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2016年08月06日

孤独を克服するがん治療

本日は押川勝太郎氏の
孤独を克服するがん治療
です。
孤独を克服するがん治療〜患者と家族のための心の処方箋〜

本書は出版社の方より、ご献本いただきました。
サンライズパブリッシング様、ありがとうございました。


がんは恐ろしい病気です。
ただ、今は日本人の2人に1人はかかる病気とも言われ、
「身近な」ものになってしまっています。
親戚の中でがんで亡くなった人はいない、
という人はいないのではないでしょうか?

これだけ身近な病気であるのに関わらず、
怖いというイメージが先行していて、
実態が知られていないのも事実です。

本書は抗がん治療の専門家である著者が、
患者さんからの質問という形で、
がんとは何か?どんな治療法があるのか?
普通の人にもわかりやすく解説してくれます。

タイトルの「孤独を克服する」という言葉にもあるように、
がんとの闘いの相手は病気だけではありません。
仕事のこと、家族のこと、お金のことと
患者の悩みに親身になって応えてくれます。


個人的には、本文のところどころに入れられている
がん治療のためのブックガイドが特に参考になりました。


がんにかかる前に読んでおきたい一冊です。
家族や自分が、がんにかかってしまった時
冷静に行動できる手助けになるでしょう。

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engineer_takafumi at 14:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年08月21日

腰痛をこころで治す

本日は
腰痛をこころで治す
です。
腰痛をこころで治す 心療整形外科のすすめ (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


著者の専門である整形外科は内科や外科などとは
少し違う特徴があります。

それは「痛み」が主たる症状ということです。

例えば、外科ではがんの手術をしたとき、
正常にがんが取り除かれていれば「成功」とされます。
これは客観的な判断が可能です。

ただ、整形外科の場合は、どれだけ医学的に問題がなくても
患者が「痛い」といっていれば、治ったとはいえないのです。

特に、腰痛などは、その85%が実のところ原因不明ということです。
つまり、レントゲンなどを見て、同じような状態にある2人でも
片方は普通に生活できないほどの痛みがある、
もう片方は全く元気で、スポーツまで楽しんでいる、
というような状況が良く起こるのです。

となってくると、「痛み」という症状は、
精神状態にも大きく関わってくるので、
整形外科の著者も、しばしば心療まで入らなければならない
というわけです。


著者の豊富な経験から、実例はとても豊富です。
「痛み」を抑えることは、生活の質を高める上でとても重要ですから、
ぜひ著者のような観点でも、研究が進んで欲しいものです。


腰痛はもちろん、なんらかの「痛み」で
悩んでいる人にはお勧めの一冊です。
痛みにまつわる「心」と「体」の関係が見えてくるでしょう。


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engineer_takafumi at 01:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年03月23日

なんでもカロリー換算

本日は竹内 薫氏の
なんでもカロリー換算
です。
なんでもカロリー換算 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


カロリーというと何を想像するでしょうか?
恐らく、ダイエットの話でしょうね。
炭水化物は高カロリーとか野菜は低カロリーとか。

ですが、そのカロリーとは何かというと、
それはエネルギーの量の単位なのです。


本書はエネルギーのお話なのですね。

ただ、エネルギーの話というと、敷居が高く感じます。
そこで、カロリーという言葉に焦点を当てた
著者のセンスが光ります。
さすが、99.9%は仮説、などのポピュラーサイエンスの
ベストセラーを持つ著者だと思います。

人の仕事率は100ワット、
人間の消費カロリーの75%は基礎代謝で使われるなど
話のネタになる知識を身に付けることができました。


中身はエネルギーの本なので、
ダイエットの知識が得たいという人はもちろん、
発電や電池などエネルギーについて
勉強したい人にお勧めの一冊です。
読みやすい話の中に、エネルギーの本質が
学べることでしょう。


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engineer_takafumi at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年09月29日

からだにありがとう

本日は伊藤裕氏、やくみつる氏の
からだにありがとう
です。
からだに、ありがとう 1億人のための健康学講座 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は漫画家のやくみつる さんと
京都出身の医師である伊藤氏の
会話形式で書かれています。

ホルモンの話、免疫の話など
身近なたとえ話を使いながら
やさしく解説してくれます。

先生が関西弁なのがまた良いですね。
ところどころにあるやくさんの
マンガも面白いです。


素人が興味を持ちやすい話題がいっぱいです。
患者さんと接する医療関係者の方が
ネタを仕入れるのにお勧めの一冊です。




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engineer_takafumi at 09:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月11日

知らないと怖い閉塞性動脈硬化症

本日は池田宇一氏、宮下裕介氏の
知らないと怖い閉塞性動脈硬化症
です。
知らないと怖い閉塞性動脈硬化症 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は閉塞性動脈硬化症という
聞き慣れない病気について書かれた本です。

この病気は動脈硬化によって、
主に足に生じる血管の病気です。

病気が進むと足の毛細血管に血液が流れなくなり
最悪、足を切断しなくてはならなくなります。

心筋梗塞や脳卒中と違い、
直接この病気で命を落とすことはありません。

しかし、この病気が進むということは
体全体で動脈硬化が起きていることを意味しており、
この病気を発症した人の予後(その後の寿命)は
心筋梗塞や脳卒中と比べても良くないそうです。

