⇒ 物理・科学哲学

2017年10月15日

図解 ヤバすぎるほど面白い 物理の話

本日は宝島社の
図解 ヤバすぎるほど面白い 物理の話
です。
図解 ヤバすぎるほど面白い 物理の話

本書は私が一部、原稿執筆のお手伝いをしているため、
ご献本いただきました。
株式会社G.B様、ありがとうございました。

例えば、「バネを使って10m以上ジャンプするには?」
「光速でボールを投げたらどうなる?」
「人工衛星で皆既日食をつくれる?」といった、
突飛な問題をマジメに議論するのが本書の意図です。

その中には「やっぱり無理なのか」というものも多いですが、
「風船をいくつつければ家が空を飛ぶ?」
というテーマのように、ちゃんと検証してみると、
意外にできてしまいそうなものも含まれているのです。

また、議論自体はマジメですので、
なかなか勉強になります。

例えば、巨大な人型ロボットを歩かせた時、
その重心移動に乗っている人間が耐えられないなど、
意外な知見も得ることができました。


物理を勉強している理系の高校生にお勧めです。
物理を違った角度から見ることにより、
理解が深まることでしょう。

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engineer_takafumi at 22:29|PermalinkComments(0)

2015年08月05日

「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!

本日は古澤 明氏の
「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!
です。
「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた! (ブルーバックス)

本書はシュレディンガーの猫のパラドックスに
興味があって購入しました。


シュレディンガーの猫のパラドックスを解くことを
期待して購入したのですが、実際には量子光学の本でした。

最終的にレーザーを使って、シュレディンガーの猫と
同じ状態を得るまでの過程が書かれた本です。

ただ、量子光学は大学で勉強しようとはしたものの、
入門さえできずに終わっていたので、
この本はとても興味を持って読むことができました。

シュレディンガー描像とハイゼンベルグ描像の違いなど
基本的なことから、初心者が陥りやすい間違いを
的確に指摘しながら書かれているので、
とても読みやすかったです。


特に「なんども繰り返すが」と言って、
重要なことを繰り返しているのが本当に助かります。

恥ずかしながら「なんども繰り返すが」で、
前の重要ポイントを覚えていたことは
ほとんどありませんでした。



量子光学の概要を知りたい人にはお勧めの一冊です。
私が読んだ限りでは、最も分かりやすい本だと思います。


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engineer_takafumi at 00:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年02月05日

元素はどうしてできたのか

本日は櫻井博儀氏の
元素はどうしてできたのか
です。
元素はどうしてできたのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

物質を細かくしていくと、最後は原子というものになることは
広く知られていることでしょう。

しかし、その原子をさらに細かくするとどうなるか?
そして、原子はどうやってできたのか?
それを解明するのが、原子核物理学です。

世の中で使われている科学は普通原子までで、
原子核物理が世の中で使われている例は
原発など、ごくごく僅かです。

それなのに、この学問がたくさんの人をひきつけるのは
根源は何なのだ、という人間の純粋な知的好奇心なのでしょう。


原子核物理は量子力学の理解も必要とし、
決して簡単なものではありません。

ただ、この本はその原子核物理を無理なく易しく
説いている一冊だと思います。


例えば原発などを通じて、原子核物理に興味を持った人におすすめです。
数式などもほとんどないので、無理なく基礎を学べるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年09月28日

頭がよくなる1分実験

本日は左巻 健男氏の
頭がよくなる1分実験
です。
頭がよくなる1分実験[物理の基本] (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書は簡単な実験を通じて、難しいと言われている
物理を学ぼうというコンセプトの本です。


数式で表されると難しいのですが、
イラストや実験でみるとイメージができるようになります

とはいえ、表面的な話で終わっているわけでなく、
熱や電磁波などは高校の物理レベルの話が書かれており
入り口は入りやすくとも、奥行きも広い本です。



子どもに物理を教えてあげたい父親などにお勧めです。
自分が学ぶとともに、子どもにうまく教えられるネタを
増やすことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月01日

