⇒ 物理・科学哲学

2009年10月25日

もしもあなたが猫だったら?

本日は竹内薫氏の
もしもあなたが猫だったら?
です。
もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみがく (中公新書)

本書は「思考実験」というキーワードにひかれて購入しました。


科学関連の本を多数書かれている竹内薫さんですが、
彼の専門は科学哲学で科学や技術そのものではありません。

その意味では、この本は著者の専門に近く
竹内氏の本来の姿を色濃く現したものなのでしょう。

「思考実験」とは、科学と哲学を結びつける概念です。
ある事項について、思考実験を通し、時には科学的に
時には哲学的にアプローチします。

この本は、どちらかというと、哲学性が強いみたいで、
途中プラトンの話が出てきたりもしますが、著者の筆力で
僕のような人間でも、興味深く読み通すことができました。


科学技術に携わるもの、ある種の哲学が必要ということは、
否定することはできないでしょう。

しかし、科学哲学というと難しそうで、
(私も本格的な本は読んだことはありませんが)
実際とっつきにくいものなのだと思います。

しかし、この本なら、すっと読めてしまいますし、
科学に哲学が必要な理由がなんとなくわかると思います。

そういう意味でとてもオススメの一冊です。



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engineer_takafumi at 22:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月17日

あなたにもわかる相対性理論

本日は茂木健一郎氏の
あなたにもわかる相対性理論
です。
あなたにもわかる相対性理論 (PHPサイエンス・ワールド新書)

本書はPHPにてサイエンスの新シリーズが創刊されて、
興味をもちましたので購入しました。


最初、脳の茂木さんが相対性理論?
と感じましたが、茂木さんはアインシュタインに
思い入れがあるらしく、中身はなかなか良かったです。

相対性理論やアインシュタインの本としては
ベーシックな内容になるかもしれませんが、
その中でもアインシュタインは何がすごいのか?
ということについて、茂木さんなりの
考察が加えられています。


この本だけで、アインシュタインや相対性理論を完全に
理解することができるわけではありませんが、
茂木さんから見たアインシュタインという視点が
面白い一冊でした。

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engineer_takafumi at 23:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年08月29日

高校数学でわかるボルツマンの原理

本日は竹内淳氏による
高校数学でわかるボルツマンの原理
です。
高校数学でわかるボルツマンの原理 (ブルーバックス)

この本は、久しぶりに熱力学を復習したいな、
と思って購入しました。

熱力学は自由エネルギーのところからわかりにくくなってきましたが、
今回、この本を読んでフェルミエネルギーと化学ポテンシャルが
同じものと確認して、あらたな理解を得ました。

久しぶりに、基礎的なことを復習してみるものいいですね。
学生の時とはまた違ったひらめきがあります。


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engineer_takafumi at 08:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年11月01日

物理のABC

本日は福島肇氏による
物理のABC
です。
新装版 物理のABC (ブルーバックス)

この本は物理の主要事項の復習をしようと思い購入しました。

この本は初版1985年で、
それから版を重ねて2007年に新装版が出されたという、
ブルーバックスのベストセラーです。

読んでみて、その理由がわかりました。

扱っているのは、理学系の教養程度の物理学なのですが、
(光学、宇宙、熱、電磁気、量子力学、特殊相対論など)
すごいのがほとんど数式を使っていないこと!

内容もイラストを用いてわかりやすく書いているので
意欲的であれば高校生程度の知識でも読めてしまうでしょう。

さすが、20年以上もの間読まれ続けてきただけのことはあります。

現代物理を学ぼうとする全ての人に
最初に読んでもらいたい本だと思います。


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engineer_takafumi at 23:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年10月24日

量子力学が語る世界像

今回は和田純夫氏による
量子力学が語る世界像
です。
量子力学が語る世界像―重なり合う複数の過去と未来 (ブルーバックス)

本書は量子力学についての理解を深めたくて
購入してみました。

量子力学はシュレディンガー方程式を
基礎とする理論で、原子レベルのミクロな世界、
さらに電子や陽子、クォークの世界までもを
記述することができます。

しかし、その意味するものが
あまりに人間の常識から離れているが故に
量子力学をどう解釈(理解)すれば良いのかという
奇妙な問題が生じてしまったのです。

この本はその解釈問題の一つである
「多世界解釈」について解説されています。


この本を読んで大きな気づきがありました。

科学では、ある思想は普通○○理論と呼びますが、
この本で扱っているものは多世界解釈で
「解釈」であって、「理論」でないのですね。

これは、多世界解釈が「科学」ではないことを表しています。

というのも、科学というのは反証可能性があって
初めて科学と呼ばれるべきなのです。

多世界解釈が正しいかどうか、
これは本質的に人間には確かめることができません。

ですから、これは科学でないのです。

むしろ、神は存在するのか?
人間は何から生まれてきたのか?
などという、哲学と同じレベルの問題です。


この本を通し、哲学と融合する最先端科学の一派に
触れることができます。

それほど難しい数学や物理の知識は必要ないので、
大学教養程度の知識で十分読み通せるでしょう。
興味のある人はぜひ一読下さい。

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engineer_takafumi at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年01月29日

99.9%は仮説

今日紹介する本は、竹内薫さんの
「99.9%は仮説」です。
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)

現代社会は科学の社会と言われています。
そして、科学は万能という風潮があるのですが
意外にその基盤は弱いものかもしれません。

というのも、科学というものは
出発点が思い込みに近い「仮説」
で成り立っていることもあるからです。

例えばガリレオの時代には太陽が地球の周り
を回っているのが「科学的」であったわけで、
現在の科学の基盤にも、そんな「仮説」が
隠れているかもしれません。

本書では、色々な例を引きながら、
科学がいかに「仮説」に依存しているかを説き
それを通じて、仮説を疑ってみる観点を
持つことを勧めています。
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engineer_takafumi at 01:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)