2011年08月13日

カラマーゾフの兄弟

本日はドストエフスキーの
カラマーゾフの兄弟
です。



本書は様々な人が「史上最高の小説」と称しているのを知り
一度読んでおきたいと思い購入しました。


メインのストーリー(殺人事件)は意外性もあって、
ミステリーのように楽しむことができました。

しかし、この本は相当長いです。
上中下巻合わせて2000ページ近くあるような長編です。

実際にはメインのストーリ以外にも、
多数のサブストーリが展開されていて、
消化不良になってしまいました。

話を絞れば、500ページくらいには
十分おさまるような気がするのですが…。


また、この小説の根底には、キリスト教とその矛盾点について
深い思想があるようなのですが、
日本人の私には理解することは難しかったです。


まあ、そうはいっても、
各方面からこれだけ絶賛されている小説です。

恐らく、自分の力が足りないだけで
もっと素晴らしいものがたくさん潜んでいるのでしょう。

「もう少し勉強して、もう一回読んでみたい」
と思う一冊でした。




人を愛するためには、相手が姿を隠してくれなけりゃだめだ、
相手が顔を見せたとたん、愛は消えてしまうのだよ。


この世界じゅうに、赦すことのできるような存在がはたしてあるだろうか。


才能をそなえたほとんどすべての人が、
こっけいな存在になることをひどく恐れて、そのために不幸でいるんです。


このような人物は恐怖と怯えのために、実際に罪人に犯罪人になってゆくのです。








engineer_takafumi at 07:25│Comments(0) ★一般書の書評 | ⇒ 小説

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