⇒ 生物・化学

2011年03月23日

地球200周!ふしぎ植物探検記

本日は山口 進 氏の
地球200周!ふしぎ植物探検記
です。
地球200周!ふしぎ植物探検記 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


著者は自然を撮る写真家として活躍されており、
これまでの移動距離はのべ地球200周になるそうです。

また、「ジャポニカ学習帳」の表紙の写真は、
30年以上にわたり著者が撮り続けているとのことです。


そんな著者が今まで見た印象深い花について
書いているのがこの本です。

世界一大きい花、土の中に咲く花、砂漠の花など
驚くような花が紹介されています。
写真が多いので、目で楽しむことができます。


また、植物自体ももちろんなのですが、
それを撮る過程にも興味がわきます。

インフラが十分でない発展途上国の
そのまた辺境の地まで行くわけです。

住民との付き合い、マラリア、虫など、
我々には想像を絶するような苦労があります。


花に興味のある人はもちろんですが、
へき地の旅行に興味のある方は
一読してみると良いと思います。

続きを読む

engineer_takafumi at 01:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年03月09日

利己的な遺伝子

本日はリチャード・ドーキンス氏の
利己的な遺伝子
です。
利己的な遺伝子 <増補新装版>


本書は遺伝子に関する古典的な名著として
読んでみることにしました。

生物と遺伝子の関係を論じる場合、
普通は生物中心に、生物が子孫を残すために
遺伝子を利用すると考えるでしょう。

しかし、この本では、遺伝子中心に、
遺伝子が後世まで生き延びるために
生物を利用している、と説きます。

そして、遺伝子を中心に考えてみると、
いろいろな生物の行動を理論的に説明できることを
指摘するのです。

親子の関係、夫婦の関係、
本文中では動物や昆虫の例で説明されていますが、
それを人間にも適用できるのは確かでしょう。

ですから、ある意味、人間の良心を否定するように見え、
社会に大きな波紋を投げかけたこともうなずけます。


本書の中でも、私が一番感銘をうけたのは、
ミームという概念でした。

遺伝子は何もDNAの形でなくてもよく
何かを媒介して増殖する能力があれば、
それは遺伝子としての機能をはたすのです。

そうすると、人間の思想や信念なども、
人間の脳を通じて媒介する
遺伝子と解釈することもできるのです。

実際、人間は信念のために、
命を投げ打つことさえあります。

それは、DNAから見るとマイナスでしかないのですが、
後世に自分の信念を伝えるという意味では、
むしろプラスの方向にも動き得るのです。


ちょっとボリュームはありますが、
人間や生物って何だろう?
と、疑問を持つ人には、ぜひ読んでもらいたい一冊です。


続きを読む

engineer_takafumi at 02:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年09月06日

生きもの上陸大作戦

本日は中村桂子氏の
生きもの上陸大作戦
です。
生きもの上陸大作戦 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

5億年ほど前、地球の地表は荒地でしたが、
海には豊かな生態系が築かれつつありました。

そんな時代から、どうやって生物が水中から
陸上に移り住むようになったのか?
その歴史をたどったものです。

一見、オールカラーで図が多く読みやすそうなのですが、
文は専門用語も多く結構レベルが高いです。

ただし、生物の話ですので、数学や物理と違って
完全にわからなくても自分なりのレベルでは理解できます。


進化論なんていう言葉を中途半端に知っていると、
人間が生まれた歴史を理解したような気になりますが、
その考えがいかに浅かったかを痛感しました。

個人的には、「絶滅」も繁栄のためには必要なのだ、
という考え方に心を打たれました。


生き物が好きな方であれば、
非常に楽しめる一冊だと思います。

続きを読む

engineer_takafumi at 22:39|PermalinkComments(0)TrackBack(1)

2010年07月08日

マンガでわかる有機化学

本日は齋藤 勝裕氏の
マンガでわかる有機化学
です。
マンガでわかる有機化学 結合と反応のふしぎから環境にやさしい化合物まで (サイエンス・アイ新書)

本書は編集者の方から頂きました。
ソフトバンククリエイティブ様ありがとうございます。

「姫」というわがままな女の子が主人公の
マンガを中心とした、有機化学の本です。

マンガなので、読みやすいのですが、
書いてある内容は盛りだくさん、
高校の化学の教科書相当以上です。

ビジュアル中心で文章の絶対量は少ないので、
いきなり高校生がこの本だけで、
有機化学をマスターしようとするのは、
少し無理があるでしょう。

ですが、高校で習って以来、
有機化学は触りもしなかったけれども、
会社の配置転換で基礎的な知識が必要になった…、
こんな人にはピッタリの本だと思います。

私も有機化学からしばらく離れていましたが、
この本で楽しく復習できました。


続きを読む

engineer_takafumi at 02:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年05月31日