物理法則はいかにして発見されたか

本日はファインマンの
物理法則はいかにして発見されたか
です。
物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術)

本書はご冗談でしょうファインマンさんを読んで
ファインマンに興味をもち、購入しました。


ファインマンはノーベル賞を取った超一流の科学者ですが、
教育活動にも熱心に取り組んだ方です。

物理を学ぶものにとって「ファインマン物理学」という本は
今も読み継がれている教科書です。

ということで、説明の上手さはさすがのものです。
使わせてもらいたいと思う説明方法が
いくつもありました。

また、物理法則だけでなく、
その根底に流れる思想も省くことなく語られています。

個人的には、物理と数学の関係についての
考え方が印象にのこりました。


帯には「語りの名手による入門書」と書かれています。
確かに入門者が読んでもわかりやすい本です。

ですが、この本は入門者はもちろん、
ある程度物理を学んできた人間が
改めて物理を見直す機会としても良いと思います。

物理も決して無味乾燥なものではなく、
人間の思想が深く息づいていることを感じるでしょう。

入門者に知識を、経験者に感動を与えてくれる一冊です。



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engineer_takafumi at 00:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年08月01日

物理学の原理と法則

本日は池内了氏の
物理学の原理と法則
です。
物理学の原理と法則 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


題名の通り、物理学の全体を
原理と法則という切り口で眺めた一冊なのですが、
良くも悪くも教科書的です。

何でこんなに教科書的に感じるのかと思えば、
重要な言葉が太字で強調されているからなのでしょうか?
情報密度もかなり高い本です。


最近は教科書そのものが、
一般向けに出版される時代なので、
こんなテイストの本も悪くはないのかもしれません。

また、物理の原則や原理についての
根本的な考察(そもそも論)や人間との関連性などは、
僕にとっては目新しく、興味を持ちました。


教科書を読むのが好きだったという方には
おすすすめの一冊です。


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engineer_takafumi at 02:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年02月23日

物理学はこんなこともわからない

本日は川久保 達之氏の
物理学はこんなこともわからない
です。
物理学はこんなこともわからない (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


例えば、ハレー彗星が地球に接近する時期、
これは2061年7月28日とされています。

つまり、今から50年近い未来であるにも関わらず、
1日(実際には数時間)単位での予測が可能です。

一方、天気予報というものがあります。
これはたかだか一日先の話なのに、
外れることも多いです。

一体、この差は何から生まれるのでしょうか?

20世紀の科学技術は、
主に物理学の進展によって発展してきましたが、
実はその物理学では、
明確に得意な問題と苦手な問題が分かれます。

つまり、彗星の軌道のような問題は、
物理が得意とする分野の問題で、
天気予報のような問題は、
物理が苦手とする問題となるわけです。


本書では、一見物理で扱えそうだけど、
物理的な解析をすることが、
非常に難しい問題が登場します。


物理は万能だ、と考えている方は、
ぜひ一読するべき一冊だと思います。

物理が得意なことと、苦手なことが
はっきりとわかるようになるでしょう。



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engineer_takafumi at 01:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年01月02日

自然現象はなぜ数式で記述できるのか

本日は志村史夫氏の
自然現象はなぜ数式で記述できるのか
です。
自然現象はなぜ数式で記述できるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は、なぜ科学現象が数式で記されるのか?
という観点から物理を述べたものです。


批判ですいませんが、この本を読んで一番思ったことは、
本書で多用されている下記の表現
人間にはまったく関係がない純粋な自然現象が、
100%人間が創造した数式で完璧に記述される

に疑問を感じてしまうということでした。

例えば、ニュートンの運動方程式にしても、
量子力学のシュレディンガー方程式の近似にすぎないことは
現在でもわかっていることですし、
その他の物理法則も実は完全ではないかもしれません。

