2011年06月18日

語感トレーニング

本日は中村明氏の
語感トレーニング
です。


本書はビジネスブックマラソンで紹介されており、
興味を持って購入しました。

日本語には実に豊かな語彙があります。

特に意味は良く似ているのだけど、
微妙なニュアンスが違う言葉が多いです。
例えば、「好調」「快調」「順調」
これらの語を状況によって使い分けられるでしょうか?


ちょっとしたニュアンスの違いくらいならば
少し間違えたとしても問題がないのですが、
世の名には皮肉に使われる言葉、
差別的な響きを持つ言葉などもたくさんあり、
言葉に鈍感では知らずに人を怒らせたり
傷つけたりすることさえあるでしょう。

本書ではこんな微妙な言葉の違いを
クイズも交えて紹介しています。

一応、日本人ですので、大体は感覚的に
つかんでいるのですが、
このようにまとまった本を読むと、
歴史的な背景なども理解できて
大変参考になりました。


例えば、顧客向けの手紙を書くなど、
文章に失礼があると困る仕事をされる方は
ぜひ一読された方が良い内容です。




妻をさすことばに比べ、夫をさすことばは極端に少ない。
特に他人の夫に使えるのは「ご主人」か「旦那さん」といった
古くさい言い方だけだ。


少ないのは単に夫をさすことばだけではない。
「愛妻」も「新妻」も「思い妻」も「恋女房」も、
それに対応する男性版はない。


差別語の問題は理屈ではない。
話し手と聞き手との信頼関係がひとつのカギを握っている。
要はものの見方であり、すべては人をいたわる話し手の意識にかかっている。


顔立ちは簡単に変えられないが、顔つきはとたんに変わることもある。






engineer_takafumi at 01:37│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 書き方・話し方・言語

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