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2018年10月21日

ベイズ推定入門

本日は大関真之 氏の
ベイズ推定入門
です。


機械学習がブームの中、
ベイズ推定が注目を集めています。
本書はそのベイズ推定の入門書です。

通常入門書はベイズの定理と呼ばれる
確率の公式を中心に話が進みます。
「ベイズ推定=事前確率を利用する」という
ストーリーです。

しかし、本書はあえて「分布」の話を扱った
というところに特徴があります。

事前確率がどう変化するかだけではなく、
分布がどう変化するかという話まで
突っこんでいるところが意欲的です。

また、マンガといえど、
肝心な部分は難解な入門書が多い中、
本書は最後まで噛み砕いて説明されていました。


個人的には、
正則化、ノンパラメトリック、特異性などの
言葉の理解が深められたことが収穫でした。


数式なしの本の方が好きな人にお勧めの一冊です。
マンガの絵を含め、イメージでベイズ推定を
学ぶことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:51|PermalinkComments(0)

2018年08月02日

大学4年間のデータサイエンスが10時間でざっと学べる

本日は久野遼平 氏、木脇太一 氏の
大学4年間のデータサイエンスが10時間でざっと学べる
です。
大学4年間のデータサイエンスが10時間でざっと学べる

本書は東大でデータサイエンスに携わる研究者が
一般向けにコンパクトにデータサイエンスを説いたものです。

10時間で学ぶというコンセプトなので、
当然、あまり深く理解することはできませんが、
基礎的な用語を覚えることができます。

実際のところ、本書程度の知識さえあれば、
一般向けの記事を読むには不自由しないでしょう。


コンピュータの仕組みやプログラミングの基礎から
機械学習に関する統計学までカバーされています。

数学的に難しい部分は苦しいものの、
少なくとも学習の取っ掛かりは得られます。

熟読しようとは考えずに、
入門書の一冊として、読み流すといった
活用方法がお勧めです。


話題のデータサイエンスの最低限の知識を素早く学びたい、
という人にお勧めの一冊です。
少し専門的な文章も理解できるようになることでしょう。

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engineer_takafumi at 00:15|PermalinkComments(0)

2018年02月02日

いちばんやさしいブロックチェーンの教本

本日は杉井靖典 氏の
いちばんやさしいブロックチェーンの教本
です。
いちばんやさしいブロックチェーンの教本 人気講師が教えるビットコインを支える仕組み 「いちばんやさしい教本」シリーズ

本書はブロックチェーンの実装の実務経験が
豊富な著者によるブロックチェーンの基礎の本です。

仮想通貨やブロックチェーンの本は多いですが、
本書の特徴は「少し」技術に入っているところです。

この手の本は、技術にはほとんど立ち入らず、
ブロックチェーンによって世の中がどう変わるか、
ということにフォーカスした本か、
技術的な本だとエンジニア向けの高度な内容となり、
一般読者が読めるものではありません。

一方、本書ではあまり細部に立ち入ることなしに、
ブロックチェーン技術の理解に必要な暗号の技術を始め、
ハッシュ値、電子署名、PKIなどの
技術の必要性や概要が丁寧に解説されています。

これから、ブロックチェーンを学ぼうという
エンジニアにとっても、
専門書との橋渡しができる良書だと思います。


個人的には、
ビットコインのブロックチェーンは堅牢度が高い反面、
トランザクションの処理に時間がかかってしまう、
冗長性が高いのでリソースを無駄食いしてしまうといった、
問題点を正しく理解できたことが大きな収穫でした。


ブロックチェーンを理解したい
(他分野の)エンジニアにお勧めの一冊です。
無理なくブロックチェーン技術の全体像を
つかむことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:48|PermalinkComments(0)

2018年01月08日

人工知能がほぼほぼわかる本

本日は坂本 真樹氏の
人工知能がほぼほぼわかる本
です。
坂本真樹先生が教える 人工知能がほぼほぼわかる本

本書は電気通信大学で教授として人工知能の研究をされており、
メディアでも幅広く活躍されている著者による、
人工知能の入門書です。

マンガやふきだしがたくさんあって読みやすい中にも、
ニューラルネットワークやディープラーニングなど、
難しい概念が理解できるように配慮されています。

特に2章の「人工知能に入れやすいものと入れにくいもの」
という切り口は、他の本ではあまり見られなかったので、
参考になりました。

人間の知能を実現するには、知覚を研究することが
必要不可欠なのです。


個人的には著者が研究されている
オノマトペ生成の人工知能が印象的でした。


ある程度体系立てて、しかも易しい本で、
人工知能を学びたい方にお勧めの一冊です。
図や絵がわかりやすいのでサラサラ読みながら
人工知能の要点を学べることでしょう。


