★理系本の書評

2017年10月15日

図解 ヤバすぎるほど面白い 物理の話

本日は宝島社の
図解 ヤバすぎるほど面白い 物理の話
です。
図解 ヤバすぎるほど面白い 物理の話

本書は私が一部、原稿執筆のお手伝いをしているため、
ご献本いただきました。
株式会社G.B様、ありがとうございました。

例えば、「バネを使って10m以上ジャンプするには?」
「光速でボールを投げたらどうなる?」
「人工衛星で皆既日食をつくれる?」といった、
突飛な問題をマジメに議論するのが本書の意図です。

その中には「やっぱり無理なのか」というものも多いですが、
「風船をいくつつければ家が空を飛ぶ?」
というテーマのように、ちゃんと検証してみると、
意外にできてしまいそうなものも含まれているのです。

また、議論自体はマジメですので、
なかなか勉強になります。

例えば、巨大な人型ロボットを歩かせた時、
その重心移動に乗っている人間が耐えられないなど、
意外な知見も得ることができました。


物理を勉強している理系の高校生にお勧めです。
物理を違った角度から見ることにより、
理解が深まることでしょう。

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engineer_takafumi at 22:29|PermalinkComments(0)

2017年09月20日

ドキュメント トヨタの製品開発

本日は安達 瑛二 氏の
ドキュメント トヨタの製品開発
です。
ドキュメント トヨタの製品開発: トヨタ主査制度の戦略,開発,制覇の記録

本書はマークII、チェイサー、クレスタと
トヨタの一時代を築いた三兄弟を
主査付として担当された著者による
開発の回想記です。

トヨタの主査制度は、
「主査」という絶対的な権力者の元に
新車開発を進める方法として有名です。

製品開発は合議だけでは成り立たず、
本当に良いものをつくるためには、
ある意味、独断的に仕事を進める必要もあります。

そんな中で生まれてきたのが主査制度なのでしょう。


本書では、著者がドキュメンタリー形式で
製品開発の流れを記しています。

かざらない生の記述なので、車の専門家でなければ、
意味をつかむのも難しいと思いますが、
それでも開発の空気感や雰囲気は伝わってきます。

1970年代の話になってしまうので、
直接役に立つ知識は得られないかもしれません。
しかし、製品開発を疑似体験できるという意味で、
大きな価値を得ることができます。

あとがきで、
「全体から細部にまで深く関与できた最後の世代かもしれない」
という記述がありますが、現在の車は電子制御など、
個別技術が進化しすぎて、一人で扱うことは難しいのでしょう。

そんな中で、本書は貴重な記録として輝き続けるのです。


ハードの製品開発に携わる方にお勧めの一冊です。
製品開発の原点が学べることでしょう。

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engineer_takafumi at 23:31|PermalinkComments(0)

2017年09月16日

サービスのためのIOTプロダクトのつくり方

本日は野々上仁 氏の
サービスのためのIOTプロダクトのつくり方
です。
サービスのためのIoTプロダクトのつくり方

本書はIoTビジネスの分野のベンチャー経営者、
2014年に「アップルウォッチ」に先駆けて、
日本発のスマートウォッチを発売したという、
著者によるIOTビジネスの立ち上げ方に関する一冊です。

IoTと一言でいっても、ハードウェアからソフトウェア、
制御、通信、電源、そしてデザインなど、
関連する分野は非常に広くなります。

これらの技術すべてに詳しい人など、まずいなくて、
部品や技術を買ってきたり、人に任せたりする必要があります。

それでも、依頼側としては最低限
押さえておかなくてはいけないことがあり、
本書はそのポイントをコンパクトにまとめています。

著者が開発したスマートウォッチの経験を元に、
実際的な知識を解いた一冊といえるでしょう。

個人的には、
時計の職人はマイナスドライバーしか使わないが、
電子回路を扱う技術者はプラスドライバーしか使わない、
という部分が心に残りました。


IoTの製品を仕掛けてみたい、
もしくはIoT関連のビジネスを起こしたい、
と考えている人にお勧めの一冊です。
IoT製品を開発する勘どころがわかるでしょう。


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engineer_takafumi at 16:40|PermalinkComments(0)

