★理系本の書評

2024年03月13日

「数学的」な仕事術大全

本日は深沢 真太郎 氏の
「数学的」な仕事術大全
です。



本書は「ビジネス数学教育家」として
セミナーの講師として各地で活躍しており、
30冊以上の著作がある著者による
「ベストアルバム」として書かれた一冊です。

そもそも「数学的」とはどういうことか
から始まり、
事実を数字で分析すること(ファクトベース)
仮定を数字で検証すること(アサンプションベース)
数学的な文章の読み方、書き方
数学的な話し方
数学的な資料作成の方法
と、仕事術の王道を行く一冊です。

「ビジネス数学」というくらいだから
乾いた学問なのかと思いきや、
ここぞという時には、人間の直感や覚悟も問います。

数学の世界はともかくとして、
ビジネスの世界は数字の分析だけでは
説明できないこともあります。

しかし、だからこそ、数字でできる分析は
きっちりすることで仕事の質に差がでます。

その実践方法を教えてくれる一冊です。

著者が企業から引く手あまたの研修講師である
理由がわかったような気がしました。


個人的には
そもそも物事をはっきりさせようと思っているのか?
そもそも数値化したいと思っているのか?
そもそも本気で決めようとしているのか?
という部分が特に印象的でした。

数字は強力な武器とはなりますが、
人の想いが乗ってこないと
力を発揮できるものではないのです。


仕事のレベルを上げたい中堅社員に
お勧めの一冊です。
単なるロジカルシンキングを超えたロジカルを
発見することができるでしょう。

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engineer_takafumi at 21:54|PermalinkComments(0)

2023年04月01日

AI時代に差がつく 仕事に役立つ数学

本日は鈴木 伸介 氏の
AI時代に差がつく 仕事に役立つ数学
です。


本書の著者は、医学部受験に特化した
数学マンツーマン指導の事業を中心に、
企業を対象にした数学リテラシー向上研修や
データ分析のコンサルティングを行っています。

また、一般向けに数学的な思考を伸ばす
セミナーを開催していたりして、
数学の価値を幅広い人に伝える仕事をしています。


そんな著者が本書で説くのは、
「仕事に役立つ数学」です。

「割合」にはじまり「相関」「標準偏差」……と、
統計を中心にビジネスに役立つ
数学の例を示してくれます。

ほとんど数式が使われていないので、
普通の本のように読み進められます。

それでいて、基本的な数学用語の概念と
それがどのように実社会で使われているか
学ぶことができるのです。


個人的には、
エクセルによる実践が多く入っていたことが
印象に残りました。

学校の数学が、問題集と紙の上で
行われるものだとすれば、
「仕事に役立つ数学」はエクセルの中で
動いているものなのかもしれません。

電卓だけでなく、本書に示したような形で
エクセルが使えることが、
実践的な数学力を有することなのでしょう。


数学に苦手意識をもつビジネスパーソンに
お勧めの一冊だと思います。
数学がどんな形で世の中で役立っているか、
理解することができるでしょう。


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engineer_takafumi at 21:39|PermalinkComments(0)

2023年02月05日

「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである

本日は菊本久寿 氏の
「エンジニア×スタートアップ」こそ、最高のキャリアである
です。


本書の著者は、
数々のスタートアップでCTOとして活躍し、
現在は自らスタートアップである
「スタートアップテクノロジー」を設立、
CEOとして活動しています。

また、Webエンジニア養成の
プログラミングスクール「RUNTEQ」を
運営されています。


そんな著者が語るのは、
プログラミングとスタートアップの
かけ算のキャリアです。

プログラミングを身に着けて
エンジニアになろう、という本は
よくあると思います。

しかし、スタートアップと
組み合わせてキャリアを語る本は
今のところ読んだことがありません。

著者自身のスタートアップとの
付き合いが豊富ですので、
そのお話が面白かったです。

エンジニアとスタートアップの相性の良さ、
そしてスタートアップの面白さや
可能性を感じさせてくれる一冊でした。


個人的には、
普通のベンチャーと
スタートアップの違いの部分が
特に印象的でした。

スタートアップは成長力を
特に意識するものなのですね。


エンジニアを目指す人には
ぜひ一読してもらいたい一冊です。
スタートアップという選択肢を
可能性に加えられるでしょう。

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engineer_takafumi at 08:56|PermalinkComments(0)

