2010年09月27日

問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門

本日は横田 尚哉 氏の
問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門
です。


この本は前作のワンランク上の問題解決の技術
が良かったので購入しました。

前作は「実践編」、そして今回は「入門」です。

ということで、本格的な方法論を説いた前作より、
今回は実例が中心で読みやすい本になっています。

身の回りの、カフェ、家電、ハンコなどの持つ本当の意味を
著者のファンクショナルアプローチで分析します。

FASTダイアグラムというと難しそうなのですが、
徹底的に「何のため?誰のため?」をつきつめるだけで、
ここまで質の高い考察ができるのです。

何かを分析する際に、
まず、「誰のため?何のため?」を考えるようになれば、
この本の目的は達成された、と言えるのではないでしょうか。


前作が少し難しいと感じた人、
新たにファンクショナルアプローチに触れる人には
特におすすめです。




合言葉は、「誰のため、何のため」です。


これらのファンクションを達成できたのが
『ウォークマン』だったから、ヒットしたのです。
《音楽を再生する》役割でないところに
重要なファンクションがあったということです。


ヒットしたからという理由で、そのカタチに固執し続けると、
時代の変化に追随できず、カタチの衰退と共に企業も衰退していくのです。


《管理を円滑にする》ことを優先するがあまり、低質の社員はいなくなりましたが、
高質の社員までいなくなってしまったのです。


マニュアルでなくても、ミスをさせなければ、それでも良いのではないか


「資格」というものには、《スキルを高める》効用と《印象をよくする》効用と
《気分を良くする》効用があるのだ、ということです。


会費を払ってまで運動したいと思っている人が、
どうしてスポーツクラブまで電車で行き、
エレベーターで上がっていくのでしょうか。


カタチばかりにとらわれてしまい、カタチに慣れてしまうと、
カタチを手放せなくなってしまいます。


それはファンクションを達成するために、今でも最適な方法か


新たな事業として始める場合でも、同じ方法が選択されるか






engineer_takafumi at 06:23│Comments(2) ★一般書の書評 | ⇒ 仕事術、思考法・ツール

この記事へのコメント

1. Posted by 横田尚哉   2010年09月27日 06:38
取り上げていただき、有難うございました。
私も理系ですので、理系の方に書いていただけると、
とても、嬉しいです。
2. Posted by 理系スタイリスト   2010年09月28日 05:50
横田さん、コメントありがとうございました。

今回の著書はFAの間口を広げようという
横田さんの意図を感じました。

これからのご活躍も期待しています。

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