⇒ 地学・環境・宇宙

2017年11月05日

宇宙エレベーター

本日は佐藤実 氏の
宇宙エレベーター
です。
宇宙エレベーター その実現性を探る(祥伝社新書)

エレベーターで宇宙に行く。
小説やマンガの話としか思えないかもしれません。

しかし、これはSFでも、夢物語でもありません。
検証してみると、科学的に可能性があることが示されたのです。

本書はこの宇宙エレベーターを技術的な側面、
法律や国際協力などの問題、などからまとめた一冊です。

特にテクノロジーの部分は良くできていて、
ある程度は網羅性もあり、
これだけ検証できているのであれば、
本当に実現可能なのかも、と思わされました。

また、宇宙エレベーターに限らず、
宇宙開発の歴史や意義も学ぶことができました。

宇宙開発関係者のインタビューも面白かったです。


個人的には、
ケーブル長を10万キロに設定した背景が印象的でした。


新規テクノロジーのビジネスに関わる人には
一読をお勧めしたい一冊です。
宇宙ビジネスの発想を広げるきっかけになるでしょう。

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engineer_takafumi at 07:02|PermalinkComments(0)

2017年11月04日

宇宙ビジネス入門

本日は石田 真康氏の
宇宙ビジネス入門
です。
宇宙ビジネス入門 NewSpace革命の全貌

本書は現在の宇宙ビジネスの状況を
勉強するために購入しました。

全体像に始まり、各要素技術の開発状況、
ビジネスの展望、民間各社の動向、
法規の整備状況、各国の状況と、網羅されており、
ざっと宇宙ビジネスを学ぶために便利な一冊です。

宇宙開発は完全な政府主導ではなく
イーロン・マスクのスペースXや
ジェフ・ベゾスのブルーオリジンのように
民間が立ち上がりつつある現状がよくわかりました。

宇宙ビジネスというと、
遠い未来の話のようにも思えますが、
決してそうではないことがわかります。

特に技術系の企業に勤める人であれば、
教養としても学んでおくべきだな、と感じました。


ビジネスマンが宇宙を学ぶために、
一冊目に選ぶ本としておすすめです。
宇宙ビジネスの全体像をつかみ、
キーとなる用語を学ぶことができるでしょう。


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engineer_takafumi at 23:36|PermalinkComments(0)

2013年03月03日

水の危機をどう救うか

本日は丹保憲仁氏の
水の危機をどう救うか
です。
水の危機をどう救うか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


最近、外国の人が日本の水源を狙って
森林を買っているという話を聞きます。

ですが、石油などのエネルギー資源と違って
水を言われてもピンとこないものです。
空から、雨として落ちてくるので、
無尽蔵に得られるのではないかと感じてしまいます。

しかし、この水の危機はすぐ近くまで
迫ってきているのです。

日本人が使っている水は
口にはいる農作物などに使われる水を含めると、
1人1日5000ℓにもなると言われています。

世界の人口が増大していく中、
いつまでこんな生活が続けられるのでしょうか。


また、関東平野が水不足との戦いの歴史であったこと、
現代の国際紛争にも水源の確保の問題が
背景にある場合が多いことなど、
新たな視点を得ることができました。



水ビジネスを学びたい人にはお勧めです。
歴史から技術、最新の課題まで網羅されていて
一冊で一通りの知識を得られるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年09月20日

ダークマターとは何か

本日は郷田直輝氏の
ダークマターとは何か
です。
ダークマターとは何か 天の川銀河探査で挑む宇宙論最大の謎 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書のテーマはダークマターです。

ダークマターというと何か
トンデモ科学のような印象を持ってしまいます。

また、私くらいの人間が浅知恵で考えてみても、
現在の理論で説明がつかない部分を、
全て「不明な」モノのせいにしているようで
印象はあまりよくありません。

ですが、ダークマターは様々な観測事実を
合理的に説明できる、有力な仮説なのです。

本書は、ダークマターという仮説が生まれた背景を
初めから丁寧に説明します。

あまり難しい話は出てこないので、
高校の理系卒業程度の物理知識があれば
おおまかには理解できるでしょう。


個人的に気に入ったのは、
我々はなぜ地球以外の重力を感じないのか?
という問いから、宇宙が膨張していることを
示すところの記述でした。


ダークマター、ダークエネルギーは
決してトンデモではありません。
その理論的背景を知りたい人には
お勧めの一冊です。



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engineer_takafumi at 01:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年08月11日

「あまった食べ物」が農業を救う

本日は山田浩太氏の
「あまった食べ物」が農業を救う
です。
「あまった食べ物」が農業を救う (PHPサイエンス・ワールド新書)


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


有機野菜は美味しい・安全というイメージがあると思いますが、
具体的にどのような作り方をしているか知っているでしょうか?