日本ではこの病気の認知度は高くありませんが、
大変怖い病気だと思いました。


心筋梗塞や脳卒中について勉強する人は必読です。
動脈硬化の一つの形態として、
この病気についても知っておく必要があるでしょう。

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engineer_takafumi at 02:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月17日

噛めば脳が若返る

本日は小野塚寛氏の
噛めば脳が若返る
です。
噛めば脳が若返る (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


食事はよく噛んで食べなさい。

子供のころから親や先生に言われてきたことですが、
なかなかそうもいきません。

特に社会人になってしまうと、
時間がないので、食事は流すようにすませてしまう、
そんな人が多いのではないでしょうか。


この本は、その「噛む」ということの効用を
科学的に説明しています。

この中で特に注目したいのが、
高齢者の健康と「噛む能力」の関係です。

噛むということは、認知症の予防にも役立つのです。

ただ、年を取ると歯や口の能力も弱まってきますから、
しっかりした口腔ケアが非常に重要になってくるのです。


これだけ、噛むということは体にいいのですから、
忙しくてあまり食事に時間がかけられない人も、
せめて家族とゆっくり食事をしているような時は、
いつものクセで早食いするということは
ないようにしたいですね。


口腔のケアの重要性を理解するために、
高齢者の介護などをされている方に、
特におすすめしたい一冊です。


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engineer_takafumi at 22:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月12日

がんになったら肉を食べなさい

本日は溝口徹氏の
がんになったら肉を食べなさい
です。
がんになったら肉を食べなさい (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書のテーマはがんです。
がんは身近かつ、恐ろしい病気なのですが、
この本を読むと、いかに自分ががんについて
何も知らなかったかを思い知らされました。

例えば、なぜがんで人が死ぬのか、
理由を説明することができるでしょうか?

この本では、著者が実践している治療法だけでなく
がんそのものの性質についてわかりやすく解説されていて
僕にも、がんの正体が見えてきたような気がしました。


がんという難しいテーマであるだけに、
特に治療法の話は、他の文献を調べることなしに、
無条件で受け入れることはできませんが、
本を読んでみると、理論の筋は通っていると感じます。


現在、日本人の3人に1人ががんで亡くなるとされています。
残念ながら、自分か、そうでなくても身近な人が
がんを患う可能性は非常に高いといえるでしょう。

その時にパニックに陥らないように、
平時からこんな本を一冊読んでおくと
良いのでないかと思います。


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engineer_takafumi at 22:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月14日

認知症の正体

本日は飯島祐一氏、佐古泰司氏の
認知症の正体
です。
認知症の正体 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


認知症という病気は本人よりも周りに負担が大きいという
特徴をもった病気です。

「恥ずかしい」という意識もあるのか、
実体が語られることはあまり多くはないようです。

本書では、病気の発症のメカニズム、予防方法、医療の実体など
この病気について広範囲にわたる事柄が書かれています。


病気が発症するには色々な因子があるのですが、
結局、一番の危険因子は年をとることのようです。

ということは、超高齢化社会に突入するこの国にとっては、
ある意味避けられない病気であり、予防も含めて
社会でどう支えていくかが重要になりそうです。


家族で認知症を疑われる人がいれば、すぐ本書を一読して、
専門科を受診されることをおすすめします。


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engineer_takafumi at 06:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年04月29日

子どもの脳によくないこと

本日は小西 行郎氏の
子どもの脳によくないこと
です。
子どもの脳によくないこと (PHPサイエンス・ワールド新書)


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


これは、大学で小児医学を研究している方の
本なのですが、読んでみると普通の妊娠、育児本と
内容はあまり変わらないかな、という印象です。

サイエンスシリーズだからと難しい内容が
書かれているわけではなく、
赤ちゃんに対して、母親や父親が
どう接すれば良いか、そんな内容です。

ただし、著者は医学のバックグラウンドがあり、
たくさんの子どもを見てきているわけですから、
発する言葉の重さが違います。

僕も二児の父親なので、参考になることが
大変たくさんありました。


やはり、妊娠中の女性やそのパートナー、
そして子育て中の人におすすめの本です。


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engineer_takafumi at 23:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月18日

なぜ、歩くと脳は老いにくいのか

本日は久恒辰博氏の
なぜ、歩くと脳は老いにくいのか
です。
なぜ、歩くと脳は老いにくいのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

著者は脳の中で記憶を司る主要部分で、
認知機能を左右する「海馬」を研究しています。

脳は神経細胞のつながりで記憶や学習を行っているのですが、
著者の研究の中で、運動が神経細胞に良い刺激を与える
という結果が出ているそうです。

そんな著者が、脳に良い、生活習慣について
考察してくれます。


また、脳の神経細胞は生まれたときから減る一方で
再生することはない、と言われていた時代もありましたが、
最近の研究結果では、脳細胞も増殖することがわかっています。
あきらめてはいけません。