もちろん、十分実験データと一致しているわけなのですが、
「100%数式で完璧に記述される」
とまで言われると、やっぱり違和感を感じてしまいます。


話が細かくなってしまいましたが、
全体的には基本的な物理法則を
わかりやすい言葉で表現しているので、
理系の高校生などにはおすすめの一冊だと思います。

また、ファラデーについての記述には
大変興味がわきました。

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engineer_takafumi at 23:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月29日

相対性理論から100年でわかったこと

本日は佐藤勝彦氏の
相対性理論から100年でわかったこと
です。
相対性理論から100年でわかったこと (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

先端物理がわかる、がコンセプトのこの本ですが、
今まで何回も挫折してきたので、
あまり期待しないで読み始めました。

ところが、すごいことに、少し理解できてしまいました。

この本の良いところは理論そのものでなく、
理論が登場した背景やその意義について、
言葉で明確に説明してくれることです。

普通の入門書を読んでも(専門書は問題外)、
目の前の事象について理解しようとするのが精一杯で
とても理論と理論の関係までケアできません。

ところがこの本だと、常に現代物理の思考の流れにそって、
話している事柄の意義を明確にしてくれます。

逆に意義がわかるので、詳細が全くわかっていなくても、
わかった気にさせられるのかもしれません。


今まで、先端物理に挫折してきた人ほどおすすめです。
この本からだと、必ず何かしらは得られるでしょう。

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engineer_takafumi at 00:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月20日

エントロピーがわかる

本日はアリー・ベン−ナイム氏の
エントロピーがわかる
です。
エントロピーがわかる (ブルーバックス)

本書はエントロピーをもっと理解したくて購入しました。


熱力学で登場する物理量であるエントロピーは、
我々がなじんでいる保存量ではなく、
増大する一方というとても奇妙な物理量です。

一般的には、統計力学を勉強すれば、
その本質が理解できると言われています。

ですが、統計力学を学んでも、数学的な定義はわかるものの
本質的な意味は未だにつかみきれないという人も
多いのではないかと思います。

エネルギーなどと違って、イメージが沸きにくいのですね。


本書では、さいころのゲームを使って、
その本質を的確に説明しています。

このイメージは、エントロピーを理解するのに、
非常に役立つと思います。


ただし、残念なのが、訳が非常にわかりにくいことです。

さいころゲームの説明が書かれた日本語を理解するのに、
かなりのエネルギーを必要とします。

少し英語力のある人でしたら、原書に当たったほうが
良いのではないかと思います。


大学で統計力学を学んでいる方の副読書としてお勧めです。
確実にエントロピーに対する理解が深まることでしょう。

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engineer_takafumi at 05:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年09月28日

量子力学はミステリー

本日は山田克哉氏の
量子力学はミステリー
です。
量子力学はミステリー (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


文系にもわかる量子力学がコンセプトのこの本です。

確かに、量子力学の本としては、
非常に読みやすく、わかりやすく書かれていますが
それも「量子力学の本としては」の話。

実際、数学や古典物理の素養がなければ
読みこなすのはかなり難しいでしょう。

数式はほとんど出てきませんが、
概念を理解するのに数学の素養が必要なのです。


一方、この本の良いところは、
量子力学における「波」の概念が
しつこく説明されているところです。

高校の数学、物理がある程度に身についていれば、
この本を読むことにより、量子力学における
確率波の概念をつかむことができるでしょう。

「シュレディンガーの波動方程式」という言葉は
聞いたことがあるけれども、
波動の意味がよくわからない、という人には
絶対おすすめの一冊です。

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engineer_takafumi at 06:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年08月02日

ビックリするほど素粒子がわかる本

本日は江尻 宏泰氏の
ビックリするほど素粒子がわかる本
です。
ビックリするほど素粒子がわかる本 クォークはどうして姿を見せないのか? ニュートリノはなぜ地球を突き抜けるのか? (サイエンス・アイ新書)

