ける人にお勧めの一冊です。
勉強に対する心構えから、時間の作り方、
受験テクニックまで学ぶことができるでしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 22:07|PermalinkComments(0)

2018年02月11日

不安な未来を生き抜く最強の子育て

本日は佐藤優 氏、 井戸まさえ 氏の
不安な未来を生き抜く最強の子育て
です。
不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

本書は関係者の方よりご献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。

2020年、東京オリンピックの年に、
とても大きな大学入試改革が行われます。

これは現在のセンター試験が、
「大学入学共通テスト」というものに
変わるということです。

これは今までのマークシート試験に加え、
記述式の問題が出てきたり、英語の試験が、
「英検」や「TOEIC」などの外部試験に移行したりと、
大きな変化が起こると言われています。

これでも、大学入試制度が変わるだけで、
大した変わりはないと思うかもしれません。

しかし、著者らは、
これは戦後の旧制高校から新制大学への改編、
1979年の共通一次試験の導入、
に匹敵する変化だと主張します。


この激動する時代において、
親は子どもをどう育てればよいのか、
ということを佐藤氏、井戸氏で議論したものを
まとめたのが本書になります。

佐藤氏は知識や経験が豊富で、
確かな見識をお持ちではありますが、
話が堅い方向や極端な方向に進みやすい
傾向があると思っています。

しかし、本書では井戸氏がうまく話を誘導し、
一般の読者にも受け入れやすい形に
なっていると感じた一冊でした。


個人的には、
大学に人の好意を素直に受けられない学生がいる、
という部分が特に印象に残りました。

自分もこの傾向があるので、子どもには
上手く他人の好意を受け止めて、
それを他の人に返すことができるように
育てていきたいと感じました。


高校生の子どもがいる親御さんにお勧めの一冊です。
大学選び、進路選びに大きな指針となって
くれることでしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 14:16|PermalinkComments(0)

2017年12月03日

親が知っておきたい教育の疑問31

本日は石井 としろう氏の
親が知っておきたい教育の疑問31
です。
モヤモヤが一気に解決!  親が知っておきたい教育の疑問31

本書は出版関係者の方よりご献本頂きました。
オトバンクの上田様、ありがとうございました。

本書は元衆議院議員で、
現在は教育を中心とした市民活動や
民間企業、大学の研究員として活躍されている
石井氏による一冊です。

著者は教育の現場を見るために、
46歳で教育実習生として母校の教壇に
立たれたそうです。

政治世界、学校の教育現場、民間企業、国会、
そして一児の父親として、
様々な立場からの経験と知識をもとに、
子どもの教育に向き合う親へのヒントを説きます。

教師という職業は、「きれいごと」が多いものです。
政治の世界からみた著者の視点は、
きれいだけではすまされない
公務員の限界を浮き彫りにします。


個人的には、
ドイツはシチズンシップ教育についての記載が
印象的でした。


中学生くらいの子どもを持つ方で、
教育方針に悩んでいる方にお勧めの一冊です。
子どものために何ができるのか
おぼろげながら見えてくるかもしれません。


続きを読む

engineer_takafumi at 15:23|PermalinkComments(0)

2017年07月23日

英語は3語で伝わります

本日は中山 裕木子 氏の
英語は3語で伝わります
です。
会話もメールも 英語は3語で伝わります


本書は特許事務所などで、
技術分野の翻訳に従事されてこられた著者による
「伝わりやすい英語」を説いた一冊です。

著者は英語は3語で伝わるといいます。
その意味はSVOやSVCといった単純な文型で
すべてを伝えられるということです。

例えば、日本人が使いがちな英語として、
"It is 〜 to"構文や"There is"構文などがありますが、
これは英語として伝わりやすいものではないのです。

それよりも、シンプルな動詞を中心として、
主語と目的語で構成した方が、
発想も簡単だし、伝わりやすい文章になるのです。

本書では、そんな3語で英文を作るテクニックが
たくさん紹介されています。

「英語は動詞だ」というテーマの本はありましたが、
「3語」というキーワードが新しく、
興味を持って読み進めることができました。


個人的には、
関係代名詞の非限定用法の箇所が心に残りました、
学校を卒業して以来、
自分で使おうと思ったことはありませんでしたが、
とても便利な表現なのですね。


単語を並べるだけの英語を文章にしたい、
と思っている人にお勧めの一冊です。
英語らしい文章の組み立てを
勉強することができるでしょう。

続きを読む

engineer_takafumi at 13:08|PermalinkComments(1)

2017年06月11日

人工知能時代を生き抜く子どもの育て方

本日は神野 元基氏の
人工知能時代を生き抜く子どもの育て方
です。
人工知能時代を生き抜く子どもの育て方

本書は人工知能と子育てを掛け合わせた本として
興味を持って購入しました。


世の中では、近い将来人工知能によって、
仕事のほとんどはAIにとって代わられる
という話がされています。

例えば、自動運転技術の進展は早く、
将来はタクシーやトラックの運転業務は
なくなってしまうことは予想がつきます。

それは、ホワイトカラーでも例外ではなく、
定型的な業務は残らず、AIで行うようになるでしょう。


本書では、そのような時代が来ることが
分かっている中で、
子どもにどのような教育をするか、
ということがテーマです。

VR(Virtual Reality)やドローン宅配など、
技術が進展して、
ベーシックインカムなどの制度が整えば、
人間は外に出なくても
とても快適な生活ができます。

そんな激変の時代の中で、
子どもたちに何を教えればいいか
そのヒントをもらえることでしょう。


個人的には、AIが発達すると
新薬開発業務がすぐになくなってしまう、
という話が印象的でした。


小さな子を持つ方にお薦めの一冊です。
不安定な時代で子どもをどのように育てるか
指針を得られるでしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 15:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年03月27日

すごい学習メソッド

本日は藤野 雄太氏の
すごい学習メソッド
です。
勉強しなさいと言わずに成績が上がる!  すごい学習メソッド

本著は著者と知り合いで、素晴らしい方であることと、
自分の子どもに役立ちそうな内容でしたので購入しました。


著者の藤野さんは、
高校は偏差値39の学区内最低の学校を出ています。

そこから、塾の先生の一言で受験を決意し、
偏差値を39.4から70.9までに上げ、
大学受験に成功するのです。

大学卒業後、外資系企業に就職して、
優秀な成績を上げますが、
ある転機に教育業に転進されます。

そこで、日本初の
「5科目100点アップ成績保証制度」を立ち上げるなど、
メディアに注目されるほど、成功されるのです。


藤野さんは勉強が苦手な時期があったため、
子どもの気持ちが良くわかります。

元々、子どもはみんな勉強が好きなものです。
だから、子どもの気持ちがわかっている著者が
正しくやる気に火をつけると、
さっと、燃え上がってくれるのです。


内容は、「『勉強しろ』と言ってはならない。」
「点数より解答の中身に注目しよう。」
など、親にとっては反省させられる言葉ばかりです。

やはり、子どもを信じることが大事なのだなと、
あらためて考えさせられた一冊でした。


子どもに「勉強しなさい」と、口うるさく
言ってしまう親御さんにおすすめの一冊です。
正しく子どもを信じる方法と、
その根拠を与えてくれる一冊でしょう。


続きを読む

engineer_takafumi at 14:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)