粘菌 その驚くべき知性

本日は垣 俊之氏の
粘菌 その驚くべき知性
です。
粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

粘菌という言葉は聞きなれないかもしれませんが、
言葉の印象から与えられるとおり、
ある非常に原始的な生物です。

本書では、この原始的な生物が高等な問題
(迷路や危険度最小の経路問題)
などを解いてしまう、ということが紹介されています。

最も、原始的な生物が「知性」を持っているのです。

ちなみに、著者はこの研究で、
イグ・ノーベル賞を受賞されたそうです。


本の第一印象に反し、問題のモデル化など、
数学的な難しい話が長く続いて面くらいましたが、
最後に「知性とは何か?」という本質的な話題に戻り、
その部分には非常に興味が持てました。

「知性」の本質に興味を持っている方、
あとは、経路問題のアルゴリズムなどに興味がある方は
ぜひ一読しておいたほうが良い内容でしょう。

続きを読む

engineer_takafumi at 02:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年11月28日

動物たちの反乱

本日は河合雅雄氏、林良博氏ら編の
動物たちの反乱
です。
動物たちの反乱 (PHPサイエンス・ワールド新書)
当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

この本は野生動物による獣害
(つまり農作物が被害を受けること)
を中心に、人と動物のあり方を論じたものです。

都市部に住んでいると野生動物に出くわす機会など
そうあるものではありませんが、
山間部などを中心に被害を受けている人たちは、
確実に存在しており、
人ごとですますわけにはいきません。


野生動物の生態などに始まり、
日本人と動物の付き合い方の特殊性などまで
説かれていて、興味深い一冊でした。


続きを読む

engineer_takafumi at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月31日

なぜ飼い犬に手をかまれるのか

本日は日高敏隆氏の
なぜ飼い犬に手をかまれるのか
です。
なぜ飼い犬に手をかまれるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)


本書はPHPにてサイエンスの新シリーズが創刊されて、
創刊同時刊行ということで興味をもちましたので購入しました。

本書は私はあまりなじみのない生物の話だったのですが、
エッセイ風で一話が短く、読みやすい本でした。

虫や動物など生き方を知ると、本来人間がどうあるべきか
教えられるような気がします。

また、環境問題による生態系の変化についても
考えさせられる一冊でした。



続きを読む

engineer_takafumi at 23:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年02月28日

化学トリック=だまされまいぞ!

本日は山崎昶氏の
化学トリック=だまされまいぞ!
です。
化学トリック=だまされまいぞ! (ブルーバックス)

本書は書店でタイトルに目をひかれて購入しました。


基本的に推理小説などでは、
化学系のトリックは好まれません。

例えば、せっかくアリバイのトリックが、
交通機関や他人を利用したものでなく
○×○×薬を使えば死亡推定時間がごまかせる、
というものだと、面白くもなんともないですから。

本書では、その一般的には使われない
化学トリックを集めたものです。

科学雑学の新たな視点として、
面白い本でした。
続きを読む

engineer_takafumi at 23:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年11月04日

遺伝子時代の基礎知識

本日は東嶋和子さんによる
遺伝子時代の基礎知識
です。
遺伝子時代の基礎知識―ゲノム科学の最先端をぜんぶ見て歩く (ブルーバックス)

本書は遺伝子組み換え作物に興味を持ち、
遺伝子を勉強しようと思い購入しました。


世間は遺伝子組み換え作物に過敏に反応していますが、
従来行われていた、家畜や農作物の品種改良も
結局、遺伝子の操作をしていることになるわけです。

もちろん、人間に害を与える可能性はあるのですが、
従来行われている検査基準で十分で、
特に遺伝子組み換えだから、という問題点はありません。

ここは素直に科学技術の進展による果実を受け取るべきです。


一方、遺伝子の技術は、クーロン人間や出生前診断など、
「生命とは何か?」という、人間の本質に関わる問題を
多く抱えています。

もはや、この問題は科学者だけのものではありません。
皆で議論して、必要であれば研究の中止を含め、
納得できる方向に進めなければならない。

21世紀に生きる人間として、
傍観は許されない問題だと感じました。

続きを読む

engineer_takafumi at 23:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)