2010年07月14日

はとバスをV字回復させた社長の習慣

本日は宮端 清次 氏の
はとバスをV字回復させた社長の習慣
です。


本書は武沢信行氏のメルマガで紹介されており、
興味をもって購入しました。


ある程度の数のビジネス書を読んでいると、
会社を立て直した経営者の本というものは
よく見かけるジャンルの一つになります。

しかし、この本が面白いのは何といっても
東京観光の代名詞としての「はとバス」の
内情を知ることができるということです。

著者が語るバスガイドや運転手とのエピソード、
特に、著者が自腹を切ってはとバスに乗った際の
エピソードはとても興味深かったです。


さらに、著者ははとバスの社長を務める前までは、
公務員として東京都に勤めていました。

その、公務員時代の話や
公務員と民間の対比という視点もとても面白かったです。


サービス業に携わる人はもちろん、
公務員の方が読んでも気づきの多い一冊になるでしょう。



トップはいつどこで誰がみているかわからない


企業の再建計画は、通常3年なり5年なりという単位で作りますが、
初年度で計画目標を達成できなかった企業は、
ほどんど倒産しています。


平常の状態であればまだしも、追いつめられた状態にある
人間の意識を変えることは非常に難しい。


会社から自分が扱われている以上には、お客さまを扱わない


自分の車という意識を持つことが、
整備や運転への責任につながり、安全の確保につながっていくのです。


あのときは、アルバイトも契約社員も乗務員も専務も役員も
全員一万円でした。一万円という金額ではなく、
すべての社員を平等に扱ってくれたことがうれしくて、
それでみんなで頑張ろうという気持ちになったんです。


ひとりでも意識の低いマイナスの社員がいると、
他の99人に影響を及ぼしてしまいます。


「満足」に「喜び」と「驚き」が加わると、
「わざわざ」はとバスを利用したくなる。
つまり、「たまたま客」が「わざわざ客」になるのです。


社長にとっては30回近くある研修のうちのひとつかもしれませんが、
私にとっては年に一回の研修。
社長に提案や意見を直接聞いてもらえる大事な機会なのです。


自分のお金を払って乗っていなかったがゆえに
お客さまの気持ちがわからなかったのです。


お客さまが、労力を払ってまで不満・苦情を届けて下さるのは、
はとバスに対して愛情や関心を持っておられるからに他なりません。


新人は、知識と技能は十分ではないけれど、一生懸命取り組む、
真面目に向き合うという点において、
初心を忘れてしまったベテランに勝つことができるのです。


企画があたるか否かは、そして、誰に支持されるかは、
まさにやってみるまでわからない。
やってみて、初めてわかるのです。


自分が「偉い」と勘違いしたら、ひっくり返ります。


「楽ではない」人生を、「楽しく」するためにはどうすればいいか?
自らを律して、努力し、挑戦し、道を開いていく。
これ以外に人生を「楽しく」する方法はない、と私は思います。


適時適切に問題を発見できれば、
その時点で問題は半分解決しているともいえるんですよ。






engineer_takafumi at 00:22│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 自己啓発

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