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engineer_takafumi at 19:30|PermalinkComments(0)

2018年01月06日

人工知能は人間を超えるか

本日は松尾 豊氏の
人工知能は人間を超えるか
です。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

本書は東大の准教授による人工知能の入門書です。

10万部を突破して、東大生協で1位を獲得したという
実績のある本になります。

ディープラーニングの理解に必要な本質的な部分が、
とてもシンプルにまとめられているので、
近年のAIのブーム(?)がなぜ起きたのか、
専門知識のない人でも理解できると思います。


人工知能を勉強して感じるのが、
自分たちの「知能」とは何か、ということを
考える良いきっかけになるということです。

われわれが何気なくやっていることでも、
アルゴリズム化がとても難しく、
コンピュータにしてみれば非常に高度な判断が
たくさんあるのです。

人工知能の研究はAI技術の進展だけでなく、
人間が自分の頭の使い方を見直し、
さらに進化するきっかけになるのかもしれません。

実際に将棋の世界では、
棋士がコンピュータの手を研究することにより、
さらなる高みへ到達しているようです。

人間かAIか、ではなく、
その中間に最適解が存在しているのでしょう。


個人的には、著者が、
人間の知能はプログラムで実現できないはずはない。
という態度を貫いていることが印象的でした。

人工知能を勉強してみたい人が
まず最初に読む本としておすすめです。
より速く、本質的な理解を得られることでしょう。


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engineer_takafumi at 16:58|PermalinkComments(0)

2017年12月07日

60分でわかる! クラウド ビジネス最前線

本日はクラウドビジネス研究会の
60分でわかる! クラウド ビジネス最前線
です。
60分でわかる!  クラウド ビジネス最前線 (60分でわかる! IT知識)

本書は「クラウドとは何か?」から
実際のサービスの概要まで、
初心者がクラウドを簡単に学べる一冊です。

フルカラーで図解、全部で150ページ程度と、
とにかく読みやすさに配慮されています。

その中でも主要なキーワードは押さえられているので、
一読すれば最低限の知識は身についているでしょう。


また、実際のサービスについては、
最大手のAWS(Amazon Web Services)に
絞って紹介されています。

ただ、他の会社を検討中の方にとっても、
多数の会社を薄く、広く紹介されるよりも、
ある程度深い知識を入れられた方が便利と思います。

恐らく他社でも同じようなサービスが存在するでしょうし、
こちらのほうがよりクラウドの知識を深められるでしょう。


個人的には、
日本企業がクラウドに対して(海外に比べて)
積極的でない理由が印象的でした。

特に中小企業やスタートアップにお勤めで、
クラウドの概要をできるだけ短い時間で
学びたいという方にお勧めの一冊です。
本当に60分程度で読めて、クラウド提供業者の
パンフレットが読めるくらいの知識は身につくでしょう。


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engineer_takafumi at 23:26|PermalinkComments(0)

2017年12月06日

この一冊で全部わかるクラウドの基本

本日は林 雅之氏の
この一冊で全部わかるクラウドの基本
です。
イラスト図解式 この一冊で全部わかるクラウドの基本


本書は図解式でクラウドの基本が学べる一冊です。

コンピュータはクラウドの時代と言われています。
でも、データセンターの遠隔コンピュータを
みんなで共有するんだろうな〜、
程度の知識しかない人が多いのではないでしょうか。

また、Webなどでよく見るけれど、意味がわからない
というコンピュータ用語がないでしょうか。

例えば、オンプレミス、仮想化技術、コンテナなどの用語、
また、PaaS、SDN、VPNなど英略字になると
さらに本当の意味を知らない人も多いことでしょう。

本書は見開きページで解説と図解がセットになっており、
読みやすく構成されています。

また、本格的に運用や選定をする人向けではないので、
あまり細く、難しい部分はなく、さっと読み進められて、
クラウドの一般常識を身につけられます。


個人的には、SDN(Software Defined Networking)の
中身がわかったことが大きな収穫でした。


ある程度コンピュータには詳しいけれども、
専門家ではない、という人にお勧めの一冊です。
短時間で一気にクラウドの基礎を勉強できるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:09|PermalinkComments(0)

