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2020年07月04日

バイオハック

本日は井口 晃 氏の
バイオハック
です。


寝つきが悪いとか、体がなんとなくダルい。
こうした、病気とはいえないけど、
確実に能率の低下につながる不調、
には誰しも思い当たることが
あるのではないでしょうか?

こういった症状では病院には行きません。

しかし、その疲れにより、生産性も
パフォーマンスも気分も下がり、
生活を楽しめなくなるのです。

一方、お金持ちで活動的な人は
食べ物や運動などに気を付け、
高いパフォーマンスを維持します。

特に日本ではそんな健康度による
パフォーマンス格差が広がっています。

そこで本書の登場です。
本書のテーマのバイオハックは
自分自身が健康づくりの主体となり、
科学的見地に基づく方法を検証しながら、
肉体や頭脳、精神のパフォーマンスを
最大化してやろうということです。

本書では、
生体検査、食生活、日常習慣、医療の
観点からバイオハックについて説きます。

一つでもできることを見つけて
始めてみれば、あなたの身体の潜在能力を
引き出せる糸口になるでしょう。


個人的には、
体の「外側の筋肉」を冷やすことには、
じつは高い疲労解消効果があると考えられている
と言う部分が特に印象的でした。


身体のメンテナンスに力を入れたい、
と考える人にお勧めの一冊です。
よい習慣や行動を取り入れる
ヒントになってくれるでしょう。


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engineer_takafumi at 23:38|PermalinkComments(0)

2016年08月06日

孤独を克服するがん治療

本日は押川勝太郎氏の
孤独を克服するがん治療
です。


本書は出版社の方より、ご献本いただきました。
サンライズパブリッシング様、ありがとうございました。


がんは恐ろしい病気です。
ただ、今は日本人の2人に1人はかかる病気とも言われ、
「身近な」ものになってしまっています。
親戚の中でがんで亡くなった人はいない、
という人はいないのではないでしょうか?

これだけ身近な病気であるのに関わらず、
怖いというイメージが先行していて、
実態が知られていないのも事実です。

本書は抗がん治療の専門家である著者が、
患者さんからの質問という形で、
がんとは何か?どんな治療法があるのか?
普通の人にもわかりやすく解説してくれます。

タイトルの「孤独を克服する」という言葉にもあるように、
がんとの闘いの相手は病気だけではありません。
仕事のこと、家族のこと、お金のことと
患者の悩みに親身になって応えてくれます。


個人的には、本文のところどころに入れられている
がん治療のためのブックガイドが特に参考になりました。


がんにかかる前に読んでおきたい一冊です。
家族や自分が、がんにかかってしまった時
冷静に行動できる手助けになるでしょう。

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engineer_takafumi at 14:31|PermalinkComments(0)

2013年08月21日

腰痛をこころで治す

本日は
腰痛をこころで治す
です。
腰痛をこころで治す 心療整形外科のすすめ (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


著者の専門である整形外科は内科や外科などとは
少し違う特徴があります。

それは「痛み」が主たる症状ということです。

例えば、外科ではがんの手術をしたとき、
正常にがんが取り除かれていれば「成功」とされます。
これは客観的な判断が可能です。

ただ、整形外科の場合は、どれだけ医学的に問題がなくても
患者が「痛い」といっていれば、治ったとはいえないのです。

特に、腰痛などは、その85%が実のところ原因不明ということです。
つまり、レントゲンなどを見て、同じような状態にある2人でも
片方は普通に生活できないほどの痛みがある、
もう片方は全く元気で、スポーツまで楽しんでいる、
というような状況が良く起こるのです。

となってくると、「痛み」という症状は、
精神状態にも大きく関わってくるので、
整形外科の著者も、しばしば心療まで入らなければならない
というわけです。


著者の豊富な経験から、実例はとても豊富です。
「痛み」を抑えることは、生活の質を高める上でとても重要ですから、
ぜひ著者のような観点でも、研究が進んで欲しいものです。