2022年12月18日

一生モノの物理学

本日は鎌田 浩毅 氏、米田 誠 氏の
一生モノの物理学
です。


本書は「科学の伝道師」と呼ばれる
京都大学の元教授(現在は特任教授)と
技術者経験もあり、YouTubeチャネルも持つ
予備校のカリスマ物理講師の著者による、
身の回りの技術の中にある物理について
書いた本です。

目の原理、内視鏡、X線・CT・MRI、
そしてノイズキャンセリングやレーダーなど
身の回りにあるテクノロジーに関わる
物理について解説します。

どれも単純な技術ではないのですが、
著者が物理の背景がなくても読めるように
数式を使わず、図と言葉で説明しています。

難解な概念もスラスラ理解できて、
他の本よりもはるかに読みやすいです。

物理の醍醐味である、
仕組みが分かる快感を味わう
ことができるでしょう。


ただ、物理学科出身の私だから言いますが、
「物理はビジネスパーソンにも必須の知識」
とは、全く言えないような気がしますね……。

確かに知ってて損はありませんが、
これが文系の仕事をするに重要かというと
そうではない気がします。

それでも興味があって学ぶ分には、
とても良い入門書だと思います。

テクノロジーが好きな方は文理問わず
いらっしゃると思いますので。


個人的には、
X線、CT、MRIの仕組みの章が
特に興味深かったです。

今まで何気なく聞いていましたが、
その原理の違いがはっきり理解できました。


ペラペラめくってみて、もしくは目次を見て、
興味のある項目がある人にはお勧めです。
分かりやすく、その物理的な原理を
理解することができるでしょう。

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engineer_takafumi at 08:57|PermalinkComments(0)

2022年01月16日

図解 身近にあふれる「微分・積分」が3時間でわかる本

本日は狭川 遥 氏の
図解 身近にあふれる「微分・積分」が3時間でわかる本
です。


本書は全国中学数学大会のファイナリストで、
現役の国立大学生(数学科)
による一冊です。


本書は身近にあふれる微分・積分
というテーマで、
例えば台風や料理、貯金、などから、
ジェットコースター、競馬のオッズ、
恋愛やいじめや昇進まで
あらゆることを微分・積分の視点で見ます。

確かに、グラフに表されることであれば、
どんなことでも微分・積分に
つなげることはできるでしょう。

多少、ムリがあるところもありますが、
微分・積分でこれだけのトピックを
書くことは面白いと思います。

微積分を理解するためというより、
微積分の大喜利くらいの軽い気持ちで
読むと丁度よいでしょう。


個人的には、
ほぼ全ての節に入っている、
グラフが楽しめました。


数学を教えている、
教師や講師の方にお勧めの一冊です。
生徒に教えるときの小ネタとして
面白いでしょう。

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engineer_takafumi at 18:23|PermalinkComments(0)

2021年09月06日

生物はなぜ死ぬのか

本日は小林武彦 氏の
生物はなぜ死ぬのか
です。


本書の著者は東京大学の
定量生命科学研究所にてゲノムの再生を
研究している研究者です。

そんな著者が学者から見た
死生観を解きます。

結論として「死」は生物が命を次世代に
繋ぐために絶対に必要なもので、
遺伝子にプログラムされているのです。

人間から見ると「死」は
忌み嫌うものであります。

しかし、生物としての観点から見ると、
多様性を確保し、優れた個体を残すための
仕組みと考えられるのです。

死は人間にとって常に重大なテーマでした。

宗教、倫理、様々な分野で
このテーマを研究してきました。

その中で純粋に生命科学としてみた時の
死生観を加えることは、
より人生を有意義にするための
要素だと感じます。

それにしても、生命の巧妙さに
あらためて関心させられると共に、
こんな複雑なものが「偶然」生まれたことは
まさに奇跡としか言いようがないことを
再確認することができました。


