⇒ 仕事術、思考法・ツール

2019年05月05日

組織にいながら、自由に働く。

本日は仲山 進也 氏の
組織にいながら、自由に働く。
です。


本書は楽天の「楽天大学」学長、
楽天で唯一のフェロー風正社員(兼業・勤怠・仕事自由)
で法人を設立して個人でも仕事をしているという
「自由すぎるサラリーマン」である著者による一冊です。


プロフィールでわかるように、
著者は企業に勤めながら大きな自由を手にしています。

本書は著者がエピソードを交えながら、
どうしたら自由を手にできるか?
どうしたら仕事を楽しむことができるか?
について語った一冊です。


「自由な働き方」という本は世に溢れていますが、
サラリーマンという立場でリアリティを持って
書かれている本はほとんどないと思います。

企業に勤めながら、何ができるか?
色々な可能性を試せる一冊だと思います。

私もエンジニアとして企業に勤めながら、
様々な活動をしているので、とても共感して、
参考になる部分が多い一冊でした。


個人的には、
「おもしろそうな仕事はゼロ予算&無許可でやる方法を考えよう」
という部分が特に印象的でした。

経営者だったら自分で予算を持っているので、
予算制約の範囲内であれば自由にできます。

一方、サラリーマンが自由になるには
「ゼロ予算&無許可」という視点が必要だと
うまく言語化してくれていて、良いなと思いました。


「自由になりたい」という理由で、
会社を辞めようとしている人にお勧めです。
企業に属したままでできることはないか
チェックすることができる一冊でしょう。


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engineer_takafumi at 18:15|PermalinkComments(0)

2019年04月20日

小さなチーム、大きな仕事

本日はジェイソン・フリード氏、デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン氏の
小さなチーム、大きな仕事
です。


本書は「Ruby on Rails」の開発元として
世界が注目するソフトウェア会社
「ベースキャンプ」のCEOによる一冊です。

この会社は先鋭的な経営でも知られており、
その働き方について述べた本が本書になります。


いわゆる仕事術についての本ですが、
特に本書はムダ取りに力が置かれているように
思えます。

仕事をシンプルに、早く回すためには、
そして、顧客満足度を高めるためには、
捨てることの方が重要なのです。

働き方改革が叫ばれ、生産性を高める取組みが
日本でも広がってきています。

でも、効率的に働くだけでなく、
そもそも、付加価値を生まない仕事を
削ることが大事なわけです。

しがらみで仕事を減らしきれない
日本の会社は学ぶことが多い一冊だと感じました。


個人的には、
ビジネスでは絶対に使ってはいけない四文字言葉、
という箇所が一番印象的でした。

fastはともかく、needやmustなど、
自分の仕事から無くすようにしないといけない
と強く感じました。


生産性の向上に取り組む方、企業の管理職の方には
特にお勧めできる一冊です。
社内のムダ取りのヒントが得られるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:31|PermalinkComments(0)

2019年02月02日

100%集中法

本日は藤野敬介 氏の
100%集中法
です。



本書は出版社よりご献本いただきました。
フォレスト出版様、ありがとうございました。

本書はヒプノセラピスト(催眠療法士)である著者が、
集中する方法を説いたものです。

心理学や精神医学を長年研究した著者の一冊なので、
理論的な背景がしっかりしています。

また、大勢のクライアントと向かい合われた経験から、
効果が高いメソッドとなっているようです。

集中力に自身がある、という人は少ないでしょう。
集中するための理論と方法を理解していれば、
注意を引くものがあまりに多い、現代社会でも、
必要なことに集中することができるでしょう。


個人的には、
人の潜在意識は、自分の声に一番良い反応を示す
という部分が印象に残りました。

これは、たとえ自分の声が嫌いでも成り立つそうです。
だから、声を出して独り言をいうこと、
そしてアフォメーションの影響が強くなるというわけです。


気がすぐにスマホに手を出して、
仕事や勉強に集中できない、という人にお勧めの一冊です。
実践的なので、どのように集中状態が得られるか
その理論と手順を学ぶことができるでしょう。

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engineer_takafumi at 19:42|PermalinkComments(0)

