2008年08月20日
博士の愛した数式
今日は、小川洋子さんの「博士の愛した数式」です。

あまりこの手の小説を手に取ることはないのですが、
数学者が題材になっているということで手にとってみました。
私は数学と語学は同じようなものだと思っています。
そして、語学でいう文学のように、数学にも美しさを
追求する性質もあります。
そういう意味で、小説家と数学者には通じ合うものが
あるのでしょうね。
この本を読んでいると、そんな数学の一面が
とてもよく伝わってきます。
しかし、殺人事件や大事故がおこるわけでもなし、
最大のハイライトは「プロ野球観戦」?!
料理でいうと、本当に良い素材(文章)を引き立たせるため
味付け(イベント)は薄味にするということでしょうか。
あまりこの手の小説を手に取ることはないのですが、
数学者が題材になっているということで手にとってみました。
私は数学と語学は同じようなものだと思っています。
そして、語学でいう文学のように、数学にも美しさを
追求する性質もあります。
そういう意味で、小説家と数学者には通じ合うものが
あるのでしょうね。
この本を読んでいると、そんな数学の一面が
とてもよく伝わってきます。
しかし、殺人事件や大事故がおこるわけでもなし、
最大のハイライトは「プロ野球観戦」?!
料理でいうと、本当に良い素材(文章)を引き立たせるため
味付け(イベント)は薄味にするということでしょうか。
ある難しい問題を解いた博士が
喜ぶ主人公に対しこう言います。
僕は別に喜びたくはないんだよ。
僕がやったのは、神様の手帳をのぞき見して、
ちょっとそれを書き写しただけのことで…。
私は数学は言語だと思っているのですが、
この言語は人と人が意思疎通をする
ことにとどまりません。
自然(つまり神)とコミュニケーションを
とれる言語なのですね。
喜ぶ主人公に対しこう言います。
僕は別に喜びたくはないんだよ。
僕がやったのは、神様の手帳をのぞき見して、
ちょっとそれを書き写しただけのことで…。
私は数学は言語だと思っているのですが、
この言語は人と人が意思疎通をする
ことにとどまりません。
自然(つまり神)とコミュニケーションを
とれる言語なのですね。