個人的には、
小型のマウスはほとんど
捕食されて死んでしまうので、
人のように病気や老衰に備える必要がない
という部分が特に印象的でした。

薬品の動物実験として
マウスが使われていますが、
人との生態の違いを考えると
あまり適切ではないのかもしれません。


「死」について考え直したい方に
お勧めの一冊です。
宗教や道徳と違った死生観を知ることが
できるでしょう。



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engineer_takafumi at 01:00|PermalinkComments(0)

2021年06月07日

文系のためのめっちゃやさしい 微分積分

本日は山本昌宏 氏が監修の
文系のためのめっちゃやさしい 微分積分
です。


本書は対話形式で大学教授と
文系のサラリーマンが対話する形式で
微分積分をやさしく解説します。

微分積分とは何なのか? から始まり、
歴史や数学的な取り扱いを学び、
最終的まで微分方程式まで進みます。

微分積分がテーマですので、
数学的に少し難しくなる部分もあります。

でもそこで、対話相手のサラリーマンが
「ぜんぜんわかりませんっ!」
と言って、さらに突っ込んで教えてくれます。

人の「わからない」のポイントが
わかっているので安心して読める一冊です。


個人的には、
ニュートンやライプニッツなどの、
人物の紹介が特に印象に残りました。

人のドラマを絡めると、
無味乾燥な数学も生きた学問に
なるのかもしれませんね。


文系でちょっと微分積分に
興味を持った、という人におすすめです。
さらっと、微積分の概要を
学ぶことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 00:19|PermalinkComments(0)

2021年05月30日

意味がわかる微分・積分

本日は岡部恒治 氏、本丸諒 氏による
意味がわかる微分・積分
です。


本書は学生時代に微分や積分を習ったけど、
「あれは一体なんの意味があったんだろう」
という人向けに、意味を解説した一冊です。

高校数学では、どうしても「受験」から
逃げることはできません。

ですから、意味を考えることより、
問題を解くことが優先されます。

そんな中で、何となく関数を微分したり、
積分して面積を求めることはできるけど、
その意味がわからない、
という疑問にピッタリと答えてくれます。

導入や説明が秀逸なだけでなく、
この手の本では取り上げられることの少ない、
ニュートン近似まで取り上げられており、
まさに「意味」を学ぶ一冊です。


個人的には
「加々速度(ジャーク)」のコラムが
特に印象に残りました。


高校数学を学び直したい、
理系の大学生におすすめの一冊です。
霧が晴れたように理解できて、
さらに高度な数学の土台となるでしょう。


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engineer_takafumi at 01:03|PermalinkComments(0)

2020年11月01日

図解 かけ算とわり算で面白いほどわかる微分積分

本日は佐々木 淳 氏の
図解 かけ算とわり算で面白いほどわかる微分積分
です。


本書は代々木ゼミナールの最年少講師から、
現在は海上自衛隊でパイロット候補生に
数学を教えている著者による一冊です。


微積分を言うと難しそうに聞こえますが、
実は数式でなく感覚でも学べるものです。

本書は図を多くして、感覚的に
微積分を感じられるよう工夫されています。

数式はほとんどありませんし、
微積分の実例も集められていて、
手軽に微積分を学べます。

文字数も多くないので、
1時間もあれば読めてしまうでしょう。


個人的には、
y=x^2の積分を解説する図が
分かりやすくて良いと思いました。


微分積分を簡単におさらいしたい
という人にお勧めの一冊です。
図を見ているだけでなんとなく微積分の
感覚をつかめるかもしれません。

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engineer_takafumi at 19:38|PermalinkComments(0)