2017年09月07日

量子コンピュータが人工知能を加速する

本日は西森秀稔 氏、大関真之 氏の
量子コンピュータが人工知能を加速する
です。
量子コンピュータが人工知能を加速する

物理を学んだものからすると、
量子コンピュータは大きな魅力があります。

理論を学んだにもかかわらず、
どことなく別の世界のように感じる量子力学を
目の前に見える形で、社会に役立たせられる
という意味で人を惹きつけるのでしょう。

量子コンピュータを実現する方法は
いくつか提案されていますが、
本書ではその中で「量子アニーリング」を取り上げます。

というのも、著者の西森氏はこの量子アニーリング
の提唱者の一人だからです。

「量子アニーリング」は現在商用化している会社がある
(カナダのD-wave社)、人工知能への応用が可能である、
ということで、現在有力視されています。

夢物語であった量子コンピュータも、
開発がここまで進んでいるのだと、
ワクワクさせられる内容でした。


また、量子コンピュータの本というと、
とにかく難解なものが多いですが、
本書は応用よりの話に触れられていたり、
文字数が少なめだったりして読みやすかったです。


量子コンピュータについて学びたい
一般の方にお勧めの一冊です。
これなら最後まで読むことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:54|PermalinkComments(0)

2017年08月03日

人類の未来を変える核融合エネルギー

本日は核融合エネルギーフォーラムの
人類の未来を変える核融合エネルギー
です。
SUPERサイエンス 人類の未来を変える核融合エネルギー

核融合について勉強しようとした時、
日本語の本は思いのほか少ないようです。

この本は2016年刊行と比較的新しいので、
なるべく新しい知識を得るために購入しました。


本書は核融合発電の原理から、
プラズマの制御方法について、
実現に向けての課題、開発の歴史と
一通りの知識が学べます。

大学の初級程度の物理の知識があれば、
理解できる内容となっており、
読みやすいです。

また、燃料はどうするのか?
安全性は?放射性廃棄物は?といった、
実用化に際して、普通の人が疑問を抱きそうな点
について丁寧に説明されています。

核融合は技術的なハードルが高いという
問題点があるものの、
実用化された時のインパクトが非常に大きいので
ぜひ、一人でも多くの方に知って頂きたいと思いました。


エネルギー問題に興味がある方には
お勧めしたい一冊です。
究極のエネルギーとしての
核融合についてコンパクトに学べます。


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engineer_takafumi at 01:34|PermalinkComments(0)

2017年06月30日

技術は戦略をくつがえす

本日は藤田 元信氏の
技術は戦略をくつがえす
です。
技術は戦略をくつがえす


日本ではあまり大きな声で語られることはありませんが、
軍事には技術を発展させる強い力があります。

なぜなら、コストとか消費者の志向などに
左右されることなく、
純粋に技術を追求することができるからです。

そこからイノベーションが起きて、
科学技術の発展がもたらされてきたのです。

例えば、ナビに使われるGPSやインターネットの技術など、
現在の生活を便利にしてくれている技術の多くが、
元は軍事用途として開発されています。


本書は防衛省の技官として、
自衛隊の装備品の創製に従事する著者が
戦略と技術の関係について説きます。

中身は軍事の例ばかりではありますが、
孫子の兵法のように、
マーケットという戦場に繰り出すビジネスマンにも
役立つ一冊となっていると思います。

個人的には、
対戦車戦において、対空砲を転用して勝利した、
アラスの戦いの話が印象に残りました。


ネットなど、技術を利用したビジネスをしている
経営者の方にお薦めの一冊です。
技術をどう活かすか、ヒントが得られるでしょう。

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engineer_takafumi at 16:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年06月24日

