2009年10月25日

もしもあなたが猫だったら?

本日は竹内薫氏の
もしもあなたが猫だったら?
です。


本書は「思考実験」というキーワードにひかれて購入しました。


科学関連の本を多数書かれている竹内薫さんですが、
彼の専門は科学哲学で科学や技術そのものではありません。

その意味では、この本は著者の専門に近く
竹内氏の本来の姿を色濃く現したものなのでしょう。

「思考実験」とは、科学と哲学を結びつける概念です。
ある事項について、思考実験を通し、時には科学的に
時には哲学的にアプローチします。

この本は、どちらかというと、哲学性が強いみたいで、
途中プラトンの話が出てきたりもしますが、著者の筆力で
僕のような人間でも、興味深く読み通すことができました。


科学技術に携わるもの、ある種の哲学が必要ということは、
否定することはできないでしょう。

しかし、科学哲学というと難しそうで、
(私も本格的な本は読んだことはありませんが)
実際とっつきにくいものなのだと思います。

しかし、この本なら、すっと読めてしまいますし、
科学に哲学が必要な理由がなんとなくわかると思います。

そういう意味でとてもオススメの一冊です。





これは哲学の世界では大昔から有名な思考実験で、
ある人間が、たとえば赤をどう感じているか、
それがほかの人間と同じなのか違うのかということは
証明できないんです。


世の中には物理学的に純粋な黄色というものがまずあります。
それから、そうじゃない、嘘の黄色がある。
嘘の黄色というのは、物理学的には赤と緑でしかない。
それがたくさん散らばって、混ざっているだけなんです。
(中略)
でも人間は、その赤と緑が同時に入ってきたら、黄色って感じる。


(プラトンは)
親がたとえばお金持ちであるとか、親が王様であるからという理由で、
世襲みたいになってしまうと、親の七光りで才能や倫理観のない
こどもが指導的な地位に上ることになるので、それはいけない。
だから親と子は分離すべきだ、というんですよ。


本当は、「ものを食べる」というのは
「体内のエントロピーを低くしておく」という意味があるんです。
(中略)
人間が摂る食べ物は全部、排出物と比べて
エントロピーが低いんです。
そうすると、体の中には低いエントロピーが貯まるでしょう。


金利がまったくない世界は、
ある意味エネルギー保存の世界だと思うんです。
お金の量は一定でしょ。
でも金利があるということは、これはエントロピーの世界なんですよ。
金利増大の法則。


高速で飛んでいる衛星の時計が10万分の4秒狂うと、
位置情報は10キロ狂ってしまいます。
目的地に到達できなくなってしまうんです。
もしも、相対性理論による「時間の遅れ」をきちんと補正しないと。


ゴルディロックス・ゾーンを決めている6つの魔法数
ヽ卜呂氾甜力の強さの比
電磁力と重力の強さの比
1宙の密度、つまり質量密度
け宙定数
ケ宙マイクロ波背景放射
Χ間の次元





engineer_takafumi at 22:53│Comments(0) ★理系本の書評 | ⇒ 物理・科学哲学

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