腰痛はもちろん、なんらかの「痛み」で
悩んでいる人にはお勧めの一冊です。
痛みにまつわる「心」と「体」の関係が見えてくるでしょう。


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engineer_takafumi at 01:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年03月23日

なんでもカロリー換算

本日は竹内 薫氏の
なんでもカロリー換算
です。
なんでもカロリー換算 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


カロリーというと何を想像するでしょうか?
恐らく、ダイエットの話でしょうね。
炭水化物は高カロリーとか野菜は低カロリーとか。

ですが、そのカロリーとは何かというと、
それはエネルギーの量の単位なのです。


本書はエネルギーのお話なのですね。

ただ、エネルギーの話というと、敷居が高く感じます。
そこで、カロリーという言葉に焦点を当てた
著者のセンスが光ります。
さすが、99.9%は仮説、などのポピュラーサイエンスの
ベストセラーを持つ著者だと思います。

人の仕事率は100ワット、
人間の消費カロリーの75%は基礎代謝で使われるなど
話のネタになる知識を身に付けることができました。


中身はエネルギーの本なので、
ダイエットの知識が得たいという人はもちろん、
発電や電池などエネルギーについて
勉強したい人にお勧めの一冊です。
読みやすい話の中に、エネルギーの本質が
学べることでしょう。


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engineer_takafumi at 23:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年09月29日

からだにありがとう

本日は伊藤裕氏、やくみつる氏の
からだにありがとう
です。
からだに、ありがとう 1億人のための健康学講座 (PHPサイエンス・ワールド新書)

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は漫画家のやくみつる さんと
京都出身の医師である伊藤氏の
会話形式で書かれています。

ホルモンの話、免疫の話など
身近なたとえ話を使いながら
やさしく解説してくれます。

先生が関西弁なのがまた良いですね。
ところどころにあるやくさんの
マンガも面白いです。


素人が興味を持ちやすい話題がいっぱいです。
患者さんと接する医療関係者の方が
ネタを仕入れるのにお勧めの一冊です。




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engineer_takafumi at 09:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月11日

知らないと怖い閉塞性動脈硬化症

本日は池田宇一氏、宮下裕介氏の
知らないと怖い閉塞性動脈硬化症
です。

当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は閉塞性動脈硬化症という
聞き慣れない病気について書かれた本です。

この病気は動脈硬化によって、
主に足に生じる血管の病気です。

病気が進むと足の毛細血管に血液が流れなくなり
最悪、足を切断しなくてはならなくなります。

心筋梗塞や脳卒中と違い、
直接この病気で命を落とすことはありません。

しかし、この病気が進むということは
体全体で動脈硬化が起きていることを意味しており、
この病気を発症した人の予後(その後の寿命)は
心筋梗塞や脳卒中と比べても良くないそうです。

日本ではこの病気の認知度は高くありませんが、
大変怖い病気だと思いました。


心筋梗塞や脳卒中について勉強する人は必読です。
動脈硬化の一つの形態として、
この病気についても知っておく必要があるでしょう。

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engineer_takafumi at 02:14|PermalinkComments(0)

2011年09月17日

噛めば脳が若返る

本日は小野塚寛氏の
噛めば脳が若返る
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


食事はよく噛んで食べなさい。

子供のころから親や先生に言われてきたことですが、
なかなかそうもいきません。

特に社会人になってしまうと、
時間がないので、食事は流すようにすませてしまう、
そんな人が多いのではないでしょうか。


この本は、その「噛む」ということの効用を
科学的に説明しています。

この中で特に注目したいのが、
高齢者の健康と「噛む能力」の関係です。

噛むということは、認知症の予防にも役立つのです。

ただ、年を取ると歯や口の能力も弱まってきますから、
しっかりした口腔ケアが非常に重要になってくるのです。


これだけ、噛むということは体にいいのですから、
忙しくてあまり食事に時間がかけられない人も、
せめて家族とゆっくり食事をしているような時は、
いつものクセで早食いするということは
ないようにしたいですね。