アルツハイマーについての説明も多いので、
アルツハイマーに興味がある方は、
一読しておいた方が良い一冊だと思います。

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engineer_takafumi at 05:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年06月13日

不可能を可能にする視力再生の科学

本日は坪田一男氏の
不可能を可能にする視力再生の科学
です。
不可能を可能にする視力再生の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

私も目が良くないので、
最近よく目にするレーシックには大変興味があります。

でも、目のこととなると、怖くなってしまうんですよね。

この本では、近視や遠視、老眼のメカニズム、
色々な近視矯正のための手術の紹介、
そしてさらに深刻な視力障害をも手術で直せる
ということを紹介してくれています。

私もこの本を読んだ後には、手術に対する恐怖はなくなり、
じゃあ、自分の場合はどの程度の矯正にしようか?
どこで手術を受けようか?
など、悩みが前向きで具体的なものに変わってきました。

実際に手術を受けるのはいつになるかわかりませんが、
スムーズに進める上で、とても役立つ知識になるでしょう。


恐怖は無知から生まれます。
レーシックを受けようとする人は、
必ず知っておいた方が良い内容だと思います。

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engineer_takafumi at 17:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年04月13日

知らないと怖い血管の話

本日は高沢謙二氏の
知らないと怖い血管の話
です。
知らないと怖い血管の話 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

この本を読んで初めて知ったのですが、
脳卒中、心筋梗塞は血管の病気なんですね。

本書は、そんな血管の話を扱います。


例えば、高血圧は悪い、とよく言いますが、
その理由を正確に説明できる人はまれでしょう。

この本を読めば「血圧」というものの
本当の意味が理解できます。

個人的に、次に血圧を測るのが楽しみになってきました。


また、塩分を控えなさいとよく言われますが、
その正確な理由を知っている人はいるでしょうか?

やはり、生活習慣を見直す上で、
まず正しい知識を身につけることは大切だと思います。

理由を知らずに我慢すると、
誘惑に負けてしまいやすくなりそうですしね。


本を読んで怖くなってきた人には、
生活改善の方法まで書かれているので、
きっと参考になるでしょう。


医者に注意されて、血圧を測っている人は、
まずこの本を読んで「血圧」の意味を
学んだ方が良いのではないでしょうか。

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engineer_takafumi at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年04月08日

脳のなかの匂い地図

本日は森憲作氏の
脳のなかの匂い地図
です。
脳のなかの匂い地図 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

通常科学というものは、
「この世界は何からできているのだろうか」
という問題を解決するものです。

しかし、この本は、
「この世界がどのようなものかを、人間はどのように知るのだろうか」
という問題に挑戦する著者の本です。

つまり、「におい」に元となる物質をどのように人間が認知し、
どのように脳に伝えられるのか、解き明かします。

結構レベルの高い話が続き、読むのは大変なのですが、
人がにおいをどう感じるか、という主観的とも思える問題が、
ここまで科学的に解明されている、ということには驚かされます。


「におい」に特に関心を持っている方には、
おすすめの本です。

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engineer_takafumi at 06:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年12月27日

見た目の若さは腸年齢で決まる

本日は辨野義己氏の
見た目の若さは腸年齢で決まる
です。
見た目の若さは、腸年齢で決まる (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は腸内細菌と健康の話です。

著者は長年大便の中の細菌を研究してきたのですが、
その影響が極めて広範囲に及ぶことをつきとめます。

その腸内細菌が顕著に現れるのが便。
肥満、アレルギー、肌のツヤ…。
便は健康のバロメータなのですね。

世の中には、たくさん食べても全然太らない人
少ししか食べなくても太ってしまう人がいます。
この差は、腸内細菌にあるようです。

また、女性は便秘が多いそうですが、便秘は美容の大敵です。
すぐ対策をする必要があります。放置してはいけません。


腸内細菌を整えるための結論としては、
食生活の改善、ストレスの低減、定期的な運動など、
他の健康法でも言われる、常識的なものばかりなのですが、
それを腸内細菌と結び付けているところが面白いです。

まずは、自分の便をチェックすることから始めましょう。

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2009年11月08日

寿命はどこまで延ばせるか?

本日は池田清彦氏の
寿命はどこまで延ばせるか?
です。
寿命はどこまで延ばせるか? (PHPサイエンス・ワールド新書)

本書はPHPにてサイエンスの新シリーズが創刊されて、
創刊同時刊行ということで興味をもちましたので購入しました。


科学的な内容は高度で難しく、読みやすい本ではありませんが、
それを差し引いても「寿命」って何だという、
問題提起ができるということで興味深い本でした。

例えば、生物の起源は何か?、生物にとっての寿命とは何か?
人の寿命は何で決まるのか?、人の寿命は延ばせるのか?
ついには、人の寿命を延ばすことは本当に善なのか?
というような、科学を超えた哲学的な問いにさえ
議論が及びます。


読んでいるうちに、専門用語がたくさん出てきて、
わからなくなるので、巻末に用語辞典でもあれば
多少は読みやすくなるのにな、と思いました。

でも、専門的な議論以外の部分を飛ばし読みしても
「寿命」の本質に触れられるので、有意義な一冊です。

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engineer_takafumi at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)