2017年09月07日

量子コンピュータが人工知能を加速する

本日は西森秀稔 氏、大関真之 氏の
量子コンピュータが人工知能を加速する
です。
量子コンピュータが人工知能を加速する

物理を学んだものからすると、
量子コンピュータは大きな魅力があります。

理論を学んだにもかかわらず、
どことなく別の世界のように感じる量子力学を
目の前に見える形で、社会に役立たせられる
という意味で人を惹きつけるのでしょう。

量子コンピュータを実現する方法は
いくつか提案されていますが、
本書ではその中で「量子アニーリング」を取り上げます。

というのも、著者の西森氏はこの量子アニーリング
の提唱者の一人だからです。

「量子アニーリング」は現在商用化している会社がある
(カナダのD-wave社)、人工知能への応用が可能である、
ということで、現在有力視されています。

夢物語であった量子コンピュータも、
開発がここまで進んでいるのだと、
ワクワクさせられる内容でした。


また、量子コンピュータの本というと、
とにかく難解なものが多いですが、
本書は応用よりの話に触れられていたり、
文字数が少なめだったりして読みやすかったです。


量子コンピュータについて学びたい
一般の方にお勧めの一冊です。
これなら最後まで読むことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:54|PermalinkComments(0)

2016年03月07日

わかりすぎる情報セキュリティの教科書

本日はSCC セキュリティ教育部 の
わかりすぎる情報セキュリティの教科書
です。
最新 わかりすぎる情報セキュリティの教科書~マイナンバー制度/改正個人情報保護法対応~

本書は出版社の方よりご献本いただきました。
SCC様、ありがとうございました。


マイナンバー制度が始まったこともあり、
企業の情報セキュリティがより重要になってきています。

しかし、それを学ぶためには、基礎的な知識が必要で、
ある程度は学生のような勉強をせざるを得ません。


本書では、教科書のように必要な知識を網羅しながらも、
会話調の文章も取り混ぜ、興味を持って読み進められるように
工夫されています。


最近の企業はセキュリティはどんどん厳しくしているので、
会社員の方で、情報セキュリティ部門から、色々なことを言われて
正直、面倒くさいなあ、と思っている方も多いと思います。

そんな時に、本書のような本を読んでおけば、
セキュリティ部門の意図が理解できて、
少しは前向きに取り組めるようになるかもしれません。


個人的にはサイバー攻撃の種類をまとめていた
部分が大変参考になりました。
侵入者はこのようなことを考えて、コンピュータを攻撃するのですね。


情報セキュリティスペシャリスト試験を目指して
セキュリティの初歩を学ぼうという方にお勧めの一冊です。
法規なども網羅されているので、良い教科書になることでしょう。


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2013年10月28日

2045年問題 コンピュータが人類を超える日

本日は松田 卓也氏の
2045年問題 コンピュータが人類を超える日
です。
2045年問題 コンピュータが人類を超える日 (廣済堂新書)

本書はコンピュータが人類を越えうるのか
という話題に興味を持ち購入しました。


本書にはインターフェイスなどの現実的な話から、
人工知能が自我を持って人間を支配するなどという
空想(SF)に近い話まで、混在している印象です。

もちろん、飛行機など、昔はただの空想であったものが
実現された例というものはたくさんあります。

ただ、今の段階では、この本はSF半分という
扱いをした方が良さそうな気がします。

特に、コンピュータの発展がどこまでも続くことや
コンピュータが自我をもつということなど、
肝心なところの科学的根拠については
ボカされていることに注意が必要です。


一方、SFを科学的に扱った本として見た時、
読み物としては面白かったです。

特に、コンピュータが世界を支配する時、
人類は創造神となる、という話は興味深かったです。


SFが好きな理系人の方にはお勧めです。
こんな見方もあるのか、と感心することでしょう。

ただ、この本に書いてあることを
100%信じるのは極めて危険です。


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2013年10月05日

コンピュータが仕事を奪う

本日は新井紀子氏の
コンピュータが仕事を奪う
です。
コンピュータが仕事を奪う

本書はコンピュータがどこまで人間の代わりになれるか
知りたくて購入しました。


昨年、現役の棋士がコンピュータに負けたという
衝撃的なニュースが流れました。

そんな中では、ホワイトカラーの仕事は
いずれコンピュータに取られてしまうのでは、
と心配になってしまいます。

でも、コンピュータには明確な限界があります。
ただ、それを知るには多少の専門知識が必要なのです。

本書はその専門知識を易しく説いてくれます。


ただ、著者が数学者だから仕方がないのですが、
強引に数学の話にもっていこうとします。

テーマが良いだけに、
少し数学の話を離れて話を進めても良かったかな
と感じました。



個人的には、一テラを教えて十を知る、
という表現が心に残りました。


コンピュータ科学に興味のある学生にお勧めです。
コンピュータと数学の関係をわかりやすく
学ぶことができるでしょう。


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2012年10月22日

良いコードを書く技術

本日は縣俊貴氏の
良いコードを書く技術
です。
良いコードを書く技術 −読みやすく保守しやすいプログラミング作法 (WEB+DB PRESS plus)