ソーシャル物理学

本日はアレックス・ペントランド氏の
ソーシャル物理学
です。
ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学

本書は大量の実社会データ
いわゆる「ビッグデータ」を利用し、
人間や社会の行動を解析して、制御する方法を見つける
「社会物理学」について述べられたものです。

著者はビッグデータ研究の世界的第一人者で
10以上のビッグデータ関連の会社を作った
起業家でもあります。

起業家であるからか、
主に組織の生産性をいかにして上げるか
という問題に大きなページが割かれています。

これは、会社員にとっては非常に興味のあるテーマで、
休憩時間を変えただけで劇的に生産性が上がった事例、
席替えだけで職場の問題を解決した事例、等を通して、
人のつながりをコントロールすることの
重要性を深く認識しました。


個人的には、
会話などの積極的な交流はもちろん、
話が聞こえてくるだけ、近くにいるだけといった、
受動的な交流でも、人は大きな影響を受ける
という部分が印象的でした。


ビッグデータがどんな風に活用されているのか
興味がある人におすすめの一冊です。
データで解析できることと、
その限界が見えてくることでしょう。


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2017年01月21日

はじめてのサイエンス

本日は池上 彰氏の
はじめてのサイエンス
です。
はじめてのサイエンス (NHK出版新書)

本書は池上さんがサイエンスをどのように書くか、
興味を持って購入しました。


池上さんの解説は非常にわかりやすいもので、
この本でもサイエンスについて、
その解説力が大いに発揮されています。

サイエンスといっても、ただ理系的な知識を語るだけでなく、
物理であれば原子力の問題、化学であれば環境問題と、
社会的な問題に結びつけるように配慮されています。

ですので、ニュースで時事問題を見る時などに、
すぐにこの本で得た知識が生きることでしょう。

また、科学者や技術者なども親交が深いようで、
比喩などは、専門家のチェックを経ているとのことです。
だから、変な理解になることもないでしょう。


池上さん本人は文系の方ということで、
このレベルで科学を理解されるためには、
相当の努力があったと思います。

それを乗り越えて、これだけ分かりやすく
表現されるのですから、
本当に伝えるプロなのだな、と再確認させられました。


個人的には、
遺伝子組み換え作物の解説の部分が印象的でした。
安全と危険、どちらに偏ることもなく、
メリットとリスクが的確に表現されていると思いました。


サイエンスについてちょっと知ってみたいな、
と思った文系の方にお勧めの一冊です。
読みやすい中で、本物の知識を得られるでしょう。

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2016年12月04日

現象を解き明かす微分方程式の定式化と解法

本日は小中 英嗣氏の
現象を解き明かす微分方程式の定式化と解法
です。
現象を解き明かす微分方程式の定式化と解法

本書は担当編集者の方よりご献本頂きました。
太田様、ありがとうございました。


本書は大学で教鞭をとっておられる著者が、
「数学や物理の知識はどうやって使われるのか」
ということをしつこくしつこく書いたという一冊です。

私も、「高校数学の使い方」の本を書きましたが、
実際、大学院や企業の研究レベルで使われている数学
といっても、高校数学レベルかそれに少し毛のはえた程度
というものが多いです。

本書は数学を使うことにフォーカスされており、
高校数学程度の最小限の数学力で、
数学の使われ方が理解できるように配慮されています。


また、演習問題も興味深かったです。
典型的な力学や電気工学の問題はもちろん
貯蓄の金利の問題や生物の個体数の問題など、
なるべく、広範囲の現象を対象にしています。

さらに、単に答えを求める問題だけでなく、
わざと計算を間違えて得た解の検証をする問題、
物体の落下についてアリストテレスとガリレオの主張
をそれぞれ定式化する問題など、
様々な方面から微分方程式を使う訓練を行って
理解を深められるようにできています。