2020年10月11日

理系読書

本日は犬塚 壮志 氏の
理系読書
です。


本書の著者は、業界最難関といわれる
駿台予備校の採用試験に
一発合格(当時、最年少)した、
元駿台予備校の化学講師です。

そして、同校の季節講習会にて担当する
化学受講者数が予備校業界で日本一となった
実績も持っています。


その著者が本書で説くのは
「読書術」です。

私も理系なのでわかりますが、
研究などで調べものをする時に、
難解で膨大な文献を、読まなければ
いけないことがあります。

大学で研究室に入った頃は、
「こんなの無理だろう」
と考えていましたが、
やっていくに従ってコツをつかんで、
必要な情報を素早く得られるように
なってきました。

その「コツ」というものを、
見事に言語化してくれたのが、本書です。

本書を読んでいると、
確かに自分もそんなこと考えているな、
と感じたり、
逆に、自分にはない視点は
すぐに取り入れてみようと考えてみたり、
読んでいてスッキリさせられた一冊した。

現代は情報があふれていて膨大な上に、
専門化が進んで難解になっています。

このような方法論も専門職だけでなく、
多くの人に求められるように
なっていると思いました。


個人的には、
読まない「部分」も
「全体」のどこに位置して、
互いにどんな関係にあるのかだけは
把握しておく必要があります
という部分が印象的でした。

飛ばし読みをして、
全く意味が取れなくなる人は
ここのプロセスを省略しているからだと
気づきを得ることができました。


文系、理系に関わらず、
仕事や研究で膨大な文献に接する
という人におすすめの一冊です。
効率的な文献の読み方を
学ぶことができるでしょう。



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engineer_takafumi at 14:09|PermalinkComments(0)

2020年09月17日

Zoom 1歩先のツボ 77

本日は木村 博史 氏の
Zoom 1歩先のツボ 77
です。



本書の著者は、クリエイティブディレクター、
ディレクターとして、映像、テレビ番組
CM制作や企業での動画運用コンサルティング
などを手掛けています。

本書はそんな著者による
Zoom の使い方、活用方法を書いた本です。

ですから、ただのZoomの解説書ではなく、
著者の深い経験に基づいた
実践的なテクニックが満載です。

例えば、ビデオの解像度に関しては、
Zoom自体の設計まで含めた解説がありますし、
学校や塾の配信、イベントの配信方法などの
実践的なテクニックや機材などまで
紹介されています。

著者のこだわりが出ている、
よく作りこまれた本だと思います。


個人的には、
ハウリング(フィードバック)の防ぎ方
の部分が特に印象的でした。

原理から対応方法まで詳細に説明されており、
実用的なことはもちろん、
好奇心も満たしてくれました。


Zoomを仕事で使っている人には
お勧めの一冊です。
今まで知らなかったZoomの新たな可能性を
発見することができるでしょう。


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engineer_takafumi at 17:31|PermalinkComments(0)

2020年07月04日

バイオハック

本日は井口 晃 氏の
バイオハック
です。


寝つきが悪いとか、体がなんとなくダルい。
こうした、病気とはいえないけど、
確実に能率の低下につながる不調、
には誰しも思い当たることが
あるのではないでしょうか?

こういった症状では病院には行きません。

しかし、その疲れにより、生産性も
パフォーマンスも気分も下がり、
生活を楽しめなくなるのです。

一方、お金持ちで活動的な人は
食べ物や運動などに気を付け、
高いパフォーマンスを維持します。

特に日本ではそんな健康度による
パフォーマンス格差が広がっています。

そこで本書の登場です。
本書のテーマのバイオハックは
自分自身が健康づくりの主体となり、
科学的見地に基づく方法を検証しながら、
肉体や頭脳、精神のパフォーマンスを
最大化してやろうということです。

