2009年10月31日

なぜ飼い犬に手をかまれるのか

本日は日高敏隆氏の
なぜ飼い犬に手をかまれるのか
です。



本書はPHPにてサイエンスの新シリーズが創刊されて、
創刊同時刊行ということで興味をもちましたので購入しました。

本書は私はあまりなじみのない生物の話だったのですが、
エッセイ風で一話が短く、読みやすい本でした。

虫や動物など生き方を知ると、本来人間がどうあるべきか
教えられるような気がします。

また、環境問題による生態系の変化についても
考えさせられる一冊でした。





冬、多くの虫はこのような過冷却状態にある。
マイナス10度くらいの寒さなら、
動くことはできないが死ぬことはない。
じっと寒さに耐えて生きていられる。
けれどこわいのは体のまわりに氷ができ、
それが引き金となって体が一瞬にして凍ってしまうことだ。


こういう「兵隊」たちは、すべて一齢または二齢の子どもであり、
はじめから兵隊として生まれてくる。
体も普通の子どもとは違い、がっしりとして大きく、
口も長くて丈夫である。
そして、それ以上脱皮して大人になることはなく、
子どもの生まずに死ぬ。
アリの兵隊アリと同じく、
もうそれで終わりのカースト(階級)なのである。


飼い主一家の中でだれか一人の言うことはよく聞くが、
家族の他のものにはあまり従わない場合がある。
しつけのしかたを間違えると犬は自分がリーダーだと思い込み、
飼い主を噛んだりすることになる。


じつは、ドンボは恐ろしく古い、
まさに古代型の昆虫なのである。
いまのカワトンボに近いトンボの化石がみつかるのは、
恐竜の時代より古い古生代の二畳紀。
いまから二億五千万年以上前のことだ。


日本は時刻の豊かな水でそれらを大切に育てているのではなく、
中国とかアメリカとか、水の少ない土地の
乏しい水を使って育てた食料を、どんどん輸入しているのだ。
(中略)
いわゆるバーチャル・ウォーターとはこのことである。


実際、「熱帯」マレーシアの気温は高くとも
30度くらいにしかならない。
けれども湿度は90から95パーセントもあるので、
とても暑いと感じるのである。
だが温度は日本の夏のほうがずっと高いのだ。
毎日の新聞を見てもわかるとおり、
気温35度、36度の日は稀でなく
37度という日も少なくない。


神をもちださないために近代科学は
苦労に苦労を重ねてきた。


人間は後世に、技術、作品、名声、
つまりミームを残すことができる。
遺伝子と異なり、ミームは生物的な子孫にだけでなく、
広く世界に伝わる。
これは遺伝子とは異なる「性質」だ。
そしてミームは人間に、時に自分の死を賭しても
残そうという強烈な思いを抱かせる。






engineer_takafumi at 23:39│Comments(0) ★理系本の書評 | ⇒ 生物・化学

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