個人的には最後の(半ば哲学的な?)演習問題が印象的で、
自分が学生だったら、こんな先生の授業を受けてみたい
と思わせられました。


高校の物理の授業に物足りない高校生、
理工学部の学部生にお勧めの一冊です。
数学の使われ方のイメージをつかめることでしょう。

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engineer_takafumi at 23:48|PermalinkComments(1)

2016年08月26日

数学は世界を変える

本日はリリアン・R・リーバー氏の
数学は世界を変える
です。
数学は世界を変える あなたにとっての現代数学

本書は現代数学の古典的名著と聞き、興味を持って購入しました。


本書は第二次世界大戦のさなかの1942年に書かれたものです。
当時まだ教養水準がさほど高くなかった一般の人に、
現代数学の考え方をやさしく説くために作られたそうです。

結果、アメリカのあらゆる世代の人に読まれ、
(戦地の兵士に読ませるため、野戦糧食セットに同梱されたそうです)
いまでも古典として高い評価を受けています。

現代数学はその抽象度の高さが特長であると考えられます。
そのため、非常にとっつきにくく、一般の人に伝えることは
とても難しいことだったでしょう。

しかし、本書はやさしい文章とイメージあふれるイラストで
その難題をうまく解決しています。
さすが半世紀以上の時を越えて、残ってきた本です。
数学の哲学を学ぶために、最適の一冊だと思います。


個人的には、現代数学の抽象性と現代絵画の抽象性が
つながっている、という部分が特に印象的でした。


哲学としての数学を学びたい人にお薦めです。
実際の数学の知識は最小限でも、
抽象的な数学の意義を理解できるでしょう。


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2016年08月12日

ロケットササキ

本日は大西 康之氏の
ロケットササキ
です。
ロケット・ササキ:ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

本書はジョブズや孫正義が仰ぐ伝説のエンジニア、
というコピーにひかれて購入しました。

佐々木正氏は戦中をエンジニアとして過ごし、
その後、神戸工業を経て、早川電機(シャープ)に入社
シャープにて電卓戦争の中核として、シャープだけではなく
日本の電子産業全体を盛り上げた、伝説のエンジニアです。


佐々木氏はエンジニアとしての能力ももちろんですが、
その幅広い人脈がすばらしいです。
江崎玲於奈氏をはじめとする科学者、技術者はもちろん
松下幸之助や井深大などの日本企業のトップとの人脈、
ベル研究所のショックレー、ブラッテン、バーディーン、
インテルのロバート・ノイス、ゴードン・ムーア、アンドリュー・グローブ
など、歴史的な人物とも親交が厚いそうです。

シャープでこれらの人脈を生かして次々に新製品を生み出す話は
エンジニアの一人として、強い感銘を受けました。


日本は一時、半導体や電子機器で世界を席巻しましたが、
その裏には、佐々木さんのような天才エンジニアがいたことを
強く感じさせる本でした。

私もエンジニアとして、これからの世界を変える何かになりたいと
思いを新たにしました。


エンジニアであれば、是非読んでもらいたい一冊です。
佐々木さんの半生から、夢やエネルギーをもらえることでしょう。



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2016年08月06日

孤独を克服するがん治療

本日は押川勝太郎氏の
孤独を克服するがん治療
です。
孤独を克服するがん治療〜患者と家族のための心の処方箋〜

本書は出版社の方より、ご献本いただきました。
サンライズパブリッシング様、ありがとうございました。


がんは恐ろしい病気です。
ただ、今は日本人の2人に1人はかかる病気とも言われ、
「身近な」ものになってしまっています。
親戚の中でがんで亡くなった人はいない、
という人はいないのではないでしょうか?