2019年01月08日

メモの魔力

本日は前田 裕二 氏の
メモの魔力
です。


本書はSHOWROOMを立ち上げた著者が
メモの力を説いた一冊です。

さらに、編集は幻冬舎の箕輪さんで
カリスマ編集者の担当作になります。


紙に何かを書くということには、
想像以上の力があります。

やったことがある人ならわかるかもしれませんが、
頭のなかにあるボンヤリしたものを、
現実世界に引きずり出すことができます。

しかし、これだけ聞いても、
「オレもメモを書こう」とはなりませんよね。

だから、メモを書く意味を言語化したのが
この一冊になります。

ポイントはファクトから抽象化を行い、
それを他の事例に転用することです。
ただ、この抽象化というものが、難しいです。

本書では事例を交えて説明してくれているので、
この感触をつかむことができるかもしれません。


個人的には、
「トップダウン型」と「ボトムアップ型」に
ついての説明が特に印象的でした。

目標に対する考えかたが違う二種類の人間が
いることは感じていましたが、
本書ではそれをうまく言語化できていました。


就職活動をしている学生にお勧めの一冊です。
自分探しの教科書として、最適だと思います。

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engineer_takafumi at 22:59|PermalinkComments(0)

2018年12月06日

やりたいことを全部やる! 時間術

本日は臼井 由妃 氏の
やりたいことを全部やる! 時間術
です。


本書は33歳で結婚後、病身の夫に代わり経営者となり、
ヒット商品を次々に開発し、通販業界で成功、
「マネーの虎」の出演でも知られる、
臼井 由妃 氏による一冊です。

2006年に出版された、1週間は金曜日から始めなさいを、
ベースに加筆修正された本です。

一読して、今風の本だな、と感じました。
著者は経営者、コンサルタント、著述家、講演家……と、
さまざまな肩書きを持って活躍されています。
今の時代は、一つでなく、色々なことをやろう、
という時代ですから、著者の生き方から学ぶことは多いでしょう。

その中でも、一番興味があるのが時間術です。
たくさんのことをこなすためには時間をどう考えれば良いか、
著者の考えや具体的なテクニックを紹介してくれます。


個人的には、
人が何かをやりたいとき、時間がそれを拒絶することはない
という一文が心に残りました。

本書を読んだ後には、やりたいことができないことを、
時間のせいにすることはできなくなるでしょう。


仕事や時間に追われて、余裕がない、
という人にお勧めの一冊です。
まず心に、続いて仕事や時間に余裕を持つことが
できることでしょう。

本を読む時間だけはなんとか取ってください。。。


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engineer_takafumi at 23:53|PermalinkComments(0)

2018年10月04日

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術【全面改訂版】

本日はデビッド・アレン氏の
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術【全面改訂版】
です。



本書はGTD(Getting Things Done)という
タスクの整理術のテクニックの本です。

GTDは何冊かの本が出ていますが、
2018年時点ではこれが一番最新でまとまっています。


GTDの考え方は頭に何も残してはいけない、
ということです。
とにかく全てのことを書き出してリスト化しておきます。
すると、覚えておく負担がなくなるので、
とても頭が軽やかになるのです。

また、「次にやる具体的な行動」に
フォーカスすることも特徴です。

例えば、「車を買い換える」というタスクは
これだけでは十分ではありません。

車を買うために何をするのか?
セールスマンに電話するのか、
パンフレットを取り寄せるのか、
Webで見積りを取るのか、
ここまで具体的に落とし込んでおかないと
結局、進めることができないのです。


ただ、本書は400ページ近い本で、
通読するのにも結構時間がかかりますし、
「結局、何から始めれば良いのか?」
という疑問が出るかもしれません。私もそうでした。

そんな時に監訳者の田口氏のあとがきが
とるべき行動を教えてくれました。

「週次レビューからはじめよう」と
提案してくれているのです。

田口氏の言葉通り、やることリストを作り、
週に一回レビューする時間を作る、
これだけでタスク管理が楽になりました。

週次レビューを起点に、少しずつ
GTDを取り入れていけば、
気づけば生産性が大幅に高まっていた、
ということになることでしょう。


生産性を高めたい全ての人にお勧めです。
頭を楽にして、仕事の効率を高める
ヒントに満ちた一冊です。


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engineer_takafumi at 22:37|PermalinkComments(0)