本書では、
生体検査、食生活、日常習慣、医療の
観点からバイオハックについて説きます。

一つでもできることを見つけて
始めてみれば、あなたの身体の潜在能力を
引き出せる糸口になるでしょう。


個人的には、
体の「外側の筋肉」を冷やすことには、
じつは高い疲労解消効果があると考えられている
と言う部分が特に印象的でした。


身体のメンテナンスに力を入れたい、
と考える人にお勧めの一冊です。
よい習慣や行動を取り入れる
ヒントになってくれるでしょう。


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engineer_takafumi at 23:38|PermalinkComments(0)

2020年05月08日

数の世界 自然数から実数、複素数、そして四元数へ

本日は松岡 学 氏の
数の世界 自然数から実数、複素数、そして四元数へ
です。


本書は自然数、整数、有理数、実数、
そして複素数から四元数、八元数と
数の拡張の過程について説明する一冊です。

実際は四元数について
多くのページが割かれています。

大学教養レベル程度の数学力で
無理なく理解できるように書かれており、
読みやすい一冊といえるでしょう。

複素数(2元)の本質を理解するためには、
少し遠回りのように感じますが、
四元数について多少は知っておいたほうが
良いと感じています。

また、四元数は交換法則が成り立たない、
八元数になると結合法則も成り立たない、
というような性質が現れます。

そのような制約の多い「数」を
学ぶことによって、
「数」の本質が見えてくることでしょう。


個人的には、
四元数がそれほど広まってない理由は、
「非可換」であることが大きい
という部分が特に印象的でした。

やはり人は交換法則を当たり前に感じていて、
それを満たさない「数」を
奇妙に感じるのでしょう。


四元数、八元数を学びたい人はもちろん、
複素数をより深く理解したい人にお勧めです。
「数」の本質を感じられる一冊です。

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engineer_takafumi at 17:46|PermalinkComments(0)

2020年01月11日

日本の品種はすごい

本日は竹下 大学氏の
日本の品種はすごい
です。


本書は大学の園芸学部を卒業後、
キリンビールに入社し、
鑑賞用の花のブリーダーとして、
長年活動してきた著者による一冊です。

ブリーダーとは育種家とも呼ばれ、
色々な植物を掛け合わせて、
新しい品種を創り出す、
植物のプロフェッショナルです。

そんな著者が本書で語るのは、
ジャガイモ、ナシ、リンゴ、ダイズ、
カブ、ダイコン、ワサビといった、
日本人にとってなじみ深い食べ物の
品種の歴史です。


品種の物語は、
生産地の競争や農業、経済の歴史です。

品種という観点で、世の中の歴史を知る、
という意味で、知的好奇心を満たしてくれる
良い一冊だったと思います。


個人的には、
ナシが自家不和合性を持っている
という部分が特に印象的でした。

つまり、同じ品種間では授粉できない
ということなのですが、
私はそんな植物が存在することを
知らなかったので、驚きでした。


レストランを経営されていたり、
野菜の小売りをされている方にお勧めの一冊です。
商品知識を拡充して、お客様に「さすが」と
思わせられる知識を学べることでしょう。

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engineer_takafumi at 20:32|PermalinkComments(0)

2019年06月30日

予備校のノリで学ぶ大学数学

本日はヨビノリ たくみ 氏の
予備校のノリで学ぶ大学数学
です。


本書は教育系Youtuberとして、
理系の学部低学年をメインターゲットとした、
予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」
を書籍化したものです。

ほぼYoutubeの講義を再現するように作られており、
語り口や冗談まで再現されています。
その中でも、書籍になっているので、
読み手は自分のペースで読み進められます。

元のコンテンツの質が高いので、
期待通りの内容だと感じました。


個人的には、
超関数のところの説明が特にわかりやすい
と感じました。

「物理学者が勝手に使い出して」
というところが面白かったです。

大学生はもちろん、意欲のある高校生にも
お勧めできる一冊です。
大学数学で一番難しいことですが、
学びの見通しを立てることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:34|PermalinkComments(0)