口腔のケアの重要性を理解するために、
高齢者の介護などをされている方に、
特におすすめしたい一冊です。


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engineer_takafumi at 22:20|PermalinkComments(0)

2011年09月12日

がんになったら肉を食べなさい

本日は溝口徹氏の
がんになったら肉を食べなさい
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


本書のテーマはがんです。
がんは身近かつ、恐ろしい病気なのですが、
この本を読むと、いかに自分ががんについて
何も知らなかったかを思い知らされました。

例えば、なぜがんで人が死ぬのか、
理由を説明することができるでしょうか?

この本では、著者が実践している治療法だけでなく
がんそのものの性質についてわかりやすく解説されていて
僕にも、がんの正体が見えてきたような気がしました。


がんという難しいテーマであるだけに、
特に治療法の話は、他の文献を調べることなしに、
無条件で受け入れることはできませんが、
本を読んでみると、理論の筋は通っていると感じます。


現在、日本人の3人に1人ががんで亡くなるとされています。
残念ながら、自分か、そうでなくても身近な人が
がんを患う可能性は非常に高いといえるでしょう。

その時にパニックに陥らないように、
平時からこんな本を一冊読んでおくと
良いのでないかと思います。


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engineer_takafumi at 22:51|PermalinkComments(0)

2011年07月14日

認知症の正体

本日は飯島祐一氏、佐古泰司氏の
認知症の正体
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


認知症という病気は本人よりも周りに負担が大きいという
特徴をもった病気です。

「恥ずかしい」という意識もあるのか、
実体が語られることはあまり多くはないようです。

本書では、病気の発症のメカニズム、予防方法、医療の実体など
この病気について広範囲にわたる事柄が書かれています。


病気が発症するには色々な因子があるのですが、
結局、一番の危険因子は年をとることのようです。

ということは、超高齢化社会に突入するこの国にとっては、
ある意味避けられない病気であり、予防も含めて
社会でどう支えていくかが重要になりそうです。


家族で認知症を疑われる人がいれば、すぐ本書を一読して、
専門科を受診されることをおすすめします。


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engineer_takafumi at 06:38|PermalinkComments(0)

2011年04月29日

子どもの脳によくないこと

本日は小西 行郎氏の
子どもの脳によくないこと
です。



当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。


これは、大学で小児医学を研究している方の
本なのですが、読んでみると普通の妊娠、育児本と
内容はあまり変わらないかな、という印象です。

サイエンスシリーズだからと難しい内容が
書かれているわけではなく、
赤ちゃんに対して、母親や父親が
どう接すれば良いか、そんな内容です。

ただし、著者は医学のバックグラウンドがあり、
たくさんの子どもを見てきているわけですから、
発する言葉の重さが違います。

僕も二児の父親なので、参考になることが
大変たくさんありました。


やはり、妊娠中の女性やそのパートナー、
そして子育て中の人におすすめの本です。


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engineer_takafumi at 23:45|PermalinkComments(0)

2010年10月18日

なぜ、歩くと脳は老いにくいのか

本日は久恒辰博氏の
なぜ、歩くと脳は老いにくいのか
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

著者は脳の中で記憶を司る主要部分で、
認知機能を左右する「海馬」を研究しています。

脳は神経細胞のつながりで記憶や学習を行っているのですが、
著者の研究の中で、運動が神経細胞に良い刺激を与える
という結果が出ているそうです。

そんな著者が、脳に良い、生活習慣について
考察してくれます。


また、脳の神経細胞は生まれたときから減る一方で
再生することはない、と言われていた時代もありましたが、
最近の研究結果では、脳細胞も増殖することがわかっています。
あきらめてはいけません。


アルツハイマーについての説明も多いので、
アルツハイマーに興味がある方は、
一読しておいた方が良い一冊だと思います。

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engineer_takafumi at 05:42|PermalinkComments(0)