2018年09月30日

やらないこと戦略

本日はドナルド・ロース 氏の
やらないこと戦略
です。


本書はオランダの王立芸術アカデミーの講師で、
書体デザインを専門に、タイプデザインや
タイポグラフィを教えているアーティストです。

本書はそんな著者が語る時間術です。

しかし、それはタイトルの通り、
「やらないこと」に集中しています。

つまり自分の中ですることを絞り、
絶対に必要でないものは省くことです。

ただ、理屈でそれはわかっていても、
実際に仕事を捨てることは難しいでしょう。

本書では、そんな時に何を基準にするか、
考え方や具体的なテクニックを紹介してくれます。

やめるコツというものを
つかめるのではないでしょうか。


個人的には、
「メールをたくさん送れば、
それだけ受け取るメールも増える」
という部分が特に印象に残りました。

確かに、メールを減らすためには
メールをなるべく出さなくすることが
一番効果的ですね。


個人でビジネスをしていて、
忙しくて目が回らないという人にお勧めです
やらないことを決めて、時間に余裕を持ち、
仕事と生活の質を高めるヒントが見つかるでしょう。

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engineer_takafumi at 22:40|PermalinkComments(0)

2018年09月25日

「週4時間」だけ働く。

本日はティモシー・フェリス氏の
「週4時間」だけ働く。
です。


本書はNR(ニューリッチ)と呼ばれる、
少ない労働時間で最大の成果を出し
旅行など自由を楽しむ生き方になる
方法について説いたものです。


内容は大きく二つに分かれており、
前半が週4時間労働を実現するための考え方について。
後半は実際的なテクニックとなっています。

後半部は事例が多いですが、アメリカの例なので、
日本人にとっては直接役立てることは難しいでしょう。

例えば、上司と交渉して自宅勤務にしてもらうなど
日本の職場環境では不可能に近いかもしれません。

それでも、本来あるべき姿と現実との距離や
そこから抜け出す考え方などは応用がききます。

特に「捨てる」という部分は、
生産性を上げるヒントが詰まっていると感じました。


個人的には、
「アウトプットを増やすためには
インプットを減らすことが必要である」
という部分が一番印象に残りました。

情報過多は想像以上に人の生産性に
悪影響を与えるようです。


生産性を上げたい、という人にお勧めの一冊です。
成果に結びつかない仕事を捨てる
考え方が身につくでしょう。


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engineer_takafumi at 01:40|PermalinkComments(0)

2018年09月11日

ビジネススキル・イノベーション

本日は横田 尚哉 氏の
ビジネススキル・イノベーション
です。


本書は公共事業を中心に、10年間で総額1兆円の
事業改革に乗り出し、2000億円のコスト削減を
実現したという経営コンサルタントによる一冊です。

著作も何冊かある横田氏ですが、
本書はその中でもビジネススキルに特化した
内容となっています。

時間の見積もり方、仕事でのコミュニケーション、
チームのマネジメント、リスクと感性、決断の仕方など
大企業経験も長い著者が成果を出す行動について語ります。

企業の問題をとてもうまく言語化できていて、
何度か「あるある」と口に出しそうになりました。

内容はいかに効率的に仕事をこなすか、
ということに主眼が置かれています。

ベーシックな内容の中に
著者の経験が光っている一冊でした。


個人的には、予算管理についての部分が
強く印象に残りました。

企業の予算管理の実態をよく把握されていて
対処方法がとても興味深かったです。


仕事に追われて苦しいと感じている、
企業の管理職の方にお勧めの一冊です。
生産性を大幅に向上させる
ヒントを得ることができるでしょう。


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engineer_takafumi at 23:52|PermalinkComments(0)

2018年06月10日

企画書は10分で書きなさい

本日は上阪徹 氏の
企画書は10分で書きなさい
です。
企画書は10分で書きなさい

本書の著者はブックライターの上阪は筆が速く、
10万字ほどの一冊の本を5日で書くそうです。
なんと、企画書は10分ほどで完成させます。

本書は、その上阪氏の企画力にフォーカスします。


「どんな課題を、どんなふうに解決するか」
これさえ抑えれば企画は十分です。
そして、これをおさえるために必要なことが、
「素材」「お客様視点」「真の目的」なのです。