化学的な農薬や肥料を使わない、と答える人もいるでしょう、
それでは化学的な肥料と有機肥料の違いは何でしょう。

そんなことを考えていると、その重要さにも関わらず
いかに自分が農業について知らないか思い知らされます。


本書では、従来の農業と有機農業との違い、
その問題点などを、科学的に解説してくれます。

そして、著者のもっているビジョン、
糞尿や生ゴミなどを有効利用して、
有益な肥料に変える方法を示してくれます。

作物の味や安全性ももちろんですが、
そもそも無機肥料は有限の資源です。

そして、日本はそのほとんどを輸入に頼っています。
肥料を自国でまかなうことは、重要な課題なのです。


また、本書には著者が農業のビジネスをしていて
当局や農協などとの間で苦労した話も書かれています。

まだまだ日本の農業は閉鎖的だな、と感じました。


ビジネスとして農業に参入したいと考える人にとっては
必読の一冊だと思います。


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engineer_takafumi at 01:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年02月07日

海底ごりごり地球史発掘

本日は須藤斎氏の
海底ごりごり地球史発掘
です。
海底ごりごり地球史発掘 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書は海底掘削船という、海底の地層を掘り起こして
地層の研究を行うプロジェクトについて書かれた本です。

ただし、私の知識が弱い分野ということもあって
正直、研究内容は理解できない部分が多かったです。

それでも、この本が非常に面白かったのは
掘削船における研究や日常生活が
詳細に書かれていたからです。

一旦、船に乗ってしまうと、2ヶ月は陸に上がれません。
窮屈で外界から遮断された場所で研究を行うわけですから、
色々な問題も生じてきます。

船酔い、他の研究者との衝突、サンプルが入手できない焦り、など
この本では、著者が掘削プロジェクトにて
どのような困難にぶつかり、またそれを乗り越えたかが
リアルに描かれています。


海底の地層に興味がある人はもちろんですが、
どの分野であれ、研究への道を
進もうとしている学生にはおすすめです。
著者の体験から学ぶことは多いことでしょう。

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engineer_takafumi at 01:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年11月08日

地球外生命を求めて

本日はマーク・カウフマン氏の
地球外生命を求めて
です。
地球外生命を求めて

当面ディスカヴァーサイエンスシリーズは
全部チェックしようと思い、本書を購入しました。


宇宙人っているのだろうか?
誰しも子どもの頃、こんな疑問を持ったことでしょう。

本書はそんなSFのような疑問に
真面目にとりくむ科学者たちを描いたものです。

火星への探査、宇宙に漂う電波を解析するなど
色々な努力が続けられています。

でも、私の印象では、まだまだという感じですね。
やはり、宇宙はあまりに広大で調査といっても
ままならないというのが現状のようです。


また、生命を探すためには、
あらためて生命を定義する必要があります。

地球上で生命というと、ある程度自明なのですが、
宇宙に目を向けると、我々人類とは全く異なった形態で
「生存」している「生命」が存在しているかもしれません。

ですので、何をもって「生命」か、ということが重要なわけです。

ただし、この問題に対しても、
現状では「生命」を定義することは不可能だと主張する
科学者もいるようで、我々人類のアプローチはまだまだのようです。


これらの視点を与えてくれたという意味で
とても興味深い本でした。

ただ、科学分野の訳本の読みづらさはあります。
やはり、訳者の方が正確さや厳密さを優先されるあまり
どうしても読みづらくなってしまうのですよね。

宇宙に関心が深い方、
生命とは何か?という定義に関心のある方には
必読の一冊だと思います。


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engineer_takafumi at 05:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月07日

地理と気候の日本地図

本日は浅井 建爾氏の
地理と気候の日本地図
です。
地理と気候の日本地図 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


この本は日本の気候についてまとめられた本です。

僕は日本の気候だけ、という本は
読んだことがなかったので、
色々な気づきを得ることができました。

日本各地で先人達がどのように、その地独特の気候を
利用してきたか、また苦しめられてきたかが
とてもよくわかります。


また、温度や日照時間など、
データが直感に反するものも多くて驚きました。

特に、積雪量世界一は滋賀県で観測されたということや
8月は那覇より大阪の方が暑いということは、
雑学としても面白いと思いました。


サイエンスシリーズですが、
何の専門知識もなく楽しめる本なので、
普段読んでいる本に代えて読んでみるのも
良いのではないでしょうか?