2010年06月13日

不可能を可能にする視力再生の科学

本日は坪田一男氏の
不可能を可能にする視力再生の科学
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

私も目が良くないので、
最近よく目にするレーシックには大変興味があります。

でも、目のこととなると、怖くなってしまうんですよね。

この本では、近視や遠視、老眼のメカニズム、
色々な近視矯正のための手術の紹介、
そしてさらに深刻な視力障害をも手術で直せる
ということを紹介してくれています。

私もこの本を読んだ後には、手術に対する恐怖はなくなり、
じゃあ、自分の場合はどの程度の矯正にしようか?
どこで手術を受けようか?
など、悩みが前向きで具体的なものに変わってきました。

実際に手術を受けるのはいつになるかわかりませんが、
スムーズに進める上で、とても役立つ知識になるでしょう。


恐怖は無知から生まれます。
レーシックを受けようとする人は、
必ず知っておいた方が良い内容だと思います。

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engineer_takafumi at 17:15|PermalinkComments(0)

2010年04月13日

知らないと怖い血管の話

本日は高沢謙二氏の
知らないと怖い血管の話
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

この本を読んで初めて知ったのですが、
脳卒中、心筋梗塞は血管の病気なんですね。

本書は、そんな血管の話を扱います。


例えば、高血圧は悪い、とよく言いますが、
その理由を正確に説明できる人はまれでしょう。

この本を読めば「血圧」というものの
本当の意味が理解できます。

個人的に、次に血圧を測るのが楽しみになってきました。


また、塩分を控えなさいとよく言われますが、
その正確な理由を知っている人はいるでしょうか?

やはり、生活習慣を見直す上で、
まず正しい知識を身につけることは大切だと思います。

理由を知らずに我慢すると、
誘惑に負けてしまいやすくなりそうですしね。


本を読んで怖くなってきた人には、
生活改善の方法まで書かれているので、
きっと参考になるでしょう。


医者に注意されて、血圧を測っている人は、
まずこの本を読んで「血圧」の意味を
学んだ方が良いのではないでしょうか。

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engineer_takafumi at 23:17|PermalinkComments(0)

2010年04月08日

脳のなかの匂い地図

本日は森憲作氏の
脳のなかの匂い地図
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

通常科学というものは、
「この世界は何からできているのだろうか」
という問題を解決するものです。

しかし、この本は、
「この世界がどのようなものかを、人間はどのように知るのだろうか」
という問題に挑戦する著者の本です。

つまり、「におい」に元となる物質をどのように人間が認知し、
どのように脳に伝えられるのか、解き明かします。

結構レベルの高い話が続き、読むのは大変なのですが、
人がにおいをどう感じるか、という主観的とも思える問題が、
ここまで科学的に解明されている、ということには驚かされます。


「におい」に特に関心を持っている方には、
おすすめの本です。

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engineer_takafumi at 06:43|PermalinkComments(0)

2009年12月27日

見た目の若さは腸年齢で決まる

本日は辨野義己氏の
見た目の若さは腸年齢で決まる
です。


当面PHPサイエンス・ワールドは全てチェックしようと思い、
本書を購入しました。

本書は腸内細菌と健康の話です。

著者は長年大便の中の細菌を研究してきたのですが、
その影響が極めて広範囲に及ぶことをつきとめます。

その腸内細菌が顕著に現れるのが便。
肥満、アレルギー、肌のツヤ…。
便は健康のバロメータなのですね。

世の中には、たくさん食べても全然太らない人
少ししか食べなくても太ってしまう人がいます。
この差は、腸内細菌にあるようです。

また、女性は便秘が多いそうですが、便秘は美容の大敵です。
すぐ対策をする必要があります。放置してはいけません。


腸内細菌を整えるための結論としては、
食生活の改善、ストレスの低減、定期的な運動など、
他の健康法でも言われる、常識的なものばかりなのですが、
それを腸内細菌と結び付けているところが面白いです。

まずは、自分の便をチェックすることから始めましょう。

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engineer_takafumi at 23:51|PermalinkComments(0)