骨子はシンプルですが、主張は奥深く、
納得感が強いものです。
そして、最後には「人の熱意」に行き着くことが、
企画の本質を表していると感じました。

著者が数千人ものインタビューを通じて得た話や
リクルートやフリーでの多彩な経験を通じての
エピソードがとても興味深い一冊です。


マスコミやPR会社に限らず、
企画を出す全ての人に意味がある一冊と思います。
企画が本来どんなものであるか、
その原点に返ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 17:15|PermalinkComments(0)

2018年04月22日

週40時間の自由をつくる 超時間術

本日はメンタリストDaiGo 氏の
週40時間の自由をつくる 超時間術
です。
週40時間の自由をつくる 超時間術

本書はメンタリストDaiGoさんが、
時間術について書いたものです。
そして、そのアプローチは普通ではありません。

普通「時間術」の本の多くは、
スケジュールの改善、To Doリストの利用、
それにまつわるツールの紹介などがメインです。

しかし、この本はこんな言葉から始まります。
あなたの時間不足は「錯覚」です


つまり、時間が無いということは、
自分が思い込んでいるだけで実際は違うのです。

本当に時間が無い人もいるかもしれませんが、
それはほんの一部分の人だけで、
本署を読めば、多くの人の「時間が無い」は
錯覚であることが理解できるでしょう。

そして、「時間が無い」が錯覚であるとすれば、
心理学的にどのような手当てをしてやれば良いか、
という話になるわけです。
著者のド真ん中のトピックです。

呼吸法や背筋を伸ばすなど簡単な方法から、
心理学的に用いられている本格的な方法まで
本書では色々な方法が紹介されています。

その多くに科学的なエビデンスがつけられているのも
本書のすごいところです。

働き方改革が叫ばれている中、
「時間が無い」は錯覚である、
と視点を変えてみることは意味深いことだと思います。


個人的には、
「忙しい」という言葉がこれほどまでも
私たちに悪影響を及ぼしている
ということが驚きでした。

今後、この本に書いているテクニックを使って
「忙しい」を封印したいと思いました。


「時間がない」と思っている全ての人にとって
読む価値のある一冊だと思います。
自分の「忙しい」は実体がなく、
ただの思い込みであることに気づくでしょう。

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engineer_takafumi at 23:16|PermalinkComments(0)

2018年01月31日

図で考える。シンプルになる。

本日は櫻田潤 氏の
図で考える。シンプルになる。
です。
図で考える。シンプルになる。

本書はプログラマー、システムエンジニア、
ウェブデザイナー、マーケターを経て、
現在は図解の専門化(インフォグラフィックエディター)
として活躍されている著者による一冊です。

「図」というと、ビジネス書でよくあるテーマですが、
それは外資系コンサルによる図解など、
説得力や見映えを重視したものが多いです

しかし、本書のコンセプトはそれらとは違います。
それは「図は、プレゼンツールである前に、思考ツールである」
ということです。

つまり、人に見せるためでなく、
自分で考えを整理するための図についての本です。

紹介されている図は7種類で、どれも非常にシンプルです。
ですが、シンプルだからこそ効果的です。

本書では7つの図の説明の後に、
活用例として、人生戦略の立て方について取り上げています。

複雑なことであっても、単純な図に分けることにより、
本質が明らかになることがわかり、興味深かったです。


個人的には、それぞれの図のまとめページが、
非常によくまとまっていたことが印象的でした。

簡単な図と短文がいくつかあるだけで、
これほどの情報が伝えられるものなのですね。

著者の図のメソッドの威力を見た気がしました。


頭がモヤモヤしてアイデアがまとまらない
という人におすすめの一冊です。
図でアウトプットすることにより、
頭の中が整理されていくことでしょう。


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engineer_takafumi at 22:39|PermalinkComments(0)

2018年01月23日

「ラクして速い」が一番すごい

本日は松本利明 氏の
「ラクして速い」が一番すごい
です。
「ラクして速い」が一番すごい

本書はPwC、マーサージャパン、アクセンチュアなど
外資系大手コンサルティング会社で勤務し、
5万人以上のリストラを行い、
6000人以上の次世代リーダーを選抜・育成した
という人事コンサルタントによる一冊です。