仕事でプログラムを書くことがあるので、
その参考にしようと思い本書を購入しました。


プログラマは忙しくて、目の前の仕事だけに
神経が集中してしまうかもしれません。

ただ、その仕事はやりようによっては効率を
10倍、100倍に高めることができるかもしれないのです。

この本には、「センス」という言葉で済まされていた
さまざまなテクニックが体系的に書かれています。

構成も、普通、中級、達人という
3人のプログラマの会話形式となっていて
とても読みやすかったです。


なお、私は半導体のエンジニアで
プログラミングは専門家というわけではありません。

しかし、ネーミングやテスト、抽象化の考え方などは
自分の仕事にも大いに活かせる考え方だ、と思いました。

そんな意味で、プログラマーはもちろんですが、
少しでもプログラムを書く、全てのエンジニアに、
読んでもらいたい一冊です。

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engineer_takafumi at 01:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年10月12日

瞬間操作!高速キーボード術

本日はリブロワークスの
瞬間操作!高速キーボード術
です。
瞬間操作!高速キーボード術―マウスに頼らないパソコンの動かし方 (ブルーバックス)

本書はパソコンの操作をスピードアップさせたい
と思い購入しました。


この本はショートカットを紹介した本です。
でも、似たような本は色々とありますね。

その中でもこの本を手に取る理由は…
特にはありません。目についたから(笑)

そんな風に手に取った一冊でしたが、
この本を読んで使い始めたショートカットが
4つもありました。立派な成果です。


特にパソコン操作のスキルが高い人ほど
このような本はバカにしがちです。

でも、1個のショートカットでも
使えるものが見つかれば、大変な収穫になるのです。


時代が進むとアプリケーションも変わりますし、
パソコンの使い方も変わるかもしれません。

そんな意味でもこの手の本は定期的に
1年に1冊くらいは読むようにしたいものです。



こんな本は自分には要らない。
そう考えている人ほど読んでもらいたい一冊です。

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engineer_takafumi at 01:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年01月25日

あなたはコンピュータを理解していますか?

本日は
あなたはコンピュータを理解していますか?
です。
あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書)

「10年後、20年後まで役立つコンピュータに対する
根本的な理解をつたえようとしています」
本書は、このコピーにひかれて購入しました。

コンピュータを勉強するというと、
ワープロや表計算が使えるようになるとか、
写真や動画の編集ができるようになるとか、
インターネットで検索ができるとか、
そんなことを想像するかもしれません。

でも、それ以前にこんなことを疑問に思いませんか
コンピュータはどうやって計算しているのだろう?

そんな疑問を持つ人には絶対おすすめの本です。


私にとっては、エントロピーの話が
一番参考になりました。


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2010年01月17日

いちばんやさしいネットワークの本

本日は五十嵐順子さんの
いちばんやさしいネットワークの本
です。
いちばんやさしいネットワークの本 (技評SE選書)

本書は知人の五十嵐さんが
処女作を出版されたと聞いて購入しました。


実は、著者の五十嵐さんがこの本を書くことになった
と聞いて驚きました。

というのも、失礼ですが、お話をしている限りでは
技術系のバックボーンがあるように見えなかったからです。

実際、五十嵐さんは自分からも語るように、
根っからの文系人間です。


ですが、大学卒業後IT系の企業に就職し、
エンジニアとして仕事を始めました。

特に、技術系の話が理解できず、
当初は苦労も多かったとのことです。

そこで、歯を食いしばって頑張り、
勉強して、技術的な知識を身につけていくのです。


そんな、五十嵐さんは、技術解説書がわかりにくいのは、
「できる人の暗黙知」が書かれていないから
と言います。

つまり、解説書を書く人は根っからの専門家ですから、
初心者がつまづきやすいポイントを
前提として省略してしまう、ということです。

この本は、そんな五十嵐さんが、
自分でも悩み苦しんだネットワークの知識を
基本的なイメージから解説してくれます。


他の本で挫折した人にも、ぜひおすすめです。




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engineer_takafumi at 02:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)