本書は編集者の方から頂きました。
ソフトバンククリエイティブ様、ありがとうございました。

素粒子というのは、興味はあるのですがとにかく難しい。

原子の説明だと、電子、陽子、中性子くらいで終わりなのですが、
素粒子はクォーク、中間子、ニュートリノ、
また、その中で世代や反粒子などあって、ひじょうにややこしいです。

しかも、素粒子の本はかなり高度な量子力学の知識も必要としていて、
とても物理学科の学部卒レベルでは理解できるものではありません。

しかし、この本はやさしく素粒子を解説してくれていて、
少なくとも数学的な知識は全くなくても読むことができます。

私はこの本で初めて「強い力」と「弱い力」が何なのかを
理解することができました。


素粒子に興味があるけれども、
本を読んでも難しすぎて理解できななった、
という人には特におすすめです。

素粒子の理解への第一歩を踏み出すことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 01:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年06月04日

物理を知れば世の中がわかる

本日は氏の
物理を知れば世の中がわかる
です。
物理を知れば世の中がわかる (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


帯には「日本のサッカーはなぜ弱いのか?」
そして、第一章のタイトルは、
「日本のサッカー・ラグビーは世界に通用するか?」

興味をそそられる内容ですが、中身は……。
ウケを狙いすぎるのも良くないような気がします。

元々、読者はある程度限定されるタイトルなので、
もっと正攻法で入った方が良かったような気がします。

でも、2章以降は物理の初学者向けの本としてよくできていて、
読みやすく、色々な知識を得ることができました。

ベストセラーの99.9%は仮説で「飛行機が飛ぶ理由はわかっていない」
という衝撃的なことが書かれていましたが、
この本では、飛行機が飛ぶ理由を
物理的にきちんと説明してくれています。

それも、高校卒業程度の知識があれば十分理解できるでしょう。

物理に興味のある学生には、読んでもらいたい本です。
物理と科学技術の接点を学ぶことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 00:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年02月06日

時間はなぜ取り戻せないのか

本日は橋元淳一郎氏の
時間はなぜ取り戻せないのか
です。
時間はなぜ取り戻せないのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


時間の流れというものは、
生活の中でごく身近な現象なのですが、
実は物理的にみると結構難しいものなのですね。

光の速度に近くなると時間の流れが遅くなるとか、
ものの長さが短くなるとか、
我々の常識では理解できないような現象が起きます。

時間というものは、我々が考えるように
絶対的なものでなく、遅い世界もあれば早い世界もある、
という相対的なものなのです。


この本では、結局人間にとって時間とは何なのか。
科学的、時には哲学的に問題の核心に迫ります。

内容は決して簡単ではありませんが、
それでも相対論の本としては
相当やさしい本だと思います。

わかりやすいのは、数学的、物理的表現だけでなく、
人間の主観や生命についての
考察があるからでしょうか。

時間の流れに興味がある人、
哲学的な科学に興味がある人
などには、特におすすめの一冊です。

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engineer_takafumi at 19:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年01月13日

われ思うゆえに思考実験あり

本日は橋元淳一郎氏の
われ思うゆえに思考実験あり
です。
われ思うゆえに思考実験あり―最新科学理論がもたらす究極の知的冒険

本書は思考実験というキーワードにひかれて
購入しました。

この本は科学と哲学の中間より少し科学に近い
という領域の本です。

例えば、「人工生命は意識を持てるか」とか
「時間はなぜ過去から未来に流れるのか」といった
問題に真正面から科学で立ち向かいます。

大学レベルの物理には抽象的なものも多いのですが、
この本では数式でごまかされることがないので、
本質的な「意味」を追求することができます。

特に、エントロピーにページが多く割かれており、
この本を読むとイメージがわくようになり、
理解が非常にふかまりました。

ちなみに、私はこの本で、長年わからなかった
「マックスウェルの小悪魔」
のパラドックスを解くことができました。


数式ばかりの本を読んでわからないといってる大学生。
たまには、こんな角度からアプローチしてみると
目からウロコが落ちる体験ができるかもしれませんよ。

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engineer_takafumi at 23:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)