本書のテーマは「ラクして速い」です。
しかし日本人の多くは「ラク」というところに
引っかかりを感じるのではないでしょうか。

苦労している人、頑張っている人ほど、
すごいのだという価値観が日本人にはあります。

でも、よく考えてみれば、成果そのものと
「頑張っていること」が結びつくわけではありません。

それどころか、何万人も人を見てきた著者は
ラクをしている人ほど、成果を出す、とさえ言うのです。
ラクをすることは、仕事を軽くすること、
すなわち生産性を高めることです。

常に生産性を高める努力をしていれば、
結果がでるようになるのは当たり前なのかもしれません。

本書には、ラクをして成果を出すための
心構えや具体的なテクニックが多数紹介されています。

特に人事・組織コンサルタントらしく、
組織のページが特に興味深かったです。


個人的には
仕事は「巻き込み」より、「共通の敵探し」でうまくいく
という部分が特に印象に残りました。


仕事の生産性を上げたい、と考えている
サラリーマンにお勧めの一冊です。
2つや3つくらいは実践できるアイデアが
見つかることでしょう。

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engineer_takafumi at 10:12|PermalinkComments(0)

2018年01月21日

世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと

本日はクリス・ベイリー氏の
世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと
です。
世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと (T's BUSINESS DESIGN)

本書の著者は大学を卒業後、就職せずに、
AYOPと名づけた生産性向上のプロジェクトを開始。
さまざまなメディアからも注目を浴びました。

その集大成として著した「A Life of Productivity」は
FORTUNE誌のベスト・オブ・ザ・イヤーを獲得。
その邦訳が本書になります。

「生産性を高める仕事術」といったテーマの
類書は多数存在しています。
その中でこの本のすごいところは、
単にテクニック論で終わっておらず、
生産性にまつわる思想にまで踏み込むことです。

例えば、著者は何のために生産性を上げるか、
その明確な目標がないと、
そもそも生産性など上がらないと主張します。

当たり前のようですが、
生産性なんて高いほど良いのは当たり前なので、
意外に見落としがちなポイントです。

働き方改革などと言われていますが、
個人にとっては、何のために働き方改革をするのか、
そこから考えていくべきだと思わされた一冊でした。


個人的には、
生産性の高い時とはじっくり考えながら
仕事をしている時である
という部分が印象的でした。

機械的な仕事をテキパキとこなしている時、
人は生産的になったように感じるものです。

しかし、俯瞰してみた時、それは目標達成に
寄与していないことが多いです。
つまり生産性がそれほど高くないわけです。

いくら速く走っても、方向が定まっていなければ、
生産性が高いとはいえません。
このことは十分注意しなくてはいけません。


労働時間を減らしたいと強く願う人にお勧めの一冊です。
ここには生産性を高めるアイデアが満載です。
一つでも成功すれば、簡単に元が取れることでしょう。

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engineer_takafumi at 22:13|PermalinkComments(0)

2017年12月16日

問題解決大全

本日は読書猿 氏の
問題解決大全
です。
問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール

本書は出版社の方よりご献本頂きました。
フォレスト出版様ありがとうございました。

例えば、ロジカルツリーやフェルミ推定、KJ法など
問題解決のためのツールはたくさんあります。

そんな問題解決ツールを「これでもか」と37個
マシンガンのように紹介するのが本書になります。

ただ、この本の意義は、それらを身につける
ということではないような気がしています。

これだけの方法が提唱されているのも、
万能な方法が存在しないことの証左であるのです。

ということは、問題を解決する方法を学ぶ理由
それは「問題解決方法を作り出す方法」
にあるといえるでしょう。

これだけ多数の方法に一度に触れることにより、
問題解決の定石のようなものを感じられれば、
本書の本当の効果が得られた、ということになります。


個人的には、
テスト前に掃除をしてしまうような行動、
これを逆手にとって物事を進める、
という考え方が印象に残りました。


問題解決のツールを使っている方に
お勧めの一冊です。
多数の方法を学ぶことにより、
自分の方法を俯瞰的に見ることができるでしょう。

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engineer_takafumi at 23:32|PermalinkComments(0)