天気というのは、古今東西で無難な話題ですので、
人と話すことが多く、話のネタを増やしたい
と考えている人には特におすすめの本です。


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engineer_takafumi at 00:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年06月28日

スーパーアース

本日は井田茂氏の
スーパーアース
です。
スーパーアース (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


夜空を見上げると星をたくさん見ることができますが、
それは「恒星」、つまり太陽のように自分で光を出す星です。

一方、地球のような惑星は自分で光を出すことがないので、
太陽系を超えた惑星を発見するのは難しそうです。

この本は、そんな太陽系外の惑星についての話です。

観測の方法に始まり、星の誕生方法、地球外生命の可能性
などについて書かれています。

その中でも、僕が興味をもったのは観測方法でした。
以前から、星について得られる情報は光だけなのに、
なぜ、そんなに詳しいことがわかるのか
不思議に思っていました。

この本の付録にある観測技術の解説を読んで
目からウロコが落ちる思いをしました。

それにしても、観測技術の精度には驚かされます。


星や宇宙が好きな人はもちろん、
地球外生命に関心がある方は必読の一冊です。

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engineer_takafumi at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年05月17日

宇宙137億年のなかの地球史

本日は川上 紳一氏の
宇宙137億年のなかの地球史
です。
宇宙137億年のなかの地球史 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書は宇宙の壮大な話に始まり、太陽系、地球の歴史と
これを読めば星についてある程度網羅された知識
が身につくようにできています。

情報の密度も高く、やや難しいところも多いですが、
写真も多いので適当に読み流すこともできます。

1ページ目から読み進めるのではなく、
興味のあるところから「見て」いく、
というスタイルが良いのでは、と思います。


やはり、星が好きな人におすすめですが、
そうでなくても、ふと星についての
疑問が沸いた時のために、
一冊手元において置いておきたい本です。

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engineer_takafumi at 06:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年08月16日

土の科学

本日は久馬 一剛氏の
土の科学
です。
土の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


タイトルだけを見たときは「土」というキーワードには
ピンときませんでした。

しかし、本を読み進めるに従い、ハッとさせられました。

植物とは土が作り出すものだと、
そしてそれを食べる動物、人間を含めて、
陸上の全ての生き物の根源が「土」なのです。

この本を通じて、植物や土の中の養分、微生物についての
基本的な知識を得ることができました。


また、水田についての話が詳細に述べられており、
なぜ開墾の労力が多いにも関わらず、
古代から水田による稲作が盛んだったかが
非常によく理解できました。


環境を語る上で「土」の知識は必須です。
環境問題を論ずる人はこの程度の「土」の知識は
必ず身につけておいたほうが良いでしょう。

環境問題が緊縛してきた現代に生きるものとして、
ぜひ一読をおすすめします。

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engineer_takafumi at 22:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年11月04日

環境を知るとはどういうことか

本日は養老孟司氏と岸由二氏による
環境を知るとはどういうことか
です。
環境を知るとはどういうことか (PHPサイエンス・ワールド新書)

本書はPHPにてサイエンスの新シリーズが創刊されて、
創刊同時刊行ということで興味をもちましたので購入しました。


内容は、鶴見川や小網代の環境保全にかかわってこられた岸さんと
養老さんの対談形式になっています。

サブタイトルに「流域思考のすすめ」とついていて、
川の流域を中心とした行政を語っています。

いかに、日本人が「川」になじんだ生活をおくってきたか、
そして現在はその考え方が失われつつあり、
危機感をもって著者がどんな活動を行っているか、
そんなことが書かれています。

環境の本は色々ありますが、
こんな切り口も面白いなと思いました。

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engineer_takafumi at 06:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年01月18日

宇宙の風に聴く

本日は佐治晴夫氏の
宇宙の風に聴く
です。
宇宙の風に聴く











この本は「読書のすすめ」の清水店長の本に紹介されており
興味を持って買いました。

ただし、入手困難な本らしく、
僕は「読書のすすめ」で注文して入手しました。


読んでみると…。本当に素晴らしい本でした。
自分の子どもが小学生高学年くらいになったら
絶対読ませたいですね。


著者は宇宙物理を専門にしている研究者です。
基礎科学、特に宇宙関連などは、
世間で「役に立たない」と言われがちな学問です。

この本は、その中で、宇宙や基礎科学を学ぶ意義を
教えてくれるものです。
宇宙の研究は、人間という存在そのものの意義を問う上で、
大きな役割を果たしてくれるものなのです。

本来の科学の哲学というものを、
語ってくれた気がする本でした。

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engineer_takafumi at 23:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)