これだけ身近な病気であるのに関わらず、
怖いというイメージが先行していて、
実態が知られていないのも事実です。

本書は抗がん治療の専門家である著者が、
患者さんからの質問という形で、
がんとは何か?どんな治療法があるのか?
普通の人にもわかりやすく解説してくれます。

タイトルの「孤独を克服する」という言葉にもあるように、
がんとの闘いの相手は病気だけではありません。
仕事のこと、家族のこと、お金のことと
患者の悩みに親身になって応えてくれます。


個人的には、本文のところどころに入れられている
がん治療のためのブックガイドが特に参考になりました。


がんにかかる前に読んでおきたい一冊です。
家族や自分が、がんにかかってしまった時
冷静に行動できる手助けになるでしょう。

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2016年05月28日

シグナル&ノイズ

本日はネイト・シルバー氏の
シグナル&ノイズ
です。
シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

本書はデータ予測に関する名著と聞き、購入しました。


著者は『マネー・ボール』で登場する
野球の成績予測モデルの開発者で、
2008年の米国大統領選の結果を予測し、
50州のうち49州的中させたという
統計の専門家の著書です。


500ページ超の大作で、内容も高度で読み易いものでは
ありませんが、予測することの本質をつかめます。

つまり、タイトルにもなっていますが、
データの中で何がシグナルか、何がノイズなのか
を見分けることが、予測で最も重要なのです。

格付け会社や天気予報、野球のスカウト、
そして、ギャンブラーなど、統計や確率にまつわる
職業はたくさんあります。
それらの特徴や予測モデル、その限界などを
豊富な実例を交えて、説明してくれます。


予測の方法論ももちろんですが、
著者のような予測の専門家が世の中をどう見ているか
ということが興味深い一冊でした。

読めばわかりますが、決して数式や予測モデル万歳
というわけではないのです。
むしろ、予測モデルの限界を把握した上で、
どのように分析結果を解釈するべきか、が重要です。


本格的に統計を勉強する人にお勧めの一冊です。
数理モデルの細部を議論する前に、
大局をつかむための事柄を学べるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年05月24日

理系に学ぶ。

本日は川村 元気氏の
理系に学ぶ。
です。
理系に学ぶ。

本書はタイトルにひかれて購入しました。


映画や小説、絵本などクリエイティブ界で活躍する
典型的な文系人間の著者が、
「これから何が起こるのか」ということを中心に、
様々な分野で活躍する理系人間にインタビューしたもの
をまとめたものが本書になります。


理系といっても、著者と同じクリエイティブ業界で活躍する
メディアアーティストから、ロボットクリエイター、医者、
宇宙飛行士、物理学者、会社社長など多彩にわたっており
理系人間とひとくくりにできない面白さもあります。

登場する方の専門分野は深く、難解なものも多いですが、
著者のシンプルで本質的な質問が、
対談をわかりやすいものにしてくれます。

また、人選が良いと思うので、ここに登場する人たちは
これから注目しておいた方が良いでしょう。


文系の人がさっと、理系の社会を知りたいと
思った時にお勧めの一冊です。
これから注目すべき理系の分野が明らかになるでしょう。

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2016年04月29日

世界を変えた17の方程式

本日はイアン・スチュアート氏の
世界を変えた17の方程式
です。
世界を変えた17の方程式

本書は「世界を変えた方程式」というタイトルが
気になって購入しました。

著者はポピュラーサイエンスの著者として
世界的に有名なイアン・スチュアートです。


本書はピタゴラスの定理に始まり、波動方程式、
シュレディンガー方程式など、数学や物理の方程式に
ついてのトピックスを集めたものです。

単に数式の話だけでなく、
その方程式が現れた歴史的、学問的な背景を
十分に述べてくれており、
より理解を深められるようにできています。

ただ、訳書であり読みにくいことと、
ボリュームの大きさ、内容のレベルなど
簡単な本ではありません。
通読するにはかなりの前提知識と努力が必要です。


個人的には、
シュレディンガーの猫のパラドックスを
解決してくれていたことが印象的でした。

他の本はパラドックスを紹介するだけで、
解決はしてくれないものがほとんどです。


数学や物理を教えている人にお勧めの一冊です。
トピックスがつまっているので、
学生の関心をひける話題を見つけられるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)